2006年(主日B年) 6月4日 聖霊降臨の主日
使 2:1〜11  ガラ 5:16〜25  ヨハ 15:26-27, 16:12-15

「だれもかれも、自分の故郷の言葉で使徒たちが(神の偉大な業を語っているのを)聞いて ・・・・・ 」(使 v.6)

聖霊降臨の主日は、昇天のキリストが聖霊を遣わして、使徒たちをキリストの福音の証人とされたことを記念する祭日です。
使徒言行録は、初代教会が当時のローマ世界に広がって行った記録です。
その中心的主題は “使徒たちによるキリストの福音の宣教” でありますから、現代の私たちもその宣教に耳を傾けることが大切です。

そしてその宣教にはいつも聖霊が共に働いて、人々を悔い改めと罪の赦しの洗礼へと導きました。
注目すべきことは、使徒たちの宣教と、これを有効にする聖霊の働きとの密接な関係です。
ここでも、読者が自分も聖霊を受けて使徒と同じになれると錯覚したり、自分も小さなキリストになれると勘違いすることがあってはなりません。

原理主義的な傾向の人々が、そのような思い上がりと傲慢による熱狂によって、現代キリスト教の中の侮りがたい勢力となっていることは事実です。
しかし福音の宣教は、人間の熱狂によってではなくて、使徒たちの証言と共に働いてくださる聖霊の御業によってだけ、人々に罪の赦しと永遠の命を与えることを理解しましょう。
聖霊降臨の主日が、復活節の最後を締めくくる祭日として典礼暦の中に置かれていることには、とても大きな意味があるのですから。

・・・・・ 以下、本文参照。
http://www.kuwaei2000.com ●Archives● より