【小説】欅坂守屋「バトルロワイアル?」
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2018年2月22日
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今泉「友梨奈!起きてっ!友梨奈ぁ!!」
ただ事ではない声に少女たちは目を覚ます。
今泉は傍らに眠る平手の腕を揺する。
平手「……ん……」
平手は目を覚まし上体を起こす。
周りを見渡すと見慣れない教室にいた。
机やイスはないが何の変哲もない至って普通の教室だ。
逆に何もないことが異常さを引き立てている。
今しがた起きたばかりのメンバーたちも同じように周りを見ていた。
平手「ここどこ!?」
今泉「わかんない!」
首を横に振る今泉。みんな同じ状況のようだ。
一体何が起きているのか、起ころうとしているのか。 菅井家の自家用ジェットに乗り込み、小さな島国から世界へと飛び立つ。
守屋母「行ってらっしゃい。茜を頼んだわよ……」
爺「あの方ならきっと友香お嬢様を――」
保護者は願いを乗せた飛行機が見えなくなるまで見送っていた。 米谷(こんな世界、たとえ本の中であったとしても在ってはならない)
黒幕を追うことより、アメリカですべきことを優先した。
現世から切り離された榮島での2日目の朝、ねるを治療していた時の会話を思い出す。
米谷『親殺しのパラドックス――って知ってる?』
長濱『えっ……うん――」
ねるが肯定すると、信じられないといった顔で見て来る。
長濱『過去に戻って親を殺したら自分の存在が消えてしまう……。でも親がいなければ自分は生まれ来ずそもそも殺しにも行けないしタイムマシンの存在もなくなる、ってゆう矛盾のこと――だよね……?』 質問の意図を説明しながら察していたようだ。
米谷『そう。まず"自分が存在している=親を殺しに行けない"ことから、タイムトラベルは不可能だと結びつけることもできる説。ねるはどう思う?殺せると思うか』
長濱『…………。前提として因果律無視して、過去に戻れたのであれば親だろうが誰だろうが物理的に殺人を犯すことができる。ねるは、世界は同一時間軸しか存在しないと考えてるの』
米谷『過去も未来も存在せず、全て繋がってると……。つまり過去に行ったところで自分自身には会えない?』 長濱『トラベラーはね。相対性理論によれば未来に行く方法は確立されとる。未来に行ったところでおばあちゃんになった自分に会うことはない。それは過去も同じと考える』
米谷『なるほど――。聞いといてあれやけど、詳しくてびっくりした……!』
長濱『まあ……、白状すると。ねるも――いや、ねるはタイムトラベル理論を真剣に考えていた時期があった』
米谷『オーディションの時か』
長濱『ってバレとるか!あんな詩、歌っといてって感じだよね。恥ずかしい……』
米谷『乗り遅れたバス――』 長濱『鳥居坂46オーディション最終審査前、親に連れ戻されて何日も泣き続けた。どうしても諦めきれなくて時間を巻き戻したいと思い、ネットで11この理論を学んだ』
米谷『それで、どれかは行けそうなものはあったか?』
長濱『いや、どれも単なる思考実験に過ぎないよ。でも、応用すれば新しい12こ目の理論が思いつくかもしれない』
米谷「12個目の――」
長濱『トラベラーだけは世界を巻き戻すことができ親を殺しに行ける。そのまま未来に進んだところで、自分という存在は消えず矛盾は生まれない』
米谷『巻き戻る時間の干渉を受けない……』 長濱『でもね、その方法ならタイムマシンに乗って来た誰かさんはいなくなり、20人の中に戻れなくなる』
例え話として、50年の時間をかけてタイムマシンを作った70歳のねるが2018年に戻ったとする。
メンバー20人は若くてまだ生きているが、ねるだけはおばあちゃんのままで若いねるは失踪扱いとなるだろう。
長濱『うまく説明できんけど、途方もない時間がかかることは間違いない。現代の常識では……』
米谷『なるほど……』
一生をかけて共に歩めなかった道を開けても、自分は一緒に歩くことができない。 2018年に留まりグループの活躍を見るか。
または、50年後の未来に戻って同じ時間を生きるか。「急に失踪してごめん」と再会を果たすことができる。
再会を喜び合うのは未来でしかありえない。わずか二年半共にした彼女たちが覚えていてくれたら。
全ては夢のまた夢で、タイムマシンが完成しなければ泡へと消える。
長濱『……それか、もう一つの方法として……』
冒頭で複数の世界線が存在していないと言ったばかりだが、もう一つの方法を教えてくれた。 米谷『タイムリープマシン――!?』
その方法なら再び21人で活動することができる。
例えおばあちゃんになってマシンを完成させたとしても、17歳の時代に戻ることができると言う。
続けて恐ろしいことを釘刺される。
長濱『もしそれをやろうとしているなら……覚悟して』
マシン製造の難易度など宇宙で一番高いことだろう。
何よりもメンバーは2018年2月22日または23日に死ぬ運命にある。
例え殺し合いを阻止できたとしても何らかの力が働き死に収束するという。
米谷(それさえ回避できればまた21人で――) 長濱『マシンを造るにしても、死を回避するにも神に挑むようなものだよ』
米谷『ほんなら……私は神を殺す』
長濱『えっへ!?』
米谷『だから――ねる、一緒に殺ろう!』
長濱『!!ああ――ふーちゃん、そうゆうことだったんだね………』
米谷『Noか?』
長濱『Yes!だよ!!』
その約束はねるが死に一緒にはできなくなってしまった。
全てはマシンを完成させなければ何も始まらない。 途方もない勉学の人生が始まろうとしていた。
幸いにも勉強は一番の得意分であり燃えている。
米谷「……」
飛行機に揺られ、心地よいまどろみの中眠りに落ちる。
何もない所に皆がいた。
20人と対面し私を送り出してくれているようで、彼女の長文から始まる。 佐藤「まさか米さんがアメリカに行くなんて夢にも思わなかったよまあここは夢なんだけど。てか米とアメリカをかけてるのってわざと狙ってやってるんだよね?さすが米さんすっごいおもしろ〜〜い!」
石森「食べ過ぎてチョコマンになっちゃダメだよ?」
原田「ねえ聞いて聞いて!次会った時に聞いてくれるヨネ?」
尾関「臥薪嘗胆」
小林「See you again」
齋藤「バイバイフ――」
今泉「ふぉ!」
上村「ぶはぶは〜〜」 長沢「死んだのにお腹すいた。ハンバーガー食べまくりたい」
渡辺「レボ☆リューション!!!!!!」
鈴本「あーもう死んだわ。栗食べたい」
菅井「それじゃごきげんよー!」
志田「愛佳もなか真ん中!」
理佐「はーい、よく出来ました」
織田「世の中そうであれ!」
小池「こんばんはい、明石焼き」 土生「心臓を捧げた!」
平手「土生の妹だってこと誰も信じてくれないんだけどどうすればいい?」
長濱「100年待ってるよ」
守屋「またねん!あかねん!」
上村は下手くそだが一生懸命トランペットを吹き、梨加は最大の進化でエールを送ってくれる。
志田は初期のキャッチフレーズをやり切り理佐に褒めらて嬉しそうだ。
約数名は食べ物の話をしていたが、いつかまた食べさせてあげよう。
米谷「バイチャ――」
皆にしばしの別れを告げると夢から覚め、現実を生きる。 米谷「来たで。United State of America!」
渡米し、かの有名な通りに出てアメリカに来たことを実感する。
米谷「とりあえず、ハーバードに入らんと。まずは英語の勉強せなあかんねんな」
遠回りかと思うかもしれないが、島国よりずっと夢への近道だと判断する。
米谷(1から始める……。いつかまた21に戻るために――)
これから何もかもが始まろうとしていた。
それはオーディションに合格して、まだ見ぬ世界へ抱く気持ちに似ていた。 神展開すぎて涙出た
アンビバレントアバウト・・・・ かつて在りし日の平手友梨奈が言ったことを思い出す。
平手『"欅"って漢字は21画なんですよ。誰かが欠けちゃいけない存在なんです』
制服を着ていれば誰でもいいなんてそんなことはあり得ない。
無敵の21人の代わりはたった1人でも世界の誰にも務まるわけがない。
夜空を見上げて、冬の大三角形を見つめる。
脳内で『OVERTURE』が流れ気持ちが高ぶり気合が入る。
米谷(謙虚、優しさ、絆。キラキラ輝け欅坂46……)
今度は絶対に間違えない。 タイムマシンなんて生涯成しえないかもしれない。
それでも目の前の険しく果てしない坂道を上り続けるしかない。 米谷「21」
欅坂46で、私は変われた。
諦めない、努力し続ける。
そうすると、きっと成功するということ。
私は、この大切な21を忘れない。
この21はアメリカに来ても、終わらないと信じている。
だって、私たちの21はそんな簡単に終わったりしないから。
欅坂46のみんなで、築いてきた大切な21は、一生、終わらない。
米谷「twenty One will Not End」
END 。゚(゚´Д`゚)゚。
よねさんなら取り戻してくれそう この物語はフィクションです。
実際の人物、団体とは関係ありません。 これは名作だから、5chだけで終わらせるの勿体無いな
土田が悪人だったのがちょっと嫌だったけど名作 ご支援感想保守お時間いただきありがとうございます!
最終話グダグダになり、多々変なところだらけてすみませんでした。
あとは守屋にもう一つ見せ場がほしかったのですがまあいっか。
米谷「不協和音は誰や?」というssを書いていたのですが、
はやり米谷はキーパーソンになりやすいんだなーと自分で思いました←え
今後も欅坂46とteam8の応援をよろしくお願いします!
それではさようなら〜 めっちゃ楽しませてもらいました
ありがとうございました メンバー20人がいなくなったのに、希望を感じさせる終わりかた
無理やり全員生きてましたって方向に持っていかない感じも最高
とても楽しかったです
ありがとう バトロワ+シュタゲ
転校生二人いるものだと思ってた
原作の影響での思い込みかな
最後伏線でトラベルした米さんが
転校生に変装して
皆を助けて全員脱出して生きてるエンドなのかと
書いてる人あまり欅ファンじゃないのかなという印象受けたけど
お疲れ様でした >>920
【小説】欅坂米谷「不協和音は誰や?」
http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/keyakizaka46/1502382367/
↑
これを書かれてた方でしたか!当時も読んでましたわ(笑)
題材や筆力次第ではまだまだこの板でも小説が需要あるということも
身をもって示してくださってありがとうございました
また次回作をいつの日にか 乙
ムチャクチャだけど大量の小ネタと勢いで楽しめた
現実にも21人体制がが終わりつつある今読めたのも面白い 最後ONEは終わらないを持ってきたのが凄い!
面白かったです! バトロワは2もあったからな。(イマイチだったけど
期待してますよ! お疲れ様でした!これ読むのがここ数日の楽しみでしたw >>937
原作って言うか映画な
原作は娘なんて出てこない >>942
まあ実際澤部はけやかけで菊地亜美から「会話するの難しい」「気難しい」って言われてたからなあ
ちなみに、それ言われた時の澤部の切り返しは、笑いにするとかでもなく、怖い顔して
「まあ俺は別にあんま喋ろうとしてないからじゃない?君と。」だった
あれはもう芸人とかじゃなく、自分が少しでも悪く言われたら我慢が出来ない、ただの嫌なやつに見えた レス数が900を超えています。1000を超えると表示できなくなるよ。