2014年(主日A年) 10月19日 年間第29主日
イザ 45:1〜6  Iテサ 1:1〜5b  マタ 22:15〜21

「主が油を注がれた人キュロスについて、主はこう言われる。 わたしは彼の右の手を固く取り、国々を彼に従わせ、王たちの武装を解かせる。 扉は彼の前に開かれ、どの城門も閉ざされることはない。」(イザ v.1)

紀元前6世紀の古代近東における大いなる覇権争いは、ペルシア王キュロスの勝利によって新しい時代を迎えました。
彼はイザヤ書において “主が油を注がれた人” と呼ばれていますが、彼はイスラエルの民の一人ではありません。
捕囚となっていたイスラエルの共同体の外の世界で、一人の大王が攻撃に攻撃を重ねて世界を手中に収めました。
それは神から出たことでありましたが、彼自身は知りませんでした(イザ vv.4,5)。
キュロス王の強大な軍事力によって、諸国の王たちは武装を解かれ、新しい平和が実現したのです。