行深般若波羅蜜多時

【盤珪から】
日常行為が行。
山と川、人と畜生、浄と汚、の世界だが、
すべては自分の眼で生み出したもの。
これを理解できれば、嫌いも好きもなくなる。
何時もその状態なら、般若菩薩。

【白隠から】
人は、
夜の睡眠、昼の活動、放尿や排便をするもの。
これこそが"行"。
雲は行き、水は流れ、葉は落ち、花は飛ぶもの。
こんなことに疑問を抱く輩は地獄へ落ちろ。
あるがママの態で行け。
そして、捏ねくり回さす、あるがママを見よ。
もちろん、時間軸など気にする必要なし。
目の前の時間だけでよい。
ともあれ、神話にあるように、
"渾沌"に穴を開けたり、服を着せては駄目である。