宇宙、inter-universal

https://www.kurims.kyoto-u.ac.jp/~motizuki/Anabelioid%20no%20kikagaku%20to%20Teichmuller%20riron%20(Muroran%202002-08).pdf
Anabelioid の幾何学と Teichmuller 理論 望月 新一 (京都大学数理解析研究所) 2002年8月
(抜粋)
§1. p進双曲曲線を他宇宙から見る

我々が通常使用している、スキームなどのような集合論的な数学的対象は、実は、議論を開始した際に採用された「集合論」、つまり、ある Grothendieck 宇宙の選択に本質的に依存しているのである。この「1つの集合論」の採用は、もっと具体的にいうと、

「あるラベル(=議論に登場する集合やその元の名前)のリストの選択」

と見ることもできる。すると、次のような問い掛けが生じる:

問: スキームのような集合論的幾何的対象を別の集合論的宇宙から見たら、

つまり、たまたま採用したラベルたちを取り上げてみたら、その幾何的対象はどのように見えるか?

つづく