1:391レスCP:4
中島みゆきの名曲
- 1 名前:中島みゆきの名曲 2023/03/08(水) 15:22:44.87 ID:paTFedZ1
- 中島みゆきの名曲から物語(ストーリー)を作る
- 382 名前:ジョン・スミス 2023/05/25(木) 12:25:31.88 ID:0Om47Hy9
- >>380
末尾修正
港をは離れ×
港を離れ〇
- 383 名前:ジョン・スミス 2023/05/25(木) 18:00:47.69 ID:0Om47Hy9
- 「ハリネズミだって恋をする」
私はあるペットショップに勤めています。
そこで起こったある出来事を話します。40代くらいの男性が
ポメラニアンを連れてよく来ていました...
その人が購入したペットショップの提携の獣医が私の病院の先生だった
という縁でワクチン接種に来ていました。
でも、その人は態度があまりにも酷くクリニックでは評判が良くありませんでした。
色々と細かい点に注文を付けたり、いつも、何かにつけ文句ばかり言うのです。
「注射の仕方が雑だ! みっと丁寧に診察しろ!!」とか、「いい加減な治療をするな!」など、
あらゆる注文や何かといちいち文句ばかり言うんです。先生も困り果てていました。
その男性が来るようになってから6年ほど経過した頃でしょうか、...
最近、ポメラニアンの体調が良くないと言うので、先生が検査したところ内臓に大きな腫瘍が出来ていました。
癌が転移しており、手術も出来ない状態になっていました。
先生はその男性に「もう、手の施しようがありません!」と伝えました。
すると、その男性は「このやぶ医者! 病気も治せないのか!!!」と怒鳴り散らし、
犬を連れてそのまま出て行ってしまいました。
みんなで「何、あの人?!」とか、「いつものことか、」などと話していました。
私はふと、待合室に一つのポーチがあることに気付きました!
それは、あのポメラニアンの飼い主が忘れたものでした。
−−−私は急いで、まだ近くに居るはずの飼い主に届けようと、ポーチを持ってクリニックを
飛び出し、辺りを必死で探しました。私は駐車場に止めてあった一台の車の中の " 光景に目が奪われました! "
---そこで見たのは、愛犬のポメラニアンを抱き抱えて、 " 涙をボロボロと流す " あの男性の姿だったのです---
愛犬を連れてクリニックに来て文句ばかり言っていた。あの刺々しい男性だったのです。
私は思わず、見てはいけないものを " 目撃 " した思いに駆られ、声をかけるのをやめて
そのままクリニックに戻りました。みんなには「帰られました」とだけ伝えました。
そして、そのポーチの中を開けて覗いて見ると、最初の診療の時からの領収書などが、
綺麗に整理されて入っていました...
" その瞬間 " 、その男性がどんなにその愛犬を愛していたかが、強く伝わってきました。
その後、その男性は二度と私どものクリニックに足を運ぶことはありませんでした。
--------- 車の中で、愛犬を抱き抱えて…
― 目に涙をいっぱいに溜めて、泣き濡れた飼い主の男性の姿が ―
...今でも、 " 目に焼き付いちゃって、離れないんです " ...
- 384 名前:ジョン・スミス 2023/05/25(木) 18:05:02.47 ID:0Om47Hy9
- >>383
8行目
みっと×
もっと〇
- 385 名前:ジョン・スミス 2023/05/26(金) 17:48:58.60 ID:+GBTGRxk
- 「Tell Me, sister」
幼い頃から、自分の容姿に自信がなかった。鼻は低いし、ブサイクだと
自分を責めて生きて来た。いつも自分を責め傷ついていた。
そんな私の内側に出来た傷は、いつの間にか化膿していた。
いつも自分の中で、美しい人だけが幸せになれるという人生観を持っていた。
だから綺麗な人を見るたびに、いつも羨ましく思って生きて来た。
そんな容姿と幸せを繋げた考えが、私の劣等感を作り上げていった。
" そして私は壊れた! " 長く伸ばしていた髪の毛をバッサリと切り落としたのだ。
鏡に映る無造作に切り落とされたショートヘアー姿の私を睨みつける私!
どんなヘアースタイルにしても、どんな洋服を着ても、似合わない私に腹が立ったのだ。
自分の容姿を好きになれない可哀想な自分。そうやっていつも自分を責めて生きて来た。
...時は流れ、ある日突然、クラスの男の子たちの憧れ的存在だった、あの美しい彼女が
亡くなっていたことを知る。そのことは突然かかって来た友達の電話での話の中で知った!
彼女は私の理想でもあり、憧れの存在だった。彼女になれないと分かっていても、いつも彼女を
理想にし、目標に生きて来た。整形も考えた。ブスな私に嫌気がさし、何度も死のうと自殺を図り、
リストカットを繰り返していた私... 生きるって何だろう......
何のために生きているのだろう... ふと、そう思った時、空耳なのか、亡くなった
おばあちゃんの声がした気がしたのだ。いつも私が容姿に自信がなく悩んでいた頃、
口癖のように言っていた言葉。「そのままでいいんだ」そうやっていつも微笑むだけだった。
「そのままでいいんだ。お前は、そのままで十分可愛い。生きることは辛く苦しいことが
多いのは当たり前だ。それを乗り越えていく為に産まれて来た。お前の身体は神様から
授かったものだ。授かったものには何らかの意味がある。だから、そのままでいいんだ」
- 386 名前:ジョン・スミス 2023/05/26(金) 18:14:34.92 ID:+GBTGRxk
- 女性はどうしても自分を責めてしまうから、悩み事を聞いてくれる人が傍に居るだけで随分違うね。
心に寄り添い話を聞いてくれる人がいれば心強いね。
- 387 名前:ジョン・スミス 2023/05/26(金) 18:38:04.53 ID:+GBTGRxk
- 僕からすれば鼻が低い高いはどーでもいい話(笑) 鼻が高い女は高慢ちきに見えるし、
好きじゃないね。鼻が低い女性の方が愛嬌があって可愛いと思うこともあるしね。
本人が悩んでいるほどじゃないことがほどんどだと思うね。誰でも思春期はそうなるね。
- 388 名前:ジョン・スミス 2023/05/26(金) 18:45:12.82 ID:+GBTGRxk
- >>387
ほとんど〇
- 389 名前:ジョン・スミス 2023/05/27(土) 18:43:19.67 ID:ru8njSVP
- 「あした天気になれ」
俺には苦手な部長がいた。アマノジャクというか、へそ曲がりでひねくれ者。
俺のやることに対して、いつも何かと逆のことを言ったり、文句ばかり言う。
そんな変わり者の部長がいた。飲みに誘っても、まず来ることはないし、忘年会なんかでも、
独り淡々と飲むようなタイプの変わり者。そんな感じで、俺はいつも怒られていた。
そんなこともあって凄く苦手な人だった...
−−−そんなある日のことだった−−− 部長の解雇を伝える社内ニュースが全員に届いた。
" あのむかつく部長がいなくなる! " " 心の中でガッツポーズ!!! " したのは決して
― 俺だけじゃないはずだ! ― 嫌な奴が居なくなって清々したのは ---------
--------- それから一週間後、部長の最後の出勤の日。
退社のセレモニーが終わると、みんなそそくさと帰っていったあと、
部長と俺だけが居残って仕事を片付けていた......
送別会の開催も、自ら断った部長。そんな部長を苦々しく思っていると、
珍しく専務から呼び出された。しぶしぶ専務室に行くと、
常務と専務が待ち構えていた。
--------- 俺は、そこで初めて常務から部長解雇の真相を知らされた!
−−− " 原因は、何と、俺だったのだ! " −−−
---------- 俺のミスの責任を全て部長がかぶってくれたらしいのだ!
−−−そんな話を聞いていて、たまらなくなった俺は、
急いで部署に戻ったが、既に部長の姿はなかった... 。
--------- ふと、自分の机の上を見ると、封の開いた買い置きの煙草があった。
既に 一本無くなっていた。その横に添えられたメモにはこんなことが書き残してあった!
「これくらいは貰っていくよ。君には期待していた。君なら、きっと出来るよ。頑張れ!」
- 390 名前:ジョン・スミス 2023/05/28(日) 18:18:41.77 ID:EvZKXtsy
- 「時刻表」
...その昔、大学の同級生の女の子にガリガリに痩せた子がいた...
細身の娘が好きだったおかげでお声かけ... 程なく恋仲に...
そんなある時、「心臓に大穴が開いていて、苦しい... 子供は無理と
諦めるなら... 今のうち!」と告白された。
本人は死ぬ気だったらしい... 迷うこともなく、恋人のまま...
出来る手術があるのならと方々の心臓外科を必死で探し回って...
何とか、手術までこぎ着けた! ― " ドキドキ " ― 無事成功した!!!
" 嬉しかった! " 術後も良好! でも、子供は無理と言われた! 受胎しないだろうと
言われた! 当然、親同士は結婚に猛反対! 俺の親は勿論、向こうの両親も無視。
無視続けても、説得し続け、6年かけてやっと挙式、そして入籍。
--------- 10年後、余程経過が良かったのか、妊娠が発覚!
主治医に相談したら、妊娠出来たのなら、出産は問題ないでしょう。
「挑戦しましょう!」と言われ、俺の女房だぞ! 俺の子供だぞ!
大丈夫なんだろうなぁー " ドキドキ "
無事に出産! 300g 「元気な男の子です」と言われ、
あまりの " 嬉しさ " に飛び跳ねていた!!!
… 半年後、かみさんに似たような心臓障害発覚!
「成長しないだろう...」って、どういうこと?
「様子を見ながら、出来るものなら、手術をしましょう…」
かみさんの執刀医の紹介で、小児心臓外科の先生にお願いする。
大事な一粒種だぞ! 殺すなよ!! 頼むから... - " ドキドキ " -
- 無事成功した - これ以上ないくらい喜ぶ!!!
… あれから15年の歳月が流れたのか... …
朝から物思いにふけっていると、さっきまで台所に居たかみさんが
「何、朝からぼーっとしてるの? さっさと済ませて、遅刻するわよ!」と、
今、目の前のコロコロ太ったかみさんがいる。
ちょっと注意をすると、
「うぜえんだよ! 親父!」と憎まれ口を叩く、ちょっと小ぶりな反抗期の男子高校生がいる。
ここに、さえないサラリーマンのごく普通の一家がある。
家を出て、いつものように駅に着く...
今日も何気ないプラットフォームの人の流れの中で、そっと時刻表を見上げる。
- 391 名前:ジョン・スミス 2023/05/29(月) 17:58:16.59 ID:7aFyl+kA
- 「流星」
「ふあぁぁ〜」と仮眠をとっていたが、バスが止まった気配で " 目を醒ました! "
トラックを降り、自動販売機に向かう… " ガジャン! " と缶コーヒーを取り出す…
ブラックがないなら仕方ない。甘ったるいけど、温まるならこれでいい…
長距離トラックの運ちゃんの仕事も、長くやっているとルートルートごとに決まった
サービルエリアに立ち止まることが多くなる。いわゆる行きつけって奴かな。
「おばちゃん! 今日も元気だね…」
「おうよ、あたしゃ、いつまでも現役だよ! あんたこそ、この頃、老け切ってるよ。
あたしより先に逝くんじゃないよ!」
「言うなぁ〜 おばちゃんも… ワハハハ…」
食堂のおばちゃんとも、すっかり顔なじみだ。メニューも、ほとんど頭に入っている。
とはいっても、いつも食うのは、掛け蕎麦オンリーなんだけどな。
俺は、掛け蕎麦をいつものように5分ですすり、食器を返却棚に下げ、食堂を後にして
トイレに向かった。そしてトイレから出た途中に飲み物の自動販売機がある。
さっき飲んだけど、いつも食後に、缶コーヒーを買って飲む習慣になっている。
今日は身体が冷える。「もう一本の飲むかぁ〜」
---そんな時だった。「おじさん!」と言われ振り向くと「おっ! お姉ちゃん」
「おじさんとは、この前、会った時に、『お姉ちゃん、寒いからこれ飲めよ!」って、
温かい缶コーヒーを投げてくれて、『じゃあな―』って
トラックで行ってしまって以来だからね! 今度は、私がおごるね!」
「おう、アリガトね! ...俺にも、今はいないけど...
12年も前に病気で亡くなった一人娘が居てね。 ...生きていれば...
今年、成人式だったかなぁ〜」と俺は語った後、
‐ これ! - と言ってポケットから出してお姉ちゃんに見せた。そんなボロボロになった革の財布。
「この財布は、亡くなって今はいない娘からの父の日のプレゼントなんだ。
だから、中々捨てられなくてね。ボロボロになっても大切に使っているんだ。
そして俺のお守りにもなっている。ワハハハ…」
--------- だから、俺の心の中には、幼い頃の娘の無邪気で元気な姿が今でもいるんだよ。
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