是故空中 無色無受想行識

【盤珪から】
何故に"空"と言うかと言えば、
"色"、"受想行識"を払拭するからだ。

【白隠から】
"無"だ、"空"だ、と修行を続けていると、
 狐の巣穴や、死者の墓穴に落ち込むゾ。
深い穴の底で虚無感を味わってどうする。
お勧めは、普段の生活。
 壁には達磨大師の絵。
 花瓶に挿した梅からは芳香。
 寒いものの、火鉢の火が暖かさを醸しだす。
 そこには、もらいものの自然薯の苞。
 紙袋には養老糖。
これこそ"空中"。