【シミ】トレチノイン&ハイドロキノン42【ニキビ】
それぞれ肝斑に対する美白剤(メラニン生成阻害)の「ハイドロキノン」と、アンチエイジング(コラーゲン生成)の「トレチノイン」が併用されています。
共に1970年代から使われていて科学的根拠の蓄積は多く、1980年代にはオバジ式、日本でも1990年代後半から東大式トレチノイン療法で使われてきた。
一方、副作用もよく知られ一定期間の2-3か月連用後の休薬など諸注意があります。
トレチノイン後継で日本で2008年発売のニキビ治療の「アダパレン」(ディフェリン/エピデュオ)もこのスレです。
副作用も強く「安定型ハイドロキノン」、「徐放性トレチノイン」のナノエッグ(NANOEGG)へと発展してきました。
2015年には、オバジもこれらの入っていない製品を出します。
トレチ/ハイドロ一体型はオバジ式・東大式共に推奨されないステロイドまで入っていることも多く、使っても使用限度は1週間くらいでしょう。
【必読】過去ログのテンプレ https://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/seikei/1519792926/1-6
日本形成外科学会の『形成外科診療ガイドライン1』でも、肝斑にトレチとハイドロ共に推奨度A・・
濃度に種類があって濃いほど強く副作用も強い
・ハイドロキノン: 2%、4%
・トレチノイン: 0.025%、0.5%、1.0%
「メラロング」はトレチノインと、ハイドロ以外の美白剤が入っている。まあ、おっけい。
しかし「ユークロマプラス」や「メラケア」は、
モメタゾンというかなり強いステロイドが入ってるので長期連用しないよう(皮膚が薄く、薬切れで炎症がリバウンドするようになる。最悪、全身炎症のステロイド離脱症状)。
前スレ
【シミ】トレチノイン&ハイドロキノン41【ニキビ】
https://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/seikei/1629680167/ 冷凍して解凍しても大丈夫なの?ちなみに自分が使ってるのはクリームでなく市販のトレイノインジェルだから本当にカチコチに凍りそうだけど ずっとトレチハイドロしようか悩んでる。毛穴とくすみが悩み。
肌のぼつぼつで皮膚科でディフェリンゲルを出されたけど、続けてもやはり毛穴とくすみにはいまいち。
上で脂腺増殖症や目立つ毛穴に効くとあるけど、悪化してる話も聞くし躊躇する。
皮膚科で聞けって話なのでしょうが。 >>203
7年齢程やってるけど毛穴は変わらなかったよ
肌のハリが出てつるんとなるから化粧ノリが良くなって隠しやすくはなるけど 毛穴の種類による。トレチハイドロすると洗顔の度に角栓飛び出すから角栓毛穴はかなり綺麗になる
けど、たるみ毛穴は何にも変化無いように見える
やってる間だけは皮膚が突っ張ってましに見えるけど治療期間終わると変わらん トレチノイン→ハイドロキノンの順で塗ると思ってたんだけど今行ってる医院はハイドロキノン→トレチノインの順で指示されている
自己判断でトレチノイン→ハイドロキノンでやろうかと思ってるけど皆はどちらを先にしていますか? 医師がそう指示してるならそういう処方なんじゃない?
トレチノインと一口に言っても塗る順番はクリームなのかジェルなのかによるし
脂溶性のトレチノインを水系基剤であるジェルに入れたトレチノインジェルの場合、先に角層を油分で潤してから塗った方が角層を突破しやすく深層まで浸透する
よって、化粧水→美容液→乳液orクリーム→トレチノインジェル→ハイドロキノンが浸透率で言えば一番効率がいい。これだと乾燥すると言う場合は上から更に水系の化粧水か保湿ジェル
トレチノインをシミより大きくはみ出して塗り拡げてしまわないように先にハイドロキノンを広めに塗って後からピンポイントでトレチノイン塗れと言ってる皮膚科医もいる >>204
>>206
体験談助かる、ありがとう。
毛穴汚れって感じじゃないから効かなそうだなー、やるなら個人輸入だから悩むわ。
以前トレチノイン0.05%をピンポイントでやってたけど赤くはなった。皮剥けとシミ薄くなったのかは忘れちまった。 >>208
詳しくありがとう
そうですよね、素人判断しないで言われた通りにやってみます
レスありがとう 190さん
191さん
>>194
やっぱりクレカはダメみたい
参考になりましたありがとう 一生懸命がんばってるんだけど、先日生まれつきなのかめっちゃ白くて(内側から発光してる感じ)シミもシワもない、アラフィフの美肌の人見たから凹むなー 肌強い人は安い化粧水だけで毛穴レスシワなし美肌
顔と同じくらい遺伝子格差が激しいのが肌 分かる。肌質ものすごく綺麗な人って選ばれし遺伝子を受け継いでる
マメに日焼け対策やスキンケアはしてると思うけど、同じだけやってもほとんどの人が得られないものを持ってると思うわ 本当にモデル並に綺麗な友だちはやっぱり化粧品にも拘ってて詳しいけどなー
でも"ある程度"なら生まれつき肌強くて40越えてもドラストの980円の化粧水だけでトラブル0とか割と居る
自分もニキビできたことなイだけ恵まれてるのかもしれないけどくすみに関しては遺伝子なのか環境なのか何を恨めばいいのか ほんそれ
いくら努力してもすっぴん日焼け止めも塗ったことない人の方が肌キレイで落ち込むわ 美肌かどうかは結局遺伝
タバコすぱすぱ酒がぶがぶ、日焼け止めも塗らなきゃ化粧もしない素っぴんでも美肌の人は美肌 肌がきれいなだけで2割増しくらいキレイに見えるし清潔感もあって垢抜けて見えるから、地道にがんばるわ LEDに紫外線含まれるとかマジかよ
家中LEDに変えたばかりだわ
寝るときも日焼け止めだけは絶対無理荒れまくる
詰んだ 免許更新終わったからやっとトレチ、ハイドロがやれる 紫外線じゃなくてLEDやスマホのブルーライトで肌が焼けるって話じゃないの。波長が紫外線と同じ性質を持っていて日焼け止めでも伏せげないらしい
実際それは実感してるわ遮光1級ロールスクリーン閉めっぱなしの引き籠もりだけどLED照明の下でスマホ、タブレット、PCの画面ずっと見てる生活で全く白くならないもん ここまで来ると気違いだぜ
みんなハワイに移住しようぜ
アグネス・ラムや西田ひかるの日焼けパイ(*´Д`)ハァハァ🍈🍑 白人並みに白くなった黒人モデルがプロデュースした美白クリームの成分見たけどレチノールとビタミンC誘導体とアルブチンで普通だった
人種変わるほどの美白って他に何してんだろ もう病気だよな
つーかカーテン閉め切って陽に当たらない生活って鬱になる
ここの人たちって何か精神的なケアしてる? >>227
腕や脚は白いから地の色というならそっちだと思う トレチノインとハイドロキノンの組み合わせがこんなに効果があるとは思ってなかった。このスレに出会えて良かった! 導入として使うビタミンC誘導体、メラノCCを使ってるけど他のを使いたくなってきた
オススメある? 皆どう言うやり方してる?
トレチ0.05とハイドロ0.4をピンポイントが多いのかな?
上でやった事あるけど、上の濃度で個人輸入で前顔したい。 マスクで隠れる部分のみのつもりだけどオデコまで皮剥けてるから広がってる 副反応やA反応はあれども、結局その後どうにもならなくて皮膚科行ったって話しを聞くとやっぱ躊躇してしまう。
使ってる人にとってはごちゃごちゃ言ってないでやってみれって感じかもしれないけど。 反応しすぎて真っ赤っ赤になっちゃったならステロイド塗れば大丈夫
ステロイドクリームを用意しておきなさい >>237
あ、そうなの?それも自己判断は良くないんだよね?
通常は、赤み皮むけ位なら我慢してステロイド使わずにトレチハイドロ使い続けるのが一般的かね。 ステロイドなんて気軽に使ったら後々ひどいことになるよ 赤くなっても塗るのやめたら2,3日で治まるんだからステロイドなんか使う必要ないよ
「痛い」レベルまでいったらそれは最早「負傷」なので2,3日塗るのやめて落ち着いてから今度はクリームで薄めて塗るとか調整すればいい 皮膚科行くほどただれてしまう人って初回で濃度濃いのやってる印象 皮膚科行くほどただれてしまう人って初回で濃度濃いのやってる印象 トレチはもはや耐性杉て数か月断薬してもじぇんじぇんあかん
一年単位でないと皮剥けどころか赤くがちょびっと程度だし…0.1だよモロチン
灰泥は濃く塗ればやっぱ多少は効きが出るがそんでももはや消えないシミしか残ってないし…やってもたいして意味がない
やめた瞬間すぐ濃く戻る死ね
いよいよレーザー消ししか残された道はねーな >>244
クールというか2年でトレチ3本ほど使い切ったし肺泥も4本くらい使い切った
そんで炎症性シミは大体消えたが肝斑かソバカスか老人性っぽいのは全く駄目ね
初期から全く変化の無い感じがする…多少は薄くなってはいるがな >>245
ありがとう
自分はトータル5クールかな
うっすいシミは何とか
でもまた違うシミがこんにちはする
もう肌理を整えるものと割り切ったよ セルフレームのメガネにトレチハイドロがくっついてしまってたのかフレームの一部の表面が剥がれだしたわ。 トレチノイン0.1で全く反応ない人おられますか?
赤くもならないし皮も剥けないもちろんシミも特に薄くなった気もしない
悲しい 塗ってから4~5日は何もない
盛大にA反応を起こしたければ洗顔後に肌が突っ張るほど乾かしてから塗ればいい 塗る量少ないんじゃない?
今の3倍ぐらいの量を朝晩で塗ってみたら? トレチノインやレチノールは脂溶性だから乳液やクリームで保湿してからの方が浸透するわよ~
化粧水→美容液→クリームの上から更にクリーム混ぜて薄めまくったトレチノインジェル0.1%塗ってるけどペリペリ薄皮剥け続けてるわ
塗った翌日は何ともないけど塗ってから2,3日目に剥ける どれくらいの量を塗ってるかだね
油性品塗布したあとに重ねるのは推奨しない
ずる剥け真っ赤赤ら顔になって、皮膚科に行く羽目になったことある 布団につかないようにラップして寝てたら凄いことになった ラップはすごいことになりそう
顔洗った後化粧水も何も付けずに直にさくらんぼ大を全顔に伸ばしたら結構剥けるなぁ 横向いて寝る癖でもそうなるよね
フェイスラインが肩口に当たってラッピングされていたり、首に塗ったトレチが皺に沿って溜まったりして酷い目に遭ったことあるわ トレチ+ハイドロ→ハイドロのみの期間で、ハイドロのみ期間終わったら即、次のトレチハイロのクールやってる?
東大式だとこれでOKだけど、耐性付かないように休薬期間長めに設けた方がいいかな 私は一ヶ月休薬いれてるわ
その間はグライコとヒトプラセンタ使ってる >>257
ありがとう
1ヶ月あけてるんだねー参考にします 口の周りはガンガン剥けたんだけど一番剥けてほしいシミのある頬は一向に皮むけしない
このまま続けていたらいつか剥けるんだろうか
全体的な皮むけも落ちついてきているし剥ける気がしない… トレチハイドロ中に皮むけしてたら、銭湯とかサウナは行かない方がいい? 一回洗顔でツルツルにキレイにすれば、お風呂入ってる間くらいはむけてこなくない?
この期間にわざわざ温泉行こうとは思わないけど
口周りに塗らないようにしていたけど、やっぱりぼろぼろむけるね
2年ぶりにやったけど、0.025でも効きすぎる あ、ごめんちゃんと見てなかった
サウナはやばいね 乾燥させたくない >>261
>>262
ありがとう
バリア弱くなってるところに、銭湯の湯で雑菌入らないかなと思って。
やめておきます。 首がめっちゃ汚いんでやりたいけど踏ん切りがつかない
やってる人いませんか? 首は痒いよー痛いよー辛いよー。寝てる間にでも掻きむしってしまったら色素沈着しそうだからやる勇気無いけどやるなら0.025%を薄く塗り続けるかレチノールの方が良いのでは? 本当に首やるなら寝てる間に絶対に触れないように包帯グルグル巻きで手袋して腕も拘束しとくとか 首肩やってるけど服とかに向けた皮つくから黒い服着れないわ
あと言うまでもないとこだけど紫外線対策もちゃんとやらないといかん ここ数年毎年正月明けに全身トレチノインしてた者だけど、首は平気だったな。金玉だけはもうダメwでも全身くまなくやりたかったから頑張ったな!だが身体のトレチノインは派手に脱皮する割にシミが消えないんだよ〜。沈着が深いせいかな。今季はグリコール酸でラクにやる。 鼻のシミって0.1のトレチでも無理だった
何か他にないかな? >>265だけどレスくれた人ありがとう
やっぱめっちゃ辛そうだね
あと書いてくれた人いたけど制服が黒なので無理だ
顔ですら気をつけないとすぐ白いの落ちてフケっぽくなるし「あいつ汚ねー」と思われてそうでビクビク
大人しく顔だけにしとくわ… >>271
なるほど なら中々難しいね ありがとう 【ガセネタに注意/荒らしの末梢方法】(更新停止中)(リンク貼れない)
ガセネタ妄想(感想ではない)を流しては煽りだけを行いソースを提示しない荒らし(他スレでも同様の行動)が、Part6/7くらいから常駐しています。消滅できます。
【iOS以外のブラウザ/ChromeやFirefox】
1 ブラウザなら、拡張機能を入れる。
・Chrome用 Tampermonkey
・Firefox用 Tampermonkey(Androidはこちらのみ)
・Edge用 Tampermonkey
2 次に、このスクリプトを入れる(新たな荒らしが出たら更新される)。 greasyfork.org/ja/scripts/390993-5ch-id-check/code
【JaneStyle/パソコン】
1 「設定」「機能」「あぼーん」「NGEx」(追加の上の空欄にフィルタの名前を適当に入力)「追加」
2 「NGID」部分で「無視」でなく「正規(含む)」にし、空欄に「対ゴリラあぼーん砲」( simp.ly/p/zCHSZs )のスクリプトをコピペ
3 「左下の選択欄」で「透明あぼーん」を選択
4 「OK」 (内容変更はフィルタ名をダブルクリック)
5 スレッドを再読み込みする
【JaneStyle/iPhone】
1 「設定」「NG設定」「ID」「追加」「正規表現」にチェック
2 「キーワード」に「対ゴリラあぼーん砲」(アドレス上記)のスクリプトをコピペ(長押し・全選択・コピー/貼り付け)
3 「設定」「あぼーん」「透明あぼーん」
4 スレッドを再読み込み 【トレチノインが強すぎる場合】 (脂溶性のトレチノインを水で薄めるとか一番ダメだね)
トレチノインを塗って30分くらいで洗い流してもいいらしく、短期接触療法と呼ばれ効果はちゃんと確認されてる
www.tandfonline.com/doi/full/10.3109/09546634.2012.751085
ここのクリニックは薄めるのにほかのクリームと混ぜる「ブレンダー」を紹介してる
meijidori-clinic.jp/treatment/freckle/ointment.html 『歴史』
もともと昔はレーザー主流だった↓低侵襲化の流行ですね。だから、ハイドロキノンとトレチノインは、副作用を低減する前の時代遅れにはなってます。
Part 1 の1 : 2006/01/31
しみ取りは、美容皮膚科でもまだまだレーザー治療が主なような気がしますが、
TVでも話題になったトレチノイン治療
ディフェリン発売直後のパート5からパート31まで、1かテンプレにディフェリンもこのスレとして入っています。
10年後けっこう定着↓
Part 22 の 1 : 2015/03/10
気になるシミに、全顔美白、美肌目的等でトレチノインを使っている方。
皮膚科でオバジ式や東大式、あるいは個人で自己治療etc
ニキビ治療に特化したディフェリンも処方してもらえます。
あわせて、情報交換しましょう。 真っ赤で皮むけました、人前出られませんじゃ、10年前の過去ログ見ても変わりない。
2020年にハイドロキノンは、アメリカの薬局では販売禁止になりました
日本形成外科学会の『形成外科診療ガイドライン1』(2015年)で、推奨度Aのトレチノインとハイドロキノンに続き、
より副作用の少ない、新興のビタミンCやトラネキサム酸が推奨度Bなどと続くようになりました・・(新しいため研究は少ないため推奨度は下がる)
いまだレーザー治療は確立されてなく、難治性肝斑(最終手段)の場合に、これら外用剤との併用が求められるとされる(推奨度D)。
ガイドライン jsprs.or.jp/docs/guideline/keiseigeka1.pdf
2014年からアメリカでハイドロキノンフリーという流行が出てきて、副作用を理由に、
ビタミンCやトラネキサム酸など、連用可能な別の美白作用を使うようになってきています。注意しましょう。 「安定定型ハイドロキノン」
使いにくいんで1999年に飯村らがハイドロキノンの安定版として改良してきたものだ。
・実験モデルを使って皮膚浸透性が向上したことがこの論文で確認された
・また赤み・発疹・痒みなど副作用が減る可能性があるとされた
「ハイドロキノン」の欠点は、この論文 hdl.handle.net/10801/317 によれば
・水溶性なため皮膚浸透しにくい
・副作用を起こしやすく医師の処方が主流
・酸化しやすく酸化物に美白効果はなく副作用をさらに生じる(たぶん白斑になりやすい)
安定型ハイドロキノンは21世紀初頭の新型ハイドロキノンと言える。
しかし、2010年代にはオバジ式でさえ、ハイドロキノンフリーの製品を出し始めていることも忘れてはいけない。
令和のトレンドはこのハイドロキノンフリーだ。
【安定型ハイドロキノンの臨床試験】
研究論文は2005年が多い。少し古いということだ。
・「製剤中での安定性を向上させたハイドロキノン含有クリームの美白効果」(2005年)
doi.org/10.11340/skinresearch.8.1_81
ここで美白効果も確認され安全性も確認されたが、まだ紅斑(刺激性のためだろう)を起こすことも確認されている。
・「安定性ハイドロキノン軟膏の皮膚色素沈着に対する有用性の評価」(2005年)
偽薬と比較して色素沈着を改善しているという臨床試験
・「ハイドロキノン含有新規美白剤の開発とその安全性・有効性の検討」(2005年)
ハイドロキノンと比較して耐光性、耐酸化性、耐熱性に優れメラニン合成抑制能はほぼ同じ
ハイドロキノンにある1次刺激性はなかったことが確認された
ハイドロキノンの安定性向上と刺激性減少(2007年)
A hydroquinone formulation with increased stability and decreased potential for irritation.
www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/17524123
ハイドロキノンに、抗酸化物質エルゴチオネインと中国の皮膚鎮静伝統薬ゴシュユを配合。
皮膚刺激が少なく、トレチノインも含むクリームより美白効果は早く発揮され同等の美白効果があった。 【徐放性トレチノイン】
ナノエッグ(NANOEGG)ってやつだ。
アメリカで1971年発売のトレチノインの後継は、副作用軽減版2000年発売のアダパレンだが、
当初のトレチノイン自体を改良したのがナノエッグだ。
この話題も、結構前のここの過去ログでも出ている。
パート15 (2013年)
特にパート22から話題が活発でテンプレにも入っており、
パート24では最大で52レスの言及がある。つまり、やや話題が古い。
このスレに常駐しているシミゴリラは長らくテンプレに入っていたアダパレンさえも叩くようになり、
自分が年代の前後を理解できない知能だからと言って時代を逆行させている。気をつけろ。
徐放性トレチノンは、副作用も少ないが浸透性がトレチノインより良いため(水溶性になるし)、
以下のようにシミに良好だと書いてる論文もある。
www.jstage.jst.go.jp/article/jpstj/74/6/74_382/_pdf (2014年)
> ナノカプセル化することで、従来のトレチノイン
> 治療で発症していた強い炎症症状が軽減され、
> 炎症反応で完治が難しいとされる肝斑も短期間で治療が可能となった.
> 従って、ナノエッグトレチノインを塗布して
> 炎症を抑制し薬理効果が亢進した一つの要因として、
> 皮膚内に効率良く浸透した結果であると考えている。
オバジ式の日本版の最近の情報のひとつだな
www.mayumi-beautifulskin.com/pdf/insight-01.pdf
>日本人は肌に赤みが出るのを非常に嫌がります。
>そこで、赤みを出さないように、基材の知識やpHの知識を駆使して、様々な工夫を施しています。
>製品の順番を変えたり、グリコール酸の入っていないものを交互に使ったりして赤みのコントロールをしています。
>このような使い方は オ バ ジ 先 生 本 人 に 話 を し て 了 承 を 得 て い ま す。
皮むけ教は、「副作用が少なくても効果は同等だ」というアダパレンやレチノールの臨床試験しかないのに、無駄に皮をむき
しかも、流行は既に低価格化の進んだレチノールなどに移行しているのだ。 定期【トレチノイン/ハイドロキノンのガイドライン2019年】
・ハイドロキノン 4%まで(それ以上は副作用リスクの増加)
・オバジ式では、ハイドロキノンが5州で禁止されたこと、また色素沈着部位の耐性が出ることがあるので、2014年には市場にハイドロキノンフリーの製品が流行、
オバジも2015年にハイドロキノンフリーの新たな治療プログラムを発表した(レチノール、ビタミンC、アルブチン、マトリキシルを使用)
イギリス皮膚科学会では数週間までにすべきとしている。連用しすぎで肌が褐色になることがある。一般に定期的に休薬が必要。
・トレチノイン 一般に長期に使うなら濃度は低いままで炎症を弱めて効果は変わらない(高濃度は早く効果が頭打ちになる)。東大式に使うなら、色素沈着部位にだけ炎症が起きるまで塗る。
オバジ式の情報では、連用しすぎて反動的な過剰な色素沈着を起こすことがある。
・ハイドロキノンとトレチノインはオバジ式では連用は最長5か月、2-3か月休薬
・東大式ではトレチノインは連用最長2か月で、その後1-2か月休薬する。ハイドロキノンに言及がない(このことは2000年前後から変わってない)
・ステロイドについて、オバジ式、東大式共に使わない。ステロイドは、ステロイド、ハイドロキノン、トレチノイン三剤の合剤があるため使われることがある。ステロイドの副作用は、塗らないと強い炎症を起こす離脱症状、皮膚萎縮、毛細血管が浮き出る。
ハイドロキノンとトレチノインが両方入ってたらステロイドも入ってないかチェックすべき。 ステロイドはトレチノインの炎症を治すだけ。
ステロイドで治ることによるハイドロキノンのアレルギーの隠蔽に注意。
・肝斑にはハイドロキノンの方が効く。
・もっと皮膚の浅い部分にある薄い色素沈着にはトレチノインも効く。
・ニキビとスレタイにあるが(part12から)、ハイドロキノンとステロイドは、ニキビの治療薬ではない。
・ニキビの治療薬は、トレチノインの皮膚刺激の副作用を改良したアダパレンやエピデュオが主流(日本でも病院で処方できる)アダパレンも色素沈着に効く。
レチノールとか他のビタミンA系でも効く。美白剤としてハイドロキノンの代替となるアゼライン酸も効く。 【東大式の説明】(現在最新の2012年版)
・ハイドロキノンは顔全体にごく少量使用。
・トレチノインは色素沈着部位にのみごく少量使用。耐性があるため連用は最大8週間、休止は1-2か月。皮膚炎が広がるできる場合うまく使用できていない。
・ステロイドを使用しない。ステロイドを使うとメラニンの排出が遅くなるため。
www.cosmetic-medicine.jp/list/RAHQ.pdf
【オバジ式】
ハイドロキノンはその副作用の疑問のため欧州で厳しくなり、アメリカでもニューヨーク州/マサチューセッツ州などで規制を受けてきた。
www.skininc.com/treatments/facial/brightening/Hydroquinone-free-Products-Excel-as-Hyperpigmentation-Climbs-295930231.html
そしてハイドロキノン/トレチノインのゼオスキンにもハイドロキノンフリーの製品が登場。
・オバジ式、現ゼオスキンのハイドロキノンフリー製品は2015年に登場
zoskinhealth.com/blog/tag/skin-brightening/
・2016年のオバジのインタビュー
hauteliving.com/2016/09/how-to-make-sun-spots-fade-away-from-dr-zein-obagi/620139/
リバウンドの重症の色素沈着を起こすことがあるため、18週間以内(4か月半)にハイドロキノンを中止する。
休止中の2-3か月に、レチノール(トレチノイン代替)、ビタミンC(美白剤として知られる)などの製品に切り替えるが、これらの併用はハイドロキノンの効果を上回ることもある、と述べる。
web.archive.org で
zoskinhealth.com/blog/hydroquinone-free-products-reign-supreme/
・Cセラム つまり、ビタミンCだ
・ブライタライブ つまり、パルミチン酸レチノール、ビタミンC
・デイリーPD つまり、マトリキシル・アイキシルとパルミチン酸レチノール、レチノール
科学的根拠のありそうな成分では、このような成分が入った高額製品が登場した。
しかしだ、2016年以降2020年までには、オーディナリーを含む価格破壊かつクリーンビューティが英語圏を占領した。
中心となる有効成分だけを見れば破格で買える。
5千円程度で、マトリキシル、レチノール、ビタミンC、ルシノール(まだ大きくハイドロキノン系)ではないアゼライン酸/トラネキサム酸が買えるだろう また、このブライタライブってのが難しく、ヨーロッパとは製品が違うようだ。この製品は過去には日本でアルブチン配合とされていた。
今の日本のはブライトニル(ジグルコシル没食子酸)、カンゾウ根エキス、ダイズイソフラボンで50ml、19800円。←これらは高いくせに美白剤としての定評がないかと
現在、欧米ゼオスキンでは、トラネキサム酸とナイアシンアミドの配合を強調してる。トラネキサム酸は美白剤としての特集されていたり、ナイアシンアミドも日本で美白剤薬効の承認がある。
まあそして、インキ―リストが価格破壊しているので、ブライトニル、トラネキサム酸、ナイアシンアミド、今の時代どれも30ml2000円以下だろう。
ハイドロキノンによる黒変症
・中国人、組織黒変症の症例:www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4291921/ ←ここでも指摘されている。
・インド人、同じく症例:www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3482806/
「4%ハイドロキノンの使用経験のある中国人で、組織学的に診断された
外因性(ハイドロキノンによる)の組織黒変症(オクロノーシス)の症例報告」
細かな斑点がたくさんある。
長期間のハイドロキノンの使用にもかかわらず悪化した場合、これであり肝斑治療の失敗と誤診されるだろうと書かれている。
pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/18477169/
【イギリス皮膚科学会】
ハイドロキノンは数週間だけ使用すべき(要点以外省略)
ハイドロキノンは処方のみが可能で、時に暗い肌の原因になることがある。
近年では、トラネキサム酸も有効だと分かってきた
www.bad.org.uk/shared/get-file.ashx?id=169&;itemtype=document
【アメリカ皮膚科学会】
(ハイドロキノンやトレチノインの他に)
アゼライン酸やコウジ酸が処方されることもある
www.aad.org/public/diseases/color-problems/melasma#treatment 【古い医薬品トレチノインと有効性は同じ・副作用は改善】
・レチノール0.25% トレチノイン0.025%
・レチノール0.05% トレチノイン0.05%
・レチノール 1.0% トレチノイン0.1%
は、それぞれ同等の効果であった。シワ・小じわ、粗いシワ、肌のトーン、斑状の色素沈着、手触りの細かさで比較した。
www.ncbi.nlm.nih.gov/m/pubmed/25607905/
「レチノール0.2%とテトラヒドロジャスモン酸2%」VS「トレチノイン0.025%」の比較でも改善は同等、レチノールのほうが副作用が少ない。
onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1111/jocd.12131
アダパレン0.3%とトレチノイン0.05%と同等に、目や額のシワ、色素沈着を改善した。副作用も同じ頻度だった。
www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30105991 doi.org/10.1684/ejd.2018.3320
肝斑への効果では、0.1%のアダパレンと、0.05%のトレチノインの効果は同じであり、アダパレンの方が副作用が少なかった。
doi.org/10.1111%2Fj.1346-8138.2002.tb00324.x
ここで無料登録すれば読める。
www.medscape.com/answers/1068640-159344/what-is-the-role-of-tretinoin-in-the-treatment-of-melasma
肝斑への効果でも同じで、トレチノインでは63%に副作用
アダパレンでは10%前後に副作用 → pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/12227492/ 皮むけの副作用を抑えて、アンチエイジングなど得たい効果だけを得るように改良されてきた。
A「細胞分化が促されて肌がきれいになること」と、
B「皮むけなどの副作用」は(ターンオーバーではなく論文著者は皆揃って皮膚刺激が原因だとしている。そしてそれは減らせる)
別のプロセスで起こっていることが分かっている。
副作用だけを減らそう、それが薬理学の発展です。
BJD イギリス「皮膚科」雑誌の論文では、(論文を多く読んでいれば分かりますが、皮膚科では皮膚科雑誌が多い)
onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1111/bjd.16733
他の局所レチノイド剤とは対照的に、
トリファロテンは強力で選択的なレチノイン酸受容体 RAR-γ(ガンマ)の作動薬であるため、
RAR-β (ベータ)から起こる皮膚刺激が回避できるでしょう。
As opposed to other topical retinoid agents,
trifarotene is a potent and selective RAR‐γ agonist and this may avoid RAR‐β‐mediated skin irritation.
Consequently, it is hoped that this might translate to a better tolerability,
as ‘retinoid dermatitis’ is a well‐known and potential treatment‐limiting side‐effect of topical retinoids.
JDD 「皮膚科」薬雑誌 (非常に強調しますが、皮膚科の雑誌が多いですからね)
レチノイドの作用を理解することで革新がもたらされてきており、
・一番古いトレチノイン(1971年、もう50年前だ)は、アルファ、ベータ、およびガンマに結合する
・近代的なアダパレン(2000年)は、ベータおよびガンマのサブタイプに結合します。(今日までの臨床試験から有効性はそのままに副作用だけが減っていることが判明しています)
・【最新】トリファロテン(2019年)は、主にガンマにだけ結合します。
jddonline.com/articles/dermatology/S1545961618S0051X/2
一番古いトレチノインからアルファへの結合がなくなったアダパレンでも、有効性そのままに副作用だけが減っていますからね。
アルファへの結合は不要だったと考えられる。
トリファロテンが承認され、ベータへの結合を減らしてどうなるのかもう少しデータが出る必要があります。まだ他の医薬品との比較はないとのこと。
pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32567361/ 「世界はハイドロキノンを抜きはじめた」
”1970年代”には、アメリカでハイドロキノンが使われるようになる。ゼイン・オバジ博士も1987年にハイドロキノンとトレチノインのシステムを商品化する。
日本ではハイドロキノンはほとんど使用されなかったが、2001年から4%まで許可される。2013年には、ロドデノールによる白斑問題が起こり化粧品の注意書きが強化されるが、その資料で厚生労働省もハイドロキノンを想定している。
www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11121000-Iyakushokuhinkyoku-Soumuka/0000046702.pdf
>製造販売業者が、製品特性を考慮して「色抜けや黒ずみ」の注意喚起が必要であると判断した化粧品
>(ハイドロキノン含有化粧品等を想定)
欧州では2000年にハイドロキノンは医療のみで化粧品に禁止。アメリカでは2006年にFDAが報告書を出したが結論まで至らず保留中。だが5州でハイドロキノンは禁止。
ハイドロキノンで難治の褐変症が報告され、アフリカ系の人に起こると言われてきた。
褐変症の参考写真:117654-678602-raikfcquaxqncofqfm.stackpathdns.com/wp-content/uploads/2019/03/Ochronosis-updated.jpg
2019年、東アフリカでハイドロキノンの製造や輸出入の禁止条約。2013年に、ハイドロキノンによる難治性の色素沈着ついて、オバジ博士はアジア人でも起こると報告。
modernaesthetics.com/articles/2013-mar-apr/taking-the-pulse-of-hydroquinone-therapy-a-plea-for-caution
【ハイドロキノンフリー ― 2010年代】
2015年には、オバジ博士も自身のゼオスキンからハイドロキノンフリーの製品を出し、注意喚起。一部の州にはハイドロキノンはもう出荷していない。
ハイドロキノンの乱用・過剰使用によって、重篤な色素沈着の過剰といった難しい問題を残した、と。ハイドロキノンを連続使用をせず休薬するよう注意を促している。
zoskinhealth.com/blog/hydroquinone-free-products-reign-supreme/
そこで注目されているのが、トラネキサム酸、アゼライン酸、コウジ酸、アルブチン、ルシノール、
またセピホワイトMSH、W377といった美白成分である。もっとも、肝斑ではないそばかすのような軽い色素沈着であれば、ビタミンA、ビタミンC誘導体でも効果的だ。 【1970年代のトレチノインから、21世紀のレチノールへ】
英 Vogue も2012年に「レチノールへの回帰」(現題 The Return to Retinol )を書いている
www.vogue.com/article/the-return-to-retinol
”1971年”に、レチノイン酸(トレチノイン)を、FDA(アメリカ医薬品局)がニキビの薬として承認した。
シワや色素沈着の改善も観察された。トレチノインは紫外線で急速に分解し、赤味・皮むけなど強い副作用のため、
研究者はレチノールにも興味を持ったが安定させることが難しく長く注目されなかった。
それでも、1980年代にはレチノールは化粧品に配合され、使う頃には分解してしまっていたものもあるだろう。メーカーは開発を重ねる。
2005年には日本でも、資生堂のナビジョンがドクターズコスメの製品として、2017年には遂に「シワ改善」の効能を表示した一般の化粧品となった。www.wwdjapan.com/articles/391753
英Vogueは、2010年に英国皮膚科学雑誌にてトレチノインと同程度にレチノールがシワを改善した研究があることを書いている。
2015年の試験でも、効力を同じにした3種類の濃度でトレチノインとレチノールの、シワと色素沈着の改善度は同じであった。www.ncbi.nlm.nih.gov/m/pubmed/25607905/
皮膚刺激が最も強い5であるトレチノインではなく、3であるレチノールを使えばいいでしょう。a-care.net/assets/img/feature/type/img_type_01.png
【次世代レチノイド、新世代成分の登場 ― 2016年以降】
さて、エンビロンは最も刺激の少ない「パルミチン酸レチノール」を使いその名を世界にとどろかせてきました。しかし新興の成分も負けていません。
「バクチオール」は、シワ・色素沈着にレチノールと同等の効果かつ、副作用を減らしている植物成分として2019年にブームです。肌に負担をかけません。www.wwdjapan.com/articles/966988
次世代レチノイドとして知られるエステル化トレチノインには、エスティローダーも注目。やはり刺激性を改善しないと化粧品には使えません。www.eurekalert.org/pub_releases/2018-05/ss-te051618.php
技術も追いつき化粧品となり、そして価格破壊によって30mlで2千円もあれば買えます。これが時代変化です。 ステロイドの連用は、弱いステロイドでも1週間とせよ(日本皮膚科学会)
www.dermatol.or.jp/qa/qa1/q12.html
エピデュオゲル、もしくはアダパレン、過酸化ベンゾイルがニキビ痕に効果があるという論文
pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/29549598
pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/29549588
新論文 ニキビに対するアゼライン酸とトレチノインの有効性に差はなかった(コクランレビュー)
pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33034949/?dopt=Abstract
コクランレビューというのは最高峰の文献調査ですね。そこで差がないというのは、トレチノインの方が激しい皮向け、赤みを引き起こしますから、副作用を入れるとアゼライン酸の方がいいということになるかと(アゼライン酸の副作用はピリピリ感がある程度かと)。(さらにアダパレンとトレチノインの有効性は同等なので、しかしまだアダパレンは赤みを起こすので、赤みを避けるには今のところアゼライン酸がよいかも)
サリチル酸も差がなかったが研究が少ないとかそういうことで、「差がない可能性がある」と評価されている。
まあでも、この2つの酸は肌を薄くするので、結局はビタミンを使わないといけないかもしれない
コクランではニキビに対する過酸化ベンゾイルは、トレチノインやアゼライン酸より効果があった。(まあベンゾイルの乾燥は酷いが)
こちらは、トラネキサム酸は肝斑治療のゲームチェンジャー(改革者でほとんど副作用はない)なので行われた試験
・1.8%リポソーム化トラネキサム酸の毎日の塗布
・2%ハイドロキノン(20世紀の美白剤で安全性の議論があり長期使用は推奨されず皮膚刺激も起こりやすい)の毎日の塗布
・0.1ミリ(本番では100umで、これで合ってるか?)のダーマスタンプ後(0.1ミリならダウンタイムなしだ)に5%トラネキサム酸の塗布、これは週1
3ヶ月後の効果に違いはなかった。pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33091202/ 「トレチノイン改良版では効果は同じで副作用は減っている例」
医薬品で見ると
・トレチノイン1971年登場
・アダパレン2000年登場(レチノインの改良版)
0.05%トレチノインクリーム
0.1%アダパレンクリームにそれぞれランダムで割り当てたという試験がある pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/12227492/
肝斑(美白剤研究でよく対象になる代表的なシミ)
の重症度を示すMASIスコアは、
37%減少トレチノイン
41%減少アダパレン この減少度は統計的には差は見られないということだった。
この場合、アダパレンはトレチノインの2倍の力価だ。
力価には意味がない、「同じ効果を出すのにどれだけ必要か」という情報だからだ。
アダパレンがトレチノインの2倍の力価だったことには意味はない、これはメリットでも何でもない。
63%の人に副作用が出たのはトレチノイン 痒み、ほてり、乾燥、紅斑、フケ様
8%の人に軽度の紅斑とヒリヒリ感なのはアダパレンで、13%に乾燥
この同じ効果を出すのに副作用が激減していたという情報は、メリットだ。
さすがトレチノイン改良版という実績だ。 ハイドロキノンの心配されている黒い肌になるとはどういう症状なのか
長期連用によって、下2つのアドレスにあるような、
黒の粒粒、白の粒粒が混ざった黒っぽい肌になって
これが難治になってしまうということだ
だからオバジでさえ長期連用するなと注意喚起、
そしてほかのメーカーは脱ハイドロキノンし、また、クリニック不要の化粧品化していっているわけだ
ハイドロキノンによる黒変症
・中国人、組織黒変症の症例:www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4291921/
・インド人、同じく症例:www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3482806/
「4%ハイドロキノンの使用経験のある中国人で、組織学的に診断された
外因性(ハイドロキノンによる)の組織黒変症(オクロノーシス)の症例報告」
細かな斑点がたくさんある。
長期間のハイドロキノンの使用にもかかわらず悪化した場合、これであり肝斑治療の失敗と誤診されるだろうと書かれている。
pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/18477169/ そういう流れ、時代変化はハイドロキノンから脱しようと比較してきている
>>282ブライトニルにはこれほどの臨床試験がない。
【190人】
5%のトラネキサム酸は、2-3%のハイドロと同等の可能性がある。
・5%トラネキサム酸は、3%ハイドロキノンと同等
100人 www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/31057273
・5%トラネキサム酸は、2%ハイドロキノンと同等
60人 www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28748406
・リポソーム化5%トラネキサム酸は、4%ハイドロキノンと同等
30人 www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26177992
【573人】
これは、329人の巨大研究がありますから、まあ同等と考える。
・20%アゼライン酸は、4%ハイドロキノンより効果的
29人 www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22151936
・20%アゼライン酸は、4%ハイドロキノンと同等
329人 www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/1816137
・20%アゼライン酸は、4%ハイドロキノンより効果的ではない
60人 www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/3073279
・20%アゼライン酸は、2%ハイドロキノンより効果的
155人 www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/2528260
この329人の研究にこう書いてある。
>アゼライン酸はメラニン細胞と線維芽細胞に影響を与えず、ハイドロキノンで心配されるような白斑や褐変を起こさない。
>このようなアゼライン酸の非毒性の性質は、長期間にわたり再発する肝斑の治療に有利でしょう。
・グループ1 トラネキサム酸3%配合美容液 他成分 ナイアシンアミド2% アルブチン4%
・グループ2 トラネキサム酸2%配合美容液(ナイアシン・アルブチンは同じ)
・グループ3 ハイドロキノン4%
44名の参加者で平均し、4週間後、美白効果と色素沈着の改善にグループ差はない
doi.org/10.1111/dth.13146
オーディナリーなどのナイアシンの美容液は10%なのでこの試験の量はかなり少ないし、アルブチン4%は多い。
3ヶ月後の効果に違いはなかった。
・1.8%リポソーム化トラネキサム酸の毎日の塗布
・2%ハイドロキノンの毎日の塗布
・0.1ミリのダーマスタンプ後(0.1ミリならダウンタイムなしだ)に5%トラネキサム酸の塗布、これは週1
www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/33091202 ハイドロキノンにより難治の色素沈着になる副作用が発覚し・・・
日本では2013年に、カネボウの美白剤ロドデノールによる白斑問題が起こり化粧品の注意書きが強化されるが、
その資料で厚生労働省もハイドロキノンを想定している。
www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11121000-Iyakushokuhinkyoku-Soumuka/0000046702.pdf
>製造販売業者が、製品特性を考慮して「色抜けや黒ずみ」の注意喚起が必要であると判断した化粧品
>(ハイドロキノン含有化粧品等を想定)
「2020年遂にアメリカでも薬局での販売禁止」
アメリカでは2006年からハイドロキノンの禁止が議論され(その結果、5州では州法で禁止されている)、
2%濃度までが処方箋なしで買えたんですが
ハイドロキノンは、GRASE(概して安全かつ有効)を満たしていないため、
2020年9月からのアメリカのCARES法により、
OTCの(薬局での処方箋なしでの)ハイドロキノンを追放した(つまり2%以下でも販売できない)。
www.medestheticsmag.com/news/news/21220481/acara
医療文献データベースのPUBMEDを検索
hydroquinone-free (ハイドロキノンフリー)で検索すると
pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/?term=%22hydroquinone-free%22&;sort=date
2014年に2件、2013年に6件、2011年に1件の論文があるわけです。
non-hydroquinone(非ハイドロキノン)で検索すると(美白剤としての資料に絞ると)
pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/?term=%22non-hydroquinone%22&;sort=date
2022年に2件、2021年に1件、2020年に1件、2019年1件、2016年に1件、2014年に1件。
母数は少なすぎるが、2014年の「ハイドロキノンフリー」から2020年の「非ハイドロキノン」に語彙が変化しています。 長年トレチハイドロでやってきたオバジが
2013年に論文にしていることだが modernaesthetics.com/articles/2013-mar-apr/taking-the-pulse-of-hydroquinone-therapy-a-plea-for-caution
シミの部位の方がハイドロキノンの効果に対する耐性ができやすいので、
ハイドロキノンの長期連用により、
シミがより目立つ
だから休薬しないといけない。黒変症になるというハイドロキノン毒性以外の休薬の理由だ。またトレチノインも・・・
>Patients generally find retinoic acid hard to tolerate long-term
>because the portion of the drug that is not absorbed for skin repair remains on the skin's surface,
>which can provoke continuous reactions. irritation, these reactions can include redness, dryness, and exfoliation.
>These side effects explain why many patients abandon treatment with retinoic acid.
>(訳)患者は通常は、長期的にトレチノイン(レチノイン酸)を使用し続けられないことが分かります。
>なぜなら、肌の修復のためには吸収されなかった、一部が肌表面に残って
>反応を引き起こすからです。刺激性、赤み、乾燥、皮剥け。
>こうした副作用は、なぜ多くの患者がトレチノインの治療を放棄してしまうのかを説明します。
皮剥け教は意味ないから気をつけろ! ハイドロキノンを使ってきたゼオスキンのオバジ博士も、注意喚起するようになり、
2016年のインタビューでは
hauteliving.com/2016/09/how-to-make-sun-spots-fade-away-from-dr-zein-obagi/620139/
>Excessive hydroquinone concentrations may induce toxic or shocking effects on melanocytes,
>forcing them to regroup and increase their melanin production resulting in unwanted rebound hyperpigmentation.
>(拙訳)過剰にハイドロキノン濃度が高すぎると、(色素を作っている)メラニン細胞への有毒または強烈な影響によって
>(色素)メラニンの生成を増加させ、望まれない、反跳的な(リバウンドした)色素沈着を起こすことががある。(なのでこの文献では「18週までにやめよう」)
>>277 にある形成外科学会ガイドラインでは(2015年)
「トレチノインの外用療法は肝斑をはじめとする多くの表皮性の色素沈着の治療に有効である(グレードA)」
トレチノインをグレードAとしているが、グレードAとは「有効性を示す良質な試験が1つ以上ある」というだけで、
2件の研究を引用している。その片方は、なんと誤読だ(笑)
・光損傷に関連した liver spots のトレチノイン外用による治療
・Topical tretinoin (retinoic acid) treatment for liver spots associated with photodamage
pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/1729619/
よく使われている肝斑の英語 Melasma (診断名だろうね)ではないので、liver spot は肝斑ともとれるが
論文内の定義を拾っていく、調べる必要がある。
冒頭には、「一般にliver spotと呼ばれる色素沈着」(hyperpigmented lesions commonly called liver spots)とあるし
「患者と臨床試験の設計」(PATIENTS AND DESIGN)には、
実際の患者の描写では「actinic lentigines の臨床特徴」がある患者(clinical characteristics of actinic lentigines)とあり、
つまり、actinic lentiginesは、「肝斑ではなくむしろ、老人性色素斑や日光黒子と呼ばれるシミだ」。
これにはトレチノインは効くわけだよ。 日本の2015年のガイドラインは、お粗末で
ビタミンC、ハイドロキノン、トレチノインにしか言及がない。トレチノンについては誤読のようだ。
しかし、英米の情報をよく調べるとイギリス皮膚科学会はトラネキサム酸に、
アメリカ皮膚科学会はアゼライン酸やコウジ酸への言及がある >>282
2021年10月27日の医療記事では、2020年のハイドロキノンの薬局での販売禁止以降、代替製品が以前にも増してきた。
10年前には5種類しかなかったハイドロキノン代替品はいまや数十も見つかるとのこと。
ナイアシンアミド、ビタミンC、アゼライン酸、トラネキサム酸、甘草抽出物であるリクイリチン、ダーマローラーに言及している。有効性にも。
www.medscape.com/viewarticle/961670
→ ナイアシンアミド4%とハイドロキノン4%比較、2011年、27人2か月、
測定値は同じだが著効改善はハイドロキノン55%で11%多いとされ副作用はハイドロが多い pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/21822427/
→ ビタミンC5%とハイドロキノン4%比較、2004年、16人4か月、測定値は統計差がない(=同じ)、
著効はハイドロ93%で30%多く、副作用はハイドロが63%多い69% pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/15304189/
↑このビタミンC5%の試験は、上記日本のガイドラインでも参照されていることを考えると、
日本のガイドラインでは、ナイアシンアミドは調査対象に入っていなかったと分かるだろう。
2021年のオーストラリアの網羅的な論文記事では
アゼライン酸、コウジ酸、トラネキサム酸、ビタミンCなどに言及がある。まあ、しかしナイアシンアミドは言及がない。
www1.racgp.org.au/ajgp/2021/december/melasma 「肝斑治療の有効性の比較:ランダム化比較試験のネットワークメタアナリシス」2021年9月29日
www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC8511390/
2020年12月までの試験。ハイドロキノンの長期連用の副作用みたいのはこの分析には入ってこない。
効果では、3種混合クリーム(ハイドロキノン、トレチノイン、ステロイド)が薬として売っているので、これの効果が高くなっているが、
ほかが「単一成分」で、これは併用「3種混合」=なのが重要な注釈。
オバジ式・東大式共にステロイドを推奨していないが、アメリカの一般医師ならひとつ処方すればいい「簡単お手頃薬」ということだ。
肝斑(シミ)の減少度は高いものから:
QスイッチNd:Yag 1,064 nmレーザー(QSND)、IPL、アブレイティブフラクショナルレーザー(AFL)
3種混合クリーム(TCC)、塗るビタミンC(tVC)、飲むトラネキサム酸(oTA)、ケミカルピーリング、
アゼライン酸(AA)、ダーマローラー(MN)、塗るトラネキサム酸(tTA)、トレチノイン、ピコ秒レーザー、ハイドロキノン(HQ)。
そして、併用のほうが効果が高いとされている。ダーマーローラー&トラネキサム酸などなど。
副作用の頻度の数値は、「詳細のない割合であり、参考にしかならない」と書かれている。
(原文: Owing to the limited reports of side effects in detail, the results were only for reference.)
副作用の強さの概念がないし、どういった副作用を含めたか、という基準がバラバラかと。
ゼオスキンなどでもハイドロキノンを副作用の強いものと扱っているところ、この論文はこうした常識に反し数値のみになっているのに注意。
まあ例えばほかにナイアシンアミドなど様々な成分も網羅されていない ハイドロキノンの使用は皮膚がんリスクの3倍と関連(相関なのでどちらが原因かは不明とされるが)(2022年8月)
www.medscape.com/viewarticle/979800