度一切苦厄

【盤珪から】
夢を見ている時に、夢だと感じる人はいまい。
覚めると夢とわかるもの。
悩んでいる"苦"もそんなもの。
すべて見据えることができれば、"空"だとわかろう。

【白隠から】
そもそも、苦厄とは、妄想の産物。
それこそ、盃に映った影を蛇と思ったり、
夜に外から戸を開けようとする人がいると、
 鬼が来たとみなすようなもの。
分かってしまえば、大笑いである。