>>430
「一致の定理」(下記)ね。面白く興味深い説明だった(^^
「連結開領域 D ⊂ C で正則な複素関数 f(z)の零点集合が D で集積点を持てば、 f(z) は D で恒等的に 0 である」(下記一致の定理 より)

さてここで、背理法を考える
・「一致の定理の条件を満たすにもかかわらず、恒等的に 0 でないf(z) が存在するか?」
>>446との関連で言えば
 この場合、背理法で”一致の定理の条件を満たすにもかかわらず、恒等的に 0 でないf(z) が存在する”として、矛盾を導くことは可能だ
 というよりも、この背理法の文と、一致の定理の定理の文を比較すれば、明らかに両立しない(矛盾している)ことが分る

・さらに、一致の定理の対偶は
 「f(z) は D で恒等的に 0 でないならば、一致の定理の条件を満たさない」と書ける
 この対偶と、背理法の例 ”一致の定理の条件を満たすにもかかわらず、恒等的に 0 でないf(z) ”もまた矛盾するのだった
・くどいが、
 背理法における条件節「一致の定理の条件を満たす」から出発すれば、一致の定理に矛盾し
 背理法における結論「恒等的に 0 でないf(z) 」から出発すれば、一致の定理の対偶に矛盾する

・なので、この「一致の定理」における背理法の場合は、>>456の下記とは別だね
 定理1.7から系1.8を導くときに、
 隠れ条件(稠密か否か)を見落として
 間違った定理の適用をしてしまうこと(補集合が稠密なのに、リプシッツ連続な開区間が存在?)とは
 全く話が違うね(^^;

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%80%E8%87%B4%E3%81%AE%E5%AE%9A%E7%90%86
(抜粋)
一致の定理(いっちのていり、英: Identity theorem)は、複素解析において、通常は可算点列上で局所的に一致する2つの正則関数が大域的に一致することを主張する定理である。重要な定理であり、解析接続の一意性の証明にはこの定理が必要となる。

つづく