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欅坂46小説 不良学園ドラマその2©2ch.net
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0001名無しって、書けない?(広西チワン族自治区) 転載ダメ©2ch.net
垢版 |
2017/06/30(金) 23:54:25.61ID:kP5dQ7MfK
学園小説・第二幕が始まるにあたり、新スレを立ち上げました。
本編は>>2以降から始まります。

前スレ
欅坂×不良学園ドラマ
http://rio2016.2ch.net/test/read.cgi/keyakizaka46/1490087156/

作者からのメッセージです

小説スレに触発されて個別のスレッドを作りました。
もしよろしければご覧ください。投稿は不定期的になると思います。
アドバイス・感想等があれば、ありがたくいただきます。
0002ハコオシ(茸)
垢版 |
2017/07/01(土) 00:11:51.86ID:VeyPXpyad
ご支援に感謝します。

欅坂46小説 欅坂×不良学園もの
他の方の小説スレに触発されて立てたスレです。
前スレがキリのよいところまで進んだので、字数制限のリセットを兼ねて、新しく次のスレを立てました。
前スレはこちらです。
欅坂×不良学園ドラマ
http://itest.2ch.net/rio2016/test/read.cgi/keyakizaka46/1490087156
更新は不定期です。
ご意見・ご感想はありがたくいただきます。

あらためて、このスレの物語の内容を説明させていただきます。
物語は不良学園もので、すべてフィクションです。
メンバーは、今泉・菅井・他一部のメンバーを除き、全員が男子化されています。
キャラクターの言動は、物語に沿って私が勝手に考えたものなので、キャラが一人歩きしている嫌いがありますが、ご了承ください。
0003ハコオシ(茸)
垢版 |
2017/07/01(土) 00:15:38.33ID:VeyPXpyad
補足

物語のなかで、現欅坂メンバーのほかに、不良集団のメンバーである無名の少年たちがいるような描写がありますが、
これは、現欅坂メンバーだけで話を作ろうとすると、作中の不良少年グループを構成するには人数が足りないためです。
そのため、場面を想像する際は、まだ見ぬひらがなけやき追加メンバーだと思ってください。

それぞれのメンバーの容姿・服装は、適宜出来る限り想像して描写しますが、現時点で決まっているものをあげると、

平手:4th時点ぐらいの髪の長さでボサボサな髪型。髪が長い系の男子、みたいな感じです。
体型は痩せてます。
志田:keyabingo2の男装企画で見せた志田マナキくん
渡邉理佐:同上。渡邉リサオくん
鈴本:「欅って、書けない?」の運動会ご褒美ロケでの黒いキャップ姿から着想を得て、本作の鈴本もその黒いキャップを被っています。
服はストリート系のファッションです。
織田:keyabingo2の不良娘決定戦で(確か)着ていた、派手なピンクパーカー姿です。

お詫び
物語を作っては投稿しているので、全体をまとめて校正することができず、また私が前に書いた内容を忘れたり記憶違いしたりするために、
物語に矛盾した内容が生じる可能性があります。
そのため、その場合は、後述された内容(その場面場面で話の流れを要約した文を書くと思います)が正しい内容とお考えください。

それでは、今スレもよろしくお願いいたします。
0004ハコオシ(茸)
垢版 |
2017/07/01(土) 00:30:54.14ID:VeyPXpyad
欅坂×不良学園小説

 曇天の空の下、怒号や悲鳴が飛び交うなかを守屋は進んでいた。
 あちこちで、一対一で闘いを繰り広げる少年たちが点在する。
 今は使われていない工場の広い敷地内で、守屋率いる不良グループは、敵の不良たちと交戦していた。
「あれ、守屋。なんだ、出てきちゃったの?」
 敵メンバーの一人を殴り倒した米谷が、戦場に現れた守屋の存在に気がついて意外そうな声をあげた。
「ああ。暇だったからな」
 守屋はそう返した。
「守屋が出るまでもないのに」
 闘いの指揮を任されていた米谷は、少しがっかりした顔をした。自分達だけで闘いにケリをつけると意気込んでいたからだろう。
 守屋は辺りをゆっくりと見渡した。闘う仲間達の姿が目に入った。
 戦場を疾風のごとくは走り抜けていくのは小林だ。
 行く先々にいる敵を一撃で、あるいは瞬く間に沈めては、次の獲物に向かって駆けていく。
「ふふっ」
 あちらでは長沢が薄い笑みを浮かべながら、敵を一方的に攻撃している。
 深いダメージを負った敵は、もはや戦闘を継続できなくなっているようだが、それに構わず、長沢は容赦なく敵を攻撃し続ける。
「あっ、守屋ー!!」
 こちらの姿を認め、無邪気に守屋に向かって声をあげたのは、まだ年下メンバーの尾関だ。
 自分の闘いぶりを見てくれといわんばかりに、敵を殴っては守屋の方に手を振って、アピールしてくる。
「別に大したことなかったよ」
 守屋の側に駆け寄ってきた米谷が、守屋とならんで戦場を進みながら話しかけた。
「だろうな」守屋は大した感情もない様子で返した。
すると、
「コノヤロー!!」
と、敵の一人が守屋に向かって、破れかぶれに突進してきた。
 ──相手が誰であるかも知らずに。
 守屋は放たれたその拳を、少し首を倒しただけで造作もなくかわした。
 そして、すっ、と己の右腕を脇へと引く。
ガコンッ!!
 敵の頭部に叩きつけられた守屋の拳が、硬い音を立てた。
 敵の体が棒切れのように吹き飛ぶ。地面に倒れた敵は、ぴくりとも動かなかった。
「・・・・・・」
 守屋は何事もなかったかのように、また歩きだした。
「彼ら、本当に信用できるのかな?」
 たった今守屋に倒された敵を、憐れむ目で一瞥した米谷が、顔を前に戻して守屋に問いかけた。
「長濱たちのことか?」
 米谷が言っているのは、少し前に守屋の傘下に加わった長濱たちのことだ。奴らのことを米谷はまだ、懐疑的な目で見ていた。
「別にいいんじゃないか?現にこうして共に闘っているしな」
 守屋は大して意に介さないという口調で答えた。
 他のところで闘っているのか、リーダー格の長濱の姿は見えないが、奴が率いている若手メンバーがところどころで奮闘しているのが見える。
 守屋の下につきたいという長濱の言葉は、今のところは嘘ではないようだ。それに──
「何かあれば、倒せばいいだけの話だ」
 守屋がそのように、何事にも思慮深い米谷に言うと「まあ、そうだけど・・・・・・」と米谷は返した。
 しばらく歩いたあと守屋は、工場の外の広場のちょうど中央あたりで立ち止まった。
 辺りで聞こえていた怒号が次第に小さくなっていく。
 周りの仲間たちがそれぞれ敵を撃破し、闘いは守屋たちの一方的な勝利で終わろうとしていた。
「ここももう終わりか」
 守屋はつまらなさそうに呟いた。
 今交戦している不良グループは、守屋が支配する領域の近くに縄張りを持つ最大の不良グループであった。
 だが実際闘ってみると、その実力は噂されるほどのものでもなく、このようなつまらない闘いでは、守屋の闘争心は少しも刺激されなかった。
 そろそろ南に進むか。
 守屋は灰色の空を仰ぎ、思った。
 準備は整った。今の自分達の力は、半年前のそれ以上だ。
 神楽坂の土生・・・・・・いや今は志田という奴に代わったのだったか。
 かつての闘いを思いだし、守屋は不敵な笑みを浮かべた。
──半年前、俺を邪魔した奴らのところに。
0005理佐ちゃんが好き(庭)
垢版 |
2017/07/01(土) 13:29:37.73ID:BMYTwHZfa
新スレおめでとうございます
毎日楽しみにしてます
0006由依ちゃん(やわらか銀行)
垢版 |
2017/07/01(土) 15:01:23.93ID:3JxhyT2k0
第二幕スタートですね。
守屋一派かっこいい〜
0007平手ちゃん(catv?)
垢版 |
2017/07/02(日) 09:35:37.07ID:K2WSXTCg0
第二幕楽しみにしてます
疾走感が文面から伝わってきます
更新大変だと思いますが良スレですよ^ ^
0008ハコオシ(茸)
垢版 |
2017/07/02(日) 15:39:57.80ID:6vbi9eBqd
>>5
>>6
>>7
いつもありがとうございます。

ところで、今の段階はドラマでいうなら3話が終わった程度なのですが、夏までに終わるのか?
と最近思っております。
0009ハコオシ(茸)
垢版 |
2017/07/02(日) 19:32:14.86ID:6vbi9eBqd
すみません。申し遅れましたが、
このスレより、描写の方法を一人称視点から、一人称寄りの三人称視点に変更しています。
理由は、その場面における登場人物が二人の時(とくに一対一の闘いとか)、場面の客観的描写が一人称視点による描写だとどうしても不自然になるからです。(例えば、『俺』が詳細に自分のパンチなどについて解説し出すような文章になる)
 
普通こんなこと許されませんが、当初は気がつかなかったので、どうかご容赦願います。
0010ハコオシ(茸)
垢版 |
2017/07/02(日) 22:58:00.55ID:6vbi9eBqd
欅坂×不良学園小説

(なんで私、こんなところにいるんだろ・・・・・・?)
 シャープペンシルを握っている佑唯の手が止まる。
 それまでも筆の走りは悪かったのだが、今自分がいる状況に対してやはり考え直してしまい、とうとう佑唯は、プリントに載っている数学の問題を解くのを止めてしまった。
 プリントから顔をあげると、視界一杯に、薄暗くて殺風景な、使われなくなって久しいビルのフロアが広がっている。
 志田マナキ率いる不良グループのアジトの隅の方、
そこら辺にあった小型のテーブルを机代わりにし、──これもまたそこら辺にあった──クッション部分にところどころ穴の空いた古い椅子を寄せ、埃をかぶったスタンドライトを明かりに、今泉佑唯は学校の宿題プリントを解いていた。
「どうしたの?」
 佑唯のそばで同じく椅子に座りながら、佑唯が宿題を解くのをじっと見ていた平手が、佑唯の顔を覗き込むように首を傾げた。
「いや別に・・・・・・」佑唯は少し視線を落として首を振る。
 
 あの日から、佑唯の変わった生活が始まった。
 平手と志田の『決闘』の末、佑唯は平手のものとしてその身を保障されることになったのだが、それでもこの不良少年グループに『捧げ』られたことに変わりはなく、佑唯は志田たちのアジトに毎日足を運ぶことになった。
 毎日、学校が終われば一人周囲の目を気にしながら、こっそり不良グループの隠れ家に通う──しかも、佑唯が籍を置くのは教育レベルと格式が双方高い有名な女子高、欅坂女子高等学校だった──という奇妙なルーティーンに佑唯は時折、呆然とする気持ちになっていた。
  欅坂女子高は進学校ゆえ、生徒には毎日難しい問題の宿題がそれなりの量出されている。それを全部家に帰ってから終わらせるのでは大変なので、佑唯はここ、志田たちのアジトで解いている。
  宿題を解く佑唯の隣には、決まって平手がちょこんと座っている。
 平手は自身に何も『仕事』がないときは、じっと佑唯が学校の宿題を進めるのを、何か訊いたり口を挟んだりすることもなく、黙ってずっと見ていた。
 『決闘』が終わって間もなくは、佑唯も多少気持ちが高ぶっており、はじめは積極的に平手に話しかけていたのだが、もとより言葉数の少ない平手は、佑唯が何か訊ねても、短く、あるいは曖昧に返すだけだった。
 それゆえ日が経つにつれ、自分の置かれた変な状況、そして結局よくわからない平手のことも相まって、佑唯の表情は次第に雲っていった。
 「・・・・・・」
 佑唯はシャープペンシルの先端を考える気力の失せた頭で見つめる。
 宿題をしているのを、すぐそばでじーっと長時間見つめられては落ち着かない。
 一人にしてほしいのだが、平手は、平手と共に志田グループの仲間に加わった鈴本とは違い──
ちなみに今、鈴本は、グループのメンバーである織田たちと、少し離れたところにあるテーブルでトランプに興じている──、他のメンバーと交流することもなく、常に佑唯のそばを離れようとはしなかった。
(でも、私を助けてくれたんだし・・・・・・)
 佑唯はそう思い直して、再び宿題に集中しようとした。
 平手が闘ってくれなければ、志田たちに『捧げ』られていた佑唯は今ごろどうなっていたかわからない。もしかしたら、乱暴なこともされていたかもしれない。
 その一方で佑唯は、彼らと言葉を交わすにつれ、実はそこまで非道な少年たちではないのではないか、と少しずつ思い始めていたけれども、それでもやはり平手が見返りなく佑唯を助けてくれたことは事実だった。
 佑唯が再び手を動かしめて、そう経たないとき、
 「おい!平手、鈴本!」
 不意に、フロアに鋭い声が響いた。
 声をした方を見ると、ここのリーダーである金髪の少年、志田マナキが、斜め後ろに腹心の片腕である渡邉リサオを従えて、フロアの中に入ってきたところだった。
0011SR理佐ちゃんは可愛いの向こう側に行っちまってる(庭)
垢版 |
2017/07/04(火) 00:03:26.08ID:eoYbx/b3a
第2幕はスケールの大きい話になりそうでワクワクですわ
0012 ぺー(地震なし)
垢版 |
2017/07/04(火) 04:27:15.56ID:02ined/10
(ここか、第二幕も楽しませてもらいます)
0013名無しって、書けない?(茸)
垢版 |
2017/07/04(火) 06:44:09.14ID:U9c9lzu5d
>>11
>>12
今スレもよろしくお願いします。
0014ハコオシ(茸)
垢版 |
2017/07/04(火) 18:32:57.08ID:U9c9lzu5d
今更なのですが、私が作中で何度も使っている「フロア」という言葉は、ビル(例えば会社)のオフィスから、机とかロッカーとかいろんなものを全部取っ払った状態の広い吹き抜けの空間、ビルの階層一層分をイメージしてます。
あの空間を「部屋」というのには広すぎるし、「大広間」というのも・・・・・・

何か他によい言葉はあるでしょうか・・・・・・?
もしよろしければ、どなたかご意見をいただきたいです。
0015ハコオシ(茸)
垢版 |
2017/07/04(火) 18:41:25.12ID:U9c9lzu5d
欅坂×不良学園小説

「今日はお前たちが見回りだ」
 入ってくるなり志田は平手と鈴本を順番に見て言った。志田の言葉を受けて、平手と鈴本、そして鈴本と一緒に遊んでいた織田が立ち上がる。
 見回りとは、志田たちが縄張りとする、数ヵ所のアジトとその周辺地域に他の勢力が侵入していないか、またその気配はないか巡回することである。これは、時折平手と鈴本に課せられる『仕事』であった。
「織田、お前も行け」
 志田は織田のほうを向いて言った。
「うっす」
 志田が言うであろうことをすでに心得ていた織田が頷く。
 平手と鈴本が初めて見回りに行くようを命じられた時から、織田は新入りである二人の指導役──監視の意味もあるのだろうが──となっていた。
 見回りにおける巡回コースはいくつかあり、毎日交代で、当番のメンバーが見回りに出る。
 さすがにここら一帯を一度に見て回ることは大変なので、日毎に違うコースを通って、何日かかけてこの地域を網羅する。
 そして巡回するなかで何か不審な輩──特に敵対する不良グループを見かけた場合、志田に至急連絡を入れるというようになっていた。
 「よし、行ってこい」
 志田が言うと、織田と鈴本がまずフロアの出口に向かって歩き出した。
 平手はというと、アジトに残る佑唯が少し気がかりなのか、宿題を解くのを止めて平手と一緒に志田の言葉を聞いていた佑唯を、じっと見下ろしている。
「あっ・・・・・・じゃあ、行ってらっしゃい」
 平手の視線に気がついた佑唯が、平手を見上げながら言った。
「うん・・・・・・」
 平手は少し不満そうな顔で──見回りに行かなければならない時はいつも決まってこんな顔をした──出口に向かって歩き出した。
 その後ろ姿を、佑唯は微妙な表情で見送った。
0016ハコオシ(茸)
垢版 |
2017/07/04(火) 18:46:20.07ID:U9c9lzu5d
誤字脱字、消し忘れ、重複がいくつか散見されますね。
小林の「疾風のごとくは走り〜」は「は」が不要です。
尾関の「まだ年下メンバー」も、
「まだ」は消し忘れです。
0017名無しって、書けない?(庭)
垢版 |
2017/07/04(火) 21:06:03.20ID:YtwmmgX+a
>>16
俺も欅学園スレでさっそく消し忘れしてしまいましたw
0019ハコオシ(茸)
垢版 |
2017/07/05(水) 19:42:55.56ID:UFM6Nw9ad
欅坂×不良学園小説

 平手と鈴本が見回りへと出ていき、アジトに残された佑唯は一人宿題を再び解きはじめた。
 「何をやってるんだ?」
 そこに志田が渡邉とともにやって来て、上から佑唯の宿題プリントを覗き込んだ。
「宿題だけど・・・・・・」と佑唯は答えた。
 ここに通う日々が始まってから、佑唯はたびたび志田と言葉を交わしており、志田の印象は初めの頃とはだいぶ変わってきていた。
 初めは『捧げ物』として強引にここへ連れてこられたために、志田に対しては乱暴で恐いイメージがあったが、実際に話し、また志田の他のメンバーに対する姿を見るにつれて、
この少年は多少ぶっきらぼう──人と接するのが不器用とでもいうのだろうか──だけれども、仲間思いで、筋の通った性格であることが分かってきた。
「ふーん」志田が佑唯の宿題プリントをじっと見る。
 もしかして分かるのかな、と佑唯はかすかに思った。
 プリントの内容は数学で、最近習ったばかりのユークリッドの互除法の問題だった。欅坂女子高は進学校のため、高校一年にしては早い段階で、しかも難しい内容を授業で扱っていた。 
 少しの間プリントを見たあと、志田はつまらなさそうな表情で、プリントから目を離した。そして、椅子に座っている佑唯を見下ろした。
「なに?」
佑唯はこちらを見る志田の目に何か含みがあるように感じ、問いかけた。
「いや」志田は小馬鹿にするような笑みを浮かべて首を振った。「ご苦労なことだな」
「・・・・・・」佑唯はムッとして、唇を尖らせた。
──不良だからそっちは勉強とかしなくていいんだろうけど、こっちは大変なのに。
「なになに?」
 すると後ろのほうから、別の少年が話に加わってきた。
「なに見てるの?」
 やってきたのは、志田や渡邉と同じ高校三年の年長メンバーである石森だ。
 不良らしからぬ優しい目をした少年で、左目の下にある、結ぶと逆三角形になる三つのほくろが印象的だった。片手に持った板チョコをかじっている。
 佑唯の数学のプリントを覗き込んだ石森は、眉を寄せて難しい顔をした。
「ユークリッドの・・・・・・え?」プリントの単元タイトルを途中まで読みかけて、石森が言葉を詰まらせた。
「ごじょほう、だろうが」プリントに目を通していた志田が、その読み方を答えた。
「えっ、すごい!志田わかるの!?」石森が驚いた顔で志田のほうを見た。
すると志田は、
「書いてあるのを読んだだけだ。内容は知らん」
とそっけなく返した。
「最大公約数を求めるやつだね」
 私たちの様子をそばで見ていた渡邉が口を開いた。
「知ってるの?」佑唯は意外そうに声をあげて渡邉のほうを見た。もとより聡明そうな感じはしていたが・・・・・・。
「いや」渡邉は微笑みを浮かべながら、謙遜するように小さく首を振った。「詳しくは知らないよ」
「公約数・・・・・・?」話を聞いていた石森がぽかんとした顔で呟いた。・・・・・・公約数自体は小学生で習うのだが。
「こんなの何の役に立つんだ?」
 志田が腰に片手を当てて、頭を傾けて言った。
「それは・・・・・・」佑唯は答えに迷った。
 実生活で、これを使う場面はない。というか、大抵、学校で習うことはそういうものだ。教養とでもいうのか、一応知っておくという程度で、何から何まで生活に役立つ知識や情報ではない。
「使いもしないものを勉強しているのか」志田は呆れたような顔で言った。
「私に言われても・・・・・・」
 佑唯は答えに窮した。別に自分で決めた訳じゃない。学校の授業で教えられるから、こちらもそれを理解しようと頑張っているだけだ。
「ふん」そんな佑唯を見て、志田は馬鹿にしたように鼻を鳴らした。
0020ハコオシ(茸)
垢版 |
2017/07/05(水) 19:44:09.00ID:UFM6Nw9ad
欅坂×不良学園小説

「まあまあ」
志田と佑唯のやりとりを見ていた渡邉が間に入る。「勉強なんて実用的なものばかりじゃないよ」
「使えない知識に意味なんてあるのか?」と志田。
「う〜ん、マナキが言うのも一理あるけど・・・・・・。でもまあ、難しいことを理解しようとすることに意味があるんじゃないかな」渡邉は佑唯に助け舟を出してくれた。「それに、大学受験とかで必要なのかもしれないし」
「そ、そうだよ・・・・・・」佑唯は小さな声を渡邉に添えた。
だが志田は納得いかない様子で、
「大学に入るために、将来使いもしないことを勉強するのか。時間の無駄だな。」
とばっさり切り捨てた。勉強のために勉強することの意義を志田は疑問視しているようだ。
「・・・・・・」
 好き勝手言われて佑唯は不満げな顔をした。そんなこと、不良の男の子に言われたくない。そっちが毎日遊んだり無駄におしゃべりして時間を過ごしてる間、私たちは頑張って勉強しているというのに。
「まあ、いいじゃないか」渡邉は志田をなだめるように言うと、佑唯
のほうに顔を向けた。
「佑唯は将来、医者か弁護士にでもなるの?欅坂女子高は進学校として有名だよね?」
「えっ?・・・・・・うん、まあ」
 佑唯は突然の質問に戸惑い、曖昧に返した。
 正直、佑唯には将来やりたいことはまだはっきりしていなかった。
 いや、ないわけではない。ただそれは、口にするにはあまりに非現実的な夢だった。
 
 そのあと、一時間ほどして平手たちは帰ってきた。
 志田の指摘が頭に残っていた佑唯は、晴れない気持ちを顔に出してしまっていたのか、帰ってきた平手に「どうかしたの?」と問いかけられた。
だが、佑唯は「なんでもない」ととっさにごまかした。
0021ハコオシ(茸)
垢版 |
2017/07/05(水) 19:47:03.21ID:UFM6Nw9ad
>>18
ちなみに既読スルーより全然嬉しいですよ。
少しぐらいは目を通していただけたのでしょうか。ありがとうございます。
0022理佐ちゃんが好き(庭)
垢版 |
2017/07/06(木) 00:54:28.11ID:DdG8Ee0va
>>20
乙でありますm(__)m
0023ハコオシ(茸)
垢版 |
2017/07/06(木) 04:29:23.73ID:pbfdcwl2d
欅坂×不良学園小説

 今日もまた、平手と鈴本は織田とともに見回りへと出ていった。
 不良少年らのアジトで学校の勉強をするのが習慣となりつつあった佑唯は、この日もまた即席の勉強机で宿題に向かう。
 するとしばらくして、ガチャ、とフロアの扉が開く音がした。
(帰ってきたのかな?)
 平手たちが見回りから帰ってきたのかと──少し早いような気もしたが──佑唯は入口のほうに目を向けた。
(?)
 離れた位置にある薄暗い出入り口に見えたそのシルエットは、平手たちのものではなかった。その人影は一つで、しかも砂時計のように真ん中のあたりでくびれ、足に向かって広がる形をしている。
 ズボンをはいた少年の人影ではない。この人影は女子のものだ。
(女の子?・・・・・・菅井先輩かな?)
 不良少年しかいないこの建物に出入りする女子は自分か、菅井先輩ぐらいしかいない。そう思った佑唯だったが、こちらに近づくにつれてよく見えてきたその人影に、佑唯は目を疑った。
 (えっ・・・・・・?)
 フロアに入ってきた少女は、菅井先輩ではなかった。
 しかし、その服装──紺色のブレザーに鮮やかな赤のリボン、ブレザーと調和する紺を基調とし、灰色の線が格子模様に入ったチェックのスカートの制服姿は欅坂女子高のものだ。
(何で欅の子が・・・・・・?)
 佑唯が驚いていると、その少女も佑唯が目に入ったのか、あれ?と言うかのように少し首を斜めに伸ばしてから、佑唯の方に向かってきた。
 そして、椅子に座り机に向かっている佑唯のそばで立ち止まる。
「・・・・・・」
(誰だろう・・・・・・?)
 少女は、何も言わず大きな目をぱちぱちさせて佑唯のほうを見てきた。佑唯は椅子に座ったまま少し首を縮めて、不安げな目で彼女を見上げた。
 胸元まで伸びる黒髪は、まっすぐで艶やかで、前髪は目の上で切り揃えられている。背は小さく、佑唯と同じくらい小柄に見えた。
「あっ、えっと私は・・・・・・」
 珍しいものを見るような目で凝視され、たまらず佑唯が戸惑いの声を出すと、
 「やあ莉菜」
と、渡邉がやってきた。それまで渡邉と一緒にいたのか、後ろに志田もいる。
 すると少女は、
「誰この子?」
と、腕から指までを一本に伸ばして、まっすぐ佑唯を指差して言った。
 ピン、と指を突き立てられて、佑唯はさらに強ばった気持ちになった。
「新しくここに『捧げ』られた子だよ。名前は、今泉佑唯」
 渡邉が穏やかな調子で、少女に佑唯を紹介した。
「ふ〜ん」
 莉菜と呼ばれた少女は佑唯を指指す腕を下ろし、佑唯を見ながら数度頷いた。
すると渡邉が、
「この子は上村莉菜。佑唯のひとつ年上の先輩だよ。君と同じ『捧げ物』としてここに来た」
と今度は佑唯の方に顔を向けて言った。
「えっ」渡邉の説明に驚いた佑唯が、彼の方を見上げる。
(『捧げ物』・・・・・・?それに先輩って・・・・・・)
 戸惑う佑唯をよそに、
「よろしく」と、莉菜が佑唯に対して短く言った。
「あっ・・・・・・はい・・・・・・」佑唯がぎこちなく答える。現状がつかめない佑唯にはそれだけ返すのでやっとだった。
0024ハコオシ(茸)
垢版 |
2017/07/06(木) 04:32:01.46ID:pbfdcwl2d
欅坂×不良学園小説

 すると莉菜は、佑唯のことにはさほど興味は湧かなかったのか、近くにいた志田の方に顔を向けた。
「あ、マナキ。お小遣いちょうだい」
「ああ?」志田が眉をつり上げた。「もうなくなったのか?」
「うん」莉菜が軽い感じで頷く。「だからちょうだい」
 そう言って莉菜は、二つ揃えた手のひらを志田に向けて差し出した。
(お小遣い・・・・・・?)
と、佑唯が首をかしげていると、
「ダメだ」
と、志田が険しい表情で首を振った。
「え〜なんで?」莉菜が眉を寄せる。「前借りだから。ね?」
「ふざけるな。何ヵ月前借りしてると思ってる」
そう切り返す志田の表情は厳しい。
「え〜!」と莉菜は不満げな声を出した。
「じゃあいいや・・・・・・」少しの間残念そうな顔をした莉菜だったが、すぐにぱっと明るい表情に切り替わり、渡邉の方を見上げた。
「ねえリサオ、一緒に遊ぼ?」
 うかがうように頭を傾けた莉菜の黒髪が、さらりと揺れる。
「うん?いいよ」渡邉は少し驚いた顔をしたが、すぐに快諾した。
 すると莉菜は
「やった」と言って、嬉しそうな顔で渡邉の腕に抱きついた。
 そして二人は背を向けて、腕組みしながら歩いていった。
 
(『遊び』ってなにするんだろう・・・・・・?)
 事の流れについていけなかった佑唯は、そのまま二人の後ろ姿を見送った。
 莉菜が垣間見せた、まるで遊女のような妖しい雰囲気に、佑唯は少し落ち着かない気持ちになった。
0025ハコオシ(茸)
垢版 |
2017/07/06(木) 04:34:10.12ID:pbfdcwl2d
欅坂×不良学園小説

 二人が立ち去って、その場に志田と佑唯が残された。
「・・・・・・ちっ、ババアが」
 志田が苦虫を噛み潰したような顔で悪態をついた。
(ババア・・・・・・?)
と佑唯は、おそらく莉菜に向けて発せられた言葉が気になったが、先の志田と莉菜のやりとりのなかで、もっと引っ掛かったことを志田に訊ねた。
「ねえ、さっき『捧げ物』って・・・・・・」
「ん?ああ、そうだ」志田は頷いた。「あいつはお前と同じ『捧げ物』だ。去年ここに来た」
「去年?」
「ああ、そう言えば言ってなかったか・・・・・・。『捧げ物』は基本一年間やれば終わる」
「えっ、そうなの!?」
 まさか、『捧げ物』に期限があることに、佑唯は驚きの声を出した。
「ああ」志田は大したことではないかのように頷く。「一年したらまた新しい奴が入ってくるからな。だからお前も一年経ったら出ていっていいぞ」
「・・・・・・」
 佑唯は呆気にとられた。
 いきなりここに来いと言ったり、一年でいいといったり・・・・・・。相手の人権を尊重してるのかしてないのか、もはやどっちかわからない。
「えっ、でもさっきの人は・・・・・・?」
 気を取り直して佑唯は訊ねた。去年来た、というのならもうその一年は過ぎているはずだ。
 すると志田は苦い顔をした。
「はじめは確かに『捧げ物』として、無理矢理連れてこられた・・・・・・はずだったんだが、なぜかあいつは別に自分は構わないみたいな感じでここに通いはじめた。自分から進んでな」
 志田は、俺にもよくわからないというふうに、首をかしげて言った。
「一年過ぎてもなぜかここに来るのを止めないで・・・・・・というか、逆にここに住み着きやがった。もう来なくていいってのに」
「・・・・・・」
「まあ、なにか事情があるらしい」志田はなにやら意味深に言った。
「そうなんだ・・・・・・」
 よくわからないままに、佑唯は相づちを打った。
 こんなところに通い続けるなんて、少し変わってる。佑唯は莉菜のことを不思議に思った。
「ああ、あと『お小遣い』って・・・・・・」
 佑唯はもうひとつ気になったことを訊ねた。あの少女──一応先輩だが──は志田に『お小遣い』をおねだりしていた。
 それがお金をさしているなら、志田は莉菜にお金を渡しているということになる。
 同年代の少年が女の子に対してお金を渡しているという不可解な状況に、佑唯は疑念を抱いた。
「ん?ああ、それか・・・・・・」と志田は思い出したように言った。「それも含めて、そろそろお前たちに説明してもいいかも知れないな」
「?」
「あいつらが帰ってきたら教えてやる。ここのこととか、敵のことも・・・・・・」
だが、そこまで言いかけて、志田の言葉は突如鳴った一本の電話に遮られた。
0026偽米さん(広西チワン族自治区)
垢版 |
2017/07/06(木) 13:53:32.90ID:fJ/xZC/CK
着実に話が展開していってますね
期待が高まります♪

ここで残念なお知らせですが
前スレが落ちたようです
ここ最近あちこちのスレに定期的に「う〇こ」みたいな書き込みをしてまわる人が出没してますので
そのあおりでちょっと油断すると圧縮の対象になってしまうのかもしれません

力不足をお詫びいたしますm(_ _)m
0027理佐ちゃんとならバイアグラ無しでも10(庭)
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2017/07/06(木) 13:56:53.79ID:ry415ozta
>>26
0028理佐ちゃんとならバイアグラ無しでも10時間以上頑張れるかも(庭)
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2017/07/06(木) 13:58:29.63ID:ry415ozta
>>27
名前途中で誤爆しちゃった(涙)
0029名無しって、書けない?(茸)
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2017/07/06(木) 17:54:13.53ID:pbfdcwl2d
>>28
ちょっと、いきなり何言ってるんですか笑
>>26
ごめん米さん。それ気になってて。
最後の書き込みして1日経つかどうかなのにスレが落ちるなんてことがあるの?
その、圧縮とかいうのはどういうことでしょう?
教えてくれない?
0030偽米さん(広西チワン族自治区)
垢版 |
2017/07/06(木) 20:12:30.25ID:fJ/xZC/CK
>>29
「圧縮」について改めて説明するけど長くなるんでまず予め謝っとくわm(_ _)m

現在、欅坂板のスレッド数の上限は700が目安みたい。
なので次スレや新スレが立ってスレッド総数が700を超えると、運営側が、超過した分だけスレッドをdat落ちさせて総数を700くらいまで戻している。
これが俗に「圧縮」と呼ばれる事象である。
タイミングとしてはスレッド総数が730〜750くらいまで行ったときに30〜50スレぐらいをまとめて落としてるような雰囲気。←※あくまで個人的な印象

圧縮の対象となって落とされるのは、
@その時点でまだ残っている完走スレ

A書き込みが滞っているスレ
である。

もちろん今回の問題はAのほう。
つまり、より書き込みが滞っているスレから順番に落とされるのだが
最近までは1週間ぐらい書き込みがなくても、Aに引っかからないことも珍しくなかった。

しかし最近、あちこちのスレに、メール欄にsageを入れたまま単語だけを定期的に反復して書き込む人が現れている。
例;「う〇こ」「渡邉理佐」などなど←スレによる
(もちろんスクリプト的なものを利用したのかもしれないが…)

これが今回のdat落ちと深く関係しているのかもしれないと危惧している。
くどいのを承知で説明すると↓

スレの書き込みが滞ってdat落ちする危険がないかを予測するための手段のひとつは、いわゆるスレ番である。
書き込みが無いとだんだんスレ番が下がるからね。

ただ、前述のsage書き込みが横行すると、これがあてにならなくなる。

例えば今、このスレがスレ番350で、書き込みが半日空いていたとする。
今までだったら、ここで圧縮かけられても、このスレはまず生き残れるはず。下に350個以上のスレがあるから。

しかし、もし、その、下にある350以上のスレのほとんどすべてに例のsage書き込みが1時間前に入っていたとすると、どうなるか?(←sageを入れて書き込みすると、スレ番は移動しない)
そう。
その状況で圧縮かけられたら、このスレはdat落ちすることになる。

前スレに起きた現象は、そんな感じだった可能性があるかも?ということ。

もちろんまだ検証が要るかと思いますが
取り急ぎ標準語で書いてみましたm(_ _)m
0031ハコオシ(茸)
垢版 |
2017/07/06(木) 21:20:00.24ID:pbfdcwl2d
米さん詳しく説明してくれてどうもありがとう。
つまり、スレには定員数があって、あぶれたものは倉庫に格納される。
格納されるのは原則、後順位のスレだけれども、sageという保存的な手法により、本来中ぐらいの順位であっても、一気に後ろに置かれる。
っていうことかな?

では、誰かが意図的にスレを潰そうとしてるってこと?
0032偽米さん(広西チワン族自治区)
垢版 |
2017/07/06(木) 21:42:45.93ID:fJ/xZC/CK
>>31
前半は大体そういうことです

後半の犯人の意図についてはよくわかりませんが、確かにこの手法を使えば特定のスレをdat落ちに追い込むことは可能です
すごい手間がかかりますが

むしろ、これも広い意味での荒らしの一種になりますので
自己満とか愉快犯の可能性もあります
地下アイドル板では昔からよく知られたタイプの荒らしです(一部では保守botとか呼ばれてます)
0033ハコオシ(茸)
垢版 |
2017/07/06(木) 21:50:47.43ID:pbfdcwl2d
対抗するのは難しいってことですかね。

まあ、いつも通りやっていこうと思います。
丁寧に説明してくれてありがとう。

なんか、小説スレも人が増えてきてますね(^-^)
0034偽米さん(広西チワン族自治区)
垢版 |
2017/07/07(金) 05:35:14.34ID:s09p4T4mK
まあ、落ちたらまた立てればええがな(笑)
0035ハコオシ(茸)
垢版 |
2017/07/07(金) 06:41:09.25ID:Csw5uVepd
そうですね笑
では今日も通常運転で参りましょう

ところで、小説スレのわちゃわちゃ感が羨ましい(´・ω・`)
0037名無しって、書けない?(庭)
垢版 |
2017/07/07(金) 18:22:50.06ID:s9hyFbLea0707
>>36
この人欅学園スレにも来てたw
0038もん(やわらか銀行)
垢版 |
2017/07/08(土) 04:02:12.76ID:9nIZhVIf0
新スレおめでとうございます
第二幕これからじっくり読ませて頂きます
頑張って下さいね。
0039ハコオシ(茸)
垢版 |
2017/07/08(土) 06:31:44.45ID:Lulnf/4dd
>>36
>>37
>>38
ありがとう。
今書きためてますからね。
0040由依ちゃん(やわらか銀行)
垢版 |
2017/07/08(土) 19:15:32.10ID:loEkCMnu0
お疲れ様です。
新たな登場人物も出てきて、
益々先の展開が気になりますね。
引き続き、あまり無理なさらず
0041ただただ睨む理佐ちゃん(庭)
垢版 |
2017/07/09(日) 03:22:19.75ID:VZ6OK9ffa
>>39
また一気読み出来るかと楽しみですm(__)m
0042ハコオシ(茸)
垢版 |
2017/07/09(日) 06:30:23.15ID:2z7oI2ZBd
>>40
>>41
ありがとうございます。
ただ今回ちょっと時間がかかるかも
(._.)
0043ハコオシ(茸)
垢版 |
2017/07/10(月) 18:20:05.39ID:zZaPM3gSd
ヤバイ
方針が定まらない…
0044理佐ちゃん風に励ましてみた(庭)
垢版 |
2017/07/10(月) 20:01:00.74ID:MZZsrKtFa
>>43
迷ってんじゃねーよ
0045ハコオシ(茸)
垢版 |
2017/07/11(火) 06:30:03.56ID:9SVLQ6h1d
>>44
確かに笑 その通りだね
なんかリラックスできた
0046 ぺー(地震なし)
垢版 |
2017/07/11(火) 08:23:18.35ID:M2HCuA130
(気軽に書いてくだせえ)
0047名無しって、書けない?(茸)
垢版 |
2017/07/11(火) 20:52:02.29ID:9SVLQ6h1d
>>46
ぺーちゃん、ありがとう。

エキセントリックのぺーちゃん
ゾクッとしたなぁ
0048理佐ちゃん!理佐ちゃん!雨!理佐ちゃん!(庭)
垢版 |
2017/07/12(水) 23:40:59.75ID:ug3KMp1Ma
揚げときます
0049偽米さん(広西チワン族自治区)
垢版 |
2017/07/13(木) 20:36:29.71ID:cyAYLh4cK
7月8日最終書き込みのスレが今日dat落ちしたようなんで
現在の圧縮によるdat落ちの限界は最終書き込みから4〜5日っちゅうところみたいですな

え?何のスレかやて?
わてがスレチで小説書いてたとこですわ(笑)
0050ハコオシ(茸)
垢版 |
2017/07/13(木) 22:47:18.45ID:Q97VIm2dd
>>48
ありがとう理佐。
>>49
そっか4~5日か。
最近、書くのが進まず、余裕でそれぐらい経過してます・・・
ちょちょこ保守しよう(-_-;)

米さん、いつも重要な情報をありがとう。
0051理佐ちゃん雑誌祭りだワッショイワッショイ(庭)
垢版 |
2017/07/13(木) 23:44:44.21ID:xbX7pIKDa
>>50
米さんの情報助かりますよね
俺も欅学園スレ保守してきましたw
0052ハコオシ(茸)
垢版 |
2017/07/13(木) 23:49:14.68ID:Q97VIm2dd
>>51
なんか小説スレすごいことになってますね。
自分も負けずに、と言いたいところですが、まだ出来ません💧
0053きっかけはただただ睨む理佐ちゃん(庭)
垢版 |
2017/07/14(金) 00:02:44.06ID:jHLvlogya
>>52
作家さん増えましたよねw

俺もそろそろ小説スレからは手を引いて欅学園スレで理佐ちゃんとの妄想恋愛に励もうかと画策中です

俺も「イタコの理佐ちゃんファイナル」書いてるんですけどなかなか時間がとれなくて苦戦中です(泣)

お互い気楽に頑張りましょう

ハコオシ先生の存在は励みになってますm(__)m
0054ハコオシ(茸)
垢版 |
2017/07/14(金) 07:02:00.34ID:wV9rLN2Wd
>>53
ほんと増えましたよね
なんかエロいやつもあるし笑

独立ですか!
応援してます。頑張ってください。

こちらこそ、理佐ちゃんをはじめ、みなさんのコメントに励まされてます。
0055理佐ちゃんの棒可愛い演技の虜です(庭)
垢版 |
2017/07/14(金) 22:19:22.62ID:Xn65/a24a
>>54
専用スレ立てる甲斐性は無いので過疎スレで細々と理佐ちゃんとの恋愛妄想しようかなとw

小説スレにも細々とは書くんでよろしくお願いしますm(__)m
0056名無しって、書けない?(茸)
垢版 |
2017/07/14(金) 22:25:37.81ID:wV9rLN2Wd
頼みます。
二番セカンド 渡邉理佐(^-^)
0057音楽の日録画失敗理佐ちゃんに怒られ隊(庭)
垢版 |
2017/07/16(日) 01:03:27.25ID:2mS2YxP+a
理佐ちゃんのブラを世界一優しくはずすために生まれた俺だけど

通りすがりにスレも揚げときますね
0058ハコオシ(茸)
垢版 |
2017/07/16(日) 23:29:55.88ID:AL57fEsjd
やばい・・・
0059理佐ちゃん風に心配してみた(庭)
垢版 |
2017/07/17(月) 09:35:08.83ID:lQ3uqbYsa
>>58
「ねぇどうしたの?」
0060ハコオシ(茸)
垢版 |
2017/07/18(火) 06:00:50.19ID:NOSChMXUd
ちょっと忙しくて
でも言い訳ですよね・・・
0061理佐ちゃんが好き(庭)
垢版 |
2017/07/18(火) 06:18:38.79ID:Z/+Tl4TCa
>>60
忙しい時は無理しないほうがいいですよ
気がついたら保守だけしときますから
0062由依ちゃん(やわらか銀行)
垢版 |
2017/07/18(火) 22:00:08.76ID:r+TDUtlA0
焦らずゆっくりで
0063名無しって、書けない?(茸)
垢版 |
2017/07/18(火) 23:30:31.52ID:NOSChMXUd
>>61
>>62
ありがとう。
ほんのちょっとだけど投稿します。
0064ハコオシ(茸)
垢版 |
2017/07/18(火) 23:31:48.48ID:NOSChMXUd
欅坂不良学園小説

突然、志田の携帯電話が鳴った。
「なんだ?」
 はじめは怪訝そうな顔で電話を取った志田だったが、すぐにその顔が鋭くなった。
 佑唯は、なにやら空気が変わるのを感じた。
 そして志田は、深刻な面持ちで電話に耳を当てながら「わかった」と言うと、突然、佑唯のほうに目を向けた。
「全員ここに集めろ」
「えっ?」いきなりそう言われた佑唯が戸惑いの反応を見せると
「早く!」
と、志田は強い口調で言った。
 佑唯は訳がわからないまま、フロアにいた他のメンバーたちのところに走っていき、志田のところに集まるように声を掛けた。
 また、先程、莉菜とともにフロアから出ていった渡邉も、佑唯にはどこにいるか見当がつかなかったが、上階に上がってその名を大声で呼んでいたら、どこからともなく渡邉が出てきた。

「どうしたの?」
集まったメンバーたちを代表して渡邉が志田に訊ねた。
「東のアジトに守屋たちが現れた」
「えっ!?」
メンバーの間に驚きが広まる。
「そんな・・・・・・フウたちは!?」
渡邉が緊迫した表情で志田に訊ねる。
「大丈夫だ。まだ戦い自体は始まっていない。俺がまだ戦うなとフウに言っておいた。今、アジトに立て籠っている」

「東のアジトって・・・・・・」
 人だかりの端で、佑唯が、同じく外れたところに立っていた先刻の少女、莉菜に話しかけると、意外にも莉菜は丁寧に説明してくれた。
 莉菜の説明によると、志田たちはこの地域に三つのアジトを持っており、それらはそれぞれ、西、東、南と線で結ぶとV字になるように位置しているらしい。
 志田の話のなかに出た「フウ」という人物は、そのアジトを任されている少年のことで、齋藤という姓を持つのだが、同じ名字のメンバーが他にいるので、その愛称で呼ばれているという。
 そして、その少年が守る東のアジトが、守屋という者たち──この名前には聞き覚えがあった──に襲われているらしい。
0065季暑い季節の理佐ちゃん薄着の理佐ちゃん♪(庭)
垢版 |
2017/07/19(水) 07:10:55.41ID:rKtlNeg3a
>>64
忙しい中投稿乙ですm(__)m
0066理佐ちゃんが好き(庭)
垢版 |
2017/07/20(木) 23:45:13.94ID:WhCKqztsa
揚げときま〜す
0067ハコオシ(茸)
垢版 |
2017/07/21(金) 17:13:58.62ID:ASi4TNMXd
欅坂不良学園小説

「敵の数は?」渡邉が訊ねる。
「大勢だ。救援を出さなければいけない。だが・・・」
 そう答えた志田はそこで険しい顔をして、なにか考えている様子を見せた。
「志田さん!早く助けに行きましょう!」
 指示を出さないで威勢よく言ったのは、若手メンバーの一人、加藤だった。
「そうですよ。アジトの外と中から挟み撃ちにすれば、奴らひとたまりもありませんよ!」
 低音ボイスで加藤に同調したのは、同じく若手の齊藤だった。
確かに東のアジトにいる仲間たちと、外から救援に駆けつける自分達で敵を挟み撃ちにすれば、効果的に敵を叩くことができる。
 だが彼らの言葉を受けても、志田は依然険しい顔で何か考えていた。
「待て」渡邉が加藤たちをを制した。そして志田に顔を向けて訊ねる。「どうかしたの?」
「ああ。気になることがある」志田が頷いた。「フウの報告によると、守屋の姿が見えないらしい」
「守屋が・・・?」
 手下だけで襲撃しにきたのだろうか。渡邉が怪訝そうな顔をする。
「敵を率いているのは米谷で、奴等はアジトの外で挑発を繰り返しているそうだ。
 ただ、そこに守屋がいない。もちろん窓から外の様子を見てるだけだから、見えてないだけかもしれないが・・・」
「別動隊の可能性がある?」
 渡邉が志田の懸念を読み取って言った。
「ああ」志田が頷く。「だとすると厄介だ」
 東のアジトに立てこもる齋藤の報告によると、視認する限りでは、敵の親玉である守屋の姿はないということだった。
 これから考えられるのは、一つに守屋一派が、その手下だけで東のアジトを襲撃しにきていて、守屋本人は本拠地で朗報を待っているという場合だ──これは守屋の性格上、十分にありえた。
 二つ目の可能性は、ただ守屋の姿を確認していないだけで、本人も東のアジトにやってきているという場合。
 そして最後の可能性は、第一の可能性と同じく、東のアジトに守屋はやってきていないのだが、別動隊──守屋率いる本隊が、他の標的を狙っているのではないか、という場合であった。
 険しい顔で考えている志田は、第三の可能性を懸念しているようだ。
0068ハコオシ(茸)
垢版 |
2017/07/21(金) 17:15:42.15ID:ASi4TNMXd
欅坂不良学園小説

「別動隊がいるとしたら、大勢で救援に行くのは無理だ」
 渡邉が志田の懸念を念頭に置いて発言した。
「ああ。それどころか、必要最低限の戦力しか出せない」
 渡邉の言葉を受けて、志田が答える。
 守屋が別に動くとするなら、ここ、本拠地である中央アジト、または西のアジトのために、戦力──それも守屋に対抗することができるほど大きな戦力──を残しておかなければならない。
 そうなれば、東のアジトに駆けつけることができる人員は限られてくる。
「まだ戦力は十分とはいえないからね・・・・・・」
 渡邉も険しいトーンで言った。
 半年前、先代リーダーである土生を中心に守屋と戦ってから、ここのグループの人員は減っていた。
 先輩メンバーの引退もあったが、戦いの際に負った身体的、また精神的なダメージで、再起不能になってグループから姿を消した者たちもいたのだ。
 それからリーダーの任を受け継いだ志田を中心に、新しいメンバーを集め、グループの再生を図っていたところだったが、同じく勢力を立て直していた守屋が今回、いよいよ戦いを仕掛けてきた。
 さらにこのグループの懸念材料となっていたのが、このグループが抱えるアジトの多さだった。
 先代、話によるともっと前から、このグループは三つのアジトを保有していた。
 それに人員を配置してアジトを敵対勢力から守ってきたわけだが、先の戦いによる人員減少に伴い、その維持が難しくなっていた。
 現時点でも、各アジトに配置されているメンバーの数は、この中央アジトは他より多めだが、それぞれ10人前後だ。
 アジトを空にすることはできない。
 決して多いとはいえない戦力で、アジトに留守を守る人員を置きながら、さらに守屋たちを撃退するための戦力を出さなければならなかった。
 「・・・・・・」
 志田が眉間を寄せて難しい顔をして考えている。
 救援が少なければ、米谷たちを撃退できず東のアジトが落とされる。
 だが、救援に人員を割きすぎれば、万が一別動隊が存在した場合に、手薄となった拠点を襲われる可能性があった。
 志田は難しい判断を迫られていた。

「ちっ、警戒網はどうなってるんだ」
 志田が愚痴をこぼした。
 広さが広さなので、この地域一体を完璧にカバーしているとは言えなかったが、それでも一応巡回はしていた。
 一本一本の線を組み合わせて網を構成するように、この地域をおおかた網羅する警戒網を作っていたつもりだったが、敵はそれを偶然、
あるいは巡回ルートのパターンを密かに探って、警戒網を潜りぬけたのだろうか・・・・・・?
 「今それを考えても仕方がない。どうするか考えよう」渡邉が志田に対して言った。
「わかってる」苛立ちを交えた表情で志田が答える。
 敵の狙いはなんなのか、それを見定めなければならなかった。
0069ハコオシ(茸)
垢版 |
2017/07/21(金) 17:46:08.98ID:ASi4TNMXd
欅坂不良学園小説

「やはり、アジトを空けることはできない。」
十秒程度考えてから、志田が口を開いた。
「前に平手にまんまと食わされた。あれが守屋だったら取り返しのつかないことになってた」
 志田が口にしたのは、平手が起こした一連の騒動のことだった。
「なら、僕が行こう」
渡邉が言った
「いや、俺が行く。お前はここを守れ」志田は首を振った。
「いやマナキは別動隊に備えててくれ。別動隊がいるとしたら、守屋も一緒だ。守屋とやれるのは君しかいない」
 渡邉が志田の指示を拒んだ。
 渡邉がそのように言ったのは、守屋に対抗できるのが志田しかいないと考えてのことだった。
 真っ直ぐな視線を向ける渡邉に、自分に対する信頼を感じながら、
志田は一度大きく頷いて言った。
「わかった。頼む」
「ああ」渡邉が志田をまっすぐ見て、微笑んだ。「原田と小池、あと何人か借りるよ」
「わかった。俺は石森と残りのやつらで守屋に備える」
もちろん、この備えが空振りに終わるかもしれない。その可能性を承知しつつも、志田はそのように判断した。
「おい、あいつらに連絡しろ!」
 志田が近くにいたメンバーの方に顔を向けて言った。
 ”あいつら”とは巡回のため外に出ている、織田と鈴本、そして平手のことだ。
大きな声で言われて慌てて携帯電話を取り出すメンバーに、志田が矢継ぎ早に言う。
「東のアジトに向かえとな!」
0070理佐ちゃんに守られてのほほんと暮らしたい今日この頃(庭)
垢版 |
2017/07/21(金) 21:31:19.93ID:flXyt9nva
お疲れ様ですm(__)m

だんだん話のスケールが大きくなってきてますね
やっぱり登場人物が多いと物語に厚みが出て先の展開が楽しみになります
0071ハコオシ(茸)
垢版 |
2017/07/21(金) 22:53:03.23ID:ASi4TNMXd
>>70
理佐ちゃんに”守られて”!?
0072名無しって、書けない?(庭)
垢版 |
2017/07/22(土) 00:47:32.71ID:+uraUqA2a
>>71
人気の理由スレにバイトの先輩理佐ちゃん書いてたら理佐ちゃんに守られたくなりまして(照)
0073名無しって、書けない?(茸)
垢版 |
2017/07/22(土) 11:21:34.70ID:t/MTTcbxd
>>72
なる・・・ほど
0074ハコオシ(茸)
垢版 |
2017/07/22(土) 11:22:08.32ID:t/MTTcbxd
欅坂不良学園小説
「はあ」
 巡回ルートを歩きながら、織田はため息をついた。
──なんで俺はこんなことをしているのだろう?
 いや、巡回自体を不満に思っているのではない。これも重要な仕事のひとつだ。ただ、頭を悩ませるのは・・・・・・。
「おい織田、聞いてるのかよー」
 織田の隣で鈴本が不満そうな声を出した。
 もういつものことになりつつあるが、一緒に歩く鈴本はしつこく自分に話しかけてきた。
 かつては鈴本のことをこうもうっとうしく思ったことはなかったが、鈴本が自分達の仲間に加わってからというもの、鈴本はことあるごとに織田に絡んできた。
「うるせえな・・・・・・」
 織田がげんなりした表情でこぼす。
 だいたいこいつのせいで──と織田は、しつこく自分にまとわりつくこの少年を恨めしく思った。
 平手が起こした一連の騒動──特に『決闘』に関しては、鈴本の入れ知恵だろう。
 そしてそのおおもとはうっかり彼に喋ってしまった自分なのだが、危うく志田たちの信頼を──彼らにバレていなければだが──損なってしまうところだった。
 そのため、もう迂闊には鈴本に重要なことを漏らすわけにはいかない。織田はそう自分を戒めているのだが、
「なんかお前、最近冷たくね?」と隣で鈴本が唇を尖らす。
「知らねえよ」そう鈴本をいなして織田はちらりと後ろを見遣る。
 後ろには仏頂面で織田と鈴本の後をついてくる平手がいた。
「はあ」織田が再びため息をついた。
 しつこく話しかけられるのもうっとうしいが、こいつみたいに黙りこくって後ろをついてこられるのも落ち着かない。
 いや、静寂が嫌いなのではない。この無口な少年が発している異様な雰囲気が不気味なのだ。
 もっと普通でましな奴と仕事がしたい。織田が前に顔を戻したとき、携帯の着信音がなった。
「なんだ?」
 織田が携帯電話を取り出すと、メンバーの一人からの着信だった。
「もしもし」
〈織田さん!大変です!〉電話口のメンバーはひどく慌てた様子をしていた。
「どうした?」
〈東のアジトが守屋一派に襲われています!〉
「なに!?」
──東のアジトが!?なんでいきなり!?
当惑する織田に、メンバーは早口で伝える。
〈守屋本人がいるかわかりませんが、とにかく早く東のアジトに向かってください!こっちも、渡邉さんたちが救援に向かいます!〉
「わかった!」
織田は素早く返事をすると、どうしたのだろう、とこちらの様子を伺っていた鈴本と、無表情ながらも自分に視線を向けていた平手に向かって言った。
「東のアジトが襲われてる!行くぞ!!」
 
0075ハコオシ(茸)
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2017/07/22(土) 17:14:37.08ID:t/MTTcbxd
欅坂不良学園小説

「齋藤出てこいよー!」
 アジトの外で、不良の出で立ちをした輩たちが盛んに騒ぎ立てる。
 二階の窓から見えるだけでも、その数はこのアジトにいるメンバーの人数を軽く上回っていた。
「齋藤さん!戦いましょう!」
敵の罵声に堪忍袋の尾が切れたらしい。若手メンバーの一人が齋藤に対して口を開いた。
「ダメだ・・・・・・志田に戦うなと言われている」
 窓のそばに立って、こちらを挑発している敵──集団の中心に指揮官よろしく立っているのは、智略に長けると噂されている米谷だ──を見つめながら、齋藤は苦い表情で言った。
 現時点ではこちらの方が寡勢。打って出れば相手の思う壺だ。
「もうすぐ助けがくる。その時まで待て」
 齋藤はその若手メンバーをなだめるように言った。
ガン!ガン!!
 ものを強く叩く音が遠くに聞こえてくる。
敵がこの建物の入り口で扉を破ろうとしているのだ。仲間たちに言って突破されないように防いでいるが、いつまで持つだろうか。
 それにしても、と齋藤は思う。
 ──やつらはどこから現れたと言うのだろうか。
 巡回や見張りをしていたにも拘わらず突如現れた敵に、齋藤は不可解な思いを抱いていた。
 たまたま敵が警戒網に引っ掛かることなくここまで侵入してきたのだろうか・・・・・・?だが、そんなことがあるのだろうか?
──まさか、内通者?
 「っ!!」
 こちらを見上げる形で挑発を繰り返す敵たちを、窓から見ていた齋藤はそこで自分に向かって飛来する影に気がついた。
とっさに物陰に身を伏せた齋藤のそば、壁の外側でガッ!ビシッ!と複数の音がなる。窓ガラスになにかぶつかったのが目に入った。
 敵がこちらめがけて石を投げてきたのだ。
 幸い、窓ガラスは丈夫なものだったので割れはしなかったが、齋藤は窓ガラスの枠の外に身を隠した。
──くそっ!
 ますます増長する敵を前にして引っ込んでいるしかないなんて。
 齋藤は歯がゆい思いで奥歯を噛み締めた。
0076理佐ちゃんに甘やかされたい今日この頃(庭)
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2017/07/23(日) 22:27:16.55ID:cJVz60vHa
通りすがりに上げときます
0077名無しって、書けない?(SB-iPhone)
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2017/07/23(日) 23:50:16.12ID:BnHPvgXwp
ここまでの長編あげてる人は珍しいな。俺も何か書きたくなってきた。
0078ハコオシ(茸)
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2017/07/24(月) 01:46:33.52ID:TnzruwBrd
>>76
ありがと理佐
>>77
なんというか、多分浮いてると思います。
どれぐらいの人が見てくれてるかもわかりませんよ 苦笑
一部の方々には本当に感謝です
0079偽米さん(広西チワン族自治区)
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2017/07/25(火) 10:34:47.09ID:wdl3uyHfK
受験勉強の片手間にageとくで〜
0080ハコオシ(茸)
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2017/07/25(火) 12:09:56.89ID:6exAix96d
>>79
二重螺旋構造のストラップ笑
008118才の理佐ちゃんさようなら(涙)(庭)
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2017/07/26(水) 00:43:56.22ID:yyu1YW5FaFOX
昨日はご迷惑並びにご心配おかけしましたm(__)m
0082名無しって、書けない?(茸)
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2017/07/26(水) 05:39:44.86ID:sx95wOtMdFOX
>>81
いえいえm(_ _)m
あれは、お互い波長が合わなかっただけですよ。
0083理佐ちゃん誕生日おめでとう(庭)
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2017/07/27(木) 00:00:54.09ID:aCzucdtJa
文字だけで会話って難しいですよね
新しいスレは俺が管理人じゃないので細々投稿だけしようかと思います

幸い俺が毎日投稿しなくても平気なぐらい作家さん増えたんでw
0085ハコオシ(茸)
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2017/07/28(金) 06:25:02.85ID:Rw1rJ7f1d
すみません。
地の文、会話文ともに書き詰まってます。
進まない・・・
0086理佐ちゃんシリーズで励ましてみた(庭)
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2017/07/28(金) 07:10:26.69ID:OEkVgIPFa
「謝ってんじゃねーよ」
なんて理佐ちゃんの真似する俺

「人の脳の機能って面白くて意識の上では一見書き詰まって進まなく見える時でも
意識下では着々と次の準備を調えてるらしいですよ」

「ねぇどうしたの?私の真似したかと思ったら急に真面目な話しだして」
なんてひとり言始めた俺に理佐ちゃんが不思議顔してる

「ちょっと大事な話してるから黙ってて」
って理佐ちゃんを軽く制して話続ける俺

「そんな時我々に出来るのは脳の自動推進機能を信じて待つことぐらいです、のんびり行きましょうw」
ってひとり言を終わった俺に

「軽くあしらってんじゃねーよ」ってドス効かす理佐ちゃん

「どんな時でも理佐ちゃんファーストじゃなかったの?」
なんて可愛く聞いてきそうだから好き
0088ハコオシ(茸)
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2017/07/29(土) 18:03:58.07ID:0ciqchmldNIKU
>>86
ありがとう理佐 
見たとき時ちょっとビックリしたけど(なんだ!?なげえ!って)笑
今書いてますからね。

あと
87のコメって、一種の挑発なのかな?乗らないほうがいい?
0089偽米さん(広西チワン族自治区)
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2017/07/29(土) 18:16:54.82ID:f0XXFKuoKNIKU
>>88
乗るかどうかはスレ主はんの自由やけど多分反応はないんちゃうかなと思うわ

なぜなら、それは最近あちこちのスレに出没しているいわゆる荒らしやから

以前話題になった、あちこちのスレにレスを貼りまくってここの前スレをdat落ちに追い込んだあれと似たもん(or同じ)だす

だからこれに反応するよりはスレ維持に気をつけるのが大事かもしれまへんな
0090ハコオシ(茸)
垢版 |
2017/07/29(土) 18:59:21.19ID:0ciqchmldNIKU
米さーん!(歓喜)

そうなんですか。なんでまたその人はそんなことを(´・ω・`)
では放置で。

話は変わって、やっと米さん本編登場です!
0091ハコオシ(茸)
垢版 |
2017/07/29(土) 19:05:47.58ID:0ciqchmldNIKU
>>46
今さらですが、今やっと、ぺーちゃんのコメントの()の意味がわかりました。

もしかして、無口なぺーらしく、声に出さず頭の中で思ってるだけでは?

気付くの遅くてゴメン!
0092ぺー (地震なし)
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2017/07/31(月) 06:28:10.75ID:sqIxum/Z0
>>91
口調にあんまり特徴もない気がしてとりあえずけやかけのつっちーのアテレコ風意識してました
お気になさらず(笑)
0093ハコオシ(茸)
垢版 |
2017/08/01(火) 05:53:17.54ID:laxGa/wRd
欅坂不良学園小説

 ──さて、どうしようか。
 米谷は眼鏡のブリッジを軽く押し上げてから、敵のアジトを見上げた。
 仲間によりもたらされた情報に基づいて、米谷率いる不良少年らは、志田たちの領域内へと侵入した。
 両者の領域の境界線になっている、街のなかを横切る水路──人工的な用水路にしか見えないが、一応、渋谷川という川らしい──
を越え、表通りから分岐する脇道へ入り路地裏へと進むと、そこは多くの小型ビルが密集する区画となっている。
 ただそれらの多くは使われなくなって久しい様子で、人気は全くといっていいほどなかった。
 塗装が剥げ煤けた外壁に、無秩序に張り巡らされた無数の電線。
 かつて活気に溢れていた時代もあったのであろうが、今となっては好景気時代の残さともいうべき体をなしている。その廃墟の密林のなかに敵のアジトはあった。
 敵のアジトは、周囲の建物とそう背の変わらない五階の小型ビルで、手前に駐車場とおぼしき空いているスペースがあり、その奥に建物が建っている。
 建物の一階部分の左側に入り口の扉があり、二階より上の正面には左右対称に設けられたガラス窓がある。
 建物自体も他のビルの例に漏れず、年期を感じさせる古びたものであった。
 その敵のビルを仲間たちが包囲している。
──といっても、建物の左右そして裏面には、建物の壁間際に隣のビルが建てられているので50センチほどの隙間しかない。実質的には正面だけで足りたのだが。
 「齋藤出てこいよー!」
 仲間たちが建物の正面から、アジトに身を隠す敵のリーダーを挑発する。
 敵を出し抜く形で、敵の支配領域内に侵入したものの、さすがというべきか敵の初動は早く、出現した米谷たちに気づくやいなや敵は籠城策をとり、守りを固めていた。
 ──まあ、長くは続かないだろうけど。
 米谷は小さく口の端を上げた。
0094偽米さん(広西チワン族自治区)
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2017/08/01(火) 15:11:25.79ID:ZcOQ+GFTK
投稿乙やで〜

以前懸念していた通り、最終書き込みから2日経たないスレが圧縮でdat落ちし始めたよって
スレ保守も気張らんとあかんようやで
0095理佐ちゃんとボーリングしたい(庭)
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2017/08/01(火) 15:19:02.45ID:JTTYdqiva
>>94
マジですな!?
俺の妄想を分散投稿してるスレもヤバいかも・・・
0096いっそ理佐ちゃんに食べてもらいたい、夏(庭)
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2017/08/03(木) 00:16:13.47ID:lSn1seO+a
理佐ちゃんのブラ紐になって美乳を支える仕事がしたい俺ではあるが
今は目の前にあるスレを上げようと思う今日この頃
0097名無しって、書けない?(茸)
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2017/08/03(木) 05:56:10.82ID:BP/VzloRd
>>92
>>94
>>96
いつもありがとうございます。
ペースが落ちてるので頑張ります。
0098ハコオシ(茸)
垢版 |
2017/08/03(木) 05:59:20.83ID:BP/VzloRd
てちが心配です(_ _)
0099理佐ちゃんのモバメは喜びの源泉(庭)
垢版 |
2017/08/04(金) 01:00:10.21ID:zx3K3VjGa
>>98
無理させ過ぎですよね
運営が無理矢理ドラマ作るために負荷かけすぎです
0100名無しって、書けない?(茸)
垢版 |
2017/08/04(金) 19:13:04.30ID:6KWfQFuad
>>99
じゃーよ。
0101ハコオシ(茸)
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2017/08/06(日) 08:54:23.17ID:vZQaWHKTd
欅坂不良学園小説

「全然出てこないね」
 すると米谷の後ろから、一人の少年が話しかけてきた。
 その声に気が付いた米谷は、その少年──長濱を横目でちらりと見遣ったのち、すぐに前の方へ視線を戻した。
「挑発にも乗ってこないし」
「・・・・・・」
 親しい口調で話しかけてくる長濱に、米谷は何も相づちを打たなかった。
 というのは、米谷はまだこの少年を信用していなかったからだ。
 長濱は、数ヵ月前、多くの不良少年を引き連れて──今回の作戦でも、ここにいる人員の半数以上は彼が率いてきたメンバーだ──守屋の傘下、つまり自分たちの仲間に加わってきた。
 本人が言うには、守屋に逆らってはこの地域でやっていけないから、守屋に従うという。
 だが米谷は、この少年が一つのグループを構成できるほどの頭数を擁しておきながら、自分から守屋の軍門に下ったことに、猜疑心を抱いていた。
 何が狙いだ・・・・・・?──米谷は、この少年の黒い瞳の奥に、野心が隠れているように思えてならなかった。 
 だが長濱はそんな米谷の気も知らず、もとより柔和な顔に人懐っこいニコニコした笑顔を浮かべて、米谷の顔を覗き見るように顔を横から出してきた。 
「どうする?もう壊しちゃう?」
 長濱が提案してきたのは、建物の破壊であった。
 敵が建物に立て籠った場合を想定して、米谷らは一部のメンバーに金属バットや鉄パイプといった鈍器を携行させていた。
 それらでガラス扉を破壊すれば建物のなかに押し入ることができる。
 「いや、まだだ」
 だが米谷は長濱の提案を退けた。
 このアジトを占領したあとのことを考えると、建物に大きな損傷を与えてしまうことはできる限り避けたかったからだ。
 特に、入り口を大きく破壊してしまっては、戦いの際に敵の侵入を容易にしてしまい、占領した後、自分たちの最前衛拠点となるであろうこのアジトの防御力を自らの手で下げることになる。
 それならば、敵がしびれを切らすのをもう少し待ってもいい。
 そこで埒が空かないようなら、扉を破壊し強行突破を試みればいい。
 ──それに時間もある。
 敵の領域内に駒を進めるにあたり、米谷は策を講じていた。
 敵拠点のひとつを攻める際に危惧されるのが、他の敵の拠点から出てきた救援部隊に、背後を突かれることである。
 それに備えて、米谷は遊撃部隊を組織していた。
 小林率いる遊撃部隊は、米谷らと渋谷川を渡ったのちに別れ、敵の救援が進むと予想されるルートを塞いでいる。
 そして、先程入った連絡によると、すでに小林たちは、敵の救援と会敵したらしい。
 そのため、敵の救援がここに到達する可能性はほぼないであろう。
あるとすれば、さらに別のところからやって来た救援だろうが、その場合の対処法もすでに考えてあった。
 ──いくら待とうと助けは来ない。 
 米谷は、敵アジトの前に展開する仲間たちの後ろに距離をとって立ちながら、包囲された敵を冷徹な目で見上げた。  
 
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