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禅定 九段階
 禅定(瞑想)の分類[禅定(1)] 九段階

仏教での解脱の段階である四向四果(解脱への階梯)は、禅定(ぜんじょう、瞑想)の深さそのものではなく、執着(束縛、煩悩、結)を断滅した度合いによる。
このため禅定(瞑想)と四向四果とは必ずしも対応していないが、密接な関連性は存在する。禅定(瞑想)が深まらなければ、断滅できない執着(束縛、煩悩、結)が存在する。
禅定(瞑想)はヨーガなどでも到達できるが、これだけでは仏教の目標は達成できない。禅定(瞑想)だけでは、色界、無色界に対する執着(束縛、煩悩、結)は、克服できないからである。
ブッダは禅定だけでは克服できない執着を断滅する道(方法)を見出したのである。これがいにしえから存在するブッダの新しい道である。

阿含経では、禅定(瞑想)には9つの段階を数え、「九次第定」(九つの禅定の段階)としている。色界の禅定が4段階、無色界の禅定が4段階、それに滅尽定(めつじんじょう、想受滅:そうじゅめつ)を加えて、9つの段階となる。

三界の一つである欲界(われわれの日常世界)に属する禅定はなく、禅定の世界はより高い世界である色界、無色界に属する。
1.色界の禅定(瞑想)
色界に属する禅定には、次の4段階(四禅)がある。
@ 初禅(第一禅)
A 第二禅
B 第三禅
C 第四禅
2.無色界の禅定(瞑想)
無色界に属する禅定には、次の4段階がある。
@ 空無辺処(空処定)
A 識無辺処(識処定)
B 無所有処(不用定)
C 非想非非想処(有想無想定)
3.滅尽定(想受滅)
無色界の禅定から、さらに深まった状態として、滅尽定(めつじんじょう、想受滅:そうじゅめつ)がある。
これは、心のあらゆる動きが全く止滅した状態とされている。