2002年(主日A年) 10月20日 年間第29主日
イザ 45:1〜6  Iテサ 1:1〜5b  マタ 22:15〜21

「神に愛されている兄弟たち、あなたがたが神から選ばれたことを、わたしたちは知っています。」(Iテサ v.4)

神から選ばれた人々と、将来その可能性があるとしても現在は未だ選ばれていない人々が存在しています。
聖書は一貫してこの区別を非常に重要なことと理解しているのですが、私たちが生まれ育った20世紀は、この聖書の主張に対してはなはだ冷淡な時代でありました。
教会という群が、神から選ばれた人々の共同体であるという自覚と感謝を忘れて行った、そんな時代が20世紀であったということが出来ます。

今日キリスト者であることを誇りとし、私たちを御自分の民として選んでくださった十字架と復活のキリストを誇ることを、私たちはどれくらい知っているでしょうか。
にもかかわらず、私たちが主日ごとに用いている現在のミサ典礼書は、拝領前の信仰告白で次のように唱えるように導くのです。

  司祭 神の小羊の食卓に招かれた者は幸い。
  会衆 主よ、あなたは神の子キリスト、永遠のいのちの糧、あなたをおいてだれのところに行きましょう。

  確かに神に選ばれた人々が、教会では今朝も共にミサをささげ、キリストの聖体を拝領しているのです。

・・・・・ 以下、本文参照。
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