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小説
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0001学籍番号:774 氏名:_____
垢版 |
2014/06/25(水) 18:21:01.38ID:???
「私は他(ひと)に欺かれたのです。しかも血のつづいた親戚のものから欺かれたのです。私は決してそれを忘れないのです。私の
父の前には善人であったらしい彼らは、父の死ぬや否(いな)や許しがたい不徳義漢に変ったのです。私は彼らから受けた屈辱と
損害を小供の時から今日まで背負(しょ)わされている。恐らく死ぬまで背負わされ通しでしょう。私は死ぬまでそれを忘れる事がで
きないんだから。しかし私はまだ復讐をしずにいる。考えると私は個人に対する復讐以上の事を現にやっているんだ。私は彼らを憎
むばかりじゃない、彼らが代表している人間というものを、一般に憎む事を覚えたのだ。私はそれで沢山だと思う」


こころ
夏目漱石
0111学籍番号:774 氏名:_____
垢版 |
2014/11/14(金) 21:10:25.49ID:???
「この手紙があなたの手に落ちる頃には、私はもうこの世にはいないでしょう。とくに死んでいるでしょう」


こころ
夏目漱石
0112学籍番号:774 氏名:_____
垢版 |
2014/11/18(火) 20:10:34.02ID:???
Kは小さなナイフで頸動脈を切って一息に死んでしまったのです。外に創(きず)らしいものは何にもありませんでした。私が夢のような
薄暗い灯(ひ)で見た唐紙の血潮は、彼の頸筋(くびすじ)から一度に迸(ほとばし)ったものと知れました。私は日中の光で明らかにそ
の迹(あと)を再び眺めました。そうして人間の血の勢(いきお)いというものの劇(はげ)しいのに驚きました。


こころ
夏目漱石
0113学籍番号:774 氏名:_____
垢版 |
2014/11/18(火) 20:14:28.86ID:???
しかし腹の底では、世の中で自分が最も信愛しているたった一人の人間すら、自分を理解していないのかと思うと、悲しかったのです。


こころ
夏目漱石
0115学籍番号:774 氏名:_____
垢版 |
2014/11/18(火) 20:20:02.30ID:???
私はしまいにKが私のようにたった一人で淋(さむ)しくって仕方がなくなった結果、急に所決(しょけつ)したのではなかろうか
と疑い出しました。そうしてまた慄(ぞっ)としたのです。私もKの歩いた路(みち)を、Kと同じように辿(たど)っているのだとい
う予覚(よかく)が、折々風のように私の胸を横過(よこぎ)り始めたからです。


こころ
夏目漱石
0116学籍番号:774 氏名:_____
垢版 |
2014/11/19(水) 00:34:00.01ID:???
それだけならまだいいのですけれども、「Kさんが生きていたら、あなたもそんなにはならなかったでしょう」というのです。私はそう
かも知れないと答えた事がありましたが、私の答えた意味と、妻の了解した意味とは全く違っていたのですから、私は心のうちで
悲しかったのです。それでも私は妻に何事も説明する気にはなれませんでした。


こころ
夏目漱石
0117学籍番号:774 氏名:_____
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2014/11/19(水) 22:15:02.89ID:???
薄暗い行灯(あんどん)の下(もと)で、暴風雨(あらし)の音の間にこの言葉を聞いた自分は、実際物凄かった。彼女は平生から落ち
ついた女であった。歇私的里風(ヒステリふう)なところはほとんどなかった。けれども寡言(かげん)な彼女の頬は常に蒼(あお)かっ
た。そうしてどこかの調子で眼の中に意味の強い解すべからざる光が出た。


行人
こころ
0118学籍番号:774 氏名:_____
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2014/11/27(木) 00:14:52.57ID:BJDf6Fcd
あげ
0119学籍番号:774 氏名:_____
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2014/12/02(火) 22:00:04.80ID:???
私の旧友は私の言葉通りに取り計らってくれました。もっともそれは私が東京へ着いてからよほど経った後の事です。田舎で畠地などを売ろうとしたって容易に
は売れませんし、いざとなると足元を見て踏み倒される恐れがあるので、私の受け取った金額は、時価に比べるとよほど少ないものでした。自白すると、私の財
産は自分が懐にして家を出た若干の公債と、後からこの友人に送ってもらった金だけなのです。親の遺産としては固(もと)より非常に減っていたに相違ありませ
ん。しかも私が積極的に減らしたのでないから、なお心持が悪かったのです。けれども学生として生活するにはそれで充分以上でした。実をいうと私はそれから
出る利子の半分も使えませんでした。この余裕ある私の学生生活が私を思いも寄らない境遇に陥し入れたのです。


こころ
夏目漱石
0122学籍番号:774 氏名:_____
垢版 |
2014/12/28(日) 22:29:16.11ID:???
その時私の受けた第一の感じは、Kから突然恋の自白を聞かされた時のそれとほぼ同じでした。私の眼は彼の室の中を一目見るや否や、あたかも硝子で作った義眼のように、動く能力を
失いました。私は棒立ちに立ち竦(すく)みました。それが疾風のごとく私を通過したあとで、私はまたああ失策(しま)ったと思いました。もう取り返しが付かないという黒い光が、私の未来を
貫いて、一瞬間に私の前に横たわる全生涯を物凄く照らしました。そうして私はがたがた顫(ふる)え出したのです。


こころ
夏目漱石
0124学籍番号:774 氏名:_____
垢版 |
2015/01/03(土) 18:16:56.56ID:???
「これでも元は財産家なんですよ、君」といい直した先生は、次に私の顔を見て微笑した。私はそれで
も何とも答えなかった。むしろ不調法で答えられなかったのである。


こころ
夏目漱石
0125学籍番号:774 氏名:_____
垢版 |
2015/01/12(月) 16:09:37.08ID:???
「君は山を呼び寄せる男だ。呼び寄せて来ないと怒る男だ。地団太(じだんだ)を踏んで口惜(くや)しがる男だ。そうし
て山を悪く批判する事だけを考える男だ。なぜ山の方へ歩いて行かない」


行人
夏目漱石
0126学籍番号:774 氏名:_____
垢版 |
2015/01/18(日) 16:21:54.09ID:???
「これでも元は財産家なんだがなあ」
先生の言葉は半分独(ひと)り言(ごと)のようであった。それですぐ後(あと)に尾(つ)いて行き損なった私は、つい黙っていた。
「これでも元は財産家なんですよ、君」といい直した先生は、次に私の顔を見て微笑した。私はそれでも何とも答えなかった。むしろ不調法で答えられなかったのである。


こころ
夏目漱石
0128学籍番号:774 氏名:_____
垢版 |
2015/01/27(火) 17:27:18.04ID:???
 ぼんやりして、少時(しばらく)、赤ん坊の頭程もある大きな花の色を見詰めていた彼は、急に思い出した様に、寐ながら
胸の上に手を当てて、又心臓の鼓動を検し始めた。寐ながら胸の脈を聴いてみるのは彼の近来の癖になっている。動悸
は相変らず落ち付いて確に打っていた。彼は胸に手を当てたまま、この鼓動の下に、温かい紅の血潮の緩く流れる様を
想像してみた。これが命であると考えた。自分は今流れる命を掌で抑えているんだと考えた。それから、この掌に応える、
時計の針に似た響は、自分を死に誘う警鐘の様なものであると考えた。この警鐘を聞くことなしに生きていられたなら、
――血を盛る袋が、時を盛る袋の用を兼ねなかったなら、如何に自分は気楽だろう。如何に自分は絶対に生を味わい得
るだろう。けれども――代助は覚えずぞっとした。彼は血潮によって打たるる掛念のない、静かな心臓を想像するに堪え
ぬ程に、生きたがる男である。彼は時々寐ながら、左の乳の下に手を置いて、もし、此所(ここ)を鉄槌(かなづち)で一つ
撲(どや)されたならと思う事がある。彼は健全に生きていながら、この生きているという大丈夫な事実を、殆(ほと)んど奇
蹟の如き僥倖とのみ自覚し出す事さえある。


それから
夏目漱石
0131学籍番号:774 氏名:_____
垢版 |
2015/03/05(木) 16:01:07.48ID:???
あなたもご承知でしょう、兄妹の間に恋の成立した例のないのを。私はこの公認された事実を勝手に布衍(ふえん)している
かも知れないが、始終接触して親しくなり過ぎた男女の間には、恋に必要な刺戟の起る清新な感じが失われてしまうように考
えています。香をかぎ得るのは、香を焚き出した瞬間に限るごとく、酒を味わうのは、酒を飲み始めた刹那にあるごとく、恋の
衝動にもこういう際どい一点が、時間の上に存在しているとしか思われないのです。一度平気でそこを通り抜けたら、馴れれ
ば馴れるほど、親しみが増すだけで、恋の神経はだんだん麻痺して来るだけです。


こころ
夏目漱石
0132学籍番号:774 氏名:_____
垢版 |
2015/04/05(日) 22:42:00.73ID:???
「世の中に分(わか)らない人間(にんげん)程危険なものはない。何を為(す)るんだか、何を考へてゐるんだか安心が出来ない。
御前(おまへ)は夫(それ)が自分の勝手だから可(よ)からうが、御父(おとう)さんやおれの、社会上の地位を思つて見ろ。御前
だつて家族の名誉と云ふ観念は有(も)つてゐるだらう」


それから
夏目漱石
0138学籍番号:774 氏名:_____
垢版 |
2015/06/16(火) 21:18:46.61ID:???
「子供でもあると好いんですがね」と奥さんは私の方を向いていった。私は「そうですな」と答えた。しかし私の心には何
の同情も起らなかった。子供を持った事のないその時の私は、子供をただ蒼蠅(うるさ)いもののように考えていた。


こころ

夏目漱石
0139学籍番号:774 氏名:_____
垢版 |
2015/06/18(木) 18:58:14.74ID:f4wwgcUM
なんとかしたい
0140学籍番号:774 氏名:_____
垢版 |
2015/06/27(土) 20:53:18.72ID:???
おれと山嵐は二人の帰路を要撃しなければならない。しかし二人はいつ出てくるか見当がつかない。山嵐は下へ行って今夜
ことによると夜中に用事があって出るかも知れないから、出られるようにしておいてくれと頼んで来た。今思うと、よく宿のもの
が承知したものだ。大抵なら泥棒と間違えられるところだ。


坊っちゃん

夏目漱石
0141学籍番号:774 氏名:_____
垢版 |
2015/07/11(土) 21:28:13.38ID:???
「御前は平生から能(よ)く分らない男だつた。夫でも、いつか分る時機が来るだらうと思つて今日迄交際(つきあ)つてゐ
た。然し今度(こんだ)と云ふ今度(こんだ)は、全く分(わか)らない人間だと、おれも諦(あき)らめて仕舞つた。世の中
に分らない人間程危険なものはない。何を為(す)るんだか、何を考へてゐるんだか安心が出来ない。御前は夫(それ)が
自分の勝手だから可(よ)からうが、御父さんやおれの、社会上の地位を思つて見ろ。御前だつて家族の名誉と云ふ観念
は有(も)つてゐるだらう」


それから
夏目漱石
0142学籍番号:774 氏名:_____
垢版 |
2015/07/15(水) 21:41:03.48ID:???
Kはただ学問が自分の目的ではないと主張するのです。意志の力を養って強い人になるのが自分の考えだというのです。それに
はなるべく窮屈な境遇にいなくてはならないと結論するのです。普通の人から見れば、まるで酔興(すいきょう)です。その上窮屈
な境遇にいる彼の意志は、ちっとも強くなっていないのです。彼はむしろ神経衰弱に罹(かか)っているくらいなのです。


こころ
夏目漱石

195ページ
0143学籍番号:774 氏名:_____
垢版 |
2015/07/18(土) 17:37:10.01ID:asNPc6vn
まだ
0144学籍番号:774 氏名:_____
垢版 |
2015/08/10(月) 05:11:27.90ID:qxHvl6Sj
あれが
0145学籍番号:774 氏名:_____
垢版 |
2015/08/10(月) 09:24:18.46ID:???
昔々あるところに白いうさぎと緑のカメが住んでいました
紆余曲折を経てウサギさんとカメさんは海の向こうの遠くの島まで競争することになりました。
ウサギさんは足が速いので海岸までは圧勝でしたが、ウサギさんは泳げません。
そこでウサギさんは考えました。
「カメさんの背中に乗ってうみを越えればいいんだ」
ウサギさんは昼寝をしながらカメさんを待ちました。
寝過ごして置いていかれないように落とし穴を掘って待っていると
遅れて海岸に到着したカメさんは穴に落ちてしまい、ウサギさんが助けてあげました。
カメさんは助けてもらったお礼にウサギさんを背中に乗せて海を渡ることにしました。
恩人のウサギさんを乗せたカメさんは、重さに耐えて一生懸命泳ぎました。
でもウサギさんはまた寝てしまいます。
そうしているうちに海からサメさんがやってきてウサギさんとカメさんを一口で食べてしまいました。



      ┼ヽ   -|r‐、.  レ |
       d⌒)  ./| _ノ   __ノ
0146
垢版 |
2015/08/14(金) 21:26:47.72ID:???
2015-08-14
0147学籍番号:774 氏名:_____
垢版 |
2015/08/30(日) 09:48:29.81ID:???
完全にスレタイだわ

というか他人って本当に役に立たないよ。
頼らないから役に立たないんだろうとか思ってたけど、そうじゃないよ…
例えばいじめられてるとしたら、誰かが根本的な解決をしてくれるか。
せいぜい、「やめろよ!」って言うくらい。
しかしこういう言葉は相手をよけいヒートアップさせてしまう
0148
垢版 |
2015/08/31(月) 23:33:18.38ID:???
エンコだって設定によるけど720pで実時間以下でエンコ出来るから
1週間で数本しかエンコしない俺には十分だ
0149学籍番号:774 氏名:_____
垢版 |
2015/09/08(火) 21:06:26.19ID:rAuFMucJ
そうか
0150学籍番号:774 氏名:_____
垢版 |
2015/10/17(土) 19:37:55.24ID:???
私の旧友は私の言葉通りに取り計らってくれました。もっともそれは私が東京へ着いてからよ
ほど経(た)った後の事です。田舎で畠地などを売ろうとしたって容易には売れませんし、いざ
となると足元を見て踏み倒される恐れがあるので、私の受け取った金額は、時価に比べるとよ
ほど少ないものでした。自白すると、私の財産は自分が懐(ふところ)にして家を出た若干の公
債と、後からこの友人に送ってもらった金だけなのです。親の遺産としては固(もと)より非常に
減っていたに相違ありません。


こころ

夏目漱石
0151学籍番号:774 氏名:_____
垢版 |
2015/10/31(土) 13:56:14.62ID:???
まだ 世界に統一国家も無く
素朴な人々が 質素な暮らしを営んでいた 平和な時代があった。

そして人々は この平和が永遠に続くものと信じていた。

しかし この地に一人の野望を持った男が現れた。

悪逆非道の魔法使い モンディンである。

突然激怒したかと思うと 急にふさぎ込んでしまうという 非常に情緒不安定な性格の少年で
気分が落ち込むと、動物を殺す目的だけで狩りを行なっていた。

彼は15歳の頃 不死身の秘術の伝授を父に断られたことから口論になり 父を殺害。

その時 盗み出した【ルビーの宝珠】の力を 宝珠自身に作用させることで、
【黒宝珠】なるものを作り出し そこから不死身の肉体を 暗黒世界の力を入手する事に成功する。

暗黒の力を手にいれた魔法使い モンディンの支配は世界を覆い
暗黒の生き物や 同盟を結んだ異星人達の力を借り 人々を恐怖のどん底に落とし入れた。

この時 ロード・ブリティッシュが 時間と空間を超え
モンディンの支配を打ち砕く事のできる勇者に助けを求めたのであった。

呼びかけに応じ 勇者は現れた
異世界からの勇者が ロード・ブリティッシュの下に 馳せ参じたのだ。

ウルティマT
0152学籍番号:774 氏名:_____
垢版 |
2015/12/17(木) 21:03:14.20ID:???
\ ⊂[a[ ' -']a    
  \/ (⌒マ´ みんなこっち移ったわよ
  (⌒ヽrヘJつ
    > _)、
    し' \_) ヽヾ\
          丶_n._
0154学籍番号:774 氏名:_____
垢版 |
2015/12/27(日) 17:14:42.58ID:???
 先生は大学出身であった。これは始めから私に知れていた。しかし先生の何もしないで遊んでいるという事は、東京へ帰って少し経
ってから始めて分った。私はその時どうして遊んでいられるのかと思った。

 先生はまるで世間に名前を知られていない人であった。だから先生の学問や思想については、先生と密切の関係をもっている私よ
り外に敬意を払うもののあるべきはずがなかった。それを私は常に惜しい事だといった。先生はまた「私のようなものが世の中へ出
て、口を利いては済まない」と答えるぎりで、取り合わなかった。私にはその答えが謙遜過ぎてかえって世間を冷評するようにも聞
こえた。実際先生は時々昔の同級生で今著名になっている誰彼を捉えて、ひどく無遠慮な批評を加える事があった。それで私は露骨
にその矛盾を挙げて云々してみた。私の精神は反抗の意味というよりも、世間が先生を知らないで平気でいるのが残念だったからで
ある。その時先生は沈んだ調子で、「どうしても私は世間に向かって働き掛ける資格のない男だから仕方がありません」といった。
先生の顔には深い一種の表情がありありと刻まれた。私にはそれが失望だか、不平だか、悲哀だか、解らなかったけれども、何しろ
二の句の継げないほどに強いものだったので、私はそれぎり何もいう勇気が出なかった。


こころ
夏目漱石
0156学籍番号:774 氏名:_____
垢版 |
2016/01/27(水) 19:44:22.11ID:???
「子供はいつまで経(た)ったってできっこないよ」と先生がいった。
奥さんは黙っていた。「なぜです」と私が代りに聞いた時先生は「天罰だからさ」といって高く笑った。


こころ
夏目漱石
0157学籍番号:774 氏名:_____
垢版 |
2016/03/04(金) 19:49:30.01ID:???
烟草屋の暖簾が赤かった。売出しの旗も赤かった。電柱が赤かった。赤ペンキの看板がそれから、
それへと続いた。仕舞には世の中が真赤になった。そうして、代助の頭を中心としてくるりくるりとほ
のおの息を吹いて回転した。代助は自分の頭が焼け尽きるまで電車に乗って行こうと決心した。


それから
夏目漱石
0158学籍番号:774 氏名:_____
垢版 |
2016/03/25(金) 20:23:48.28ID:???
おれと山嵐は二人の帰路を要撃ようげきしなければならない。しかし二人はいつ出てくるか見当がつかない。山嵐は下
へ行って今夜ことによると夜中に用事があって出るかも知れないから、出られるようにしておいてくれと頼たのんで来
た。今思うと、よく宿のものが承知したものだ。大抵たいていなら泥棒どろぼうと間違えられるところだ。



坊っちゃん
夏目漱石
0159学籍番号:774 氏名:_____
垢版 |
2016/03/25(金) 20:43:18.10ID:???
おれと山嵐は二人の帰路を要撃(ようげき)しなければならない。しかし二人はいつ出てくるか見当がつかない。山嵐は下へ
行って今夜ことによると夜中に用事があって出るかも知れないから、出られるようにしておいてくれと頼(たの)んで来た。今
思うと、よく宿のものが承知したものだ。大抵(たいてい)なら泥棒(どろぼう)と間違えられるところだ。


坊っちゃん
夏目漱石
0161
垢版 |
2016/08/20(土) 09:18:04.91ID:???
2016年8月20日
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