504)抗酸化剤の2面性(その1):抗酸化剤の過剰摂取は寿命を短縮する
https://blog.goo.ne.jp/kfukuda_ginzaclinic/e/9090918b6073bbe169e13b42246c9212
過度の運動の後に、発生した活性酸素の害を軽減する目的で抗酸化剤を摂取するのは意味があるかもしれません。
しかし、日頃から過剰の抗酸化剤を摂取していると、むしろ細胞の抗酸化力や解毒力などのストレス抵抗性を弱めて、酸化傷害を受けやすい状態になる可能性があります。
これが、過剰な抗酸化性サプリメントの摂取ががんの発生を促進し、寿命を短くする理由となっていることが指摘されています。
つまり、抗酸化性サプリメントの摂取には良い面と悪い面の2面性があることを認識しておくことが重要です。

505)抗酸化剤の2面性(その2):抗酸化剤はがん細胞の増殖・転移を促進する
https://blog.goo.ne.jp/kfukuda_ginzaclinic/e/8c68103cb249bf9eb0c785648e5d054c
運動は様々な健康作用があり、インスリン抵抗性を改善して、糖尿病の予防に有効であることは証明されています。
この論文では、運動後に抗酸化性のサプリメントを摂取すると、運動の健康作用がキャンセルされるという結果を報告しています。
運動で軽度の酸化ストレスが発生すると、ミトホルミシスのメカニズムで体の抗酸化力を高めるのですが、
抗酸化剤を摂取するとそのミトホルミシスが作用しないので、運動の健康作用(インスリン抵抗性の改善など)がキャンセルされるということです。