【893】中島貞夫【愚連隊】
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ヤクザに対する愚連隊の痛快な反抗を描いた「893愚連隊」。
若き松方の愚連隊、近藤正臣のスケコマシ、高松英郎のヤクザ、
京都を舞台に大暴れ。
「粋がったらあかん。ネチョネチョ生きるこっちゃ。」
当時の鶴田、高倉の正統派任侠映画への批評的作品でもあった。 「遊撃の美学 映画監督中島貞夫」がみつからねえ。
本屋で見たことある? 任侠路線から実録路線への移り変わりで
マキノ雅弘、佐伯清が引退、加藤泰は他社へ、小沢茂弘もメインから退く。
山下耕作のみ残るも、以前の活躍なし。
メインに上がってきたのが、深作欣二、佐藤純彌、中島貞夫。
実録路線になってヤクザ映画の中で社会的視点を保ってきた
深作、佐藤、中島の三氏が現実のヤクザの過剰な存在感に圧倒されたのかとの印象も受ける。
今まで持っていた良識を捨て去って、過剰な暴力剥き出しの世界に魅入られたかのように見えるよ。
その後の大作路線との落差を見ると実録路線は任侠映画の夢が過ぎ去った無念、
プログラムピクチャア崩壊前夜の悲痛な叫びを象徴していたのかなと思う。
中島さんは『日本の首領』辺りからは京都撮影所のエース監督。
中島さんの後、京都撮影所からエース級の監督は出ていない。
『バカ政ホラ政トッパ政』はワーストじゃないかな。
折角の倍賞美津子出演を生かしていない。
中山仁とかケーシー高峰を東映映画で見たくない。
>140
ダウン・タウン・ブギウギ・バンドと美輪明宏が
出てくるシーンはちょっと笑えるけどね 文芸坐の特集上映に行った人が多いみたいね。
次は佐藤純弥特集か。 >>138
池袋か渋谷だ。新宿の紀伊国屋には無かった。 『実録外伝 大阪電撃作戦』の郷^治、カッコ良かった。
『にっぽん’69 セックス猟奇地帯』に出てくるマゾヒストは沼正三だってね。 >>150
マジッ!?本人なの?
「くノ一忍法」40年前にあんなもの作れたのにはビックリ。 >>151
はい、「遊撃の美学」(P.155)で中島貞夫が語ってます。 『遊撃の美学』は編集ミス?があって初版は回収されたはず
あとで改訂版と交換してもらえたようだけど、そのためあまり本屋では見かけない >>153
初版というか校正ミス版は、新文芸坐での上映のときにしか売られなかった。
回収も何も、書店で発売されたのは最初から改訂版。 『893愚連隊』を観て、ところどころ初期(人類学入門あたり)の
今村昌平っぽさを感じたのですが、同時代性ってヤツですかねぇ? 今日の朝日新聞の書評欄に『遊撃の美学』がとりあげられていた。
評者、中条正平。 「殲滅 中島貞夫の映画世界」北冬書房 も復刊してぽ。 『日本の首領』のキャストは最初の構想は
佐倉−鶴田浩二、辰己−高倉健だったみたいね。
健さんが拒否して、
佐倉−佐分利信、辰己−鶴田浩二になった。
これで良かったのかな?ヤクザ映画全盛時代の最期の作品だけに複雑だ。 新文芸坐の特集で『日本の首領』観ましたが
野望篇あたりで佐分利信が着ていた、虎の刺繍が入ったガウンは
佐分利さん本人のアイデアだと中島監督がトークショーで語ってました。
けっこう本人ものっていたようなので成功なんじゃないですか。 >>159
その頃(77年頃)はすでに健さんが東映から離れ始めていた頃でしたからね。同年、「八甲田山」
「幸福の黄色いハンカチ」と2本も東映外でヒット作を得るので、出る必要も無かったですが。
プライドの高い鶴田が、佐分利の助演に甘んじたのがちょっと信じられませんけどね。
そこを俊藤さんが押さえたのでしょうね。たしかビリングでは鶴田がトップだったと思う。佐分利はトメ。
>>160
佐分利さんは自分も監督だったので、いろいろアイデアを出してくる、という話でしょう?
鶴田に佐分利、うるさ型が多くて大変だったのでは? 恐らく、Y口組に批判的な視点
も入っているのは、この三部作が最後じゃないですか?
同じ中島でも、「制覇」「激動の1750日」はY口組の宣伝映画みたいな内容だったね。 >>73
この前「狂った野獣」観たんですがあのバスの運転って渡瀬がやってたんですか、
スゲーな・・・
大阪、九条のシネヌーヴォで中島貞夫特集上映。
本日、中島貞夫監督と大森一樹監督のトークショー。
行った人はレポートをよろしくお願いします。
文芸坐の特集の時みたいに、関西在住の人盛り上げて!! 3日に『日本暗殺秘録』を観に行きましたが、盛況でした。 私も関西です
邦画指定席を楽しみにしています
ただ地上デジタルの影響で、KBSの映りが悪くなってきたのが悩みの種 本をよんであらためて、いろいろ語るに値するんだなと。
シネヌーヴォの特集は本当に有難かったです。
でも、東京のときよりちょっと規模が小さかったみたいですね。 「戦後秘話 宝石略奪」
マカオの闇ブローカー、に扮する若山トミーが笑える
昨年は東京、大阪で特集上映。
大著『遊撃の美学』発売。
『鉄砲玉の美学』がテレビ初放送。
中島ファンには実り多い年だったと思います。
『遊撃の美学』を購入したので、感想を語り合えれば楽しいと思います。 >170
うちもKBSの映り悪いんだけど、地上波デジタルが関係してるとはしらなんだ 今日のKBS京都「中島貞夫の邦画指定席」
例によって黄色のネクタイ 東映は何故か東大出が多い 中島貞夫 降旗康男 佐藤純弥 岡田茂元会長 >>175
地上デジタルはUHFの帯域を使ってますから
ちょっと出力が増えるだけでも影響を受けたりします >>1
「893愚連隊」見たけど痛快って感じは受けなかった、むしろ弱い者がウジウジやってて
最後に逆キレして893に反抗ってとこかと。
三船プロ製作で文太主演の『犬笛』が今月
日本映画専門チャンネルで放送。
中島作品で観ることができる機会が少ない作品なので要チェック。 >>180
どうも「黄金の犬」と混同してしまうのよね 『犬笛』はスタンダード作品。
『遊撃の美学』の巻末データによると130分余りの作品らしいが
昨日の放送は2時間以内で終了。
この辺の事情、分る方いますか? >>183
この人に制作費を出してあげるスポンサーとかいませんかね? 映像的な美しさは感じないが
企画、脚本家としての技量はある時期まで冴えていた。
『木枯し紋次郎』はテレビ版の便乗企画だったが
ストーリー、キャラクターの掘り下げは明らかに映画版が優れている。
市川のような華麗な映像感覚に欠ける分、評価が低いのかな? 文太の紋次郎、渋杉る程渋いよね。山本麟一が『関わりござんせん』で印象的
な悪役だったが、中村敦夫のテレビ版でも同じ台詞を言ってた記憶がある。 文太の紋次郎、シリーズ化して欲しかったな。
せめてあと2〜3本撮ってくれれば・・・。 実録物でも『脱獄広島殺人囚』と『安藤組外伝・人斬り舎弟』は、らしかったよ。 >>177
「なぜか」も何も、戦後の一時期、映画会社は超一流企業だったことを忘れてはいけない。
(今も新卒採用倍率だけなら、邦画三社−東宝・東映・松竹−はかなりのもの。今も
昔も簡単には入れない)
今の電通・博報堂やキー局・大手紙みたいなものだと考えればいい。学歴があれば入れる
訳ではないが、まずは学歴で足切りされるということ。深作は日芸だけどね。
ちなみにこういう業界は、今も昔も縁故が多いw
>>190
降旗さんは長野の人だから違うよ。ちなみにこの人もいいとこのお坊っちゃんで縁故で東映入社。
ttp://www.matusen.co.jp/myway/furihata/frt00.html
このインタビューを見る限り、降旗さんは人が好過ぎ。育ちが良くて人が好くて人柄に
余裕がある、そこが健さんに好かれるんだな。 高学歴が多いのは、東映より松竹大船でしょう。
東映の人は結構コンプレックスあったらしいよ。 松竹だと、大島、吉田、山田は旧帝大で、大島なんかは
成績がばつぐんだったそうだが、篠田は早稲田としょぼいね。 東映で助監督を募集していたのは何時頃までだろう。
団塊世代ではいないよね。
土橋亨監督の世代ぐらいまでかな? >>193
篠田は「こんなに人が多いんじゃ駄目だなあ」とか感じていたらしいが、ペーパーの語学・
論述で偶然、自分の得意なことが出て、創作試験も巧く書けたので、「これはいける
かも」と思ったらしい。前田陽一も創作の出来が良かったので入れた。
前田を強力に推したのは田村孟だったそうだ(当時の大船助監督採用は演出部主導の試験だった)
「国文学の院に行こうかと思っていたが、卒業時、実家にお金がなくなったので
就職した」とか言ってるけど、基本的には篠田もお坊っちゃんでしょ?
そんで、早稲田で陸上しながら近世文学か何か読んでたわけで、教養的・環境的には
贅沢に育った人なんだよ。監督としての評価は・・・だけどw
>>194
学歴や露骨な縁故も含めて、ああいう業界は贅沢に育った人じゃなきゃ入れない。今の代理店・キー局の
P・Dもいいとこの坊ちゃん嬢ちゃんや、大学で体育会でしたとか言う人が多いし。 現在、大阪芸術大学芸術研究所長で大阪芸術大学芸術学部映像学科教授。
映像学科長。元東映の鳥居元宏さんも教授。
大学で映画を学べるのは、ここと、東京芸大、日大芸術学部ぐらいなのかな?
今月は東映チャンネルで『日本の首領』三部作と『日本の仁義』
来月は『893愚連隊』を放送。 昭和41年の「任侠柔一代」もおもしろかった!村田英雄センセイ(笑)と
若き松方弘樹主演! やっぱプログラムピクチャーで冴える監督。 深作さんが『バトルロワイヤル』
佐藤さんが『男たちの大和』で復活したように
中島さんも最後の花火を打ち上げて欲しい。 『ジーンズブルース.明日無き無頼派』はニューシネマだね。
日常からの脱出、青春の暴走、世俗との相克、とても感傷的な作品だ。
ピュアなチンピラ渡瀬とクールな態度で熱いハートを隠している梶芽衣子の魅力が炸裂。
実録路線当時の東映での異色作。
邦画でニューシネマの影響下にある作品では一番好きです。
まだ十数本しか見てないんだけど、佐分利信(日本の首領)とか
志村喬(唐獅子警察)みたいな意外なキャラをやくざの大親分にするのは、
この人独特の演出手法でしょうか
それとも、たまたまその二つの映画だけがそうだったのでしょうか。
それと、原作見てないせいなんでしょうが、唐獅子「警察」という意味が
わかりませんでした。なぜ警察? >>206
今日の毎日に広告が載っていた。
大特集 「七十年代東映」 蹂躙の美学 中島貞夫、松方弘樹、リリーフランキー他
シナリオ付録 「実録.共産党」「日本暗殺秘録」笠原和夫
編集の四人組や、みうらじゅん、快楽亭ブラックとか気の進まない面々が多い雑誌だけれど
立ち読みしてくる。感想を書くからよろしく。 中島先生、大学で見たことあるが、とてもそんな凄まじい映画を
撮ったとは思えぬ、ものすげえ普通の爺さんだった。 >>206
読んだ。
中島貞夫に関する記述は「遊撃の美学」を参考にしている、
ってホントに抜書きやん。あとは福田和也らしい駄文。
監督へのインタビュー部分も新鮮味はなかったなあ。
他も特に突っ込んだ記事にはなってないし。こんなもんかね。 207です。付録も有るので買いました。感想は後ほど。
他に読んだ人も是非、書いてください。
en−taxi autumn『七〇年代東映』蹂躙の美学
そこには、既に起承転結も序破急もありはしなかった。静かな崩れと変質の時代を嘲笑するような
東映七〇年代、見るものを択ぶ、タガの外れた黄金ここにあり
1、現代暴力論 −もしくはヤタケタな東映映画作品なついて 福田和也
2、対談『脚本家.笠原和夫の「反」』 荒井晴彦×鮭秀実 進行、福田和也
3、「美能幸三に初めて会った夏」 岡田純良
4、『仁義なき戦い』の頃を思い出すと 松方弘樹 聞き手、吉田豪
5、『つるりとした気品−成田三樹夫の俳句』 石井英夫
6、『飲み、書き、演じたオトウさんたち−殿山さんとコミさんのこと』 内藤誠
7、『東横映画史略−満映後史、東映前史』 田中真澄
8、追悼石井輝男監督 『キングオブカルト 不死鳥の死』 リリーフランキー
シナリオ付録 笠原和夫 『実録、共産党』『日本暗殺秘録』 自分も読んだけど、記事内容がちょっと浅薄な気がしたなあ。
>>210さんの感想に期待。 劇場で「極道戦争 武闘派」を見て初めて中島貞夫を知った。
松山千春怖いよ。 産経匿名コラムの石井英夫が成田三樹夫を賞賛するというのがよくわからない。
成田の一番嫌うタイプの男だと思うんだけれど。 チンピラ映画の反抗性が良かったね。
親分中心の映画になってから魅力が無くなった。 今日ブックオフで「映像のスリット」買ってきたら
なんとサイン入りだった ほんとブックオフって怖い
ついに9月『893愚連隊』と『暴動島根刑務所』DVD発売だ。この調子で『まむしの兄弟』シリーズもDVD化して欲しい。 ラピュタ阿佐ヶ谷で「女番長 感化院脱走」を見た。
さすが中島貞夫と思った。 >>202
中島らしい意外性あるキャストといえば
荒木一郎、野坂昭如、三上寛といった
アングラ、サブカル系の文化人を起用するところか
あと火野正平もオイシイ役柄でよく使われてたな
「日本の首領」でも本筋と関係ないのに
ダメチンピラ火野のサブストーリーが丁寧に描かれてる >>219
毎週水曜夜7時〜 今日は「悲恋の若武者」 大阪電撃作戦は面白かったな。キャストの使い方が
同時期の深作より巧妙で良いね
レンタル落ちの「さらばわが友 実録大物死刑囚たち」見た
おもしろかった
隠れた名作じゃね?
>>228
「仁義なき」を彷彿とさせる
千葉ちゃんのハイテンション演技と
室田日出男の男根の怨念が凄いねwww 深作欣二は「バト・ロワ」二部作で命と引き換えに燃え尽きた。
石井輝男も出来はアレだが、晩年は自分の作りたいものを作り続けた。
佐藤純弥は「男たちの大和」で復活した。
山下敦弘、本田隆一たち教え子たちも活躍してる。
中島貞夫はどうするんだ。このまま終われないだろう。
健康状態も別に悪くないんでしょ。もうひと花咲かせてほしい。 >>232
東映の社員監督には橋本一がいるので(今のメジャーには恐らく数人しかいない正社員監督!)、
ロートル監督の出番はもうない。商業映画の大作を撮るベテランも澤井・出目・佐藤・降旗がいる。
残念ながら自主企画でも立ち上げない限り、中島さんが本編を撮れる可能性は限りなく低い。
深尾道典は撮ったらしいですが、まだ正式公開には漕ぎ着けていない。
中島と親しい牧口雄二も今は何もしていないらしい。牧口さんは東映のTV映画を黙々
と支え続けた人で、ある意味では中島さんなんかよりも偉い人なんですけどね。
倉本聰はフジの偉いさんと親しいので、まだ「優しい時間」「拝啓、父上様」などを
書かせてもらえる。中島さんも業界でまだ生き残っている旧友の倉本や村木良彦と組
んで何か出来ないものでしょうか? >>233
いや、そんなのは百も承知だよ。だからこそ、の奮起を促したいところ。
結局、企業内企画との折り合いをつけながら、自分の色を出してきた中島には、
撮影所システム以降の映画界の変化に無頓着でありすぎたというか。
本当に心の底から撮りたい企画というのはないのかもしれない。それを言っちゃおしまいか。
だからこそ、周囲というか、面白そうな原作なり題材なりの「場」を用意してやれる
プロデューサーの不在が痛い。
京都という場所柄からも、大作の企画のときに名前が挙がらないん一因だろう。
深尾道典は何を撮ったの? 牧口雄二は定年で東映を辞めたあと、映画から離れた。 >>234
深尾さんは「日を愛(かな)しむ」という新作があるらしいですが、詳細は全く不明です。牧
口さんも99年のテレ東「赤穂浪士」以来、TV映画も撮らなくなりましたね。
「赤穂浪士」も親しい松方に頼まれたんでしょうかね? TV映画は主演者や局プロに嫌われる(忘れられる)ともう駄目な
んですよね。残念ですが牧口さんを呼ぶ人はもういないのでしょう。
>撮影所システム以降の映画界の変化に無頓着でありすぎた
東映京都のスタッフを借りて(お金も借りて?)ATGで「鉄砲玉の美学」(73)
を撮ったり、寄せ集めのスタッフで教育映画「アゲインスト むかい風」(81)を
撮った人なので、それはないでしょう。ただ一から企画を立ち上げてとなると監督にもしば
しば金銭的なリスクが伴うのでやりにくいのでは?
上では気軽に倉本さんや村木さんの名前を出しましたが、それぞれに自分の仕事と生活があるので、同窓会気
分で中島さんと具体的にどうこうというわけにもいかないのだろうなと・・・。 東映チャンネルで「ポルノの女王/にっぽんSEX旅行」放映age >>232
>山下敦弘
大学の教え子?
中島の生徒だったんだ
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