欅坂46小説 不良学園ドラマその2©2ch.net
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学園小説・第二幕が始まるにあたり、新スレを立ち上げました。
本編は>>2以降から始まります。
前スレ
欅坂×不良学園ドラマ
http://rio2016.2ch.net/test/read.cgi/keyakizaka46/1490087156/
作者からのメッセージです
↓
小説スレに触発されて個別のスレッドを作りました。
もしよろしければご覧ください。投稿は不定期的になると思います。
アドバイス・感想等があれば、ありがたくいただきます。 ご支援に感謝します。
欅坂46小説 欅坂×不良学園もの
他の方の小説スレに触発されて立てたスレです。
前スレがキリのよいところまで進んだので、字数制限のリセットを兼ねて、新しく次のスレを立てました。
前スレはこちらです。
欅坂×不良学園ドラマ
http://itest.2ch.net/rio2016/test/read.cgi/keyakizaka46/1490087156
更新は不定期です。
ご意見・ご感想はありがたくいただきます。
あらためて、このスレの物語の内容を説明させていただきます。
物語は不良学園もので、すべてフィクションです。
メンバーは、今泉・菅井・他一部のメンバーを除き、全員が男子化されています。
キャラクターの言動は、物語に沿って私が勝手に考えたものなので、キャラが一人歩きしている嫌いがありますが、ご了承ください。 補足
物語のなかで、現欅坂メンバーのほかに、不良集団のメンバーである無名の少年たちがいるような描写がありますが、
これは、現欅坂メンバーだけで話を作ろうとすると、作中の不良少年グループを構成するには人数が足りないためです。
そのため、場面を想像する際は、まだ見ぬひらがなけやき追加メンバーだと思ってください。
それぞれのメンバーの容姿・服装は、適宜出来る限り想像して描写しますが、現時点で決まっているものをあげると、
平手:4th時点ぐらいの髪の長さでボサボサな髪型。髪が長い系の男子、みたいな感じです。
体型は痩せてます。
志田:keyabingo2の男装企画で見せた志田マナキくん
渡邉理佐:同上。渡邉リサオくん
鈴本:「欅って、書けない?」の運動会ご褒美ロケでの黒いキャップ姿から着想を得て、本作の鈴本もその黒いキャップを被っています。
服はストリート系のファッションです。
織田:keyabingo2の不良娘決定戦で(確か)着ていた、派手なピンクパーカー姿です。
お詫び
物語を作っては投稿しているので、全体をまとめて校正することができず、また私が前に書いた内容を忘れたり記憶違いしたりするために、
物語に矛盾した内容が生じる可能性があります。
そのため、その場合は、後述された内容(その場面場面で話の流れを要約した文を書くと思います)が正しい内容とお考えください。
それでは、今スレもよろしくお願いいたします。 欅坂×不良学園小説
曇天の空の下、怒号や悲鳴が飛び交うなかを守屋は進んでいた。
あちこちで、一対一で闘いを繰り広げる少年たちが点在する。
今は使われていない工場の広い敷地内で、守屋率いる不良グループは、敵の不良たちと交戦していた。
「あれ、守屋。なんだ、出てきちゃったの?」
敵メンバーの一人を殴り倒した米谷が、戦場に現れた守屋の存在に気がついて意外そうな声をあげた。
「ああ。暇だったからな」
守屋はそう返した。
「守屋が出るまでもないのに」
闘いの指揮を任されていた米谷は、少しがっかりした顔をした。自分達だけで闘いにケリをつけると意気込んでいたからだろう。
守屋は辺りをゆっくりと見渡した。闘う仲間達の姿が目に入った。
戦場を疾風のごとくは走り抜けていくのは小林だ。
行く先々にいる敵を一撃で、あるいは瞬く間に沈めては、次の獲物に向かって駆けていく。
「ふふっ」
あちらでは長沢が薄い笑みを浮かべながら、敵を一方的に攻撃している。
深いダメージを負った敵は、もはや戦闘を継続できなくなっているようだが、それに構わず、長沢は容赦なく敵を攻撃し続ける。
「あっ、守屋ー!!」
こちらの姿を認め、無邪気に守屋に向かって声をあげたのは、まだ年下メンバーの尾関だ。
自分の闘いぶりを見てくれといわんばかりに、敵を殴っては守屋の方に手を振って、アピールしてくる。
「別に大したことなかったよ」
守屋の側に駆け寄ってきた米谷が、守屋とならんで戦場を進みながら話しかけた。
「だろうな」守屋は大した感情もない様子で返した。
すると、
「コノヤロー!!」
と、敵の一人が守屋に向かって、破れかぶれに突進してきた。
──相手が誰であるかも知らずに。
守屋は放たれたその拳を、少し首を倒しただけで造作もなくかわした。
そして、すっ、と己の右腕を脇へと引く。
ガコンッ!!
敵の頭部に叩きつけられた守屋の拳が、硬い音を立てた。
敵の体が棒切れのように吹き飛ぶ。地面に倒れた敵は、ぴくりとも動かなかった。
「・・・・・・」
守屋は何事もなかったかのように、また歩きだした。
「彼ら、本当に信用できるのかな?」
たった今守屋に倒された敵を、憐れむ目で一瞥した米谷が、顔を前に戻して守屋に問いかけた。
「長濱たちのことか?」
米谷が言っているのは、少し前に守屋の傘下に加わった長濱たちのことだ。奴らのことを米谷はまだ、懐疑的な目で見ていた。
「別にいいんじゃないか?現にこうして共に闘っているしな」
守屋は大して意に介さないという口調で答えた。
他のところで闘っているのか、リーダー格の長濱の姿は見えないが、奴が率いている若手メンバーがところどころで奮闘しているのが見える。
守屋の下につきたいという長濱の言葉は、今のところは嘘ではないようだ。それに──
「何かあれば、倒せばいいだけの話だ」
守屋がそのように、何事にも思慮深い米谷に言うと「まあ、そうだけど・・・・・・」と米谷は返した。
しばらく歩いたあと守屋は、工場の外の広場のちょうど中央あたりで立ち止まった。
辺りで聞こえていた怒号が次第に小さくなっていく。
周りの仲間たちがそれぞれ敵を撃破し、闘いは守屋たちの一方的な勝利で終わろうとしていた。
「ここももう終わりか」
守屋はつまらなさそうに呟いた。
今交戦している不良グループは、守屋が支配する領域の近くに縄張りを持つ最大の不良グループであった。
だが実際闘ってみると、その実力は噂されるほどのものでもなく、このようなつまらない闘いでは、守屋の闘争心は少しも刺激されなかった。
そろそろ南に進むか。
守屋は灰色の空を仰ぎ、思った。
準備は整った。今の自分達の力は、半年前のそれ以上だ。
神楽坂の土生・・・・・・いや今は志田という奴に代わったのだったか。
かつての闘いを思いだし、守屋は不敵な笑みを浮かべた。
──半年前、俺を邪魔した奴らのところに。 第二幕楽しみにしてます
疾走感が文面から伝わってきます
更新大変だと思いますが良スレですよ^ ^ >>5
>>6
>>7
いつもありがとうございます。
ところで、今の段階はドラマでいうなら3話が終わった程度なのですが、夏までに終わるのか?
と最近思っております。 すみません。申し遅れましたが、
このスレより、描写の方法を一人称視点から、一人称寄りの三人称視点に変更しています。
理由は、その場面における登場人物が二人の時(とくに一対一の闘いとか)、場面の客観的描写が一人称視点による描写だとどうしても不自然になるからです。(例えば、『俺』が詳細に自分のパンチなどについて解説し出すような文章になる)
普通こんなこと許されませんが、当初は気がつかなかったので、どうかご容赦願います。 欅坂×不良学園小説
(なんで私、こんなところにいるんだろ・・・・・・?)
シャープペンシルを握っている佑唯の手が止まる。
それまでも筆の走りは悪かったのだが、今自分がいる状況に対してやはり考え直してしまい、とうとう佑唯は、プリントに載っている数学の問題を解くのを止めてしまった。
プリントから顔をあげると、視界一杯に、薄暗くて殺風景な、使われなくなって久しいビルのフロアが広がっている。
志田マナキ率いる不良グループのアジトの隅の方、
そこら辺にあった小型のテーブルを机代わりにし、──これもまたそこら辺にあった──クッション部分にところどころ穴の空いた古い椅子を寄せ、埃をかぶったスタンドライトを明かりに、今泉佑唯は学校の宿題プリントを解いていた。
「どうしたの?」
佑唯のそばで同じく椅子に座りながら、佑唯が宿題を解くのをじっと見ていた平手が、佑唯の顔を覗き込むように首を傾げた。
「いや別に・・・・・・」佑唯は少し視線を落として首を振る。
あの日から、佑唯の変わった生活が始まった。
平手と志田の『決闘』の末、佑唯は平手のものとしてその身を保障されることになったのだが、それでもこの不良少年グループに『捧げ』られたことに変わりはなく、佑唯は志田たちのアジトに毎日足を運ぶことになった。
毎日、学校が終われば一人周囲の目を気にしながら、こっそり不良グループの隠れ家に通う──しかも、佑唯が籍を置くのは教育レベルと格式が双方高い有名な女子高、欅坂女子高等学校だった──という奇妙なルーティーンに佑唯は時折、呆然とする気持ちになっていた。
欅坂女子高は進学校ゆえ、生徒には毎日難しい問題の宿題がそれなりの量出されている。それを全部家に帰ってから終わらせるのでは大変なので、佑唯はここ、志田たちのアジトで解いている。
宿題を解く佑唯の隣には、決まって平手がちょこんと座っている。
平手は自身に何も『仕事』がないときは、じっと佑唯が学校の宿題を進めるのを、何か訊いたり口を挟んだりすることもなく、黙ってずっと見ていた。
『決闘』が終わって間もなくは、佑唯も多少気持ちが高ぶっており、はじめは積極的に平手に話しかけていたのだが、もとより言葉数の少ない平手は、佑唯が何か訊ねても、短く、あるいは曖昧に返すだけだった。
それゆえ日が経つにつれ、自分の置かれた変な状況、そして結局よくわからない平手のことも相まって、佑唯の表情は次第に雲っていった。
「・・・・・・」
佑唯はシャープペンシルの先端を考える気力の失せた頭で見つめる。
宿題をしているのを、すぐそばでじーっと長時間見つめられては落ち着かない。
一人にしてほしいのだが、平手は、平手と共に志田グループの仲間に加わった鈴本とは違い──
ちなみに今、鈴本は、グループのメンバーである織田たちと、少し離れたところにあるテーブルでトランプに興じている──、他のメンバーと交流することもなく、常に佑唯のそばを離れようとはしなかった。
(でも、私を助けてくれたんだし・・・・・・)
佑唯はそう思い直して、再び宿題に集中しようとした。
平手が闘ってくれなければ、志田たちに『捧げ』られていた佑唯は今ごろどうなっていたかわからない。もしかしたら、乱暴なこともされていたかもしれない。
その一方で佑唯は、彼らと言葉を交わすにつれ、実はそこまで非道な少年たちではないのではないか、と少しずつ思い始めていたけれども、それでもやはり平手が見返りなく佑唯を助けてくれたことは事実だった。
佑唯が再び手を動かしめて、そう経たないとき、
「おい!平手、鈴本!」
不意に、フロアに鋭い声が響いた。
声をした方を見ると、ここのリーダーである金髪の少年、志田マナキが、斜め後ろに腹心の片腕である渡邉リサオを従えて、フロアの中に入ってきたところだった。 第2幕はスケールの大きい話になりそうでワクワクですわ >>11
>>12
今スレもよろしくお願いします。 今更なのですが、私が作中で何度も使っている「フロア」という言葉は、ビル(例えば会社)のオフィスから、机とかロッカーとかいろんなものを全部取っ払った状態の広い吹き抜けの空間、ビルの階層一層分をイメージしてます。
あの空間を「部屋」というのには広すぎるし、「大広間」というのも・・・・・・
何か他によい言葉はあるでしょうか・・・・・・?
もしよろしければ、どなたかご意見をいただきたいです。 欅坂×不良学園小説
「今日はお前たちが見回りだ」
入ってくるなり志田は平手と鈴本を順番に見て言った。志田の言葉を受けて、平手と鈴本、そして鈴本と一緒に遊んでいた織田が立ち上がる。
見回りとは、志田たちが縄張りとする、数ヵ所のアジトとその周辺地域に他の勢力が侵入していないか、またその気配はないか巡回することである。これは、時折平手と鈴本に課せられる『仕事』であった。
「織田、お前も行け」
志田は織田のほうを向いて言った。
「うっす」
志田が言うであろうことをすでに心得ていた織田が頷く。
平手と鈴本が初めて見回りに行くようを命じられた時から、織田は新入りである二人の指導役──監視の意味もあるのだろうが──となっていた。
見回りにおける巡回コースはいくつかあり、毎日交代で、当番のメンバーが見回りに出る。
さすがにここら一帯を一度に見て回ることは大変なので、日毎に違うコースを通って、何日かかけてこの地域を網羅する。
そして巡回するなかで何か不審な輩──特に敵対する不良グループを見かけた場合、志田に至急連絡を入れるというようになっていた。
「よし、行ってこい」
志田が言うと、織田と鈴本がまずフロアの出口に向かって歩き出した。
平手はというと、アジトに残る佑唯が少し気がかりなのか、宿題を解くのを止めて平手と一緒に志田の言葉を聞いていた佑唯を、じっと見下ろしている。
「あっ・・・・・・じゃあ、行ってらっしゃい」
平手の視線に気がついた佑唯が、平手を見上げながら言った。
「うん・・・・・・」
平手は少し不満そうな顔で──見回りに行かなければならない時はいつも決まってこんな顔をした──出口に向かって歩き出した。
その後ろ姿を、佑唯は微妙な表情で見送った。 誤字脱字、消し忘れ、重複がいくつか散見されますね。
小林の「疾風のごとくは走り〜」は「は」が不要です。
尾関の「まだ年下メンバー」も、
「まだ」は消し忘れです。 >>16
俺も欅学園スレでさっそく消し忘れしてしまいましたw 欅坂×不良学園小説
平手と鈴本が見回りへと出ていき、アジトに残された佑唯は一人宿題を再び解きはじめた。
「何をやってるんだ?」
そこに志田が渡邉とともにやって来て、上から佑唯の宿題プリントを覗き込んだ。
「宿題だけど・・・・・・」と佑唯は答えた。
ここに通う日々が始まってから、佑唯はたびたび志田と言葉を交わしており、志田の印象は初めの頃とはだいぶ変わってきていた。
初めは『捧げ物』として強引にここへ連れてこられたために、志田に対しては乱暴で恐いイメージがあったが、実際に話し、また志田の他のメンバーに対する姿を見るにつれて、
この少年は多少ぶっきらぼう──人と接するのが不器用とでもいうのだろうか──だけれども、仲間思いで、筋の通った性格であることが分かってきた。
「ふーん」志田が佑唯の宿題プリントをじっと見る。
もしかして分かるのかな、と佑唯はかすかに思った。
プリントの内容は数学で、最近習ったばかりのユークリッドの互除法の問題だった。欅坂女子高は進学校のため、高校一年にしては早い段階で、しかも難しい内容を授業で扱っていた。
少しの間プリントを見たあと、志田はつまらなさそうな表情で、プリントから目を離した。そして、椅子に座っている佑唯を見下ろした。
「なに?」
佑唯はこちらを見る志田の目に何か含みがあるように感じ、問いかけた。
「いや」志田は小馬鹿にするような笑みを浮かべて首を振った。「ご苦労なことだな」
「・・・・・・」佑唯はムッとして、唇を尖らせた。
──不良だからそっちは勉強とかしなくていいんだろうけど、こっちは大変なのに。
「なになに?」
すると後ろのほうから、別の少年が話に加わってきた。
「なに見てるの?」
やってきたのは、志田や渡邉と同じ高校三年の年長メンバーである石森だ。
不良らしからぬ優しい目をした少年で、左目の下にある、結ぶと逆三角形になる三つのほくろが印象的だった。片手に持った板チョコをかじっている。
佑唯の数学のプリントを覗き込んだ石森は、眉を寄せて難しい顔をした。
「ユークリッドの・・・・・・え?」プリントの単元タイトルを途中まで読みかけて、石森が言葉を詰まらせた。
「ごじょほう、だろうが」プリントに目を通していた志田が、その読み方を答えた。
「えっ、すごい!志田わかるの!?」石森が驚いた顔で志田のほうを見た。
すると志田は、
「書いてあるのを読んだだけだ。内容は知らん」
とそっけなく返した。
「最大公約数を求めるやつだね」
私たちの様子をそばで見ていた渡邉が口を開いた。
「知ってるの?」佑唯は意外そうに声をあげて渡邉のほうを見た。もとより聡明そうな感じはしていたが・・・・・・。
「いや」渡邉は微笑みを浮かべながら、謙遜するように小さく首を振った。「詳しくは知らないよ」
「公約数・・・・・・?」話を聞いていた石森がぽかんとした顔で呟いた。・・・・・・公約数自体は小学生で習うのだが。
「こんなの何の役に立つんだ?」
志田が腰に片手を当てて、頭を傾けて言った。
「それは・・・・・・」佑唯は答えに迷った。
実生活で、これを使う場面はない。というか、大抵、学校で習うことはそういうものだ。教養とでもいうのか、一応知っておくという程度で、何から何まで生活に役立つ知識や情報ではない。
「使いもしないものを勉強しているのか」志田は呆れたような顔で言った。
「私に言われても・・・・・・」
佑唯は答えに窮した。別に自分で決めた訳じゃない。学校の授業で教えられるから、こちらもそれを理解しようと頑張っているだけだ。
「ふん」そんな佑唯を見て、志田は馬鹿にしたように鼻を鳴らした。 欅坂×不良学園小説
「まあまあ」
志田と佑唯のやりとりを見ていた渡邉が間に入る。「勉強なんて実用的なものばかりじゃないよ」
「使えない知識に意味なんてあるのか?」と志田。
「う〜ん、マナキが言うのも一理あるけど・・・・・・。でもまあ、難しいことを理解しようとすることに意味があるんじゃないかな」渡邉は佑唯に助け舟を出してくれた。「それに、大学受験とかで必要なのかもしれないし」
「そ、そうだよ・・・・・・」佑唯は小さな声を渡邉に添えた。
だが志田は納得いかない様子で、
「大学に入るために、将来使いもしないことを勉強するのか。時間の無駄だな。」
とばっさり切り捨てた。勉強のために勉強することの意義を志田は疑問視しているようだ。
「・・・・・・」
好き勝手言われて佑唯は不満げな顔をした。そんなこと、不良の男の子に言われたくない。そっちが毎日遊んだり無駄におしゃべりして時間を過ごしてる間、私たちは頑張って勉強しているというのに。
「まあ、いいじゃないか」渡邉は志田をなだめるように言うと、佑唯
のほうに顔を向けた。
「佑唯は将来、医者か弁護士にでもなるの?欅坂女子高は進学校として有名だよね?」
「えっ?・・・・・・うん、まあ」
佑唯は突然の質問に戸惑い、曖昧に返した。
正直、佑唯には将来やりたいことはまだはっきりしていなかった。
いや、ないわけではない。ただそれは、口にするにはあまりに非現実的な夢だった。
そのあと、一時間ほどして平手たちは帰ってきた。
志田の指摘が頭に残っていた佑唯は、晴れない気持ちを顔に出してしまっていたのか、帰ってきた平手に「どうかしたの?」と問いかけられた。
だが、佑唯は「なんでもない」ととっさにごまかした。 >>18
ちなみに既読スルーより全然嬉しいですよ。
少しぐらいは目を通していただけたのでしょうか。ありがとうございます。 欅坂×不良学園小説
今日もまた、平手と鈴本は織田とともに見回りへと出ていった。
不良少年らのアジトで学校の勉強をするのが習慣となりつつあった佑唯は、この日もまた即席の勉強机で宿題に向かう。
するとしばらくして、ガチャ、とフロアの扉が開く音がした。
(帰ってきたのかな?)
平手たちが見回りから帰ってきたのかと──少し早いような気もしたが──佑唯は入口のほうに目を向けた。
(?)
離れた位置にある薄暗い出入り口に見えたそのシルエットは、平手たちのものではなかった。その人影は一つで、しかも砂時計のように真ん中のあたりでくびれ、足に向かって広がる形をしている。
ズボンをはいた少年の人影ではない。この人影は女子のものだ。
(女の子?・・・・・・菅井先輩かな?)
不良少年しかいないこの建物に出入りする女子は自分か、菅井先輩ぐらいしかいない。そう思った佑唯だったが、こちらに近づくにつれてよく見えてきたその人影に、佑唯は目を疑った。
(えっ・・・・・・?)
フロアに入ってきた少女は、菅井先輩ではなかった。
しかし、その服装──紺色のブレザーに鮮やかな赤のリボン、ブレザーと調和する紺を基調とし、灰色の線が格子模様に入ったチェックのスカートの制服姿は欅坂女子高のものだ。
(何で欅の子が・・・・・・?)
佑唯が驚いていると、その少女も佑唯が目に入ったのか、あれ?と言うかのように少し首を斜めに伸ばしてから、佑唯の方に向かってきた。
そして、椅子に座り机に向かっている佑唯のそばで立ち止まる。
「・・・・・・」
(誰だろう・・・・・・?)
少女は、何も言わず大きな目をぱちぱちさせて佑唯のほうを見てきた。佑唯は椅子に座ったまま少し首を縮めて、不安げな目で彼女を見上げた。
胸元まで伸びる黒髪は、まっすぐで艶やかで、前髪は目の上で切り揃えられている。背は小さく、佑唯と同じくらい小柄に見えた。
「あっ、えっと私は・・・・・・」
珍しいものを見るような目で凝視され、たまらず佑唯が戸惑いの声を出すと、
「やあ莉菜」
と、渡邉がやってきた。それまで渡邉と一緒にいたのか、後ろに志田もいる。
すると少女は、
「誰この子?」
と、腕から指までを一本に伸ばして、まっすぐ佑唯を指差して言った。
ピン、と指を突き立てられて、佑唯はさらに強ばった気持ちになった。
「新しくここに『捧げ』られた子だよ。名前は、今泉佑唯」
渡邉が穏やかな調子で、少女に佑唯を紹介した。
「ふ〜ん」
莉菜と呼ばれた少女は佑唯を指指す腕を下ろし、佑唯を見ながら数度頷いた。
すると渡邉が、
「この子は上村莉菜。佑唯のひとつ年上の先輩だよ。君と同じ『捧げ物』としてここに来た」
と今度は佑唯の方に顔を向けて言った。
「えっ」渡邉の説明に驚いた佑唯が、彼の方を見上げる。
(『捧げ物』・・・・・・?それに先輩って・・・・・・)
戸惑う佑唯をよそに、
「よろしく」と、莉菜が佑唯に対して短く言った。
「あっ・・・・・・はい・・・・・・」佑唯がぎこちなく答える。現状がつかめない佑唯にはそれだけ返すのでやっとだった。 欅坂×不良学園小説
すると莉菜は、佑唯のことにはさほど興味は湧かなかったのか、近くにいた志田の方に顔を向けた。
「あ、マナキ。お小遣いちょうだい」
「ああ?」志田が眉をつり上げた。「もうなくなったのか?」
「うん」莉菜が軽い感じで頷く。「だからちょうだい」
そう言って莉菜は、二つ揃えた手のひらを志田に向けて差し出した。
(お小遣い・・・・・・?)
と、佑唯が首をかしげていると、
「ダメだ」
と、志田が険しい表情で首を振った。
「え〜なんで?」莉菜が眉を寄せる。「前借りだから。ね?」
「ふざけるな。何ヵ月前借りしてると思ってる」
そう切り返す志田の表情は厳しい。
「え〜!」と莉菜は不満げな声を出した。
「じゃあいいや・・・・・・」少しの間残念そうな顔をした莉菜だったが、すぐにぱっと明るい表情に切り替わり、渡邉の方を見上げた。
「ねえリサオ、一緒に遊ぼ?」
うかがうように頭を傾けた莉菜の黒髪が、さらりと揺れる。
「うん?いいよ」渡邉は少し驚いた顔をしたが、すぐに快諾した。
すると莉菜は
「やった」と言って、嬉しそうな顔で渡邉の腕に抱きついた。
そして二人は背を向けて、腕組みしながら歩いていった。
(『遊び』ってなにするんだろう・・・・・・?)
事の流れについていけなかった佑唯は、そのまま二人の後ろ姿を見送った。
莉菜が垣間見せた、まるで遊女のような妖しい雰囲気に、佑唯は少し落ち着かない気持ちになった。 欅坂×不良学園小説
二人が立ち去って、その場に志田と佑唯が残された。
「・・・・・・ちっ、ババアが」
志田が苦虫を噛み潰したような顔で悪態をついた。
(ババア・・・・・・?)
と佑唯は、おそらく莉菜に向けて発せられた言葉が気になったが、先の志田と莉菜のやりとりのなかで、もっと引っ掛かったことを志田に訊ねた。
「ねえ、さっき『捧げ物』って・・・・・・」
「ん?ああ、そうだ」志田は頷いた。「あいつはお前と同じ『捧げ物』だ。去年ここに来た」
「去年?」
「ああ、そう言えば言ってなかったか・・・・・・。『捧げ物』は基本一年間やれば終わる」
「えっ、そうなの!?」
まさか、『捧げ物』に期限があることに、佑唯は驚きの声を出した。
「ああ」志田は大したことではないかのように頷く。「一年したらまた新しい奴が入ってくるからな。だからお前も一年経ったら出ていっていいぞ」
「・・・・・・」
佑唯は呆気にとられた。
いきなりここに来いと言ったり、一年でいいといったり・・・・・・。相手の人権を尊重してるのかしてないのか、もはやどっちかわからない。
「えっ、でもさっきの人は・・・・・・?」
気を取り直して佑唯は訊ねた。去年来た、というのならもうその一年は過ぎているはずだ。
すると志田は苦い顔をした。
「はじめは確かに『捧げ物』として、無理矢理連れてこられた・・・・・・はずだったんだが、なぜかあいつは別に自分は構わないみたいな感じでここに通いはじめた。自分から進んでな」
志田は、俺にもよくわからないというふうに、首をかしげて言った。
「一年過ぎてもなぜかここに来るのを止めないで・・・・・・というか、逆にここに住み着きやがった。もう来なくていいってのに」
「・・・・・・」
「まあ、なにか事情があるらしい」志田はなにやら意味深に言った。
「そうなんだ・・・・・・」
よくわからないままに、佑唯は相づちを打った。
こんなところに通い続けるなんて、少し変わってる。佑唯は莉菜のことを不思議に思った。
「ああ、あと『お小遣い』って・・・・・・」
佑唯はもうひとつ気になったことを訊ねた。あの少女──一応先輩だが──は志田に『お小遣い』をおねだりしていた。
それがお金をさしているなら、志田は莉菜にお金を渡しているということになる。
同年代の少年が女の子に対してお金を渡しているという不可解な状況に、佑唯は疑念を抱いた。
「ん?ああ、それか・・・・・・」と志田は思い出したように言った。「それも含めて、そろそろお前たちに説明してもいいかも知れないな」
「?」
「あいつらが帰ってきたら教えてやる。ここのこととか、敵のことも・・・・・・」
だが、そこまで言いかけて、志田の言葉は突如鳴った一本の電話に遮られた。 着実に話が展開していってますね
期待が高まります♪
ここで残念なお知らせですが
前スレが落ちたようです
ここ最近あちこちのスレに定期的に「う〇こ」みたいな書き込みをしてまわる人が出没してますので
そのあおりでちょっと油断すると圧縮の対象になってしまうのかもしれません
力不足をお詫びいたしますm(_ _)m >>28
ちょっと、いきなり何言ってるんですか笑
>>26
ごめん米さん。それ気になってて。
最後の書き込みして1日経つかどうかなのにスレが落ちるなんてことがあるの?
その、圧縮とかいうのはどういうことでしょう?
教えてくれない? >>29
「圧縮」について改めて説明するけど長くなるんでまず予め謝っとくわm(_ _)m
現在、欅坂板のスレッド数の上限は700が目安みたい。
なので次スレや新スレが立ってスレッド総数が700を超えると、運営側が、超過した分だけスレッドをdat落ちさせて総数を700くらいまで戻している。
これが俗に「圧縮」と呼ばれる事象である。
タイミングとしてはスレッド総数が730〜750くらいまで行ったときに30〜50スレぐらいをまとめて落としてるような雰囲気。←※あくまで個人的な印象
圧縮の対象となって落とされるのは、
@その時点でまだ残っている完走スレ
と
A書き込みが滞っているスレ
である。
もちろん今回の問題はAのほう。
つまり、より書き込みが滞っているスレから順番に落とされるのだが
最近までは1週間ぐらい書き込みがなくても、Aに引っかからないことも珍しくなかった。
しかし最近、あちこちのスレに、メール欄にsageを入れたまま単語だけを定期的に反復して書き込む人が現れている。
例;「う〇こ」「渡邉理佐」などなど←スレによる
(もちろんスクリプト的なものを利用したのかもしれないが…)
これが今回のdat落ちと深く関係しているのかもしれないと危惧している。
くどいのを承知で説明すると↓
スレの書き込みが滞ってdat落ちする危険がないかを予測するための手段のひとつは、いわゆるスレ番である。
書き込みが無いとだんだんスレ番が下がるからね。
ただ、前述のsage書き込みが横行すると、これがあてにならなくなる。
例えば今、このスレがスレ番350で、書き込みが半日空いていたとする。
今までだったら、ここで圧縮かけられても、このスレはまず生き残れるはず。下に350個以上のスレがあるから。
しかし、もし、その、下にある350以上のスレのほとんどすべてに例のsage書き込みが1時間前に入っていたとすると、どうなるか?(←sageを入れて書き込みすると、スレ番は移動しない)
そう。
その状況で圧縮かけられたら、このスレはdat落ちすることになる。
前スレに起きた現象は、そんな感じだった可能性があるかも?ということ。
もちろんまだ検証が要るかと思いますが
取り急ぎ標準語で書いてみましたm(_ _)m 米さん詳しく説明してくれてどうもありがとう。
つまり、スレには定員数があって、あぶれたものは倉庫に格納される。
格納されるのは原則、後順位のスレだけれども、sageという保存的な手法により、本来中ぐらいの順位であっても、一気に後ろに置かれる。
っていうことかな?
では、誰かが意図的にスレを潰そうとしてるってこと? >>31
前半は大体そういうことです
後半の犯人の意図についてはよくわかりませんが、確かにこの手法を使えば特定のスレをdat落ちに追い込むことは可能です
すごい手間がかかりますが
むしろ、これも広い意味での荒らしの一種になりますので
自己満とか愉快犯の可能性もあります
地下アイドル板では昔からよく知られたタイプの荒らしです(一部では保守botとか呼ばれてます) 対抗するのは難しいってことですかね。
まあ、いつも通りやっていこうと思います。
丁寧に説明してくれてありがとう。
なんか、小説スレも人が増えてきてますね(^-^) そうですね笑
では今日も通常運転で参りましょう
ところで、小説スレのわちゃわちゃ感が羨ましい(´・ω・`) 新スレおめでとうございます
第二幕これからじっくり読ませて頂きます
頑張って下さいね。 >>36
>>37
>>38
ありがとう。
今書きためてますからね。 お疲れ様です。
新たな登場人物も出てきて、
益々先の展開が気になりますね。
引き続き、あまり無理なさらず >>39
また一気読み出来るかと楽しみですm(__)m >>40
>>41
ありがとうございます。
ただ今回ちょっと時間がかかるかも
(._.) >>44
確かに笑 その通りだね
なんかリラックスできた >>46
ぺーちゃん、ありがとう。
エキセントリックのぺーちゃん
ゾクッとしたなぁ 7月8日最終書き込みのスレが今日dat落ちしたようなんで
現在の圧縮によるdat落ちの限界は最終書き込みから4〜5日っちゅうところみたいですな
え?何のスレかやて?
わてがスレチで小説書いてたとこですわ(笑) >>48
ありがとう理佐。
>>49
そっか4~5日か。
最近、書くのが進まず、余裕でそれぐらい経過してます・・・
ちょちょこ保守しよう(-_-;)
米さん、いつも重要な情報をありがとう。 >>50
米さんの情報助かりますよね
俺も欅学園スレ保守してきましたw >>51
なんか小説スレすごいことになってますね。
自分も負けずに、と言いたいところですが、まだ出来ません💧 >>52
作家さん増えましたよねw
俺もそろそろ小説スレからは手を引いて欅学園スレで理佐ちゃんとの妄想恋愛に励もうかと画策中です
俺も「イタコの理佐ちゃんファイナル」書いてるんですけどなかなか時間がとれなくて苦戦中です(泣)
お互い気楽に頑張りましょう
ハコオシ先生の存在は励みになってますm(__)m >>53
ほんと増えましたよね
なんかエロいやつもあるし笑
独立ですか!
応援してます。頑張ってください。
こちらこそ、理佐ちゃんをはじめ、みなさんのコメントに励まされてます。 >>54
専用スレ立てる甲斐性は無いので過疎スレで細々と理佐ちゃんとの恋愛妄想しようかなとw
小説スレにも細々とは書くんでよろしくお願いしますm(__)m 理佐ちゃんのブラを世界一優しくはずすために生まれた俺だけど
通りすがりにスレも揚げときますね >>60
忙しい時は無理しないほうがいいですよ
気がついたら保守だけしときますから >>61
>>62
ありがとう。
ほんのちょっとだけど投稿します。 欅坂不良学園小説
突然、志田の携帯電話が鳴った。
「なんだ?」
はじめは怪訝そうな顔で電話を取った志田だったが、すぐにその顔が鋭くなった。
佑唯は、なにやら空気が変わるのを感じた。
そして志田は、深刻な面持ちで電話に耳を当てながら「わかった」と言うと、突然、佑唯のほうに目を向けた。
「全員ここに集めろ」
「えっ?」いきなりそう言われた佑唯が戸惑いの反応を見せると
「早く!」
と、志田は強い口調で言った。
佑唯は訳がわからないまま、フロアにいた他のメンバーたちのところに走っていき、志田のところに集まるように声を掛けた。
また、先程、莉菜とともにフロアから出ていった渡邉も、佑唯にはどこにいるか見当がつかなかったが、上階に上がってその名を大声で呼んでいたら、どこからともなく渡邉が出てきた。
「どうしたの?」
集まったメンバーたちを代表して渡邉が志田に訊ねた。
「東のアジトに守屋たちが現れた」
「えっ!?」
メンバーの間に驚きが広まる。
「そんな・・・・・・フウたちは!?」
渡邉が緊迫した表情で志田に訊ねる。
「大丈夫だ。まだ戦い自体は始まっていない。俺がまだ戦うなとフウに言っておいた。今、アジトに立て籠っている」
「東のアジトって・・・・・・」
人だかりの端で、佑唯が、同じく外れたところに立っていた先刻の少女、莉菜に話しかけると、意外にも莉菜は丁寧に説明してくれた。
莉菜の説明によると、志田たちはこの地域に三つのアジトを持っており、それらはそれぞれ、西、東、南と線で結ぶとV字になるように位置しているらしい。
志田の話のなかに出た「フウ」という人物は、そのアジトを任されている少年のことで、齋藤という姓を持つのだが、同じ名字のメンバーが他にいるので、その愛称で呼ばれているという。
そして、その少年が守る東のアジトが、守屋という者たち──この名前には聞き覚えがあった──に襲われているらしい。 欅坂不良学園小説
「敵の数は?」渡邉が訊ねる。
「大勢だ。救援を出さなければいけない。だが・・・」
そう答えた志田はそこで険しい顔をして、なにか考えている様子を見せた。
「志田さん!早く助けに行きましょう!」
指示を出さないで威勢よく言ったのは、若手メンバーの一人、加藤だった。
「そうですよ。アジトの外と中から挟み撃ちにすれば、奴らひとたまりもありませんよ!」
低音ボイスで加藤に同調したのは、同じく若手の齊藤だった。
確かに東のアジトにいる仲間たちと、外から救援に駆けつける自分達で敵を挟み撃ちにすれば、効果的に敵を叩くことができる。
だが彼らの言葉を受けても、志田は依然険しい顔で何か考えていた。
「待て」渡邉が加藤たちをを制した。そして志田に顔を向けて訊ねる。「どうかしたの?」
「ああ。気になることがある」志田が頷いた。「フウの報告によると、守屋の姿が見えないらしい」
「守屋が・・・?」
手下だけで襲撃しにきたのだろうか。渡邉が怪訝そうな顔をする。
「敵を率いているのは米谷で、奴等はアジトの外で挑発を繰り返しているそうだ。
ただ、そこに守屋がいない。もちろん窓から外の様子を見てるだけだから、見えてないだけかもしれないが・・・」
「別動隊の可能性がある?」
渡邉が志田の懸念を読み取って言った。
「ああ」志田が頷く。「だとすると厄介だ」
東のアジトに立てこもる齋藤の報告によると、視認する限りでは、敵の親玉である守屋の姿はないということだった。
これから考えられるのは、一つに守屋一派が、その手下だけで東のアジトを襲撃しにきていて、守屋本人は本拠地で朗報を待っているという場合だ──これは守屋の性格上、十分にありえた。
二つ目の可能性は、ただ守屋の姿を確認していないだけで、本人も東のアジトにやってきているという場合。
そして最後の可能性は、第一の可能性と同じく、東のアジトに守屋はやってきていないのだが、別動隊──守屋率いる本隊が、他の標的を狙っているのではないか、という場合であった。
険しい顔で考えている志田は、第三の可能性を懸念しているようだ。 欅坂不良学園小説
「別動隊がいるとしたら、大勢で救援に行くのは無理だ」
渡邉が志田の懸念を念頭に置いて発言した。
「ああ。それどころか、必要最低限の戦力しか出せない」
渡邉の言葉を受けて、志田が答える。
守屋が別に動くとするなら、ここ、本拠地である中央アジト、または西のアジトのために、戦力──それも守屋に対抗することができるほど大きな戦力──を残しておかなければならない。
そうなれば、東のアジトに駆けつけることができる人員は限られてくる。
「まだ戦力は十分とはいえないからね・・・・・・」
渡邉も険しいトーンで言った。
半年前、先代リーダーである土生を中心に守屋と戦ってから、ここのグループの人員は減っていた。
先輩メンバーの引退もあったが、戦いの際に負った身体的、また精神的なダメージで、再起不能になってグループから姿を消した者たちもいたのだ。
それからリーダーの任を受け継いだ志田を中心に、新しいメンバーを集め、グループの再生を図っていたところだったが、同じく勢力を立て直していた守屋が今回、いよいよ戦いを仕掛けてきた。
さらにこのグループの懸念材料となっていたのが、このグループが抱えるアジトの多さだった。
先代、話によるともっと前から、このグループは三つのアジトを保有していた。
それに人員を配置してアジトを敵対勢力から守ってきたわけだが、先の戦いによる人員減少に伴い、その維持が難しくなっていた。
現時点でも、各アジトに配置されているメンバーの数は、この中央アジトは他より多めだが、それぞれ10人前後だ。
アジトを空にすることはできない。
決して多いとはいえない戦力で、アジトに留守を守る人員を置きながら、さらに守屋たちを撃退するための戦力を出さなければならなかった。
「・・・・・・」
志田が眉間を寄せて難しい顔をして考えている。
救援が少なければ、米谷たちを撃退できず東のアジトが落とされる。
だが、救援に人員を割きすぎれば、万が一別動隊が存在した場合に、手薄となった拠点を襲われる可能性があった。
志田は難しい判断を迫られていた。
「ちっ、警戒網はどうなってるんだ」
志田が愚痴をこぼした。
広さが広さなので、この地域一体を完璧にカバーしているとは言えなかったが、それでも一応巡回はしていた。
一本一本の線を組み合わせて網を構成するように、この地域をおおかた網羅する警戒網を作っていたつもりだったが、敵はそれを偶然、
あるいは巡回ルートのパターンを密かに探って、警戒網を潜りぬけたのだろうか・・・・・・?
「今それを考えても仕方がない。どうするか考えよう」渡邉が志田に対して言った。
「わかってる」苛立ちを交えた表情で志田が答える。
敵の狙いはなんなのか、それを見定めなければならなかった。 欅坂不良学園小説
「やはり、アジトを空けることはできない。」
十秒程度考えてから、志田が口を開いた。
「前に平手にまんまと食わされた。あれが守屋だったら取り返しのつかないことになってた」
志田が口にしたのは、平手が起こした一連の騒動のことだった。
「なら、僕が行こう」
渡邉が言った
「いや、俺が行く。お前はここを守れ」志田は首を振った。
「いやマナキは別動隊に備えててくれ。別動隊がいるとしたら、守屋も一緒だ。守屋とやれるのは君しかいない」
渡邉が志田の指示を拒んだ。
渡邉がそのように言ったのは、守屋に対抗できるのが志田しかいないと考えてのことだった。
真っ直ぐな視線を向ける渡邉に、自分に対する信頼を感じながら、
志田は一度大きく頷いて言った。
「わかった。頼む」
「ああ」渡邉が志田をまっすぐ見て、微笑んだ。「原田と小池、あと何人か借りるよ」
「わかった。俺は石森と残りのやつらで守屋に備える」
もちろん、この備えが空振りに終わるかもしれない。その可能性を承知しつつも、志田はそのように判断した。
「おい、あいつらに連絡しろ!」
志田が近くにいたメンバーの方に顔を向けて言った。
”あいつら”とは巡回のため外に出ている、織田と鈴本、そして平手のことだ。
大きな声で言われて慌てて携帯電話を取り出すメンバーに、志田が矢継ぎ早に言う。
「東のアジトに向かえとな!」 お疲れ様ですm(__)m
だんだん話のスケールが大きくなってきてますね
やっぱり登場人物が多いと物語に厚みが出て先の展開が楽しみになります >>71
人気の理由スレにバイトの先輩理佐ちゃん書いてたら理佐ちゃんに守られたくなりまして(照) 欅坂不良学園小説
「はあ」
巡回ルートを歩きながら、織田はため息をついた。
──なんで俺はこんなことをしているのだろう?
いや、巡回自体を不満に思っているのではない。これも重要な仕事のひとつだ。ただ、頭を悩ませるのは・・・・・・。
「おい織田、聞いてるのかよー」
織田の隣で鈴本が不満そうな声を出した。
もういつものことになりつつあるが、一緒に歩く鈴本はしつこく自分に話しかけてきた。
かつては鈴本のことをこうもうっとうしく思ったことはなかったが、鈴本が自分達の仲間に加わってからというもの、鈴本はことあるごとに織田に絡んできた。
「うるせえな・・・・・・」
織田がげんなりした表情でこぼす。
だいたいこいつのせいで──と織田は、しつこく自分にまとわりつくこの少年を恨めしく思った。
平手が起こした一連の騒動──特に『決闘』に関しては、鈴本の入れ知恵だろう。
そしてそのおおもとはうっかり彼に喋ってしまった自分なのだが、危うく志田たちの信頼を──彼らにバレていなければだが──損なってしまうところだった。
そのため、もう迂闊には鈴本に重要なことを漏らすわけにはいかない。織田はそう自分を戒めているのだが、
「なんかお前、最近冷たくね?」と隣で鈴本が唇を尖らす。
「知らねえよ」そう鈴本をいなして織田はちらりと後ろを見遣る。
後ろには仏頂面で織田と鈴本の後をついてくる平手がいた。
「はあ」織田が再びため息をついた。
しつこく話しかけられるのもうっとうしいが、こいつみたいに黙りこくって後ろをついてこられるのも落ち着かない。
いや、静寂が嫌いなのではない。この無口な少年が発している異様な雰囲気が不気味なのだ。
もっと普通でましな奴と仕事がしたい。織田が前に顔を戻したとき、携帯の着信音がなった。
「なんだ?」
織田が携帯電話を取り出すと、メンバーの一人からの着信だった。
「もしもし」
〈織田さん!大変です!〉電話口のメンバーはひどく慌てた様子をしていた。
「どうした?」
〈東のアジトが守屋一派に襲われています!〉
「なに!?」
──東のアジトが!?なんでいきなり!?
当惑する織田に、メンバーは早口で伝える。
〈守屋本人がいるかわかりませんが、とにかく早く東のアジトに向かってください!こっちも、渡邉さんたちが救援に向かいます!〉
「わかった!」
織田は素早く返事をすると、どうしたのだろう、とこちらの様子を伺っていた鈴本と、無表情ながらも自分に視線を向けていた平手に向かって言った。
「東のアジトが襲われてる!行くぞ!!」
欅坂不良学園小説
「齋藤出てこいよー!」
アジトの外で、不良の出で立ちをした輩たちが盛んに騒ぎ立てる。
二階の窓から見えるだけでも、その数はこのアジトにいるメンバーの人数を軽く上回っていた。
「齋藤さん!戦いましょう!」
敵の罵声に堪忍袋の尾が切れたらしい。若手メンバーの一人が齋藤に対して口を開いた。
「ダメだ・・・・・・志田に戦うなと言われている」
窓のそばに立って、こちらを挑発している敵──集団の中心に指揮官よろしく立っているのは、智略に長けると噂されている米谷だ──を見つめながら、齋藤は苦い表情で言った。
現時点ではこちらの方が寡勢。打って出れば相手の思う壺だ。
「もうすぐ助けがくる。その時まで待て」
齋藤はその若手メンバーをなだめるように言った。
ガン!ガン!!
ものを強く叩く音が遠くに聞こえてくる。
敵がこの建物の入り口で扉を破ろうとしているのだ。仲間たちに言って突破されないように防いでいるが、いつまで持つだろうか。
それにしても、と齋藤は思う。
──やつらはどこから現れたと言うのだろうか。
巡回や見張りをしていたにも拘わらず突如現れた敵に、齋藤は不可解な思いを抱いていた。
たまたま敵が警戒網に引っ掛かることなくここまで侵入してきたのだろうか・・・・・・?だが、そんなことがあるのだろうか?
──まさか、内通者?
「っ!!」
こちらを見上げる形で挑発を繰り返す敵たちを、窓から見ていた齋藤はそこで自分に向かって飛来する影に気がついた。
とっさに物陰に身を伏せた齋藤のそば、壁の外側でガッ!ビシッ!と複数の音がなる。窓ガラスになにかぶつかったのが目に入った。
敵がこちらめがけて石を投げてきたのだ。
幸い、窓ガラスは丈夫なものだったので割れはしなかったが、齋藤は窓ガラスの枠の外に身を隠した。
──くそっ!
ますます増長する敵を前にして引っ込んでいるしかないなんて。
齋藤は歯がゆい思いで奥歯を噛み締めた。 ここまでの長編あげてる人は珍しいな。俺も何か書きたくなってきた。 >>76
ありがと理佐
>>77
なんというか、多分浮いてると思います。
どれぐらいの人が見てくれてるかもわかりませんよ 苦笑
一部の方々には本当に感謝です 昨日はご迷惑並びにご心配おかけしましたm(__)m >>81
いえいえm(_ _)m
あれは、お互い波長が合わなかっただけですよ。 文字だけで会話って難しいですよね
新しいスレは俺が管理人じゃないので細々投稿だけしようかと思います
幸い俺が毎日投稿しなくても平気なぐらい作家さん増えたんでw すみません。
地の文、会話文ともに書き詰まってます。
進まない・・・ 「謝ってんじゃねーよ」
なんて理佐ちゃんの真似する俺
「人の脳の機能って面白くて意識の上では一見書き詰まって進まなく見える時でも
意識下では着々と次の準備を調えてるらしいですよ」
「ねぇどうしたの?私の真似したかと思ったら急に真面目な話しだして」
なんてひとり言始めた俺に理佐ちゃんが不思議顔してる
「ちょっと大事な話してるから黙ってて」
って理佐ちゃんを軽く制して話続ける俺
「そんな時我々に出来るのは脳の自動推進機能を信じて待つことぐらいです、のんびり行きましょうw」
ってひとり言を終わった俺に
「軽くあしらってんじゃねーよ」ってドス効かす理佐ちゃん
「どんな時でも理佐ちゃんファーストじゃなかったの?」
なんて可愛く聞いてきそうだから好き >>86
ありがとう理佐
見たとき時ちょっとビックリしたけど(なんだ!?なげえ!って)笑
今書いてますからね。
あと
87のコメって、一種の挑発なのかな?乗らないほうがいい? >>88
乗るかどうかはスレ主はんの自由やけど多分反応はないんちゃうかなと思うわ
なぜなら、それは最近あちこちのスレに出没しているいわゆる荒らしやから
以前話題になった、あちこちのスレにレスを貼りまくってここの前スレをdat落ちに追い込んだあれと似たもん(or同じ)だす
だからこれに反応するよりはスレ維持に気をつけるのが大事かもしれまへんな 米さーん!(歓喜)
そうなんですか。なんでまたその人はそんなことを(´・ω・`)
では放置で。
話は変わって、やっと米さん本編登場です! >>46
今さらですが、今やっと、ぺーちゃんのコメントの()の意味がわかりました。
もしかして、無口なぺーらしく、声に出さず頭の中で思ってるだけでは?
気付くの遅くてゴメン! >>91
口調にあんまり特徴もない気がしてとりあえずけやかけのつっちーのアテレコ風意識してました
お気になさらず(笑) 欅坂不良学園小説
──さて、どうしようか。
米谷は眼鏡のブリッジを軽く押し上げてから、敵のアジトを見上げた。
仲間によりもたらされた情報に基づいて、米谷率いる不良少年らは、志田たちの領域内へと侵入した。
両者の領域の境界線になっている、街のなかを横切る水路──人工的な用水路にしか見えないが、一応、渋谷川という川らしい──
を越え、表通りから分岐する脇道へ入り路地裏へと進むと、そこは多くの小型ビルが密集する区画となっている。
ただそれらの多くは使われなくなって久しい様子で、人気は全くといっていいほどなかった。
塗装が剥げ煤けた外壁に、無秩序に張り巡らされた無数の電線。
かつて活気に溢れていた時代もあったのであろうが、今となっては好景気時代の残さともいうべき体をなしている。その廃墟の密林のなかに敵のアジトはあった。
敵のアジトは、周囲の建物とそう背の変わらない五階の小型ビルで、手前に駐車場とおぼしき空いているスペースがあり、その奥に建物が建っている。
建物の一階部分の左側に入り口の扉があり、二階より上の正面には左右対称に設けられたガラス窓がある。
建物自体も他のビルの例に漏れず、年期を感じさせる古びたものであった。
その敵のビルを仲間たちが包囲している。
──といっても、建物の左右そして裏面には、建物の壁間際に隣のビルが建てられているので50センチほどの隙間しかない。実質的には正面だけで足りたのだが。
「齋藤出てこいよー!」
仲間たちが建物の正面から、アジトに身を隠す敵のリーダーを挑発する。
敵を出し抜く形で、敵の支配領域内に侵入したものの、さすがというべきか敵の初動は早く、出現した米谷たちに気づくやいなや敵は籠城策をとり、守りを固めていた。
──まあ、長くは続かないだろうけど。
米谷は小さく口の端を上げた。 投稿乙やで〜
以前懸念していた通り、最終書き込みから2日経たないスレが圧縮でdat落ちし始めたよって
スレ保守も気張らんとあかんようやで >>94
マジですな!?
俺の妄想を分散投稿してるスレもヤバいかも・・・ 理佐ちゃんのブラ紐になって美乳を支える仕事がしたい俺ではあるが
今は目の前にあるスレを上げようと思う今日この頃 >>92
>>94
>>96
いつもありがとうございます。
ペースが落ちてるので頑張ります。 >>98
無理させ過ぎですよね
運営が無理矢理ドラマ作るために負荷かけすぎです 欅坂不良学園小説
「全然出てこないね」
すると米谷の後ろから、一人の少年が話しかけてきた。
その声に気が付いた米谷は、その少年──長濱を横目でちらりと見遣ったのち、すぐに前の方へ視線を戻した。
「挑発にも乗ってこないし」
「・・・・・・」
親しい口調で話しかけてくる長濱に、米谷は何も相づちを打たなかった。
というのは、米谷はまだこの少年を信用していなかったからだ。
長濱は、数ヵ月前、多くの不良少年を引き連れて──今回の作戦でも、ここにいる人員の半数以上は彼が率いてきたメンバーだ──守屋の傘下、つまり自分たちの仲間に加わってきた。
本人が言うには、守屋に逆らってはこの地域でやっていけないから、守屋に従うという。
だが米谷は、この少年が一つのグループを構成できるほどの頭数を擁しておきながら、自分から守屋の軍門に下ったことに、猜疑心を抱いていた。
何が狙いだ・・・・・・?──米谷は、この少年の黒い瞳の奥に、野心が隠れているように思えてならなかった。
だが長濱はそんな米谷の気も知らず、もとより柔和な顔に人懐っこいニコニコした笑顔を浮かべて、米谷の顔を覗き見るように顔を横から出してきた。
「どうする?もう壊しちゃう?」
長濱が提案してきたのは、建物の破壊であった。
敵が建物に立て籠った場合を想定して、米谷らは一部のメンバーに金属バットや鉄パイプといった鈍器を携行させていた。
それらでガラス扉を破壊すれば建物のなかに押し入ることができる。
「いや、まだだ」
だが米谷は長濱の提案を退けた。
このアジトを占領したあとのことを考えると、建物に大きな損傷を与えてしまうことはできる限り避けたかったからだ。
特に、入り口を大きく破壊してしまっては、戦いの際に敵の侵入を容易にしてしまい、占領した後、自分たちの最前衛拠点となるであろうこのアジトの防御力を自らの手で下げることになる。
それならば、敵がしびれを切らすのをもう少し待ってもいい。
そこで埒が空かないようなら、扉を破壊し強行突破を試みればいい。
──それに時間もある。
敵の領域内に駒を進めるにあたり、米谷は策を講じていた。
敵拠点のひとつを攻める際に危惧されるのが、他の敵の拠点から出てきた救援部隊に、背後を突かれることである。
それに備えて、米谷は遊撃部隊を組織していた。
小林率いる遊撃部隊は、米谷らと渋谷川を渡ったのちに別れ、敵の救援が進むと予想されるルートを塞いでいる。
そして、先程入った連絡によると、すでに小林たちは、敵の救援と会敵したらしい。
そのため、敵の救援がここに到達する可能性はほぼないであろう。
あるとすれば、さらに別のところからやって来た救援だろうが、その場合の対処法もすでに考えてあった。
──いくら待とうと助けは来ない。
米谷は、敵アジトの前に展開する仲間たちの後ろに距離をとって立ちながら、包囲された敵を冷徹な目で見上げた。
>>101
なにやら腹に一物ありそうなねるちゃん登場! 欅坂不良学園小説
織田が先導する形で、鈴本と平手は東のアジトに急行していた。
古びたビルや廃業した商店が並ぶ裏路地を全速で駆け抜ける。
志田たちの仲間になって以来、いくつかの巡回ルートを行くことはあったが、まだ東のアジトへは行ったことがなかった。
「あそこだ!」
すると一歩先を走る織田が、前方を指差した。
──あれか!
鈴本がその方に目を凝らすと、他に誰の姿も見えない裏路地の先、右に入ることができる丁字路の口に立つ数人の人影が見えた。
「どうする!?」
鈴本は織田に問いかけた。
詳しいことは聞いていないが、アジトが大勢の敵に襲われているというなら、このままたった三人で突っ込んでいくのは安直に思える。
だが織田は、
「このまま行くぞ!それしかねえだろ!」
と、走りながら鈴本の方に顔を向けて大声で返した。
確かに、一旦身を潜めるにも、どこか迂回して姿を隠せるような道や場所は無さそうだった。
──強行突入。すぐさま戦いになるとわかった鈴本は、スイッチを入れた。
織田がアジトだと指差した丁字路の口が20メートルほどに迫る。
すると、そこに立っていた人影──見えてきた出で立ちは不良少年のそれだ──が、織田たちの存在に気が付いたようだ。
その三人のうちの一人が、丁字路の中──東のアジトは、路地から少し凹んだ位置に建っているらしい──に走って入っていった。
「行くぞ!」織田が鈴本と平手に発破をかける。
すると、アジトの入り口に付近に立つ残り二人が、こちらに向けて身構えるのが目に入った。
どうやら、あちらも敵を認識し、戦闘体勢に入ったようだ。
だが織田たちは止まらない。アジトの入り口向けて、真っ直ぐに突進していく。
すると、その二人組が、織田たちに向かって走り出してきた。
その表情は明らかに敵を見るそれ。裏路地の上で、お互い相手が誰か確かめることなく、両者は衝突することとなった。
と、ここで、左翼を走る平手が前に出た。
「平手!」織田がそれに気が付いて声を出す。
だが平手は振り返らない。そのまま、二人の敵のうち先を走る不良少年に向かっていく。
両者の距離が5メートルを切る。
「おおおっ!」敵が喊声をあげて、平手に向かって拳を大きく顔の横に引いた。
そして、走ってくる勢いに乗せて、右のパンチを繰り出してきた。
ビュッ!と敵の拳が風を切る。
だが平手は瞬間的な動きでそれをかわし、右腕を相手の脇下から首へと、たすきのように掛けた。
そして、腰の回転の力で、敵を薙いだ。バランスを失った敵は、背中から地面に叩きつけられる。
敵は一撃で沈黙した。
すると、この一瞬の出来事に驚愕したもう一人の敵が、躍起になったように平手に襲いかかってきた。
それに応じて、平手が敵に構えを向ける。
──させるか!
鈴本は敵の行く手を阻もうと駆ける。
だが、鈴本が平手の援護に入るより早く、
「おらあっ!!!」と、平手の斜め後ろからピンクの影が飛び出し、平手に殴りかかろうとしていたもう一人の敵の腹に突っ込んでいった。
それは織田だった。低姿勢のまま、相手の足を取り、そのまま敵を抱えあげる気持ちで押し倒す。
ドスン!
腹部に強烈なタックルをうけた敵は、先ほどの不良少年と同様、上半身から地面に落下した。
「だあっ!」
そしてマウントをとった織田が、地面に仰向けになった敵の腹にとどめの拳を打ち込んだ。
敵は動かない。気を失ったようだ。
「行くぞ!」
倒した敵にこれ以上執着することなく、織田が鈴本たちに向けて言った。
鈴本が頷き、平手が無言のまま瞳で応える。
織田と鈴本、そして平手の三人は東のアジトに突入した。 >>104
ぽんもあと少しで登場です。
>>105
織田の得意技はタックルなんですが、元ネタわかりますか?
一応あるんですが。 >>106
もしかしてお嬢様決定戦でゆいぽんにタックルかましてたやつですか? >>107
正解です!
自分より外側を走るぽんにタックルをしかけたのは衝撃的でした笑 >>108
「オダナナ羨ましい」
当時はぽん民でもあった俺
理佐ちゃんそっちのけでゆいぽんの個スレにスカートの中ネタを投下する毎日だ
「由依のスレにキモいこと書いてんじゃねーよ」ってドス効かす理佐ちゃん
」
先生のクイズで2推しのゆいぽんにハマってしまいゆいぽんスレでスカートの中の詩人などと呼ばれていた頃を思い出しました
ありがとうございますm(__)m >>106
そうなんですね!楽しみにしてます
タックルの元ネタ全然分かりませんでした笑
>>109
当時はスレを盛り上げてくださってありがとうございます >>110
あの頃のゆいぽんの個スレは楽しくて理佐ちゃんの個スレより訪問してましたw
>>111
理佐ちゃんの個スレではブラ紐とか呼ばれてて・・・迷走してた時期ですねw 理佐ちゃんが初めて夢に出て来てくれたので記念に上げま〜す >>113
夢に出てくるのは最高ですよね。
出来れば今夜少し投稿します。 >>114
乙ですm(__)m
僕の方は忙しくて小説スレ以外のスレが疎かになりそうですがなんとかしのぎたいw 欅坂不良学園小説
東のアジトは何人もの敵に囲まれていた。
「くそっ」
その有り様をみた織田が苦い顔で呟く。アジトの前に20人近い不良少年が広がっている。
アジトに向かって立つ者たちは敵に向かって罵声を上げ、また、入り口に固まっている者たちは扉を押し開けようとしている。一部の不良少年はバットや鉄パイプを片手に携えていた。
その中に、背後に現れた織田たちにいち早く目を向けた者たちがいた。中央に立つ二人の不良少年の一方は──一人は見覚えのない童顔の少年だが、もう一人のほうは織田は知っていた──、眼鏡をかけた知的な風貌の不良少年、米谷であった。
半身振り返っていた米谷が、織田たちの姿を認め、織田たちのほうに身を翻して近づいてきた。
周りの不良少年らも、米谷の動きが目に入ったのか、次々と振り返る。
「遅かったじゃないか」
歩み寄ってきた米谷が、挑発的な笑みを浮かべて言った。
「相変わらず派手な服だなあ」
米谷が織田のほうを見て言う。
米谷と織田は二人とも、半年前の戦いに参加しており、ともに拳を交わしていた。
「米谷・・・・・・」
──何の前触れもなくこれほど多くの敵の侵入を許したなんて、守屋一派の頭脳というべきこの少年に、自分達は出し抜かれてしまったのだろうか?
織田が、悔しさと憎たらしさが入り交じった表情で呟く。
すると織田たちの左右を見るように、米谷がわざとらしく顔を振った。
「あれ?三人だけ?」
周囲にいる不良少年たちもニヤニヤと嗤う。
「それだけしか助けに寄越さないなんて、薄情だね。君らのリーダーは」
米谷が織田たちを揶揄した。
「うるせえ」
無論、そんなわけはない。織田は、左右に眼を走らせた。
志田からの連絡によると、中央のアジトからも救援が出されたようだ。だが、他に仲間が誰もいないところを見ると、自分たちのほうが先に到着したらしい。
──もうすぐ仲間もやってくるだろうが、このまま三人で敵と戦うわけにはいかない。
そう思った織田は、米谷らの向こう、アジトの中にいる齋藤らに向けて声を張り上げた。
「おーい!フー!!」
すると、織田の呼び掛けに応じて、アジトの二回の窓が開いた。
「織田!!」
窓から顔を出した少年、齋藤が織田の姿を認めて応答した。
同学年の戦友の無事を確認した織田は、
「助けに来たぞ!」と大声で叫んだ。
今こそ撃って出て、敵を挟み撃ちして倒すときだ。
「わかった!」齋藤が叫んだ。遠くに見える齋藤の顔は、励まされたように見えた。
「すぐ行──っ!!」
だが、織田の呼び掛けに対し齋藤が返事をしている最中に、敵の不良少年が齋藤に向かって石を投げつけた。
石が自身に向けて飛来し、窓から顔を出していた齋藤は、たまらず内側へ身を隠す。
「おい!!」
織田は米谷に対し声をあげた。
だが米谷は平然としたまま、織田たちに向けて冷たい笑みを浮かべた。
「やっと戦える。退屈だったんだから」
周りの不良少年たちが、ゆっくりと織田たちの方へ歩きだした。
ザッ、ザッ、と足音が重なり、カラカラと地面と擦れた鉄パイプや金属バットが音を立てる。
「じゃあ、始めよっか」
戦いの口火が切られることを察知した織田と鈴本、そして平手は、腕を体の前に上げ、各々構えを取った。
「やれ!!」
米谷の号令が響くやいなや、敵が織田たち三人に向けて殺到した。 「反省してんじゃねーよ」
心優しきスレに続いてまたも天に向かってドス効かす理佐ちゃん
「今度はなに!?」ってさすがにちょっと引く俺
「うるさい!黙って!」って俺の質問を瞬殺する理佐ちゃん
「全然読み応えあって良かったよ」
ってまたまた天に向かって今度は優しく語りかける理佐ちゃん
「理佐ちゃんどうしちゃったんだよ〜」って嘆く俺に
「うるさいなぁ、俺君が敬愛してる先生を励ましてたの」
なんて俺の心配よそに平気な顔して答えそうだから好き
スレ汚しスマンですm(__)m ありがとう
スカートの中の詩人m(_ _)m
水をかぶって冷静になるべりさ
面白かったです。 >>120
今までは居なかったけど
ひらがな2期に合格した丹生明里ちゃんがやってたそうやで >>121
ん〜笑
いきなりキャラにはできないなあ
どんな子か知らないし
武道やってたのは弓道で高本ちゃんだけ? 実はゆいぽんが・・・
剣道コバヤシ
な〜んてなw
…すいませんm(_ _)m ウチのこと背負える男になれよ!!
読むの遅いので追いきれてませんが、ちゃんと読んでまーす >>123
いやまあ、いいですけれども笑
>>124
!!!
軍曹ー!((゚□゚;))
いつかのお願いコメントが活きてるなんて・・・うれしいです。 なんだかんだメンバー集まってんじゃねーよ
そのうち偽欅ちゃん全員揃ったりしてw >>126
・・・一回、集合かけてみます?
みんなー!集まってーー! ぜってー潰してやっかんな!!
密かに楽しみにしてます。 欅坂不良学園小説
敵が怒濤のごとく、織田たち三人に向かって一斉に襲いかかった。
「くっ!」
無数の敵が一気呵成に押し寄せる。その光景にうろたえぬよう、織田は努めて冷静に、敵の動きを注視した。
真っ先に自分のほうへ駆けて来た敵が、拳を放とうと腕を脇へと引き付けた。
それを見極めた織田は瞬間的に斜め前に踏み込んだ。
一人の敵と正対すれば、その間に他の敵に後ろを取られてしまう。
織田は一番始めに襲いかかってきた敵の攻撃をかわしつつ、すれ違いざまに敵に拳を撃ち込んだ。
「ぐっ!」敵が苦悶の声を上げる。
そうして一人目の敵の脇を抜けた織田だったが、間髪入れず別の敵が織田の正面から殴りかかってきた。
ガードしてしまいたいところではあるが、一対多数の戦いにおいて、動きを止めるのは望ましくない。
多少ムリな体勢になりながらも、織田は敵の攻撃をかいくぐり、その足を自身の足で引っかけて敵を転倒させた。
「おらあっ!」しかし、すぐさま三人目が仕掛けてくる。
手には鉄パイプを握っており、それを振り上げて打ちかかってきた。
「っ!」
すでに間合いは詰まっており、その攻撃をかわすことは難しかった。
織田は、鉄パイプで打ちかかる敵へ自分から大きく踏み込んで、その懐に飛び込んだ。
「だあっ!」
鉄パイプを振り下ろす敵の右腕に左腕を当ててその攻撃を防ぎ、同時にフックをその胴体へ撃ち込む。
敵は膝を折ってその場に崩れた。
敵を沈めた織田は、次の敵がどこから襲ってくるか、バッと周囲を見回した。
すると、周囲に二つほど、人の群れのまとまりが見えた。
その中にいるのは鈴本と平手だ。二人も、多数の敵を相手に戦っている。
「おおおっ!」
仲間の姿を一瞬確認したのち、すぐに別方向から新手が現れた。
その攻撃をかわし、カウンターを狙うも、この攻撃は当たり損ねた。
それでも、敵の横をすり抜けてその敵から逃れた織田だったが、また別方向から別の敵が仕掛けてきた。
──くそっ!
次第に対処が行き詰まってくる。どこからともなく敵が襲ってくる乱戦となれば呼吸も体勢も乱されやすく、万全な構えで敵を迎え撃つことができなくなっていく。
はじめのように、敵の攻撃をかわす心理的余裕はない。織田は敵の攻撃を防御し、パンチを打ち込む。
しかし、敵はそれをガードした。
──ちっ!
織田は奥歯を噛み締めた。
相手はあの守屋の手下。そこらの不良と違って、簡単にやられてくれるほど力量は低くはない。
敵もすかさず反撃してくる。敵の連続パンチを左右の手で捌いたのち、織田は右ストレートを放ったが、効果的な箇所にヒットしなかったのか、敵は倒れない。
この敵を瞬時にノックアウトさせるのは難しい。他の敵に背後をとられることを危惧した織田は、隙を見て、蹴りでその敵をひとまず押し退けた。 欅坂不良学園小説
──おかしい。
また新たに仕掛けてきた敵の攻撃を、すんでのところでかわしながら、織田は不可解に思った。
戦いの場に鈴本、平手以外の仲間の姿がまだ見えないのだ。
齋藤たちは自分たちがやってきたことを知っている。とっくに、アジトから出てきて戦っていてもいいはずだ。
織田はアジトの入り口の方に目を向けた。
「!?」
行き交う敵の合間から見えた光景に、織田ははっと目を見開いた。
建物の入り口である両開きの扉、その左右の取手に鉄パイプが差し込まれていた。
そして左右の扉は開こうとしているのか、間にわずかな隙間を作って、前後に揺れている。
内側から扉を開けようとするも、鉄パイプがつっかえて開けられないのだ。
米谷がそうするようあらかじめ命じていたのかもしれない──敵の工作に気がついた織田は、敵の攻撃を身を屈めてかわしながら、鈴本と平手に向けて声を張り上げた。
「鈴本!!平手!!」
敵に応戦しながら叫ぶ。
「扉を!!扉を開けろ!!」
鈴本がこちらに顔を向けるのが一瞬見えたのち、織田は敵の対処に意識を取られた。
誰かが──三人のうち、誰か出来る者が敵の包囲を突破し、あの扉を開けなければならない。
そうしなければ、このままじりじりと敵に押し込まれてしまう。
だが、扉に向けて進もうとする織田の前に、さらに複数の敵が立ち塞がった。 欅坂不良学園小説
「らあっ!」
拳による強打で敵を打ち倒した鈴本に、織田の叫びが届いた。
「扉を!!扉を開けろ!!」
見ると、確かにアジトの扉が鉄パイプにより閉ざされている。
「わかった!」
応えが届いたかどうかわからないが、鈴本も封鎖された扉を開くべく、進行方向をアジトの入り口へと定めた。
だがそれを邪魔するように、敵が四方八方から襲ってくる。
鈴本は応戦を余儀なくされた。
それまで鈴本も、多数の敵に囲まれて袋叩きにあわないよう、敵の間をすり抜けるように動きながら、機があればカウンターを敵に叩き込んでいた。
しかしそれでは、一人の敵を重ねて攻撃することができず、ダメージを累積することができなかった。
たとえカウンター攻撃をくらっても、一発程度のダメージではすぐ回復してしまい、その敵は戦闘に復帰してくる。
一人を重点的に攻撃すれば、他の敵に囲まれる。しかし囲まれまいと敵の間を動き回り、一・二発攻撃して回る程度では、いつまでたっても敵は減らない。
時間をおいて同じ敵が繰り返し襲ってきているようだった。
「おおっ!」鈴本は次に相手になった敵に、今度は深く右ストレートを撃ち込んだ。
となれば、一撃で敵を仕留められる大技でいくしかない。
鈴本の得意とする右アッパーなら、敵を一発で沈められる。
しかし、それを繰り出すのも鈴本は躊躇っていた。
(あいつら・・・・・・)
少し離れた位置で、先程仲間たちに号令を出した米谷とかいう敵の幹部ともう一人の少年が、また戦いに加わらずに、自分たちの戦いを静観ている。
彼らが敵の中心メンバーのようだ。
だが、彼らと戦う前に、他の敵相手に自身の決め手をしきりに繰り出し、それを悟られるのが嫌だった。
「おらっ!」
他の技でしのぐしかない。右アッパーより威力は劣るが、他の技で鈴本は敵に攻撃する。
「ぐっ!」
敵が苦痛に体を曲げる。冷静に、敵の体の芯に攻撃を打ち込めば、なんとかなりそうだ。
(次!)
敵を倒した勢いそのままに、鈴本は次の敵に向かって足を進めた。
──だが。
「!」
次に現れた敵を前にして、 鈴本は踏み止まった。
(こいつ・・・・・・)
その敵が漂わせる、他の者とは異なる雰囲気に、鈴本の直感が反応した。
その敵は、すぐに殴りかかってくる他の敵とは違い、優雅ともいえる佇まいで、鈴本の前に立ちはだかっていた。
色白な顔をしており、かき上げた前髪の下に額がのぞく。ばちっと開かれた目の中心に据わる黒い瞳。口許は小さな笑みを浮かべていた。
「・・・・・・」
鈴本は警戒して、構えを整え直した。
その少年はまだ構えていない。両手を下げたまま、半歩足を前にしてその場に立っている。
「おおおっ!」
すると、立ったままでいるその少年ではなく、その斜め後ろから、別の敵が向かってきた。
(くっ!)
鈴本は襲ってこない眼前の少年よりも、そちらの方に身構えた。
だがその時、その少年がスッと滑らかな動きで、右手を水平に上げた。
「!!」
行く手を塞がれる形となったその敵は急に足を止める。
「佐藤さん!」
そして、心外そうな顔で、佐藤と呼ばれたその少年に顔を向けた。
しかし少年は、その敵に顔も向けず、
「いい。こいつは僕がやる」
と短く答えた。
佐藤という少年の言葉に従って、目下のメンバーであるらしいその不良少年は別のところに向かっていった。
その場に鈴本と佐藤のみとなる。
どうやら佐藤は、鈴本と一対一の戦いを望んでいるようだ。
──こいつは、なにか違う。
技の温存なんていってられない。この敵とは全力でやらなければ。
そう直観し、鈴本はその少年と対峙した。 >>136
全力で保守しておきます
ちなみに僕も仕事忙しくて欅学園スレは完結してしまいましたw >>137
>>138
よねさん、理佐ちゃんありがとう!
復帰しました。
ただ、今日あげられるかというと・・・ >>140
申し訳ない。復帰とか言っておいてトラブルを起こしてしまいまして・・・
ちょっと書けないかもしれないです。 >>141
トラブルこそ己れの運命と愛して乗り越えられると信じています
いつかまた、書いてくださいm(__)m >>142
すみません!
書けないというのは、また少しの間、という意味です。
その件も大事にはならなかったので、また書きためて投稿しますね。
今後ともどうぞよろしくお願いします。 >>143
安心しました
こちらこそよろしくお願いしますm(__)m >>153
戦闘描写のある小説、何かないですかね。参考にしたい。
殴り合い・喧嘩系がいいんですけど。 >>154
仕事関係か哲学の系統しか読まないので力になれそうもありません
すいませんm(__)m スティーブンソンの『宝島』なんかどうですかね
冒険小説ですけど
ー僕が身をかわす構えをとったのをみると、ハンスも立ち止まり、2度、さぐりの突きをいれてきた。僕は軽くかわした。
なんだか昔、故郷の入り江でよくやった遊びみたいだった。
(中略)
突然ヒスパニオラ号がはげしく揺れた。砂浜に乗り上げたのだ。
僕は頭をハンスの足にぶつけてしまい、歯がガタガタなった。
しかしぶつかってから先に立ち上がったのは僕の方だった…
>>155
どんな仕事か気になるw >>155
>>156
ありがとうございます。
似たような表現が続かないように気を付けます。
いろんな本からいいところを取り込んでいきたいですね。 >>156
技術を売る仕事をしてまして意外と腕が良くて売れっ子だったりしてますw
>>157
さすが研究熱心ですね >>158
何者なんですかw
仕事→寝る→仕事→寝る
のループから抜け出せない・・・ >>158
めっちゃかっこいいじゃないですかw
>>159
習慣は怖いですね 欅坂×不良学園小説
実力が未知数の敵を前にして、鈴本は相手の出方に神経を集中させた。
佐藤の体格は細身で、自分より少し背が高い。柔らかく両手を前に構え、体を緩やかに揺らしている。 力を抜いていながらも、隙のない構えだ。
そこから感じられるこの少年が纏う雰囲気は、並みの敵のものではなかった。口許を好奇的に曲げ、大きく開く目から覗く瞳が、鈴本をまっすぐ捉える。
その姿に、鈴本はこの敵の強さを予感していた。
「・・・・・・」
周囲の喧騒とは対照的に、佐藤と鈴本が静かに対峙する。
鈴本は佐藤の動きを注視していた。相手が仕掛けて来たところを、得意のアッパーによるカウンターで、一撃で仕留めたいところだった。
だが、そんな鈴本の思惑に反し、佐藤は一向に仕掛けてこない。
(チッ・・・・・・)
ぽつぽつと沸く焦りが、鈴本を急かした。周りでは圧倒的多数の敵を相手に、織田と平手が戦っている。たった一人の敵のためだけに、時間を割いている余裕はない。
──なら、こっちから!
痺れを切らした鈴本は佐藤に対し先手を打つことを決めた。
ダッと強く地面を蹴り、前へと踏み込む。そこから左右の拳による連続攻撃を繰り出す。
しかし佐藤は、鈴本が前に出ると同時に後ろに下がり、ゆらりゆらりと体を左右交互に翻して鈴本の攻撃をかわした。
──くそっ!
先制攻撃をかわされた鈴本は、動きを止めることなく再びパンチを繰り出して、後退した佐藤に迫った。
だがそれらの攻撃も、鈴本の拳が届く前に佐藤は再び後ろに下がり、余裕のある動きで回避された。
──逃げるな!
攻撃を避けてばかりいる佐藤に鈴本の苛立ちが募る。
間合いを空けた佐藤に対し、今度はリーチの長い足技も織り混ぜて、鈴本は佐藤を攻めた。
だが佐藤は、鈴本から幾度となく繰り出される攻撃を、華麗な体さばきでかわし続けた。
身のこなしは軽やかで、しなやかに動く脚が、流れるようなステップを踏む。
全ての攻撃を事前に回避され、鈴本の苛立ちがますます大きくなっていく。
しかし、際限なく続くかのように思われたこの状況に変化が訪れた。
攻撃を繰り出そうと前に踏み出した鈴本に対し、佐藤は例によって再び後ろに下がった。
だが、その後足が地面に着いた瞬間、足が滑ったのか、ガクッと右膝を折って佐藤が体勢をわずかに崩したのだ。
──もらった!
鈴本の目が大きく見開く。佐藤の足は止まった。
逃げてばかりいるからだ──。巡ってきた好機に、鈴本の拳に力が入る。
鈴本は、ここぞとばかりに強く地面を蹴り、握りしめた右ストレートを佐藤に打ち込むべく、大きく跳躍した。
動きを止めた佐藤は無防備なままだ。前に構えられた左手もわずかに下がっており、隙が生じている。
(くらえ!!)
鈴本の右腕がまっすぐ佐藤に伸びる、その時だった。
──!!
鈴本の拳が佐藤の手前に迫った瞬間、体勢を崩していたはずの佐藤が、左手で、突き出された鈴本の右拳を内側に払いのけた。
と同時に、佐藤の体が独楽のように回転した。
──なっ!!
予想外の動きに、鈴本の体が一瞬硬直する。
佐藤の左足が、ギュッと鋭い摩擦音を立てて地面を穿った。佐藤の体が、鈴本の突きだされた右腕の外側にまわる。
──ガンッ!!
直後、強い衝撃が鈴本の右側頭部を襲った。 ねんさん米さん。保守に感謝します。
「明日やろう」の怠惰ループでした。 欅坂×不良学園小説
「ぐっ!」
何が起きたかわからないまま衝撃を受けた鈴本は、左に倒れかかった。なんとか足を前に踏み出してこらえる。
だが、間を置かずして、さらなる衝撃が鈴本の背中を襲った。
「ぐあっ」
鈴本がズサッと地面に倒れる。背後から加えられた佐藤の蹴りが、鈴本を押し倒したのだった。
「ぐっ・・・」
ギーンと強い耳鳴りと激痛がする。鈴本は苦痛に顔を歪めながら、両手を前に構えて立ち上がった。
加えようとすればできたはずなのだが、佐藤からそれ以上の追撃はなかった。
立ち上がった鈴本の前で佐藤は、余裕のある表情で彼を見下ろしていた。
(今のは・・・・・・)
衝撃を受ける直前に見せた佐藤の機動──瞬く間に体を一回転させた動き。あれは・・・・・・。
──裏拳。
佐藤が放ったのは、肘と手首の返す力を利用して裏拳とよばれる手の甲の部位を相手に打ち込む裏拳打ち──それも体を旋回させて、その勢いで裏拳を打ち込む回転式の裏拳打ちであった。
佐藤は鈴本の右ストレートを受け流すと同時に、右腕を伸ばした鈴本の外側を伝うように回転して進み、体の旋回に乗せた裏拳を鈴本の死角、無防備な側頭部に叩き込んだのだった。
「どう?僕の技は?」
佐藤が得意そうな顔でにやりと笑う。
頭に響く鋭い痛みと、相手に有効打を許した腹立たしさに鈴本は奥歯を噛み締めた。
思えば、先程佐藤が体勢を崩したように見えたのは、攻撃を誘うための演技だったのかもしれない。
(この野郎・・・・・・)
この敵は厄介だ。
予想外の動きに意表をつかれたとはいえ、鈴本の攻撃を見極め、そして体を一回転させるという大きな機動を一瞬のうちに行ったあの瞬発力は、いままでに戦ったことのある並みの敵のそれとは比べ物にならない。
鋭い反射スピードと、素早い身のこなしがなければできる芸当ではない。
鈴本はこの敵の下地にある強さを先の攻撃から察した。 欅坂×不良学園小説
(カウンタータイプか・・・・・・)
佐藤は先程同様、緩やかに揺れる構えで立っている。
この敵をどう攻略するか。鈴本は出方に悩んだ。
もともと、小柄な鈴本は、カウンターを得意とするタイプであった。
瞬発力も機動力も、ともによい方ではあるが、群を抜いて優れているというほどではなく、例えば志田のような、積極的に攻撃し相手を制する、圧倒的な攻撃性を有しているわけではなかった。
攻撃型ではなく、相手との攻防のなかでカウンターを狙うのを鈴本は得意としている。
敵が自分から仕掛けてくるのならよかったのだが、自分と同じようなカウンタータイプの相手は相性がよくなかった。
どちらもがカウンターを狙っていては、戦いが進展しないからだ。それに相手のカウンターを凌駕するほどの攻撃性も有していない。
一対一の戦いならそれでもよかったかもしれない。
だが状況が鈴本に対して不利に働いていた。
数多くの敵に対して鈴本、織田、平手の三人で立ち向かうという多勢に無勢の状況において、長期戦になるのは好ましくない。体力がなくなれば押し囲まれるためだ。
そのため短時間のうちに速攻で敵を倒していくのが望ましいが、このように一人の敵に時間を取られていては、状況はますます悪くなっていく。
──早くこの敵を倒して、二人に加勢しなければならない。
その思いが鈴本を焦らせた。
だが、今ここで自分から迂闊に仕掛ければ、またあの裏拳の餌食になってしまう。
体を旋回させた勢いと遠心力が乘った裏拳は大きな威力を持っていた。
右の側頭部と耳の辺りはひどく痛むが、ノックアウトされなかっただけよかった。だが、次にまたあの攻撃を食らえば、どうなるかわからない。
(くっ・・・・・・)
攻めなければならないのに前に踏み出すことができない。
葛藤が鈴本を苦しめた。相手がまたカウンターを狙っているとしたら──そう考えると、鈴本は構えたまま、佐藤に手が出せなかった。
(どう攻めればいい・・・・・・?)
佐藤は笑みを浮かべて構えたまま、こちらの動きを伺っているように見える。きっと、攻撃の起こりを捉えてようと目を凝らしているはずだ。
(乱打戦に持ち込むか・・・・・・)
乱打戦のなかなら、カウンターを狙いすますことは一般的に難しい。しかし、そこに至るには、やはり自分から仕掛けていかなければならない。
それならフェイントを・・・・・・。だが、その程度のことは佐藤も想定しているはずだ。
(どうする・・・・・・)
鈴本は悩んでいた。
──!!
だがその時、どう攻めるか考えるあまり攻撃の『先』を逸していた鈴本の前で、一瞬のうちに佐藤の体が凄まじい勢いで捻られた。 >>165
>>166
ねんさん米さん。ありがとうございます。
・・・なんかくどくなった。悪い癖でたかも。 >>171
ムラがひどいですね。
一年かかっても終わらないんじゃないかっていう・・・ >>172
それだけの期間楽しめるので、こちらとしては嬉しいですw >>173
メリハリをつけて書きたいですね。
今夜書き上がるかな? 名勝負数え歌みたいな展開の連続は書き手にもダメージを残しますね
その分読んでる我々は楽しめるわけですが
ご自愛くださいm(__)m 欅坂×不良学園小説
なっ!?
不意に目の前で身を翻した佐藤に、鈴本は目を見開いた。
裏拳!?でも──
先程垣間見たのと同様の挙動。だが、こちらはまだ何もしていない。カウンターではなく、通常の攻撃だとしても、この距離から裏拳を繰り出そうというのだろうか。
しかしそうだとしても、鈴本と佐藤の間合いはまだ開いている。腕を伸ばしても拳が届く距離ではない。
(──!?)
その時、背を向けた佐藤が、背中の向こうで脚を上げているのが目に入った。
これは──。
そして、佐藤の体が振り向くと同時に、佐藤の右脚が、斬り上げるように鈴本の頭部めがけて伸びてきた。
──!!
繰り出されたのは裏拳ではなく後ろ回し蹴りだった。
佐藤の右脚が、半弧の軌道を描いて鈴本を右から襲う。
鈴本はとっさに右腕を顔の側に立てたものの、次の瞬間、鞭のようにしなる佐藤の右足が、強かに鈴本の腕を打った。
「っ!!」
その勢いは凄まじく、右腕のガードがもぎ取られる。右腕で吸収し切れなかった衝撃で、鈴本自身も、体を左に捻る形で体勢を崩されてしまった。
衝撃に視界がぶれ、佐藤から目を外してしまう。
──まずい!
大きな隙を生んでしまったことに鈴本の本能が警鐘を鳴らす。
鈴本が佐藤に目を戻すと、目の前では、右足を振り抜いた佐藤が、体を正面に向けていた。鈴本を蹴った右足を前に下ろし、右前の構えでその腰に左拳を、溜めるように引き付けている。
ドッ!!
大きく一歩踏み込んだ佐藤の左ストレートが、鈴本の首元を捉えた。
「ぐあっ!!」
強い衝撃を受けた鈴本は後ろに倒された。そのまま地面を転がる。
──しまった・・・・・・しまった・・・・・・
喉を突かれた苦しさに悶えながら、鈴本は己の失態を呪っていた。
またもや虚を突かれるなんて。相手の動きに気を取られ、動き止めてしまったことが悔やまれた。
だが、苦しさをこらえながら身を起こした鈴本の眼前に、すでに佐藤が迫っていた。 欅坂×不良学園小説
鈴本の前で佐藤は再び鈴本に背を向けた。ギュンと瞬く間に佐藤の体が回転する。
よける間もなかった。
バシッ!!
「う”っ!!」
再び繰り出された後ろ回し蹴りに、鈴本は反射的に反応し、右腕とそれを支える左腕で受け止めた。
だが、固いもので殴り付けられたような激痛が右腕に走る。
──下がらなければ。
だが、一歩だけ後ずさったところで、鈴本が距離を空けるより早く、佐藤が追い討ちをかけた。
体を一回転させた佐藤は、下ろした右足を軸足にして、差し替えるように今度は左足を上げた。
これは──、目を見開いた鈴本に、佐藤の動きがスローモーションに映る。
体を表にした──相手と正対した状態から放たれた左回し蹴りが鈴本を襲う。
ドスッ!
後ろ回し蹴りと通常の回し蹴りのコンビネーション。
ガードのため右腕をあげていたせいで、がら空きとなっていた鈴本の脇腹に、佐藤の左足の甲が食い込んだ。
「ぐっ」腹部を強打され息が押し出される。体の芯を揺らすような痛みに息ができなくなる。
しかし、佐藤の攻撃はまだ終わらなかった。
回し蹴りをした左脚を引き付けて地面に下ろし、体が右に回った流れで、再び後ろ回し蹴りを連続で繰り出してきたのだ。
佐藤の右脚が、体に引き付けるように立てたままであった鈴本の右腕をまたもや強打した。
偶然防げたのか、佐藤が意図的に狙ったのかはわからない。ガードできたが、激痛が右腕に走る。
(そんな!?)
佐藤の攻撃は終わらない。先と同様の動きを繰り返し、二度目の左回し蹴りが鈴本を襲う。
パァン!
今度の蹴りの軌道は低く、佐藤の左脚が、動きを止めていた鈴本の右脚を打った。
「い”っ!」
別の箇所に走った痛みに、鈴本の顔が歪む。
だが佐藤は攻撃の手を緩めなかった。
まるでバレエの連続ターンのように体を回転させ続けて、佐藤は右脚の後ろ回し蹴りと左脚による回し蹴りを絶え間なく放ってきた。
五発目、六発目、と容赦ない蹴りの連撃が、鈴本に撃ち込まれる。
強力な連続攻撃に、鈴本は反撃することはおろか後退することもろくにできず、身を丸めるように曲げて、体の横に立てた右腕で頭部と脇腹を守るしかなかった。
だが、ガードなどお構いなしのように、佐藤は両足交互の回し蹴りを鈴本の右腕の上から叩き込んでくる。
──避けなければ、とわかっている鈴本であったが、回転する頭とは裏腹に、ダメージを脚で動いてくれない。
一歩二歩下がることができても、もともと脚が長いのか、リーチの長い佐藤の蹴りは鞭のように鈴本に伸びて、その体を強く打った。
右腕や脚に力を込めていた鈴本であったが、間断なく打ち付けられる衝撃に、骨が軋むような痛みがあがる。
ドッ!ドッ!バシッ!
隙だらけの脚にも回し蹴りを打ち込まれ、体の右側の至るところに痛みが走る。
そしてとうとう、重点的に攻撃されていた右腕に力が入らなくなった。
そこに放たれた後ろ回し蹴りに、鈴本の右腕が弾かれる。
鈴本の急所を守っていたガードが失われた。
──ドカッ!!
佐藤の蹴りを頭に受けた鈴本は、重い音とともに左に倒れた。 >>177
ありがとうございます。
遅くてすみません。 https://world-news-buzz.com/2017/09/22/smap/
SMAPの新事務所の社長は飯島元マネージャーではなくまさかのあの人!!
SNSでファンから非難の嵐!!! 楽しそうならそれがいちばん。
二人は一番好きな曲とかあるんですか? 自分は欅坂のファンとは言えんので(笑)表題曲4つとW-Kぐらいしか知らんのよ
例えばエキセントリックも渋谷川もカタミラも実はほぼ聴いたことないし
まあ一番と言われればセゾンやね 自分はカタミラが好きです。
あーでも、青空もいいなぁ
あの曲の可愛いフリを躍るもながエモイ。
横レス失礼しました。
小説の続き楽しみにしています。無理しない程度に頑張って下さい。 >>186
そうなんですね(^-^)
まあ、私もすべての曲は知らないです。
私は僕達の戦争が好きですね。
>>187
いいですよね青空。
ひまわりの種を持ってきた〜♪
のところでウオオオってテンション上がります笑
読んでくれてありがとうございます。はやく書かなくちゃ。 >>188
頑張ってくださーい
ダンス抜きならエキセントリックが好きです >>189
すみません。まだできてなくて。
すみません 現時点で9/27最終書き込みスレまでdat落ちしとるね 第1回欅坂板ノーベル文学賞はハコオシ先生と庭先生の一騎打ちやろか?
はたまた大阪府先生やろか? >>196
ノミネートされるだけでも光栄の至りですw ハコオシさん:臨場感の溢れるバイオレンス性を通じて、欅ちゃんの葛藤と苦難を描いた
東京都さん:、「原案あり」というジャンルを確立し、高い芸術力と類まれなる批評力を、常に誠実で上質な文章により例示した
庭さん:独自の文体を生み出し、継続的な執筆活動と深い洞察力で、異常な理佐ちゃん愛を表現した
チワンさん:高質なギャグセンスを用いて腐れゆくアイドル社会を風刺し、その変態性と意外な教養の高さで人々を混乱に陥れた
概ねこんな感じですかねw >>199
素晴らしい(笑)
これを見てもチワン氏の受賞は無いなってのがよくわかるw すみません💦
仕事で結構やらかしてしまって、ここ数日ご無沙汰でした。
そんが 途中なのに投稿してしまった・・・
損害だしちゃうかもしれないぐらいヘマしちゃいまして・・・
なんか見ない間に楽しそうなやりとりが笑
ここに来ると不思議と心が明るくなります。
皆さんいつもありがとう。
>>201
チワンさん。あの作品があるじゃないですか!
衝撃のあの作品です笑 >>203
どのネタのことか見当がつきませんw
人生に失敗はつきもんや
自分にできることを最大限コツコツやってくしかないんやろな
もしも今落ち込んでたり最悪やと思うてたりしたとしても
後になって振り返るとあああの時はまだラッキーだった自分はまだまだ恵まれてたんやと思える日がきっと来るで
お互いぼちぼちやっていきまひょ ちなみに俺はサラリーマンだった若かりし頃に会社で火事出してしまったことがあります
あんときはマジでヤバかった
その次に勤めた会社では預かってた金をパチンコで溶かしてしまって
これもやっぱりヤバかったです
何が言いたいかと言いますと成功談より失敗談の方がキャバクラで絶対受けるんで頑張って!ってことです
いざとなったら小説のネタにも出来ますよw >>203
そもそも人生なんてなるようにしかならないから、
過剰に落ち込んだりする必要はないと思いますね
ちなみに俺は野球部(一応エースでした)最後の大会で敗れて帰りのバスでみんなが泣いているなか、
アイシングをしながら淡々と夏休みの宿題をしていたせいで、その後「アイスマン」とあだ名が付いたくらい切り替えの早い人間なので、
相談には乗れそうもありません
>>204
白ゆり姫はおもしろかったですよ
>>205
ちょっとヤバ過ぎやしませんかね…
めっちゃ壮絶じゃないですかw >>206
俺もたまたま今の仕事に抜きん出た才能があったから安定した生活を手にいれたけど
それまでは色々ドジ踏んできた人生なんですよね
それが小説スレで書いてる妄想のネタになるなんて青天の霹靂ですよ
ちなみに火事は同僚たちが必死に消してくれて大事にはならなかったけど
消火活動に必死な同僚たちを置いてバックレたのがバレて会社はクビですよ >>206
その節はオマージュまで書いていただいて恐縮です
って、JKやなかったんですか?(笑)
>>207
リアル俺君ですな(笑)
…なんか雑談スレ化してますな(笑) >>207
事実は小説よりも変なりって感じですねw
>>208
俺はJKじゃねーです
愛知県さんじゃなかったっけ?
確かに雑談スレになっちゃってるw 皆さんありがとうございます。
なんとか始末がつきました。
(上司、同僚にガチ謝罪です苦笑)
いろんな苦労を経験している人がいるんですね。
まさしくthat s the way なのかな。
>>204
ちなみにGのやつです。
バナナが消えたやつ。 欅坂×不良学園小説
「ハァ・・・ハァ・・・」
──痛え。
周囲の騒音をかき消すほどの強い耳鳴りがするとともに、右のこめかみ辺りが激しく痛む。
意識は失っていないが、強い衝撃を受けたためか、視界がぼやけて見える。
「うっ・・・・・・」
決して油断していたわけではない。腕が鈍っていたとも思わない。
それなのに、このような窮地に陥ってしまった。
守屋率いる不良グループ。噂にはなっていたが、まさかこれほどまでとは想像していなかった。
(くそ・・・・・・)
立ち上がらなければ。そう思うものの、体がずっしりと重い。
攻撃を受け続けた右腕は、あまりの痛みで動かすことができず、体を起こすこともままならない。
伏した地面から、周囲で繰り広げられる乱闘の光景が90度横に見える。
まだあのなかで、平手と織田が戦っている。このまま自分だけ倒れるわけにはいかない。仲間を助けなければ。
(・・・仲間、か)
ふと、冷めた考えが頭によぎった。
自分は果たして、彼らと本当に仲間といえるのだろうか?
二人とのつきあいは以前からあり、初めは純粋につるんでいたのだが、今は彼らのことを半分利用している。
自分の目的のものに近づくために。
(そもそも俺が必死になる理由も・・・・・・)
「ねえ」
次第に耳鳴りが治まりはじめた時、声がかけられたことに鈴本は気がついた。
鈴本がその方向に顔を向けると、前に立つ佐藤が、倒れたままの鈴本を上から見下ろしていた。
「きみ、『大人たちの遺産』のこと、知ってる?」 避雷針のてちがハコオシさんの書いてるてちと被って興奮しながらの揚げ 保守に感謝ですm(_ _)m
文章の量がTwitterレベル・・・
欅坂×不良学園小説
・・・・・・なに?
佐藤が唐突に口にした言葉に、鈴本は耳を疑った。
──なぜこいつが知っている?
『大人たちの遺産』、それは志田たちの内部機密のはずだ。それをなぜ、この少年が知っているのだろうか?
(まさか、こいつらの狙いは・・・・・・)
守屋率いる不良グループは、自分の縄張りを広げようと、こちらの領域まで侵攻してきたと思っていたが、本当の狙いは『大人たちの遺産』だというのか。
「・・・・・・なんだそれ?」
鈴本は、知らぬ顔を装ってそう答えた。
「・・・・・・そう」
すると佐藤は、あてのはずれたつまらなそうな顔をしてぽつりと言った。
そして、もう用は済んだとばかりに踵を返し、倒れたままの鈴本に背を向けて歩きだした。
「・・・・・・待てよ」
こいつをそのまま行かせるわけにはいかない。
鈴本は痛みに歯をくいしばりながら立ち上がった。 >>218
乙ですm(__)m
謎が謎を読んでストーリーが動き出しそうな気配ですね 米さんが立候補したら
応援者「つまり、この米谷さんこそが、我が国を救う切り札となりうる人物なのであります!
何卒、何卒、皆様の清き一票を!一票を!お願いします!
それでは本人からも最後に一言お願いします!」
米さん「うわっ、マイクが唾液だらけやん…無理無理無理無理無理〜!」 欅坂不良学園小説
「扉を開けろ!」
織田の声が聞こえた平手は、行く手に何人もの敵がいるのにも構わず、まっすぐアジトの扉に向かって行った。
駆け出した平手を迎え撃つように、不良少年らが襲いかかる。
一人目の敵は、走ってきたその勢いのまま、大きく右手を引いて右ストレートを放ってきた。
それに対して平手は、左に踏み込んで敵の攻撃の軸から体を外した。
そして右腕を敵の体に襷掛けするとともに右足を相手の足にかけ、それを支点に相手を地面になぎ倒した。
次に平手に向かっていた別の不良少年は、平手の瞬間的な早業に驚愕の色を浮かべるも、臆せず平手に仕掛けていった。
刻むように放たれた牽制の左のジャブを平手は左手で弾く。次いで、右のストレートが平手を襲う。
しかし平手は、流れるような体捌きで、相手の横をすり抜けて、その背後に回り込んだ。
そして右手で敵の右腕を抱えるように固定すると同時に、敵の後ろからその首に左手をまわした。そしてそのまま敵を後ろに引く。
首に手をかけられた敵は、体勢を崩し後ろに引き倒された。
10秒足らずのうちに二人の敵を制圧した平手は、倒した相手に目もくれず、次の目標に切り替える。
見ると二人の敵が、それぞれ別の方向から平手を襲おうとしていた。
まず一人目の敵が、平手に対して右ストレートを繰り出してきた。
突き出された右腕に対して、平手は先と同様に左斜めに踏み出して、敵の攻撃をかわす。
と同時に、伸びきった相手の右腕を自身の右手で取り、ぐるりと回して自身はその背後にまわる。
「ぐっ」
平手に腕を捻り上げられた敵は、右腕をレの字に極められ、平手に後ろから拘束された状態になった。
そして別の方向から仕掛けて来た別の敵に対して、平手は拘束した敵をその前に立てた。
仲間を盾にされて攻撃できない敵の不良少年は、そこでたたらを踏む。
そこで平手は、拘束した敵を押し出した。仲間の体をぶつけられたその敵は体勢を崩し、無防備な状態になる。
その頭部に平手のハイキックが決まった。敵の不良少年はそのまま昏倒する。
もとより一人で行動することがほとんどであった平手は、一対多人数の戦いに慣れていた。一人一人の敵に時間をかけず、強力なカウンターで素早く敵を沈めていく。
「なんだあいつは・・・・・・」
その様子を見ていた米谷は、表情を渋らせた。
黒い服を身に纏った一人の少年が、瞬く間に味方のメンバーを倒していき、他の二人より突出して一人だけ、アジトの入り口の方へと近づいてくる。
無数の敵の中をすり抜けるように進むその姿には、目を見張るものがあった。このままでは、そうたたないうちに封鎖したアジトの入り口に到達してしまう。
「潮、柿崎、東村!」
米谷は、近くで敵を待ち構えていた味方メンバーに声をあげた。 ・増山麗奈
「政治家の皆さんと一緒によく会合をもたれて…お酒の席ですね、やられてる、映画によく出資をしているT会長から直接お聞ききした話いきます。
竹中平蔵がもっている変態バーがあり、そこにはよくAKBの子たちが来る。
パンツはもう紐みたいなモノで、履いていないも同じで、前にかがむと具(中身)が見えるという状況の中で、夜な夜な政治家と出資をされる経済界の方の会合があるそうです。
そこには常連として安倍総理も来てるという話でした。
また、Gリキさんという有名な女優さんなどもそーいった会合にも参加され、そこで接待や枕営業というものが日常的にあるんだとおっしゃっていました。
また、安倍晋三さんの性癖としましては生きた人間よりも人形が好きということがあるみたいです。」
・朝堂院大覚「安倍晋三やAKBの秋元康ら史上最低の人種たちによって日本の倫理、道徳が総崩れになった」
・朝堂院大覚「吉本の島田紳助は『俺の紹介した女を使え!俺は山口組だ!山健組だ!文句あるのかコラァ!』とテレビ局のプロデューサーを殴っていた。」
・朝堂院大覚「高市早苗は森喜朗と安倍晋三の愛人」
↓ ↓ ↓ ↓
飲み屋で芸能社長に聞いた芸能界の枕業界事情【NET TV ニュース】月刊タイムス 2017/09/13
https://www.youtube.com/watch?v=JXAHVXOmJsA
>AKBの子たちが来る
>Gリキさん
>安倍晋三さんの性癖としましては生きた人間よりも人形が好き >>224
このスレで大学合格したことを知るw
とにかくおめでとうやね(^O^) >>222
ひらがな1期ちゃんも今が頑張り時ですね 開票後インタビュー
記者「今回、あと一歩及びませんでしたが」
米さん「手応えはありましたので残念ですが、支援してくださった方々に御礼申し上げます」
記者「次回も出馬の意向とのことですが」
米さん「はい」
記者「今回の敗因を分析して、次に向けての秘策をもうお考えとか」
米さん「はい。今回、名前を『奈々美』とか『菜々未』とか間違えて無効になった方が多いと思うので、次は『米谷ななみ』にします」
記者「そういう問題じゃないだろ」
という保守 欅坂×不良学園小説
「持久戦に持ち込め」米谷は三人に指示を出した。「体力を削るんだ」
潮、柿崎、東村と呼ばれた三人の不良少年は、互いに視線を交わして軽く頷くと、平手めがけて走り出していった。
──ドッ!
新たに一人の敵を倒した平手が、気配を察知してその方向に顔を向けた。
見ると三人の不良少年が、自分の方へと猛烈な勢いで駆けてくる。平手はそれに応じるべく身構えた。
三人のうち、中央を走る不良少年──東村が真っ先に突っこんでいく。
「!」
だが、平手の攻撃が届く距離に入る前に、東村は突如膝を折り、体を大きく沈ませた。
ズサッ!
平手の足元めがけてスライディングしてきた東村は、足を振るように蹴って、平手に足払いをかけてきた。
平手は咄嗟に上に跳び、それを回避する。
足払いは空振りに終わり、東村は後方へ抜けていく形となったが、宙に跳んだ平手が地面に足を着けた瞬間、それに合わせてきたかのように別の少年──潮が横蹴りを突きだしてきた。
バシッ!
潮の横蹴りをかわすことのできなかった平手は、その攻撃を腕でガードするも、その蹴りの強さに後方によろめいた。
さらにそこへ、横方向から三人目─柿崎が力を溜めた右ストレートを撃ち込んできた。
回避はできない。平手は重ねた両手でその拳を受け止めた。
すると間髪入れず、柿崎が前蹴りを繰り出してきた。平手は斜め後ろに飛び退き、それを回避する。
だが三人の攻撃はまだ終わらない。初めの攻撃から戻ってきた東村が、平手の横から突っ込んでくる。
それを察知した平手が、東村にキッと目を向ける。東村は拳を顔の横まで引いて、大振りの右ストレートを撃ち込もうとしていた。
平手がカウンターを放つべく、東村に構えを向ける。
が、しかし──
右ストレートで飛び込んでくるかのように思えた東村は、平手の前で突如制動をかけた。
「!」
フェイント。敵の狙いを察した平手は、反射的に右足を上げて、見もしないまま、後ろ蹴りを背後に向けて突きだした。
「おっと」
するとそこには、平手の背後を狙う潮がいた。突っ込もうとしていたところを平手の後ろ蹴りに牽制されて、急ブレーキをかける。
すると三人はここで一旦攻撃を止めた。平手の正面と斜め後ろの三方向から、平手を取り囲むように立つ。
「すごいね、キミ」
正面に立つ少年、柿崎が平手に対して口を開いた。 保守ありがとうございます。
今晩投稿できるよう、頑張ります。 >>239
仕事の合間に見たら400後半ぐらいだったので夜に投稿すればと楽勝と思ったら・・・
マジで悲しくて切ない油断した俺のバカ・・・
まぁでも需要も無くなってきてたし潮時と言えば潮時なんですかねぇ
また誰かが類似スレ立てたら三蔵な理佐ちゃんの続き書きにきます
皆さんお世話になりました、お元気でアデュ〜 現在は最終書き込みから丸2日経つ前に圧縮でdat落ちしとるようやね 欅坂×不良学園小説
三人に囲まれた状況のなか、平手は正面にいる少年を鋭い目で見据えた。
柿崎はその眼光に臆することなく、どこか楽しそうに笑みを浮かべている。
「ねえキミ、名前はなんていうの?」
すると柿崎は打って変わったような平然とした調子で、平手に尋ねた。
「・・・」
しかし、平手は険しく締まった無表情のまま答えなかった。
そんな平手に対して、柿崎は平手のことをじっと見つめながら、
「いいなぁキミ・・・欲しいな」
と、独り言のように呟いた。
その表情はどこか恍惚としている。
そして平手から視線を外して、平手の後ろ側でにいる潮、東村の二人にそれぞれ顔を向けると、柿崎は
「ねえ、この子、連れて帰ろうよ」
と突然言い放った。
「?」
不可解な敵の発言に、平手がわずかに眉を寄せる。
「わかった」「いいよ」
すると、平手の後ろ側で、潮と東村が答えた。平手はその方を見ることはなかったが、二人とも、にやりと笑らっている。
「よし。じゃあ、いくよ」
柿崎が平手に顔を戻して、満足したように言った。そして、その口許怪しげに歪ませながら、柿崎は再び構えた。 欅坂×不良学園小説
眼下で繰り広げられる戦いに、齋藤はアジトの二階から、歯がゆい思いでそれを見ていた。
仲間が──見たことのない顔もいるが──戦っているのに、自分はアジトの中で、ただ指を加えて見ているしかないなんて・・・・・・。
焦りにぐっと奥歯を噛み締める。
とはいえ、敵に出入り口を封鎖されている以上、自分達は外に出ることができない。
──いや、待て・・・・・・。
ふと齋藤は、窓から顔を出して下を覗いた。
見ると、この2階の窓の直下、建物の側面付近には敵がいない。
敵の大多数は、アジトの前の開けた敷地で、織田たちと戦いを繰り広げている。そして残った5、6人の後衛の敵が、このアジトの入り口付近にいるだけである。
──いまここから飛び降りたら、いける?
自分がこの2階の窓から下に飛び降りて、アジトの出入り口を塞いでいる敵を排除すれば、扉を解放できるかもしれない。
窓の下にはなんの障害物もなく、飛び降りようと思えば──なかなかの高さではあるが──降りられなくもないのではないか?
(やっぱり、高いか・・・?)
焦る気持ちを押さえながら齋藤はもう一度眼下を見下ろした。
2階とはいえ、このビルの建物自体、高さのある作りであるためだろうか、やはりその高さは高く見える。
飛び降りれば小さくない衝撃を受けるのは間違いない。
着地に失敗すればひとり自滅するだけである。だが・・・。
(このままじゃ・・・)
飛び降りるには決心が必要だった。
しかし、何もしなければ何も変わらない。今この時も、織田たちは苦しいなか戦い続けている。
「おい」
齋藤は後ろにいた配下のメンバーに声をかけた。そのメンバーが顔を向ける。
「俺がいまから下に降りて扉を開けてくる。お前たちはすぐに出られるようにしておけ」
簡潔にそう告げると、突然のリーダーの発言を飲み込めなかったのか、そのメンバーは戸惑った表情になった。
「わかったな?いくぞ!」
「えっ!?齋藤さん!!」
齋藤は説明を二度しなかった。
そして、驚くメンバーの声を背にして、齋藤は窓からその身を踊らせた。 >>239
>>240
そうですか・・・なんか切ない。
皆さんの保守に感謝です。
また新しいスレを楽しみにしています。 更新ありがとうやで〜
前にも書いたけど現状2日放置すれば落ちるみたいやから
書くのに飽きたり限界がきたりしたら言うてや(笑) 私もこの板で欅坂小説を書こうかと企んでいる一人ですが、二日で落ちるのですか……。
書き溜めていないとキツイですね。 >>249
でも守ってくれる方たちもいますから。
私も保守します! >>249
保守が必要なら協力しますよ
読者が増えればその方たちも協力してくれるでしょう
以前は4〜6日ぐらいは大丈夫だったんですが今はこういう連中がいるおかげで新規スレがどんどん立っちゃって2日以内に圧縮にかかっちゃうみたいです
↓
【初心者必見】ID非表示スレを増やす為のスレ
http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/keyakizaka46/1509619923/ それにdat落ちしやすいということは行き詰まったらすぐに落とせるわけですからある意味気楽ですw
いまが書き始めのチャンスかもw >>250
>>251
ありがとうございます。心強いですね(^ ^)
プロットは出来ているので、今日明日で書き溜めて月曜日に立てたいと思います。
ご協力お願いします。 >>254
やっぱり未完で終わるのは不本意なので原案ありスレ立て直しました
投稿よろしくお願いしますm(__)m >>249
及ばずながら俺も出来る限り保守に協力しますよ
ついでに原案ありスレにも投稿ヨロですm(__)m コメントが一気に増えててびっくりした笑 皆さん朝方なのかな?
>>253
作者さんによって色がちがうからワクワクです。
>>254
それでこそ庭さん! なんか連絡掲示板みたいになってすいませんm(_ _)m
面白いスレが立ったのでご紹介
[小説]>>1がRe:Mindを超える小説を執筆するスレ[読者参加型]
http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/keyakizaka46/1509759281/ >>258
小説に「俺」っていう視点人物を置くか、完全にメンバーのみ登場するかというのも、大きく二つに分かれる形式ですよね。 >>258
1日スレを思い出して気づいたら参加してましたw
>>259
俺の場合は感情移入しやすいから俺視点のほうが書き易いかな
客観的な視点は1歩引いちゃうから思考に邪魔されて妄想が湧きにくい気がしますね >>260
客観的に描写したいときはもちろん客観的なしてんのほうがいいですね。
主観だと全部自分で解説しだす文章になるという笑 >>249です
少しずつ書き進めていますが、楽しいです。
ど素人なのですが(´Д` )
>>256
よろしくお願いしますm(_ _)m >>262
ファイト!p(^^)q
ちなみに推しは誰ですか?
もしよかったら。 >>263
私は九月からの新米欅坂ファンで、
なーこ教信者でしたが、小説を書いているうちに尾関推しになりつつあります。
主人公と尾関のやりとりが、
ドラマ「リーガルハイ」の古美門と黛のやりとりみたいなってしまい、変な話ですが書いていて楽しいです。 >>264
なーこからですか。
九月はなーこがロケで無双してた時期ですかね笑
小説のほうはゆっくりいきましょう(こんな私が言うのもなんですが)。 >>264
逃げ恥ガッキーも可愛かったですけど、僕はリーガルハイの方が好きです
饒舌トーク楽しみにしてます
>>265
一つの世界観をこれだけ継続できるのは、それだけで凄い事ですよ >>267
スレ立ておめでとうございます
早速読ませていただきました >>266
ありがとねんさん。
>>267
開店おめでとうございます! 俺は理佐ちゃんのブラを世界一優しくはずすために生まれた!
と宣言しながらの挙げ 現在、圧縮によるdat落ちは最新書き込みから2日ちょっとで起きてるみたいですね
この前よりはちょいとだけ長くなったかな >>273
ありがと米さん。
そろそろ投稿しなければ。 てち「どうも〜病み上がり決死隊で〜す」パチパチパチパチ
もん「どうも〜…って、いいの?これ」
てち「どんなスレにもスレチで出て来るのが私たちの得意技ですから」
もん「完全に邪魔者やないか(笑)」
てち「いやいや、例えば浅草とかでも、踊り子さんが出て来る幕間をつないでたのが芸人さんでしょ」
もん「いきなりそっち方面かい」
てち「誰が台本書いてると思ってるんですか」
もん「…まあ、確かに(笑)」
てち「ですからハコオシ先生の作品の続きが出るまでの間、つたない芸ですがお楽しみいただこうっていうことですよ」
もん「ん〜そう?じゃ、しょうがないか」
てち「似てないよ」
もん「バッサリかい(笑)」
てち「でね、プラトニックに愛し合う一組のカップルがいたんですよ」
もん「え?何なの突然?」
てち「それでね、彼が一生懸命働いてお金を貯めて、彼女を海外旅行に誘ったんです」
もん「はあ…?」
てち「でね、2人で出かけて現地に着いたらですね、彼女が突然『ねえ、キスして』って言い出して、彼氏はビックリ仰天」
もん「プラトニックな関係だったもんね」
てち「さて、2人はどこに行ったのでしょうか?」
もん「え?なぞなぞなの?」
てち「さあみんなで考えよう〜」
―長すぎた(笑)― てち「そしてこうして解答編で出て来ると2日間保守できるわけですよ。素晴らしいアイデアですね」
もん「自画自賛かい(笑)」
てち「ドランクドラゴンですか」
もん「それは自画自賛じゃなくて塚地さんだな」
てち「そんなダジャレ言ってる暇があったら解答に行かないと」
もん「あなたがふったんですけど(笑)?」
てち「さて、彼女に突然キスをせがまれた彼氏は、動揺してどぎまぎしていまいました。そして、口から出てきた言葉は…」
もん「えっ!?…ち…チュウかい?」
てち「ち、ちゅうかい?」
もん「そう(笑)、正解は…」
2人「地中海〜!」
てち「ぺーちゃんの写真集もよろしくね〜」
―おそまつ― 梨加「けっこう単純でしたね」
理佐「ちょっと深読みしすぎました」
梨加「ひとつ目に思い浮かんだのはサグラダ・ファミリア」
理佐「なぜですか」
梨加「桜だ!ファミリーや!産気付いたんですかね」
理佐「だから、まだキスしてないよ」
梨加「二つ目、パルテノン神殿、わたしも行きました」
理佐「で、理由は」 あ、ミスった
梨加「真剣に考えすぎた結果、祀られているのが処女神だからというのと、」
理佐「と?」
梨加「パルテ…パルトェ…プラト?ノン、死んでん!」
理佐「また、関西弁かーい」
スレチ終わり >>281
これ元ネタ何だっけ、野球でしたっけ?
という保守 >>282
権藤 権藤 雨 権藤
でググりませう
という横レス >>283
俺の推しメンローテーションがいかに理佐ちゃん頼りかを表すには最適な言葉ですわ >>283
>>284
権藤でしたかw
私の推しメンローテーションは適切な中6日制です チワンさんが場をつなげて下さっている・・・
申し訳ない。またちょっとトラブってしまった泣
もう嫌(;つД`) ハコオシ先生イイ人過ぎやでw
場を繋ぐやなくて、ああいうのは普通は荒らしっていうんやでw 「愛のある荒らし」2ちゃんの住人はそれを「場繋ぎ」と呼ぶ もん「今年も紅白に出させていただけることになりまして」
てち「ありがたいことです」
もん「何歌うんですかね」
てち「まあ不協和音じゃないですかね」
もん「風に吹かれてもも好きなんですけどね〜」
てち「じゃ、スペシャルメドレーで」
もん「ギャップ凄すぎちゃいますか(笑)」
てち「それが見所ですよ。みんなでコート着て不協和音やって、それを脱ぎ捨てるとスーツになるっていう早変わりで」
もん「なるほど。じゃ、紅白だから黒白じゃなくて紅白のスーツがいいわね」
てち「ジャケットが紅でパンツが白ね」
もん「それでてちこさんが後ろから頭どつかれて眼鏡飛んじゃって『あ?メガネ…メガネ…?』ってやつですね」
てち「横山やっさんか〜い!」
―了― 欅坂×不良学園小説
窓から外へ乗り出した体が、ふわりと空中で一瞬静止する。
そして次の瞬間、斎藤の体は重力に引かれて落下し始めた。
眼前に地面が加速的に迫ってくる。
「ぐっ!」
衝撃を受け流すべく、着地の瞬間前に転がって受け身をとった斎藤であったが、そのすべてを拡散させることはできず、足に鈍い痛みが走った。
しかし、そのままうずくまるわけにはいかない。
齋藤は痛みを押し殺し、すぐさま立ち上がった。
窓から飛び降りた齋藤が着地したのは、ビルの外壁のそば。直近に一人の敵が背を向けて立っていた。
「ん?!」
齋藤はが駆け出したのとほぼ同時に、その敵が、その音に気がついて後ろを振り返った。
しかし遅い。
「おらあっ!」
敵が齋藤の姿を認めるまえに、齋藤は渾身の一発で、その敵を打ち倒した。
──よし!
齋藤は止まることなく、アジトの扉に向かって駆け出した。
アジトの出入り口は建物の正面左、斎藤が着地した場所から少し先のところにあった。
その間に、まだ他に四人の敵の姿がある。敵はアジトの敷地内で繰り広げられている乱闘に目を向けていた。
この奇襲は、速攻を決めなければ成功しない。敵が態勢を整えるよりはやく、その全員を倒さなければならなかった。
全速力で駆ける。敵はまだ気がついていない。
──ちっ。
敵との距離が5メートルほどになったところで、次の敵が齋藤の気配に気がついたのか、バッと勢いよく顔を向けた。
「!?」
何者かが自身に向かって突っ込んでくるのが目に入ったのだろう、敵が驚愕の表情をうかべる。
しかし、敵が驚いている間にも、齋藤は敵との距離を詰めている。
「誰だてめえ!」
虚を突かれた敵はとっさに拳を握りしめ、齋藤に対して殴りかかってきた。
齋藤は機敏に反応し、敵のパンチの下に潜るかたちでその攻撃をかわし、敵の脇をすり抜ける。
そして敵を後ろから蹴飛ばした。背中から押された敵はつんのめるように前に倒れた。
──次!
それ以上、同じ敵に構ってはいられない。齋藤は次の敵めがけて走る。
次の敵は、片手に鉄パイプを持っていた。この敵も先の敵と同様、突然現れた斎藤に不意をつかれていたようだった。
「おらっ!」
敵がとっさに鉄パイプを振り下ろす。
だが、慌てて繰り出された攻撃の軌道を読むのは容易かった。
齋藤はその太刀筋から身を外し、敵のすぐ隣に向かって踏み込んだ。 そして、敵と体が横に並んだ一瞬に合わせて、会心のボディブローを敵の懐に打ち込んだ。
「うっ!」
苦しそうな息を吐いて、敵はそのまま体を沈めた。
(あと二人・・・!) 欅坂×不良学園小説
扉まであと少し。残すはアジトの扉の前でそこを守っている二人の敵だけだ。
しかし、仲間が倒されるのを見ていたその二人は、すでに齋藤に対して身構えていた。
不意打ちが通じたのはここまで。
あとは正面切って敵を倒すしかない。
齋藤は速度を緩めることなく、弾丸のように残りの敵に向かって飛び込んでいった。
二人の敵のうち、手前にいた敵が、がばっと拳を引いた。突っ込んでくる齋藤の動きに合わせた、迎撃の右ストレートだ。
齋藤は、敵のその動きを認めながも、敵に向かって突進した。
敵がパンチを放ってきた。齋藤は拳が顔面に当たるギリギリのところで、体をずらす。
ビッ!
敵の拳が頬を掠めた。
だが当たってはいない。ここで齋藤は急速に体を捻った。
敵と零距離で体が重なる。齋藤は敵の右腕をつかみ、腰で敵の体を持ち上げた。
ドスン!
齋藤に背負い投げされた敵は勢いよく地面に叩きつけられた。
(あとはこいつだけ)
敵が立ち上がることはないことを手応えで感じた齋藤は、最後の敵に向き直った。
しかし最後の一人は、仲間が目の前で倒されたのにも動じている様子はなく、鋭い目をじっと齋藤に向けて構えていた。
脇を閉めて両腕を体の前に置いた、堅牢そうな構え。
これまでは勢い任せで来たが、この敵はそうはいかない。そう直感した齋藤は、自身も構えを作ってその敵と対峙した。
左手を前に出し、右手は体に引き付ける。左前の正統派の戦闘スタイルだ。
アジトの扉の前で、二人が向かい合う。。
敵が仕掛けるのを待っている暇はない。先に仕掛けたのは齋藤はだった。 文章が洗練されてますね
前よりも、情景が思い浮かびやすいです
臨場感ある描写はさすがです 今日は5ちゃんの管理人の誕生日らしいで
YOSHIKIと一緒やんな ご無沙汰の無礼、お許しください。
保守に感謝です。
>>288
>>289
マジですか(*゜д゜*)
あ、荒らされてた・・・? >>287
見直して気がついた
米さんじゃない笑
ありがとうございます。
なんとか片をつけてみせます。 >>304
これはなかなか笑
イラスト描きたくてタッチペン買ったんですけど、曲線が変になるんですよね。
画面のドット数の問題なのかな。 >>305
マウスでやるとご覧のように全ての線がさらに変になります(笑)
そこが変な味になってるかもね >>307
『スカートめくり』と『スカートめくりごっこ』の違いが気になって仕事中も眠れんかったわ >>308
あくまで僕の私見ですが
『スカートめくり』は前もって相手の同意を得ずになされ、目的はパンツを見ることと定義しています
分類としてはイタズラに分類されます
それに対し『スカートめくりごっこ』は暗黙の了解で相手も同意してくれていることが前提の行為です
目的はパンツを見ることも含まれますが相手の恥ずかしがる姿を見ることこそ最重要です
『スカートめくり』がその他大勢の他者がいる場所でなされる突発事ゆえにイタズラとされるのに比べ
『スカートめくりごっこ』は親密な男女が個室で楽しむ行為ゆえに前戯に分類されるのが妥当とされています
また『スカートめくり』が相手に驚きから羞恥という単純な心理作用しか及ぼさないのに比べ
『スカートめくりごっこ』はスカートをめくられることに予め同意しているという背徳感を与え
その上でスカートをめくられるという予期不安に始まりパンツを見られるという羞恥心を経ることにより
女性がその行為を正当化するために相手の男を可愛い奴だと誤解するためにますます親密になる効果が確認されています
以上『スカートめくり』と『スカートめくりごっこ』に関する心理的な考察でした >>308
あくまで僕の私見ですが
『スカートめくり』は前もって相手の同意を得ずになされ、目的はパンツを見ることと定義しています
分類としてはイタズラに分類されます
それに対し『スカートめくりごっこ』は暗黙の了解で相手も同意してくれていることが前提の行為です
目的はパンツを見ることも含まれますが相手の恥ずかしがる姿を見ることこそ最重要です
『スカートめくり』がその他大勢の他者がいる場所でなされる突発事ゆえにイタズラとされるのに比べ
『スカートめくりごっこ』は親密な男女が個室で楽しむ行為ゆえに前戯に分類されるのが妥当とされています
また『スカートめくり』が相手に驚きから羞恥という単純な心理作用しか及ぼさないのに比べ
『スカートめくりごっこ』はスカートをめくられることに予め同意しているという背徳感を与え
その上でスカートをめくられるという予期不安に始まりパンツを見られるという羞恥心を経ることにより
女性がその行為を正当化するために相手の男を可愛い奴だと誤解するためにますます親密になる効果が確認されています
以上『スカートめくり』と『スカートめくりごっこ』に関する心理的な考察でした >>311
明快な解説乙であります
これで居眠りできますzzz
>>312
名前書き忘れたけどうちがPCから描いたんやで〜えらいすんまへん 雑誌でゆいちゃんずインタビューが載るとの報を受けて
うっかりずーみんスレに描いちゃったw
http://o.5ch.net/10phs.png >>315
のんびり保守してますから焦んなくて大丈夫ですよ 己れが愚行が故に道半ばにして余儀なく引退せざるを得ない日馬富士を見て
自分も常に身を戒めて理佐ちゃん道に励みたいと決意を新たにしました
以上、決意表明のふりした保守 「ねぇ、なにやってんの?」
教科書を探して何度もカバンの中を確かめてる俺に声をかけてきたのは隣の席の理佐ちゃんだ
理佐ちゃんは我が欅学園一の美人で2年連続でミス欅学園に選ばれた逸材だ
そんな憧れの理佐ちゃんと隣の席になって毎日ドキドキな俺
「カバンの中に教科書がないんだよね」
理佐ちゃんの方を見ずに答える俺
まだ隣の席に世界一の美人が座ってることに慣れてないんだ
「忘れちゃったの?」
理佐ちゃんの方を見れない俺に聞いてくる理佐ちゃん
「入れたはずなんだけどなぁ」
理佐ちゃんと会話してる緊張感を弛めるために、あえてひとり言みたいに呟く俺
「なにやってんのよ」
迂闊な俺に呆れる理佐ちゃん
憧れの理佐ちゃんに呆れられて意気消沈な俺に
「落ち込んでんじゃねーよ」ってドス効かす理佐ちゃんだけど
「私の教科書見せてあげるから俺君の机寄せて」なんて言ってくれそうだから好き
大阪府さんの作品にインスパイアされて理佐ちゃんとの恋愛妄想を書きたくなった俺
小説スレを再興するほど書けんのかと試し書きをしてみた風の保守 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています