無苦集滅道 無智亦無得

【盤珪から】
一切を"苦"と見なし、
様々に分別して集めて迷うのだから、
それを滅することで
道に入り悟るというのは単なる理屈。
なかには、座禅や読経も要らぬという輩もいるが
欲や愛憎から離れることもできぬくわせもの。
"空"の行とは、我儘なことをせず、
実践にこだわること。

【白隠から】
釈尊の教えは、
外見ではわからないが、
海水のように塩が入っている。
そこに気付かねばならぬ。
釈尊の弟子集めにしてもも、それが目的ではなく、
大乗の教えを抱えていたからこそのもの。
経文を追ったところで、
間違って解釈したりすることが多く、
棺桶の中で読んでいるようなもの。