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中島みゆきの名曲
- 1 名前:ジョン・スミス 2022/02/11(金) 09:12:47.45 ID:hN5svhY7
- 中島みゆきの名曲から物語(ストーリー)を作る
- 201 名前:ジョン・スミス 2022/05/22(日) 07:47:32.98 ID:KiM7s4Su
- 「03時」
窓の外、反対側の車輛。動き始めた… あたいの乗っている電車と
動き出そうとする対向列車。
動き出した対向列車… ごく自然にあいつの姿を探す...
窓際の席に、必ず乗っているはずだと、視線を向けて目で追う…
その先で、確認したあいつの姿。「あいつだ!」
...やっぱりあいつだった......
小さな呟きは、動き出した車輛の音にかき消された...
ほんの数秒、わずか数秒と言う… たったそれだけの出来事だった...
昨夜の電話口での会話...
「さっきの話・・・、 嘘だよね?!」
「残念だけど・・・、 本当なんだ!」
「どうして、今まで黙ってたの?! もっと早く言ってくれれば・・・
あたいだって・・・」
「・・・わかってる…」
「じゃあ、どうして?! 自分から告白しておいて、突然、もう会えなくなるって
言われて誰が納得できるの?! そうやって私の真剣な気持ちを踏みにじって
心の中で笑っていたの?!」
「違う! 好きなのは本当だよ。だって笑った顔が可愛かったし、俺みたいに
ひねた奴にも優しかったし、 ・・・だから、少しでも長く笑顔でいて欲しかった。
それで言いそびれたんだ。
言いたくはなかったんだ... だって考えてみろよ。
この街を離れるまでの間、好きな人に笑顔でいて欲しいって思うことって
そんなに・・・ そんなに悪いことなのか?!」
「話をそらさないで、苦労したっていいじゃない! 二人で手を取り合って
行けば何とかなるよ。一緒に居たいのよ!」
「駄目だ! やっと掴んだチャンスだ! 此処を逃せば、一生、次は無い。 今しかないんだ
分かってくれ。 ちょっとの辛抱だ。 後、3年待ってくれ!」
文字通り、次のチャンスはない、あいつが掴んだ逃してはならない最後のチャンスだった。
ここで一歩でも、退けば他の奴がチャンスをものにして抜き去っていく...
世渡り上手でもない要領の悪い、あいつが掴んだ最後に回って来たチャンスでもあった。
ーーー そのまま切るなと話は続く ーーーーーー
初めて本気で好きになった人だった... 一緒にいて、楽しかった思い出・・・
その後、3年待ったけど... (あたいとの約束を忘れたのだろう)連絡は一切取れずに、
...いつの間にか自然消滅した恋.........
あの頃のあいつは...今頃、どうしているのだろうか・・・
…今となっては、遥かに遠い昔のことだが・・・ 窓の外、反対側の車輛。動き始めた
あたいが乗る寝台特急と動き出した対向電車がすれ違った瞬間… そんな寝台列車の旅していた夕方、
座席に座り、窓の外を眺めていたら、そんな古い記憶が蘇ったのだった......
...つい最近の出来事のように今でも思い出す...... あたいも若かったなぁ〜
- 202 名前:ジョン・スミス 2022/05/23(月) 08:22:53.80 ID:9wo1oDSr
- 「竹の歌」
僕は幼い頃に両親に捨てられ、色んな所を転々として生きて来た...
親せきをたらい回しにされた挙句、最後には児童養護施設に預けられた。
施設の子とか、いつも同じ服を着た乞食とか、色んな事言われました。
たまに同級生の子と遊んでいても「〇〇君の家に行こう!」とかなって、僕が遊びに行くと、
そこの家のお母さんが「〇〇君と遊んでは、いけないって、あれほど言ったでしょ!」と、
連れて来た我が子を叱る声が聞こえ、僕を汚いものを見るような眼で「〇〇は、
今日は遊べないの…」と言われることは日常茶飯事でした。僕は弱い人間なので、
そんなことが重なるうちに独りでいる事が一番傷つかず、一番楽なのだと
いつの間にか思うようになっていた.........
けど、僕にも、言いたいことは一杯あった。汚い服、同じ服着ていても、僕は人のものを盗んだり、
傷つけたり、悪いことは何もしていない。両親はいないけど、僕にはどうすることも出来ないんだ!
僕だってお父さん、お母さんが欲しいんだよ! 僕は、なるべく人と接しないように生きて来た。
自分の精神、心を守る為にそうせざるを得なかった......
...誰にも迷惑を掛けずに生きていく... 高校に進学した時のことだった...
朝学校に行くと、僕の机には「死ね」「乞食」「貧乏神」「親無し」等… あらゆる悪口が書かれてあった。
僕は目の前が暗くなった。僕が何かしたのか?! 僕は何か・・・ ただ立ち尽くすだけだった...
…その時、僕の目の前から机が無くなった… クラスで人気者で大人びたY君が、僕の机を抱え上げていた。
僕は、机で殴られるのかと思い目を閉じた。「行くぞ!」とY君はぶっきらぼうに言い放つと廊下に出て行く…
僕は後に従った。Y君は技術室に行くと、紙やすりで僕の机の落書きを一生懸命に消し始めた…
Y君は、ただ一言だけ「こんなつまらんことしやがって… あいつらに負けるなよ!」と言いながら、
黙々と紙やすりで落書きを消している。「放課後、もう一回、ここてニス塗ろうぜ! そしたら元通りだ!」と、
言ってニッコリ笑って見せた。僕は泣いて頷いた。Y君は照れ笑いをして「俺も小学生の頃はいじめにあっていた。
理不尽で不条理なことが多いけど、負けるな! くじけるな! 強く生きろ! そのために生まれて来たんだぞ!
この世界で何を学び、どんな生き方をして来たかだ… 地下に根を張る竹林のようにな… 小学生の頃、
いじめにあって泣いて帰って来た俺を見たオヤジに怒鳴られた。どんなことがあっても負けない強い心を持て!
そんな心の成長が最も大切なんだ! これからは…」
...そして己に厳しく、どれだけ人に優しくなれるかだと思う......
- 203 名前:ジョン・スミス 2022/05/23(月) 08:28:09.90 ID:9wo1oDSr
- >>202
下から7行目「ここでニス塗ろうぜ! ・・・」に訂正
- 204 名前:ジョン・スミス 2022/05/24(火) 08:06:39.92 ID:peo8cYax
- 「オリエンタルボイス」
「いらっしゃい!」…しがないサラリーマンでしかない俺は、
今日も、いつもの居酒屋に来ていた。就職してから会社に行く日は
仕事帰りにはいつもこの店に通っていた。
もう、ここに通うのも、かれこれ三年目になろうとしていた...
その頃になると、店員さんも俺の顔を覚えてくれて、注文しなくても
席まで運んで来てくれるという状態だった。
俺はこの日も、いつものカウンターの奥の席に座っていた。
「はい、生ビール大ジョッキと枝豆、裂きイカ、お待たせしました。
ごゆっくり下さいませ!」「ありがとう…」俺は、いつもと同じように礼を言う。
「くうぅぅー」…冷たい生ビールが喉に染みるぅ… ビールは味わうものではなく
喉ごしを楽しむものだなと、しみじみと満足に浸り… 喜びを味わいひとり悦に入り、
店の中をぐるりと見回した。…結構、人が入っているなぁ… 向かいの席では、
外国人のゲイなのか、日本人のオカマなのか、分からないが、それ風の二人の会話が聴こえて来る…
外国人の厳ついゲイ風の男は、長く日本で暮らしているらしく、日本語に堪能で流暢に話していた。
「日本の田舎に行くと、子供が凄い見てくるよね。マクドナルドでハンバーガーを食っていた時よ、
小学生くらいの男の子が、俺のテーブルの周りをクルクル回って物珍しい珍獣でも発見したように
見てくる。近くまで来て、ジッと凝視してくるんだよ! 俺、あまり見られるので、日本語喋れるけど、
" Don`t Stare at me! " と、つい口が出ちゃった! そしたら、その子が指さして「ママぁ〜、見て!
外人が、なんか言った!」「ホンマやなぁ〜」とその親が言うよる。何がホンマやねん!(笑)…」
「アハハハ、笑っちゃうけど、でもね、そんなこと言う、あんた!…あら、私だって、昔、フランスの
ド田舎の元カレの家に遊びに行った時、地元のスーパーで買い物していたら、地元の子供たちが、
後ろからゾロゾロとついて来て、ハーメルンの笛吹き男状態になって困ったこと、あんたの話を聞いて、
思い出したわよ! 何処の国も一緒よ! 東京はそんなことはないけど、特に田舎に行けば行くほど…
ド田舎に行けば、どこの国も一緒よ! 私なんかよく中国人に間違われるし、女装して歩いていたら、
オリエンタルビューティーって言われたし、フランス人の元カレには、『君は、オリエンタルヴォイスだね。
魅力的な声をしている。何て美しく魅力的な声なんだ…』って、今となっちゃ笑っちゃうけどね…」
…聞いていて思わず微笑んでしまう… そんな微笑ましい会話が聞こえてくる居酒屋...
- 205 名前:ジョン・スミス 2022/05/24(火) 08:28:40.79 ID:peo8cYax
- >>204
「オリエンタル・ヴォイス」にタイトル訂正
- 206 名前:ジョン・スミス 2022/05/25(水) 08:20:54.25 ID:1uA1sZbu
- 「NOW」
翌日、村で過ごせる最後の日。村中の馬車が、出発に向けて荷造りしていた。
食料、水、衣類の他、高価な家具、装飾品の類から、生活に必要なこまごました
ものが積み込まれていた。再び、ここに戻ってこれる望みは薄い...
特に高価で換金性の高い品物が選別され、荷台に積まれていた。
そういったもので荷台が山積みになり、ギシギシいっている馬車もあった。
父と叔父の馬車に積まれた家財がとりとめもなく、がらくたから本当の
高級品まで雑多に積まれているのを少年アダムは不思議に思っていた。
実はその選別には意味があったのだった。
翌朝、旅立ちの時、真新しい幌の下、カラカラと乾いた車輪の音を聞きながら、
少年アダムは必死で生まれ育った家を目で追い続けた.........
今、この時、少年アダムは、人生のとてつもなく重要な時にいるのだという確信があった。
ここから一歩、踏み出したら、もう二度と元には戻れない... だから・・・
菩提樹の枝の向こうに、とうとうその姿が見えなくなった時、ようやくそのもどかしい
思いを表す言葉を見つけた気がした。
ーーー こうして、いつ終わるとも知れない長い旅が始まったのだった.........
長い長い難民の列… 街道の幅いっぱいに、広がった馬車や徒歩の人々の群れは、
同じ方向を向き、みんな一様に頭を垂れ、押し黙って疲れ切っていた...
歩いてきた人々は、道の上にそのまま座り込み。なかなか動こうとはしない。
難民たちは荷台からテントを下ろしている。
丘は酷い石ころだらけの場所で、テントを張る場所をめぐって難民同士で
あっちこっちで騒動が持ち上がっていた。そうこうするうちに時間は経ち
街のほうからばらばらと物売りがやって来ていた。
平たいパンや食料を、積んだ台車を押した物売りが、露骨な表情を見せながら刺々しいだみ声で
パンや食品を意味するらしい言葉をがなり続けていた。
そんな物売りの周りにさえ、一斉に言葉が通じない難民が群がり、見るからに
粗悪で割高な食料を争って買っていく… 誰もが疲れ切って、ここに来て酷く苛立っていた。
父や祖父たちは、何とか丘の中腹に場所を確保しテントを張った。
幼い少年アダムの様子がおかしいことに気づいた母マリアは、
埃が舞うテントの入り口を勢いよく閉ざし、床に敷いた絨毯の上に幼い息子を寝かせた。
ーーー これから始まる長い苦難の道でもあった ーーーーーー
*** *** *** *** *** *** *** *** ***
緞帳が降り、ここで一幕が終わった。休憩。新作ミュージカル『難民』を私は観劇していたのだった。
- 207 名前:ジョン・スミス 2022/05/26(木) 07:37:56.96 ID:oMkKb5oI
- 「You don't know」
思い出してみると、いつもかなわない恋をしていた。
そんな私も社会人になっていた。
先輩たちは、みんなすごく仕事が出来て、同期のみんなも
私より作業が早くて、このままじゃクビかなぁ〜って、毎日ビクビク…
しながら終電まで頑張って、持ち帰るのは怖いから朝早めに行って
前日の残りをやって、気づけば、季節がいくつも変わっていた。
季節がいくら変わろうと、仕事が出来ないのは変わらなくて、
去年の忘年会の二次会の後、先輩に駅まで送ってもらったのにも関わらず、
終電を逃してしまった時、せっかく送ってもらったのに、
また、ミスをしてしまったと落ち込んだ。
そんな時、先輩は「店を出る時に、引き止めちゃったから…」と言って
謝ってくれて、タクシーを拾うと運転手さんにお礼を渡して
「彼女の家まで、お願いします…」と言って私を車内に押し込んだ。
閉まったドアの窓越しに、先輩は「気を付けてね!」と言って別れた。
そんな先輩が、いつの間にか好きになっていた。
その後も先輩は、仕事のフォローもしてくれたし、上司に叱られて落ち込んている時に
夕ご飯に誘ってくれたりもした。私が叱られるのなんてしょっちゅうだから
週に一度は飲むようになり、いつの間にかホテルに誘われ関係を持つようになった。
...実はそんな先輩には、付き合っている彼女がいる......
- 208 名前:ジョン・スミス 2022/05/27(金) 07:33:27.11 ID:PzU/7CDs
- 「ふたつの炎」
風呂上がりに、 " プシュ! " と缶ビールを開ける。
一口目を一気に喉の奥に流し込む!
…心地よい喉ごしと共にキンキンに冷えたビールが火照った身体を急激に冷ます…
今日も缶ビールを片手に、リビングの椅子に腰掛ける。後は新聞や
テレビを見ながら、ちびちびと楽しむ...
三十代を過ぎた頃から、毎日欠かせないようになっていた習慣だった。
そのせいもあるのだろうか、若い頃、あれほど逞しかった身体は今では腹周りが大きく
肥大し、肩や腕の筋肉質の部分は若かりし頃の面影はなくなっていた......
今日も、ビール片手にリビングの椅子に腰掛けると、いつものように新聞を手に取った。
なんとなく開いていたページに目を落とすと、夫婦のセックスレスの統計と言う記事が目に留まった。
「何々、セックスレスの夫婦は現代に多く、二十代では11% 、三十代で26% 、四十代で36%が、
セックスレスだと言われています」と書かれてあった。
『なるほどねぇ...うんうん…』と頷きながら " ふと " 考える。
「あれっ、そういえば、最後にしたのって、いつだったかな?!
...半年前、いやいや、もっと前だぞ!」
…考え込むように、視線を新聞から外す…
...そういえば、いつから妻の名前を呼ばなくなったのだろう.........
俺には、連れ添ってから今年で早12年になる恵美と言う妻が居る。お互い若い頃は、
俳優、女優として活躍していた。恵美は結婚を機に引退したが、美容にはこだわっているのか、
その辺の同年代と比べてみても綺麗で若々しく見える俺の自慢の妻でもあった。
それが、いつの間に名前を呼ばなくなっていったのだろう...
自然と特に理由もなく、それとなく呼ばなくなっていた。同じようにそれとなく
セックスレスにもなっていた。再び新聞を読む。「ふむ… セックスレスは、お互いの
コミュニケーションが取れなくなってきている兆候で、夫婦の間にすれ違いが、生じやすい
状態とも言えます」か、そういえば最近、まともな話をしたことがあっただろうか…
いや、話はしている… そりゃ夫婦だ! 毎日、顔を合わせれば会話だってする。
...でも、どんな会話だっただろう... まともな話と言う話をしていない様な気がするぞ…
…ああ、俺はいつも、あいつの話を話半分に聞き流しては、適当な相槌を打っているような・・・
- 209 名前:ジョン・スミス 2022/05/28(土) 07:16:26.38 ID:uvVCNrCG
- 「あばうとに行きます」
何だか、全てが窮屈に感じて街を出てみたくなった。
知らない路線の電車に乗ってぶらり旅がしたくなった。
とても天気が良くて外に出たかったので行先も決めずに電車に飛び乗った。
駅のホームには、まあまあ程よく人がいて、それなりに人がいた。
…電車が入って来た… 凄い速さで、私の前を通り過ぎてゆっくり止まった!
…ドアが開く… 人が5、6人出てきて、私も電車内に入った。ぽつぽつと席が
空いていて、私は真ん中あたりに座った。右隣は女の人。左隣はおじさんだった。
目の前にはおばあちゃんが座っていた。
そのおばあちゃんは、品の良い着物を着ていて小柄で、とても可愛いおばあちゃんだった。
…電車が動き出す…徐々にスピードが上がる…景色が流れていく…遠くに行くほどに
流れは遅く…近くに行くほど流れは速い… おばあちゃんは真っ直ぐ前を見ている。
私の頭上のあたりの窓から、外の風景を見ているのだろうか… 私もおばあちゃんの頭上の
窓から外の景色を眺めていた。次の駅に着いて電車が止まる。止まる瞬間にみんなの体が同時に
…カクッと揺れる… おばあちゃんの隣の席の人が降りた。その席にまた別の人が乗って来た。
凄く体の大きい人だ。その人は席に着くなり、窮屈そうな顔をして " ふうっ " とため息をつく。
おばあちゃんは体の大きい人に気を遣い、幅を狭めて小さくなって着物の裾を自分の方に寄せて
また前を向く。次の駅で電車が止まり、多くの人が乗り降りをする。私の隣の女の人も降りた。
私の隣には、中年のおじさんが座った。おじさんに挟まれた。凄く嫌だった。おばあちゃんは、
私の嫌そうな表情を見たのか、少しクスっと笑った。その表情が、また何とも愛嬌良く、
とても可愛らしいおばあちゃんだった。
次の駅では大勢の人がこの車両に乗って来た。その人の波で …おばあちゃんの姿を見失った…
外の景色も見えない。私は仕方なく、下を向いたまま…ぼーっと…していた。
次の駅でかなりの人が降りた。そのせいか混雑して息が詰まりそうだった車内が、一気に視界が広がり
あのおばあちゃんの姿が見えた! おばあちゃんの目には私が、どんな風に見えているのだろう...
そう思いながら流れる外の景色を眺めていた......
次の駅では、小さな男の子が電車に乗って来た。その子は、お父さんらしき人に何かを訴えているけど、
まだ言葉が、あまりうまく喋れないのでうまく伝わっていない。おばあちゃんは、その男の子の方を向き、
覗き込むように見ながら微笑んでいる。もしかしたら、お孫さんと同じ歳くらいなのかなぁ...
次の駅でおばあちゃんは降りた。窓の外、目を凝らして追ったけど、おばあちやんは人ごみに紛れて
どこにいるか、一瞬で分からなくなった。きっともう二度と会えないんだろうなぁ...
一度くらいお話がしたかった。そう思っているうちに、電車は次の駅に向かってゆっくりと動き出した…
…私も次の駅で降りよう… これから、何処へ行こうか... ...
知らない路線の電車に身を任せ... あばうとに行きます そんな旅もあるでしょう...
- 210 名前:ジョン・スミス 2022/05/28(土) 13:48:58.12 ID:uvVCNrCG
- >>209
下から5行目「おばあちゃんは人ごみに紛れて」に訂正
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