羅生門のスレッドが見当たらないわけだが
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ジャームッシュの「ゴーストドッグ」ではオマージュをささげていたな。 今朝の産経新聞から
▼羅生門、デジタルで公開
日本が誇る稀代の名監督、黒沢明の代表作「羅生門」が、
ハリウツドの最新デジタル技術によって、映像、ザウンド共に見事に甦りました!
角川シネマ斬宿にて」1月29日{土)-12月12日(金)の限定公間になります。
”日本映画の至宝”を、この機会に是非ご覧下さい。
▼ご招待
本作品の公開を記念して。
劇場招待券を、抽選で15組、30名様にプレゼント致します。
はがきに【郵便番号、住所、氏名、年齢、好きな映画】を明記し
〒102-8302 東京都千代田区紀尾井町3-6
紀尾井町バークビル8階
角川映画株式会社「羅生門」チケットプレゼント係 へご応募下さい。
応募締切:11月26日(水)(消印有効)
※当選者の発表は発送をもってかえさせていただきます。
朗報です。 ソース
本日の産経新聞29面右中央の囲み記事(広告?) 2回目もまた寝てしまった。
独白が長すぎてきつい。 新宿角川シアター12日までなの?短いなあ
でも限定ポスター欲しい、かっこいい 水曜のサービスデイだったけど、たいして混んでなかったす、夜の回。 夕べ寝る前に観てたらあまりの音声の悪さに寝ちゃった。
ボリューム大きくすると三船さんと京マチ子の声がやたらでかいし小さくすると聞き取れない
今晩もう一回観るつもりだが、ヘッドホンして観たら多少は聞き取りやすくなるんだろうか・・・?
羅生門より前に衣笠が監督した芸者映画が欧米で公開されたが
全く受けなかったらしい。 その衣笠が地獄門でカンヌだかベネチアのグランプリもらったけど、
今ではすっかり忘れられてるね。
衣笠本人が受賞に納得できず
「受賞の意味がわからない」なんていわれちゃねえ。 羅生門の良さがわからなかった。
どこが見所なの?
俺に理解するのは10年早かったかな。 >>165
木こりは見た…!? 薮の中の殺人事件! 食い違う証言、犯人は誰だスペシャル そして訪れる衝撃のドンデン返し。 有名人の見た映画のランク付けをした本を見たことがあった。
J・レモンという俳優がNO.1に挙げていた。他でも上位に挙がっていた。
ワテには解からん映画じゃが。
羅生門の見所
巨大な羅生門のセット、三船と森の凄まじい斬り合い、無駄のない裁判所シーンのカット
世界に影響を与えた太陽ショット、早坂のボレロ >>147
原作を上手く脚色しているね。
橋本と黒澤は本当に天才だな。 木こりが森の中を歩くシーンは、何百回と見ても、飽きない
音楽も映像も最高
このスレ見つけて久々に見直したくなってきた。
斬新な映像技術もさることながら、渾沌・錯綜・曖昧模糊といった抽象的な状態を
見事に映像化したなあという記憶がある。
理に勝った映画。 三船と森の殺陣はリアルな汚さがあって好きだな。
七人の侍はあれを集団にした感じ。
DVDでも字幕がないから、ただでさえ話が分かりにくいのに、余計分からん。
東宝の黒澤DVDは字幕あるのに。 >>173
話、わかりにくいかなあ?
一字一句に至るまで完全に理解する必要がある話ではないと思うが。 デジタル完全版はセリフが字幕なくてもかなりの部分聴き取れるよ。 >>175
それは見てないけど
そんなに聞き取りにくいか?
角川シネマ新宿 1月9日まで
18:50より
羅生門 デジタル完全版
英語字幕スーパー版上映中 アバドの指揮にも影響与えているんだから凄い映画だ。 「謎解きに於いて 人々が求めるのは、"本当の事"では無く、"自分が信じたい事"に過ぎない」
…どっかの刑事ドラマの台詞 綺麗だよ。所々で修正しきれない部分(テロップの揺れや、欠落コマ補正時のデジタルくささ)はあるけどね。
特に灰色の濃淡の再現が素晴らしいです。
劇場で見たときも思ったけど、台詞は格段に聞きやすくなってます。
潰れてた高音と低音部がはっきりしてる感じ。
でも残したと言われる蝉の声は、録音時のヒスノイズにしか聞えないけどなぁw
ボックスの残りの3作品はDVD用のマスターを流用したのか、大変画質が悪いです。
デジタルノイズで細部が潰れてたのが残念。
『乱』なんて背景がボケボケ(´・ω・`) リマスターの予算、「羅生門」一作で使い果たしたんだな… てかBDリマスター以前に、アメリカのどっかの技術で羅生門はデジタルリマスターされて
るわけだよね?
何で他の黒澤作品もそうしないの? お金も時間も足りないからなぁ。
お金はともかくデジタルでの修復修正をこなせる会社が世界的に少ないので
順番待ち状態。
『羅生門』はデジタル修正に6000万円かかったそうだけど、まだこの作品は角川としても
”文化事業”として回収を見込まずに取り組めるかもしれないけど、『静かなる決闘』は厳しいだろうしね。
ちなみに『七人の侍』は億単位のお金で修正作業中だそうだよ。
皆が嫌ってる権利売ったお金で息子がやってるそうだ これから全国で羅生門デジタル修復版を上映するようだね。
http://www.kadokawa-pictures.co.jp/official/rashomon/theater.shtml
青森県劇場名 電話番号 先行 前売券 START END 上映中
シネマディクト 03/14 03/27
宮城県劇場名 電話番号 先行 前売券 START END 上映中
仙台フォーラム
新潟県劇場名 電話番号 先行 前売券 START END 上映中
新潟・市民映画館シネ・ウインド 02/21 03/13
福井県劇場名 電話番号 先行 前売券 START END 上映中
メトロ劇場
大阪府劇場名 電話番号 先行 前売券 START END 上映中
高槻ロコ9シネマ 02/14 02/27 『羅生門』はデジタル修正に6000万円かかったそうだけど
ぼったくりだろ 2本のプリントを4K2Kへのテレシネ&全コマ修正だから、そんなもんじゃないかな? 乱も観たいからと仕方なくBOX買ったのに・・・
クライテリオンから5月に出るそうだ。 >>188
おお本当だ! こっちも買うか…
ttp://www.criterion.com/films/754 >>190
クライテリオン盤は判らないけど、デジタルレストア版は生誕100年記念な2010年じゃないかなぁ 「羅生門」の雨の効果はほんと絶大だよな。
凄まじい土砂降りの現在とカンカン照りの回想シーンの極端なコントラスト。
ラストシーンで雨が上がるところが心象風景になってる。
橋本忍と共同脚本だがあの凄い雨を思いついて実行する処が天才の天才たるゆえんだろう。
ああいう感覚はスピルバーグにも受け継がれてる気がするな。
「ターミナル」とかね。
あれ脚本にあるのか知らないけど空港から出てくると雪景色なのが凄いと思った。
アレがただの雨とか晴天だと何も感動が無い。
2時間ずーと天気のない空港構内ばっかだったから振る雪という視覚的な開放感がすごい。 黒澤は助監督だった加藤泰と険悪な関係になったらしいね 今日の昼間にNHK・BSで放送されたけど、「おくりびと」がアカデミー外国語映画賞をとった翌日に
この映画が放送されるってのも奇遇だねえ。 マスコミの今更な馬鹿騒ぎには呆れるなw
羅生門とおくりびとは同じ賞をとっても同列には語れない。
羅生門は世界映画史に残る傑作だが、おくりびとはオスカー
受賞作くらいの認識で数年後には間違いなく忘れ去られる。
もう一度言うが同じ賞でも羅生門とおくりびとでは天と地の差があるんだよ。
ま、両方見たことがある人には良く分かるだろうよ。
>>197
羅生門の演出が凄すぎるだけ
おくりびとに非はないし素直に讃えようよ ベルイマン
ペキンパー
キューブリック
作風の全く異なるこの三人の監督が共通して
評価してるっていうのがこの映画の凄いところ。
三船、京、森の三人嘘を言ってるにしてもそれぞれが結局自分が殺した、と言って(森は自殺したと言って)他人に殺しを押し付けてないね 森の証言「胸の短刀を誰かが引き抜いた」のくだりで、彼が嘘をつく理由が無い。
志村証言の信憑性は そこで崩れるわけだから… ただ、「短刀をパクった」事以外には嘘をつく動機がないし、
短刀の件を隠蔽するのに他の出来事を歪曲する必要性があるとも思えない。 >>202
それだとただの嘘のつき合いじゃん。
これは皆自分自身を美化して誤魔化して生きてるってことでしょ。
つまり映画を見てる俺たちも、自分自身を誤魔化して生きてるんだと
気付かせる。これは芥川のアイデアだろうけど、黒澤は最後に
本当の良心だってあるはずだと気付かせて終わってるね。 自分は常に正しくて、多少間違ってしまっても
それは周りの奴らが俺を陥れようとしたからなんだ、
俺はいつも裏切られ不幸になってしまう。
とか、私は悲劇的な人生を生きてる哀れな弱い女。
とかw俺さまはな誰よりも強くて男らしい女にももてる男なんだ。
とかw
勝手な解釈で自分を捉えて生きている。
そんなエゴがぶつかり合うと、それぞれが勝手なストーリーを描いて
自分をそのドラマの主人公として物事を考える。
みんなもそうだろ、本当の自分を誰も知らない、俺は天才なのに。
なんてのも結構多いんじゃないのかな。
コンプレックスがある奴には天才願望って多いんだよな。
俺もそうだったかもなwと気づかせる映画なんだけどな。 「八月の狂詩曲」のスレが羅生門みたいになってる。
デンパが暴れてるだけだけどな。
原作の「鍋の中」読んでないのがバレバレ。
黒澤の傑作★「八月の狂詩曲」について語ろう
http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/rmovie/1087718446/ 鳥取市の誘致企業リコーマイクロエレクトロニクスにアルバイトに行っていた。
勤務態度不良でリコーのアルバイトをクビ同然で辞めた。
その後、鳥取市のテスコという工場に勤め真面目に働いていた。
「真面目に働いているのはリコーに対する報復(あてつけ?)」という噂でテスコをクビになった。
直後、テスコの社長から雇用保険の書類をとりに来るよう泣きそうな声で電話があった。
噂は嘘だと知ったのだろう。
雇用保険の手続きのため職安に行った。
職安の次長と相談すると、口止めをされた。
職安と会社は連絡を取り合っていたらしい。
しかし噂は狭い鳥取市である程度広がっているようだ。
リコーマイクロエレクトロニクスに電話を掛けた。
「君はうちのような一流企業が組織ぐるみでやったとでも思っているのかね?」
「そんなことはありませんけど」
「じゃあ会社には関係ないじゃないか」
しかし公的機関(職安)も巻き込んだ組織ぐるみの人権侵害の揉み消しである。 お白洲で三船が息巻いて喋ってる時の表情が
娘の美佳の面影と重なる。
あんま似てないと思ってたけど、若いころはやっぱ似てるね。 デジタル修整版を観たんだが画質は確かに向上したが、音をもう少し
良く出来なかったのかな?藪の中以外でも蝉時雨のようなノイズが
入っている。音響担当のセンスを疑った。 過去の遺産に寄生している分際で無駄金ふんだくりすぎなんだよ
修復屋なんていうフィルムについてる虫みたいなものは
アニメーター以下の低賃金でコキ使えよ 黒澤プロ:未公開写真など2万点をネット公開
黒澤プロダクション(横浜市)と龍谷大(京都市)は26日、故黒澤明監督の
未公開写真や創作ノートを収めたデジタルアーカイブをインターネット上に
公開した。公開された約2万点のほとんどが初公開で、閲覧は無料。
保管資料の劣化が著しいため、プロダクションが古典籍などのデジタル化
技術を持つ龍谷大に依頼。約4年がかりで完成させた。
幼少時代の写真から没後に映画化された「雨あがる」の生原稿まで、写真
約4000点▽台本1万868点▽創作ノート1482点▽メモ2747点などを
作成時期とともに公開している。直筆による書き込みが随所に見られ、プロ
ダクションの黒澤久雄社長は「ものを作る筋道や考える方向がよく分かると
思う。劣化で触れられない台本の中身を見てほしい」と話している。
作品名などで検索できる。画像のダウンロードなどはできない。
画像:黒澤監督の台本などを収めたデジタルアーカイブを披露する岡田至弘・
龍谷大教授=京都市下京区の龍谷大大宮学舎で2009年5月26日
http://mainichi.jp/select/wadai/news/images/20090527k0000m040109000p_size5.jpg
ソース:毎日新聞 2009年5月26日 19時27分(最終更新 5月26日 23時25分)
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20090527k0000m040041000c.html
黒澤デジタルアーカイブ
http://www.afc.ryukoku.ac.jp/Komon/kurosawa/index.html 最初の証言シーンで襲いかかる三船の手首に京が噛みついた時「あいたたたっ」て言ってる
そん時の三船の叫び声だけ何か演技じゃなくて素に感じた
多分役にのめり込んでた京さんは思っきり噛みついたと脳内考察しますた >>207
その最後の結論はちょっと違うぞ。
「本当の良心」なんて人間にはなかなか
つらぬき通せない。
人間には不完全な良心回路しか
付いてないんだから。
ギルの笛の音が聞こえてきたら
抵抗しきれないかもしれない。
不完全な良心回路を
きしませながら生きていくしかない。
あのラストを甘いとか言う人は
杣売りを「本当の良心」の人とか受け取ってしまったんだろう。
wikiとか見るに、利害関係のほとんどない木こりの話がほぼ正しいってのが衆目の一致するところなのか
武士の幽霊が短刀を抜かれたってのも、武士の幽霊の見栄の続きである、と 誰だってこんなスレにいたいやつはいない、
だが俺らのような羅生門ファンを必要として
いるスレはここにある。このまま人生を無駄に
生きるか、何かの為に生きるかお前が決めろ! 今年の7月31日にMBS「映画へようこそ」で
黒沢映画の羅生門が放送されていたのを
今ごろになって見たんだが……。
多襄丸が「男を殺さずとも、女を奪う事が出来れば〜」の
台詞の後に、一瞬だけはためく太極旗がカラーで
差し込まれているのはなんなのだろうか。
もしかして、サブリミナル効果を期待しているんじゃあるまいな…… 台風で休みになったんでレンタルして今見てるが、音源が悪いせいか肝心のセリ
フがイマイチ聞き取りにくい。
そのくせ三船のガハハハと笑う声や、京マチ子のギャーっという悲鳴だけが必
要以上にデカくて閉口してる。
面白そうなんだけど内容がよく分かんないなぁ〜と思ってたら、汚いナリのオ
ッサンが赤ん坊を引き取って、今終わってしまった。
何がなんだかサッパリ分からなかった。…残念だ。 >>226
一番矛盾の無い証言をしているのは、妻という説もある。
胸の短刀で夫&樵人の証言を裏付けるし、盗賊と夫が互いを庇い立てする証言をしているのも印象的。 黒澤映画は字幕をつけることをオススメするよ
特に羅生門は聞き取りづらい映画だから 最後の赤ん坊のとこはいらないね。都合よく取って付けたようでいかにも稚拙。
あと真砂は検非違使での聴取じゃなくて、
原作通り(清水)寺での懺悔にすべきだったと思う。
ああいった女の性質を表すに、神への懺悔と人への供述では
根本的な所で食い違いがあって、ストーリー自体にも大きく影響してくるから。 205 :この子の名無しのお祝いに:2009/03/14(土) 07:00:04 ID:u0giVuRr
森の証言「胸の短刀を誰かが引き抜いた」のくだりで、彼が嘘をつく理由が無い。
志村証言の信憑性は そこで崩れるわけだから…
206 :この子の名無しのお祝いに:2009/03/14(土) 20:02:08 ID:8ZpjKt0A
ただ、「短刀をパクった」事以外には嘘をつく動機がないし、
短刀の件を隠蔽するのに他の出来事を歪曲する必要性があるとも思えない。
黒澤明って具体的に何が凄いんですか?
http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/rmovie/1234267676/l50
に書いたけど,武士を殺したのも胸の短刀を引き抜いたのも真砂(武士の妻・・京マチ子)だよ.
黒澤は人間の事が全くわからない映像オタクだから誤解したのさ.
原作「藪の中」は三通りの解釈ができるよう、物的証拠も
それぞれの証言も敢えて半端にしてあるんだよ。
胸の短刀の件も、男が短刀で自殺をしてその短刀を木こりが盗んだ説と
真砂が刺して後で戻ってきて抜いた説の両方ともに可能性としてはあり得る。
ある程度までは推察できてもこれだけの証言では何れとは断定できない。
「辺り一面踏み荒らされていた」との木こりの証言もあるし、
となると多襄丸と男が争って、結局多襄丸が太刀で刺したが
それを男が庇ったという見方も可能性として無くはない。
真砂が刺したとした場合だと、多襄丸と夫とは戦わないことになるから
踏み荒らされていたという証言は矛盾する。
これも、その荒らされ方の程度を判然させない限り如何とも断定しかねる。
>短刀の件を隠蔽するのに他の出来事を歪曲する必要性があるとも思えない
実際に木こりが盗んでたとしたら、そのために嘘の証言をしないとも言えない。
むしろそこは隠そうとするのが自然の見方とも言える。 <原作「藪の中」は三通りの解釈ができるよう、物的証拠も
それぞれの証言も敢えて半端にしてあるんだよ。>
半端な書き方はしていない.自分に都合の悪い所だけ意図的に嘘を言っているだけでそれ以外はすべて一致している.
木こりは元話では単に事件の説明をするだけの脇役だ.
話の本筋に関わる様な役目ではない.
そもそも,真砂は自分が夫を刺殺したと言っているから,疑える可能性は無い.
武士も自分は小刀で刺されたのは認めている.
真砂の嘘は心中しようとしたという事だけだ. 元話の今昔物語集巻二十九第二十三「具妻行丹波国男於大江山被縛」
妻と伴い丹波の国へ行く男が大江山で縛られる話で説明されてるね:
若い男は、太刀と短刀を取り上げ、男を押さえつけ、馬の手綱で木にきつく
縛り付けた。そして、女に近寄って見ると、二十歳過ぎで、身分は賤しいけれど
魅力がありたいそう美しかった。
男は、女に心を奪われ、ほかに何も考えられなくなったので、女の衣を
脱がそうとすると、女は拒むことができそうにないと思い、言われるがままに衣を脱いだ。
そして、男も着物を脱ぎ、女を押し倒して交わった。
女はしかたがなく、若い男に言われるがままに男が縛り付けられている様子を見たが、
その時見られた男はどのような気になったのだろうか。
その後、若い男は起きあがり、もとのように服を着て、箙を背負い、
太刀を帯び、弓を手に持ち、馬に乗り、女に言った。
名残惜しく思うけれども、どうしもようもないから、このまま行くことにする、
あなたに免じてその男は殺さずにおいておくが、急ぎ逃げるために馬はいただいていくぞ、
と言って、一散に馬を走らせ、いずこともなく去っていった。
その後、女は男の縄を解いてやると、男は呆然としていたので、女は、
あなたはほんとうに頼りない、これからもこのように頼りないようでは、
いいことがありっこないですよ、
と言うと、夫は黙ったままだったが、そこから二人は連れだって丹波まで行った。
http://www.lares.dti.ne.jp/~ttakagi/diary/translation/konzyaku29_23.htm
武士は自分の不甲斐無さを親戚や知人に隠したかったのさ. >武士は自分の不甲斐無さを親戚や知人に隠したかったのさ.
だが、隠れて一部始終を見ていた木こりがいた。
だから、この話が現在まで伝わっているのである。 >>240
芥川は今昔物語をそのまま再現しようとしたんじゃないよ。
むしろその事件の裏にあるであろう真相を、彼独特の皮肉を交えて
彼の解釈を元に描いてみせたのが「藪の中」なわけで。 >そもそも,真砂は自分が夫を刺殺したと言っているから,疑える可能性は無い
この事件での女の特徴と事件の性質をよく頭にいれて考えてみればわかるよ。
女が「刺した」と言ったからといって、本当に刺したと
そのまま捉えてしまうのはあんまり安直すぎる。
それに、三人が三人とも「自分が刺した」と言っているのに
何故真砂の言い分だけが正しいと判断を下せる?
むしろ真砂は、短刀で実際に夫を「刺す」ということよりも
もっと卑猥で汚らわしい自分自身の性(さが)を隠すために、
あえて「刺した」と懺悔することによって
せめてもの罪ほろぼしをしたとは思えない? それにもし真砂が刺したとするなら、木こりの「辺りが一面に踏み荒らされていた」の証言はどうなる? 検非違使(けびいし)に問われたる木樵(きこ)りの物語
縄のほかにも櫛(くし)が一つございました。草や竹の落葉は、一面に踏み荒されて居りましたから、
きっとあの男は殺される前に、よほど手痛い働きでも致したのに違いございません。
辺りが一面に踏み荒らされていた理由は明らかさ:
多襄丸(たじょうまる)の白状
、――女はそれを一目見るなり、いつのまに懐(ふところ)から出していたか、
きらりと小刀(さすが)を引き抜きました。わたしはまだ今までに、
あのくらい気性の烈(はげ)しい女は、一人も見た事がありません。
もしその時でも油断していたらば、一突きに脾腹(ひばら)を突かれたでしょう。
いや、それは身を躱(かわ)したところが、無二無三(むにむざん)に斬り立てられる内には、
どんな怪我(けが)も仕兼ねなかったのです。が、わたしも多襄丸(たじょうまる)ですから、
どうにかこうにか太刀も抜かずに、とうとう小刀(さすが)を打ち落しました。
>>245
いや、そんなのは勿論わかってるんだけど、それだけの白状で
その「踏み荒らされていた」のが真砂と多襄丸の
一悶着の時についたそれとは言えない。ということを>>238でも言ってるわけ。
>これも、その荒らされ方の程度を判然させない限り如何とも断定しかねる
これね。
こういう微妙で中途半端な証言しか書いていないからどんな解釈でもできるってこと。
作者は事件そのものにまったく重きを置いてないから犯人はどうでもいいんだよ。 芥川は女は怖いという事を言いたかっただけだけどね:
検非違使に問われたる媼(おうな)の物語
はい、あの死骸は手前の娘が、片附(かたづ)いた男でございます。
が、都のものではございません。若狭(わかさ)の国府(こくふ)の侍でございます。
名は金沢(かなざわ)の武弘、年は二十六歳でございました。
いえ、優しい気立(きだて)でございますから、遺恨(いこん)なぞ受ける筈はございません。
娘でございますか? 娘の名は真砂(まさご)、年は十九歳でございます。
これは男にも劣らぬくらい、勝気の女でございます
要するに夫は意気地無しで人は殺せない.
女は嫌いな夫を刺殺しておいて,強盗に殺されたとか心中するつもりだったとか,抜け抜けと言う.
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