お腹が空いたときのメモ

**癒されたい名無しさん** · 2018/12/30(日) 01:47:09.04

夜、寝ようと思ってるのに
何か無性にお腹が空いたときの食べたいものを書いとく

**癒されたい名無しさん** · 2018/12/30(日) 01:48:07.94

味噌ラーメン

**癒されたい名無しさん** · 2019/02/13(水) 23:48:18.50

ポテトチップ

**癒されたい名無しさん** · 2019/02/21(木) 20:51:43.32

凛「やっぱり夜食はラーメンだよねー♪」

絵里「夜食っていうけど、凛の場合は夜に限らずいつでもラーメンなんじゃ…」

凛「え？」

絵里「たとえば休日に二人で出かけるとするでしょう？」

凛「二人で…絵里ちゃんと凛が？」

絵里「たとえばの話よ。それでお昼頃にお腹が空いて、適当にどこかお店に入って食事」
凛「ラーメン！お昼はラーメンがいいにゃ♪」

絵里「…ほらね」

凛「やっぱり外食はラーメンだよねー♪」

絵里「凛は昼でも夜でもいつでもラーメンでしょ？」ｸｽ

凛「そんなことないにゃ。お弁当はラーメンじゃないもん」

絵里「それは当たり前だと思うけど…そもそもお弁当は凛が作ってるの？」

凛「ううん。お弁当はお母さんが作ってくれるよ」

絵里「じゃあ、もし凛が自分でお昼を用意するなら」
凛「ラーメン♪」

絵里「…ってなるじゃない？」

**癒されたい名無しさん** · 2019/02/21(木) 20:56:36.92

凛「でも朝ごはんはラーメンじゃないし」

絵里「今朝は何食べたの？」

凛「玄米フレーク。時間なかったから…」

絵里「じゃあ時間があったら」
凛「ラーメン！」

絵里「ほら。やっぱり朝も昼もラーメンでしょ？」

凛「でもおやつはラーメンじゃないもん」

絵里「今日のおやつは何食べたの？」

凛「穂乃果ちゃんちの和菓子。美味しかったよー♪」

絵里「じゃあ、もし穂乃果の家に行かなかったら」
凛「もちろんラーメン♪」

絵里「やっぱり全部ラーメンじゃない？」

**癒されたい名無しさん** · 2019/02/21(木) 20:57:22.22

凛「もー。絵里ちゃんは凛を何だと思ってるのー？＞＜」

絵里「麺から生まれた、ラーメンの妖精とか？」

凛「ちがうよー！」ﾌﾟﾝﾌﾟﾝ

絵里「ふふふ…冗談よ。凛は」
凛「ラーメンはスープに始まりスープに終わるんだから！」ﾄﾞﾔｧ

絵里「あ、アハハ。そうなの？」

凛「うん。だからスープから生まれるの！」

絵里(私は、あまりラーメンって食べないけど…凛がラーメンから生まれてくるって想像したら)

凛「食欲上がるにゃー♪」ｷﾗｷﾗ

絵里(ちょっとラーメンが好きになりそう…かな？)

**癒されたい名無しさん** · 2019/02/21(木) 21:03:17.72

>>4-6
GJ！次はかよちんとにこの白米編？穂乃果と海未のパン編？

**癒されたい名無しさん** · 2019/02/21(木) 22:25:25.09

真姫「…論外ね」

ことり「どうして？」

真姫「ポテトチップスなんて脂と糖質の塊じゃない。それに塩分と化学調味料、添加物…ただでさえ体に悪そうなものを夜食ですって？」

ことり「ダメかなぁ？」

真姫「私なら絶対に選ばないわよ」

ｼﾞｭﾜｰ　ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

ことり「はい、揚げたてだよー♪」

真姫「な、なんですって…！？」

ことり「どうしたの？」

真姫「ポテトチップスを自分で作るなんて発想が無かったわ」

ことり「そういえば真姫ちゃん、お料理は全然できないんだっけ」

真姫「できないんじゃなくて、する機会がなかっただけよ！」

ことり「そっか」

**癒されたい名無しさん** · 2019/02/21(木) 22:26:08.06

真姫「これ、食べていいの？」

ことり「論外ね」ｷﾘｯ

真姫「誰の真似よ！？(全然似てないけど)」

ことり「脂と糖質とか言ってたような…」

真姫「ジャガイモは完全栄養食っていうでしょ？お米やパンに比べてGI値も低いし。それに…」

ことり「手作りだから化学調味料や添加物は入ってないし、塩分も自由に調節できるし」

真姫「そ、そうそう」

ことり「どうぞ♪」

真姫「…ありがと」

真姫(それに…せっかくことりが作ってくれたんだし)

ことり「おいしい？」

真姫「まあまあね」ﾊﾟﾘﾊﾟﾘ

ことり「ふふふ」

**癒されたい名無しさん** · 2019/02/21(木) 22:43:04.90

>>8-9
Great job! やんうちはどんなんででてくるんかな～
リフレ嬢はちゅんちゅん推しが一番多いんやで

**癒されたい名無しさん** · 2019/02/22(金) 19:43:58.39

花陽「お夜食？」

希「うん」

花陽「えーと、やっぱり定番はおにぎりかなぁ？でもカロリーが…」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

希「ウチが今食べたいものを当ててみてよ♪」

花陽「えぇ！？な、何だろう…？」

希「ヒントは…今日は何の日でしょう？」

花陽「今日？…えっと、2月22日は…」

花陽(そういえば凛ちゃんが言ってたっけ)

『にゃんにゃんにゃーん♪』

花陽「…ひどい」ｸﾞｽ

希「え！？」

花陽「確かに苦手な食べ物は無いって言ったけど…猫さんは食べ物じゃないよぉ」ﾌﾙﾌﾙ

希「いやいやいや！確かに猫の日もあるけど違うよ！？今日は“おでんの日”でもあるんやって」

花陽「おでんの日…って、10月10日じゃなかったっけ？」

希「そっちは青森発祥のおでんの日やんな。2月22日説は新潟県発なん」

花陽「地域によって違ったりするんだ…知らなかった」

希「猫は食べないけど、根っこは欠かせない！」

花陽「根っこ…って、大根？」

希「そう。根菜を食べると体が温まるやろ？」

花陽「大根の根っこって、どこだか知ってる？」

希「どこ…って、土に埋まってる部分が根っこ…でいいんだよね？」

花陽「うん。光に当たると緑色になる上のほうは茎で、側根っていう細い根が生えてくる白い部分が根っこ(主根)なの」

希「へー。上は茎だから緑色か。言われてみれば確かに…ってあれ、花陽ちゃん？」

**癒されたい名無しさん** · 2019/02/22(金) 19:44:45.32

花陽「おでん、できたよ♪」ﾄﾞｰﾝ

希「いつの間に！？」

花陽「エヘヘ。私も食べたいなって思って準備してたんだ」

希「そか。おでんが煮えるいい匂いがしてウチも食べたくなったんかなぁ？」

花陽「そうかもね。じゃあ、一緒に食べよう♪」

花陽(でも…もしかしたら、匂いで気づいただけじゃなくて)

のぞぱな「いただきます♪」

花陽「お野菜や魚介類とか、いろんな具材を一緒に煮込むと、つゆにしみ出した栄養がほかの具材にも染み込んで全体に行き渡るから…おでんは体にもいいんだって」

希「なるほどなあ。お野菜のパワーを注入してるんや…美味しい♪」ﾊﾌﾊﾌ

花陽(以心伝心、ってこともあるのかなって。希ちゃんと一緒にいると、ちょっと思うの。不思議なこともきっとある…って、これも希ちゃんの影響かなぁ？)

**癒されたい名無しさん** · 2019/02/22(金) 19:54:36.53

猫さんは食べものじゃないよーで吹いたw

**癒されたい名無しさん** · 2019/02/22(金) 20:21:12.23

にこ「はぁ？夜食？…あんた、まだ懲りてないわけ？」

穂乃果「こり？…にこちゃんは肩こりなんて無縁いひゃい、いひゃい＞＜」ｷﾞｭｰ

にこ「余分な脂肪がついてたっていいことないわよ！またブタになりたいの！？」

穂乃果「いてて…ブタはひどくない！？今は気をつけてるもん」

にこ「どうだか。夜食とか言って高カロリーのパンばっかり食べてるんじゃないの？メロンパンとかクロワッサンとか」

穂乃果「んー。パンは朝とお昼に食べれば充分かな。それより、なんか温まる物が食べたいなーって」

にこ「パン…豚…温まる…あ」

穂乃果「にこちゃん？」

にこ「…やってみるか」ｶﾞｻ

穂乃果「半額の食パンなんかでどうするの？」

にこ「あんたん家、あんこはいつもあるわよね？」

穂乃果「？…うん。たくさんあるけど」

にこ「こしあんがいいわね。持ってきてよ」

穂乃果「いいよ。ちょっと待っててー」ﾊﾟﾀﾊﾟﾀ

にこ「パンの耳を切り落として、水溶き片栗粉に浸して…」

にこ「たけのこ…は無いから、キャベツの茎の部分を刻んで」ﾄﾄﾄﾝ

にこ「こんなもんかしらね？」ｷﾞｭ

穂乃果「持ってきたよー」

にこ「ん。じゃあこれも同じように包んで…あんたのほうが上手いんじゃない？」

穂乃果「おまんじゅう？」

にこ「何このバカでかい蒸し器」

穂乃果「まあ業務用だし…」

ほのにこ「できた♪」

穂乃果「おぉーすごい！本物の肉まんみたい！？」

にこ「材料が多少違うだけで本物と大差ないわよ。しかも、あんまんの中身は神田の老舗和菓子屋の高級こしあん！」

穂乃果「それうちのじゃん…」

ほのにこ「いただきます♪」

**癒されたい名無しさん** · 2019/02/22(金) 20:22:33.98

穂乃果「おいしい！ご家庭でこんな肉まんが作れるなんて！」ﾊﾌﾊﾌ

にこ「あんたは普通に作れるでしょ？これだって饅頭なんだから」

穂乃果「食パンで作れるなんて知らなかったよー。さすがにこちゃん♪」

にこ「そう思うなら感謝の気持ちを行動で示しなさい！」

穂乃果「行動？えーと…にこちゃん大好き♪」ｷﾞｭｰ

にこ「こ、こらっ。そういうことじゃなくて…ほら、これ」

穂乃果「パンの耳？」

ｼﾞｭﾜｰ　ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

雪穂「なんかいい匂い…何してんの？お姉ちゃん」

穂乃果「できたよー♪」

にこ「余ったパンの耳は揚げて砂糖をまぶして、プラス一品！」

雪穂「パンの耳…サンドイッチでも作ったの？」

穂乃果「おいしかったよ。丸くてふかふかの熱々で♪」

にこ「ふふっ」

雪穂「？」

にこ「さ、これも食べましょ」

穂乃果「そこはかとなく罪悪感が…カロリー的な意味で」

にこ「今更そこなの？…三人で分けるんだから大したことないわよ」

雪穂「何だったらもう一人いるけど…」

にこ「もう一人？」

母(…美味しそう)ｼﾞｰｯ

穂乃果「お母さん！？」

**癒されたい名無しさん** · 2019/02/22(金) 20:38:44.50

>>11-15
ありがとうございます。教えてくださり感謝いたします。
さっそく手遅れにならぬうちに、明朝から穂乃果と花陽に特別ダイエット作戦を再始動いたします。
いえ、もちろん貴方から伺ったなどとは申しませんので、ご迷惑はおかけしません。
穂乃果にStart Dash! の衣装を着てみるよう言えば、すべては明らかになります。
では夜も遅いので、今日はこの辺で。おやすみなさい。

**癒されたい名無しさん** · 2019/02/22(金) 20:59:31.45

亜里沙「海未さんは…？」

海未「私は基本的に早寝早起きですから、夜食は食べませんね…寝る前に余分なカロリーを摂取するのも良くないですし」

亜里沙「じゃあ…これはどうですか？」

海未「温かい飲み物ですか？…ほのかに甘い香りがしますね」

亜里沙「はい。ココアです♪」

海未「なるほど。適量のカカオポリフェノールを摂取するのはいいかもしれません」

亜里沙「どうぞ♪」

海未「ありがとうございます…いただきます」

亜里沙「お姉ちゃんがチョコレート大好きで…でも、夜に食べ過ぎると良くないから。いつも私がココア作ってあげるの♪」

海未「そうですか。絵里が…あのスタイルを保てるのは亜里沙のおかげなのですね」

亜里沙「えへへ」

海未「温まるだけでなく、不思議と気持ちも落ち着くような…夜に飲む温かい飲み物は特別な感じがします」

海未「…という話を聞いたので」

絵里「あ、亜里沙ったら…それでココアなのね」

海未「ええ。これなら糖質を摂りすぎることもないでしょうし」

絵里「そう…ね」

海未「…絵里？」

絵里「な、なに？」

海未(これは、もしや…そういえば)

『夜に食べ過ぎると良くないから』

海未(食べ過ぎると良くない…なら、そもそもまとめてたくさん買わなければいいはず。それでも食べ過ぎる可能性があるとしたら)

海未「この間のバレンタインデー」

絵里「ぎくっ」

海未「やはり…たくさん貰ったんですね？チョコレート」

絵里「だ、だって…せっかくみんながくれた物だし」

海未「もう一週間以上経ちますが…どれくらい残っているんです？」

絵里「えーと…一人分以上？」

海未「一つか二つってことですか？」

**癒されたい名無しさん** · 2019/02/22(金) 21:00:34.01

絵里「いや、その…私が貰った分はほとんど残ってて。それと…」

海未「あまり食べていない？誘惑に負けなかったということですか？」

真姫「逆でしょ？」

絵里「ま、真姫！」

真姫「あなた、まさかあれ全部食べたの？」

絵里「まさか。そんなに一気に食べきれないわよ」

海未「真姫が絵里に、食べきれないほどチョコレートを？」

真姫「別に私がエリーにあげるつもりで買ってきたんじゃないわよ。ただ、私もそんなに食べられないし」

【二月十四日】

絵里「す、すごい量ね…」

真姫「こんなに食べきれるわけないのに。まったく…」

絵里「それ、どうするの…？」

真姫「どうするって…どうしようかしら」

【再び今日】

海未「貰ったんですか？真姫に届いた分も、全部！？」

絵里「全部じゃないわよ。真姫が一口は食べないと、せっかくくれた相手に悪いし…」

海未「つまり、真姫は一口食べただけで残りは全部絵里にあげたと…」

真姫「まあ…そうね」

海未「亜里沙が心配するのも当然ですね…」ﾊｧ

絵里「でも一日で一気に食べたりはしてないわよ？μ'sの練習でカロリーも消費するし」

海未「何かにつけて競走と言ってよく走っていた理由はそれですか」

絵里「な、なんだか走りたい気分ね。ちょっと行ってきます！」

ﾀﾀﾀ…

真姫「…逃げたわね」

海未「チョコレートって食べ過ぎても大丈夫なんですか？」

真姫「登山の行動食や宇宙食に使われるのはカカオの割合の低い、甘いチョコレートよ。そのぶんカロリーを消費すれば問題ないはず。…まあ、私は脂質と糖質の塊を大量に食べたりはしないけど」

海未「絵里は真姫たちに比べて本来そこまでトレーニングは必要ないですが…しばらくは練習メニューを強化したほうが良さそうですね」

真姫「御愁傷様」

**癒されたい名無しさん** · 2019/02/22(金) 21:22:20.97

ガチの職人さんやん Superb! このドブ板に降臨してくれてありがとう

**癒されたい名無しさん** · 2019/02/23(土) 20:48:48.88

凛「餃子！」

花陽「焼売！」

真姫「…何の話？」

凛「餃子は中身のバリエーションも豊富だし、調理法も焼き・蒸し・揚げ・水餃子までいろいろだよ。それにラーメンとの相性も抜群にゃ！」

花陽「相性っていうなら、ごはんに合うのは餃子より圧倒的に焼売だよ。有名な崎陽軒のシウマイ弁当は65年の歴史があるし、日本で一番売れてる駅弁なんだから」

りんぱな「むむむむ…」

真姫「二人とも落ち着きなさいよ。そんなことで熱くなっても」
凛「真姫ちゃんはどうなの！？」

花陽「そ、そうだよ。真姫ちゃんは餃子より焼売だよね…？」

真姫「私は…春巻」

りんぱな「えっ」

凛「は、春巻！？」

真姫「そう。もともと生春巻の皮って米粉で作られたライスペーパーでしょ？でも最近は普通の春巻の皮も米粉で作った物が増えてきてる。その点では餃子や焼売より進んでると思うわ」

花陽「そっか。小麦アレルギーの人でも食べられるから…」

真姫「そういうこと。まあ餃子や焼売の皮も、まだ普及とは言えないけど米粉で作ってるメーカーはあるみたいね」

花陽「やっぱり小麦よりお米だね！」

凛「なんかずるいにゃ＞＜」

真姫「とりあえず私たちはアレルギーもないし、どっちでも普通に食べられるからいいけど」

穂乃果「へー。米粉ってそんなにいろいろできるんだ…」

海未「穂乃果は私たちの中で誰よりも米粉に触れてるじゃないですか」

穂乃果「そうだけど、お菓子以外はほとんど作ったことないよ」

にこ「米粉はわかったけど、なんで餃子や焼売なのよ？」

花陽「えっと、今日って2月23日でしょ？」

ことり「そうだけど…何かあったっけ？」

希「なるほど。223で、つ・つ・み。包む料理といえば餃子や焼売ってことやな」

にこ「だったら別に餃子や焼売じゃなくても…ロールキャベツだっていいんじゃない？」

真姫「確かにそれなら糖質もカットできるわね」

**癒されたい名無しさん** · 2019/02/23(土) 20:50:54.12

希「ちなみに223の包みで今日は“ふろしきの日”なんやって」

穂乃果「あー、私あれ大好き♪」

ことり「大好きって…風呂敷が？」

穂乃果「ロシアのパンみたいなやつでしょ？」

絵里「пирожкиのこと？」

穂乃果「そう、ピロシキ♪」

真姫「あれも包む料理ってことになるのかしら？」

絵里「まあ…それだったら水餃子に似たпельмениがあるけど」

花陽「結局餃子に戻っちゃった…」

絵里「そういえば北インドの山奥にも餃子に似た料理があったし…」

希「チベット餃子やな」

凛「やっぱり餃子は世界のゾフルーザってことだよねー♪」

海未「ゾフルーザって…」

真姫「インフルエンザの薬ね」

花陽「えーと…もしかして、ソウルフード？」

凛「そうとも言うにゃ」

希「ソウルフードって、本来はアメリカ南部発祥の黒人の伝統料理のことらしいよ」

ほのにこりん「へー」

**癒されたい名無しさん** · 2019/02/24(日) 01:36:24.07

ネ申と呼ばせてください！
ラブライブ板がエロゲネタの巣靴になって幾星霜やっと出て来た慈雨。
貴殿は我が癒しに他なりませぬ。
押し付ける気は毫もないのですが、AQUOS 抜きですと僥倖です。虹はありかも。

**癒されたい名無しさん** · 2019/02/24(日) 15:55:05.10

亜里沙「ふー」ﾄﾞｻ

雪穂「亜里沙。…それは？」

亜里沙「海苔だよ」

雪穂「海苔って、食べる海苔？…これ全部？」

亜里沙「うん。あのね、エホーマキっていうの食べてみたかったから」

雪穂「あれ、節分のときやらなかったっけ？」

亜里沙「花陽さんに教えてもらって作ったよ。美味しかった♪」

雪穂「そうそう、そうだった」

亜里沙「でも、お姉ちゃんが海苔苦手だから…海苔、余っちゃった」

雪穂「へー。絵里さんにも苦手なものってあるんだ」

亜里沙「いろいろあるよ。それより、この海苔で何か作れないかな？」

雪穂「海苔か…やっぱり、おにぎりか海苔巻きかな？」

亜里沙「のりまきって、エホーマキ？」

雪穂「うん。あとはお餅や団子にも海苔を巻いたりするよ」

亜里沙「Хорошо！雪穂、おもち作れる？」ﾜｸﾜｸ

雪穂「え？…いや、お餅は普通に買ってきたやつで」

亜里沙「…」

雪穂「そんな絵里さんのスピーチ聞いたみたいな顔しないで」

亜里沙「雪穂寝てたよ」

『体重増えた！？』

雪穂「あ、じゃあ団子にしようか。お餅つくより簡単だし美味しいよ」

亜里沙「ダンゴウ、うまくできるかな？」

雪穂「それだと法に触れそうだね…」

亜里沙「越後屋さんのおもち！ワルよのう♪」

雪穂「越後製菓ね」

ｼﾞｭｰ

亜里沙「いい匂い♪」

雪穂「海苔を巻くならやっぱり醤油味だよね」

亜里沙「食べていいの？」

雪穂「どうぞ」

**癒されたい名無しさん** · 2019/02/24(日) 15:59:24.59

亜里沙「いただきます♪」

雪穂(これも美味しいけど…同じ味でたくさん食べるのは、ちょっと飽きるかな？)

亜里沙「おいしい♪ダンゴウ、いろいろあるんだよね？」

雪穂「え？…ああ、みたらしやあんこ、ゴマとかあるけど…海苔を使いたいんでしょ？」

亜里沙「！」

雪穂「もしかして…忘れてた？」

亜里沙「えへへ」

雪穂「やっぱり、もっといろいろバリエーションがあって飽きないのは…」

「ごはん！」

ゆきあり「えっ」

亜里沙「花陽さん！」

花陽「恵方巻きだけでもいろいろな具が入ってるでしょ？海苔巻きには無限の可能性があるんだよ！」

雪穂「はあ」

穂乃果「花陽ちゃーん？何してるのー？」

花陽「あ。穂乃果ちゃん…ゴメン、今行くよー！」ﾊﾟﾀﾊﾟﾀ

亜里沙「エホーマキの可能性…？」

雪穂「っていうか、海苔巻きね。恵方巻きだけじゃなくて、お寿司屋さんにもあるし、一年中いろいろな海苔巻きがあるんだよ」

亜里沙「エホーマキじゃない海苔巻き？」

雪穂「うん。鉄火、ツナ、かっぱ、かんぴょう、納豆巻き…シンプルな具材だけでもいろいろ」

亜里沙「ナット…巻き？給食に入ってたら大変なの！」

雪穂「あったね。そんなニュースも…いや、ナットじゃなくて納豆。食べたことあるでしょ？ネバネバするやつ」

亜里沙「だ、大丈夫…？」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

雪穂「ごはんと具材の量に気をつければ簡単だよ。亜里沙、これ混ぜといて」

亜里沙「シメジにするんだよね♪」

雪穂「酢飯ね」

雪穂(市販のすし酢を使えば簡単。だけど粉末と液体タイプでごはんの水分量に差が出る。常に同じように作るなら…自分で味付けしたほうがいい！)

雪穂「海苔の上に酢飯を広げて、刻んだ小ねぎを混ぜたひきわり納豆をのせて…」

雪穂「…ここからが難しいんだ」

亜里沙「頑張って、雪穂！」

**癒されたい名無しさん** · 2019/02/24(日) 16:04:57.26

雪穂「よし、あとは切り分けるだけ…えーと、確か包丁にキッチンペーパーを…」

穂乃果「包丁を濡らせばきれいに切れるんじゃなかった？」

凛「凛は包丁を加熱するって聞いた気がするにゃ」

真姫「だったら熱いお湯で濡らしたキッチンペーパーを使えばいいじゃない」

雪穂「な、なんでみんな出てきたの？」

穂乃果「雪穂が何か作ってるって聞いたから」

花陽「ご、ごめんね。私も気になってたから…つい話しちゃって」

穂乃果「大丈夫、決めるのは雪穂だから！ファイトだよっ♪」

雪穂「変なプレッシャーかけないでよ。…じゃあ、真姫さんの案で」

真姫「賢明な判断ね」

ｽｽｽｯ

亜里沙「わあ、きれいに切れた♪」

穂乃果「うん、さすが私の妹！」

真姫「穂乃果は何もしてないけどね」

花陽「私たちも食べていいの…？」

雪穂「どうぞ。まだたくさん作る予定なので…」

凛「みんなで食べるにゃー♪」

ほのゆきありまきりんぱな「いただきます♪」

花陽「おいしい♪」
亜里沙「Хорошо♪」
真姫「悪くないわね」

穂乃果「次は何作るの？」

凛「ラーメン巻きがいいにゃー♪」

真姫「いや、それだったら別々に食べたほうがいいでしょ…」

凛「じゃあチャーシュー巻き！」

花陽「まずチャーシューがないとできないと思うけど…」

亜里沙「海苔巻きって楽しいね！雪穂♪」

雪穂「そうだね」

穂乃果「最後のひときれ、とーった♪」ﾊﾟｸ

雪穂「それ端っこ…ってもう無いし」

雪穂(まあ…お姉ちゃんも喜んでるみたいだし、作ってよかった…かな)

**癒されたい名無しさん** · 2019/02/24(日) 19:25:17.13

Молодец!

**癒されたい名無しさん** · 2019/02/24(日) 20:10:00.62

【高坂家・穂乃果の部屋】

穂乃果「ほら、こうやると一瞬でむけるの。和歌山むきっていうんだって」

凛「ホントだぁ…和歌山すごいにゃ！」

穂乃果「えへへ。雪穂が教えてくれたんだけどね」

真姫「…」

穂乃果「面白いからついついたくさん食べちゃって…ほら」

凛「わあ、穂乃果ちゃんの手が…」

ほのりん「イエローだよー！」

凛「真姫ちゃんも食べる？みかん♪」

真姫「いらない。それより花陽は？」

穂乃果「あれっ、そういえば…凛ちゃんと一緒に来たよね？」

凛「そのはずにゃ」

真姫(お手洗いかしら？)

【神田明神】

絵里「海未、バテてきたんじゃない？」

海未「絵里こそ、ペースが落ちているようですが？」

絵里「私はまだまだいけるわよ。海未は先に休憩したら？」

海未「ご心配なく。充分に余力を残していますので」

えりうみ「フフフフ…」

ﾄﾞﾀﾊﾞﾀ

にこ「よくやるわね。あの二人…」

希「エリちの特別メニューのはずやったのに、海未ちゃんのほうが燃えてる感じやな」

ことり「うーん…？」

にこ「何よ、難しい顔して。お腹でも空いたの？」

ことり「あのね、穂乃果ちゃんちにいる花陽ちゃんから連絡が来たんだけど…」

**癒されたい名無しさん** · 2019/02/24(日) 20:14:39.73

【高坂家一階】

花陽「セブンイレブンとかで売ってるあれ…ですよね」

ほの母「そうそう。ラッパーズのほうは丸大って覚えてたんだけど」

花陽「ブリトーは伊藤ハムだったと思います」

ほの母「伊藤ハムなのね。ブリトーだから日本ハムって勘違いしてたわ」

花陽「え？ニッポンハム？」

ほの母「っと、お客さん来たみたい。ゆっくりしてってね」ﾊﾟﾀﾊﾟﾀ

花陽(ブリトーだからニッポンハムってどういう…？)

花陽「なんか、いい匂いがする…お醤油？」ｸﾝｸﾝ

【再び神田明神】

『ニッポンハムにもブリトーってある？』

ことり「ブリトーは伊藤ハムだったと思うけど…」

希「そやね」

にこ「わかってるわよ。日本ハムのブリトーってあれでしょ？」

希「あれやな」

ことり「あれって？」

希「二十年以上も前の話や」

にこ「私たちが生まれる前ね」

ことり(どうして二人が知ってるのか聞かないほうがいいのかなぁ…)

希「1995年の夏から翌96年のシーズン、まだ日本ハムファイターズの本拠地が東京ドームだった時代」

にこ「ドミニカ共和国出身の外野手がいたのよ。その名もバーナード・ブリトー・ペレス！」

希「だから当時を知るプロ野球ファン、特に弱かった頃からの古株ファイターズファンにとってブリトーといえば日本ハムなん」

にこ「まぎらわしいけどね」

ことり「日本ハムのブリトーって、食べ物じゃなくてプロ野球選手だったんだ…」

にこ「ブリトー食べたくなったわ」

希「ラッパーズでもいいけどね」

ことり「アハハ。私も食べたいかも…」

**癒されたい名無しさん** · 2019/02/24(日) 20:20:51.81

連続ものだったんだ！
そしてほのママ、きっと東映フライヤーズ時代からのファイターズ・ファン！！！

**癒されたい名無しさん** · 2019/02/26(火) 02:20:12.81

穂乃果「脱出の日？」

真姫「Able was I ere I saw Elba. って聞いたことない？」

穂乃果「かるいきびんなこねこなんびきいるか、みたいなやつだよね？」

真姫「そう、回文。2月26日はナポレオンが流刑地エルバ島から脱出した日といわれてるのよ」

穂乃果「ナポレオンかぁ…よし、今日はあれを作ろう！」

真姫(ナポレオンといえば…ナポレオンパイ？)

真姫「穂乃果って洋菓子も得意なの？」

穂乃果「洋菓子？…できなくはないけど、今日は作らないよ」

真姫(ナポレオンパイじゃない…まさか、ナポレオンフィッシュの料理！？)

真姫「どうやって手に入れたの！？」

穂乃果「えーと…何の話？」

真姫(見た目は怪魚って感じのいかつい魚だけど、高級魚だし美味しいらしい…私も食べたことないけど、ちょっと期待できるわね)ﾜｸﾜｸ

ｼﾞｭｰ　ｶﾞｼｬｼｬ

穂乃果「はい、できたよー♪」

真姫「…なにこれ？」

穂乃果「何って、普通のスパゲッティだけど…」

真姫「これ、ナポレオンじゃなくてナポリタンでしょ！」

穂乃果「ナポレオンは昔はナブリオーネって名前で、トスカーナの貴族の家系だったんだよ。だからイタリアとも深い関係が」

真姫「それくらい知ってるけど、ごまかされないわよ。ナポリタンは日本の料理でイタリアとは関係ないでしょ！」

穂乃果「真姫ちゃん、ナポリタンは嫌い？」

真姫「いや、別に嫌いじゃないけど…」

穂乃果「じゃあ食べてよ。美味しくできたと思うから♪」

真姫「まあいいけど…お菓子以外も作れたのね」

穂乃果「結構いろいろできるようになったよ。いい先生がたくさんいるし♪」

真姫「ふーん…」ｸﾙｸﾙ

**癒されたい名無しさん** · 2019/02/26(火) 02:21:35.58

穂乃果「どうかなぁ？」

真姫「普通のスパゲッティね」

穂乃果「えー？それだけ？＞＜」

真姫「自分でそう言ってたじゃない。…ふふっ」

穂乃果「そうだけど、そうじゃなくて…」

真姫「まあ、穂乃果にしては健闘したと思うわ」

穂乃果「むーっ…」

真姫「冗談よ。割と美味しいんじゃない」

穂乃果「よーし。今度は真姫ちゃんがびっくりするほど美味しいの作るからね！」

真姫「別にびっくりするような物は要らない…いや、ナポレオンフィッシュは食べてみたいわね」

穂乃果「ナポレオン…フィッシュ？」

真姫「なんでもない。次は穂乃果が一番得意なの作ってよ」

穂乃果「え、肉じゃがでいいの？」

真姫「肉じゃが？」

穂乃果「じゃあ、真姫ちゃんの好きなトマトを入れてトマト肉じゃがにしようかな♪」

真姫「いや、それもう肉じゃがじゃないし…」

穂乃果「でも普通の肉じゃがだと普通すぎない？」

真姫「普通でいいから！」

**癒されたい名無しさん** · 2019/02/26(火) 17:39:51.80

ナポレオンがトスカーナ家系と知っているのに
貴族って何する人か知らない穂乃果♪

**癒されたい名無しさん** · 2019/02/26(火) 19:59:42.12

凛「凛知ってるよ。今日はドラゴンボールのTVアニメが始まった日なんだよねー♪」

海未「ドラゴンボールといえば？」

凛「ブルマ！」

海未「いや、確かに初回に登場したキャラクターはそうなんですが…」

凛「じゃあピッコロ？」

海未「料理と関係ないじゃないですか」

凛「ドラゴンボールで料理…えっと」

希「パイクーハンやな！」

凛「ぱ、パイクーハン！？」

海未「マイナー過ぎませんか…原作には登場しませんよね？」

凛「そうなの？っていうかパイクーハンって誰！？」

希「それで今日は何作るん？」

海未「ラーメン屋の三大メニューといえば！」

凛「ラーメン♪」

希「炒飯！」

海未「そして…！」

花陽「半ライス！」

希「すみませんお客さん。本日ごはんは終わっちゃいまして」

花陽「そんなぁ！？」ｶﾞｰﾝ

凛「ドンマイにゃ」ﾎﾟﾝ

希「お米がないだけに…don't 米(まい)！？」

海未「誰がウまい(米)ことをry」

花陽「うぅ…コンビニ寄って帰ろうかな」ｼｸｼｸ

凛「かよちーん！」

希「ホントに帰っちゃったん？」

海未「…い」

**癒されたい名無しさん** · 2019/02/26(火) 20:01:33.35

ことり「ｲｴﾆｶｴｯﾁｬｯﾀﾉ！？」

真姫「全然似てないわよ」

ことり「頑張ったのに…」ｸｽﾝ

真姫「はいはい。もういいから行きましょ」

ｽﾞﾙｽﾞﾙ…＼ﾎﾉｶﾁｬｰﾝ!／

希「さて、また三人に戻ったところで…」

凛「えーと、何の話だったかにゃ？」

海未「ラーメン屋の三大メニューといえば！」

凛「ラーメン！」

希「炒飯♪」

凛「冷し中華！」

希「すみませんお客さん。二月は冷し中華やってないんですよ」

凛「えー！？＞＜じゃあ餃子！」

希「チャオズは置いてきた」ｷﾘｯ

海未「というわけで天津飯…ではなく餃子を作ろうと思います」

希「って、もうあとは包んで焼くだけの状態になってるやん？」

海未「凛知ってるよ。のあたりから作り始めていましたので…」

凛「かよちんたちが命がけで時間稼ぎしてくれたおかげにゃ」

希「うぅ…キミたちの犠牲は決して無駄には」
真姫「いや、誰も死んでないし」

凛「真姫ちゃん！手伝いに戻ってきてくれたんだね♪」

真姫「私は料理なんてしないわよ。じゃあね」

ｽﾀｽﾀ

希「真姫ちゃん行っちゃったけど…」

海未「凛が手伝ってくれるので大丈夫ですよ」

凛「え！？でも凛、餃子なんて作ったことないけど…」

海未「焼くのは私がやりますから、包むのだけ手伝ってください。結構な数ですので…」

希「そんなに難しくないから大丈夫や。やってみると楽しいよ♪」

凛「そっか。じゃあ凛もやろーっと♪」

海未「お願いします」

**癒されたい名無しさん** · 2019/02/26(火) 20:03:54.11

凛「えーと、この皮に」ﾍﾞﾘｯ

凛「中身をのせて」ﾎﾞﾀｯ

希「ちょ、多い多い！これくらいでいいんよ。あと皮破けてる！」

凛「お料理なんて、凛には絶対無理だよ…髪だってこんなに短いし」

希「そんなボロボロの餃子を握りしめてシリアスな雰囲気で言っても…両手ベタベタやし」

海未「アイドルはともかく料理には髪は短いほうがいいのでは？」

希「餃子の皮はもっとやさしく扱わないとアカンよ。海未ちゃんのを見て真似してみたらいいやん？」

海未「ゆっくりでいいですから、落ち着いてやってみてください」

凛「よ、よーし。今度こそ…」

希「いいぞ！みんなが凛ちゃんを見守っている…そう、死んでいった仲間たちも」
真姫「死んでない！」ﾁｮｯﾌﾟ

希「ぐふっ！？…こ、これまで…か」ﾊﾞﾀｯ

凛「希ちゃん！？希ちゃーん！＞＜」

海未「ドラゴンボールで生き返りますから放っておきましょう」

凛「そうだにゃ」

花陽「じゃあ、代わりに私たちがお手伝いするね」

穂乃果「えへへ。包むのだけは結構得意なんだ♪」

希「再び集結したZ戦士たち！最凶最悪の敵を止められるのか！？」

にこ「何と戦ってんのよ？」

絵里「さあ…？」

凛「こ、これで…どうかにゃ？」

花陽「うん。上手にできたね♪」

海未「やればできるじゃないですか」

穂乃果「お料理も楽しいでしょ？」

凛「まあ…失敗もしたけどにゃ」

海未「あとは焼くだけですね。みんなは席について待っていてください」

のぞほのりんぱな「はーい♪」

花陽「じゃあ手を洗いに行こっか…」

希「石鹸は、もちろん」

のぞほのりんぱな「ミューズ！」

**癒されたい名無しさん** · 2019/02/26(火) 20:11:11.25

真姫「そろそろね」

絵里「なんだか悪いわね。私たちは全然手伝ってないのに…」

にこ「ま、宇宙ナンバーワン料理の鉄人にこが手伝ったら海未の出番がなくなっちゃうし」

海未「お待たせしました」

穂乃果「海未ちゃん特製、ドラゴン餃子Zだねっ♪」

海未「普通の餃子ですよ。それに今日は凛たちも手伝ってくれましたし」

希「凛ちゃんも料理の道の第一歩を踏み出した感じやな！」

にこ「今までのことを思えば一歩どころか三段跳び、いや八艘飛びくらいじゃない？」

穂乃果「サイヤ人編ならラディッツくらいは倒してるね！」

花陽「それだと悟空死んじゃってるけど…」

海未「大丈夫ですよ。今回はにんにくを使わなかったので仲間の死亡は回避できます！」

ことり「あ、そうなんだ…」ﾎｯ

凛「ことりちゃんが悟空！？」

ことり「オラに元気をわけてくれー！」

真姫「全然似てないわよ」

にこ「はい。元気の源」ｺﾄ

穂乃果「おろし生にんにくの瓶詰め？」

ことり「い、いらないよぅ＞＜」

希「にこっち」

にこ「冗談よ。早く食べましょ」

海未「ええ。冷めないうちにどうぞ」

ことほのうみのぞえりにこまきりんぱな「いただきます♪」

**癒されたい名無しさん** · 2019/02/26(火) 20:12:02.07

穂乃果「おおっ、これ一番大きい♪」ﾋｮｲ

凛「凛が包んだやつにゃ」

花陽「おいしい♪」ﾊﾌﾊﾌ

絵里「皮がパリパリで…」ｻｸｯ

凛「ど、どう…？」

穂乃果「すっごく美味しいよ♪」

希「よかったね凛ちゃん」

凛「エヘヘ。まあ凛は包んだだけで、作ったのは海未ちゃんだし」

ことり「でも、ちゃんと餃子の形だよね。プリーツもきれいにできてるし♪」

海未「最初は心配でしたが、最後のほうはかなり上達しましたね」

絵里「この部分ってプリーツなの？」

にこ「知らないわよ。ことりが言うならそうなんじゃない？」

穂乃果「またみんなで何か作りたいよね！」

花陽「つ、次こそ焼売を…！」

真姫「まだその争い続いてたの？」

希「焼売でも春巻でも、みんなで作れば楽しいやろな♪」

凛(うん。お料理って結構楽しいかもにゃ♪)

**癒されたい名無しさん** · 2019/02/27(水) 08:36:03.45

>>28 でかよちんが探知した醤油の匂い、正体が気になる。
にこまきが常識人で、ドラマCDっぽいのぞりん、
そしてボケにボケ倒すちゅん(:8:)

**癒されたい名無しさん** · 2019/02/27(水) 19:05:47.38

>>38
凛「真姫ちゃんも食べる？みかん♪」

真姫「いらない。それより花陽は？」

穂乃果「あれっ、そういえば…凛ちゃんと一緒に来たよね？」

凛「そのはずにゃ」

【高坂家一階】

雪穂「あ、じゃあ団子にしようか。お餅つくより簡単だし美味しいよ」

花陽(ブリトーだからニッポンハムってどういう…？)

花陽「なんか、いい匂いがする…お醤油？」ｸﾝｸﾝ

ｼﾞｭｰ

亜里沙「いい匂い♪」

雪穂「海苔を巻くならやっぱり醤油味だよね」

花陽(おいしそう…)ｼﾞｰｯ

亜里沙「…？」

亜里沙(花陽さんが、すっごい見てる…)

花陽(おだんご…)ﾀﾞﾗｰ

雪穂「亜里沙」

亜里沙「ねえ雪穂、花陽さんが」
雪穂「見なかったことにしよう」

亜里沙「どうして？」

雪穂「花陽さんはアイドルなんだよ。おだんごを見つめてヨダレを垂らしてました、なんてネットにでもアップされたら大変でしょ」

亜里沙「そっか。アイドルは夢を食べて生きてるんだよね」

雪穂「いや、夢を食べるのはバク」

亜里沙「バクバク食べる？」

雪穂「そう、バクバク食べるの」

雪穂「ふふふ」
亜里沙「えへへ」

亜里沙「食べていいの？」

雪穂「どうぞ」

亜里沙「いただきます♪」

花陽(はっ！？…い、いけない)ﾌｷﾌｷ

**癒されたい名無しさん** · 2019/02/27(水) 19:07:08.73

花陽(そうだ、ブリトーのことを誰かに聞いてみよう…)

花陽「ことりちゃん。ニッポンハムにもブリトーってある？…送信っと」

雪穂(これも美味しいけど…同じ味でたくさん食べるのは、ちょっと飽きるかな？)

雪穂「やっぱり、もっといろいろバリエーションがあって飽きないのは…」

「ごはん！」

ゆきあり「えっ」

亜里沙「花陽さん！」

花陽「恵方巻きだけでもいろいろな具が入ってるでしょ？海苔巻きには無限の可能性があるんだよ！」

雪穂「はあ」

穂乃果「花陽ちゃーん？何してるのー？」

花陽「あ。穂乃果ちゃん…ゴメン、今行くよー！」ﾊﾟﾀﾊﾟﾀ

【穂乃果の部屋】

花陽(おだんご、美味しそうだったなぁ…でもひと口食べたらひと串、もうひと串…って、止まらなくなっちゃいそう)

真姫「なに弛みきった顔してるのよ。何かいいことでもあった？」

花陽「もちもちで、ほどよく弾力があって…ちょっぴり焦げたお醤油が香ばしくて」

凛「お醤油？」

花陽「ああっ、やっぱり今からでも雪穂ちゃんと亜里沙ちゃんにお願いしてひと口くらい…」

穂乃果「雪穂と亜里沙ちゃんが…どうかしたの？」

【再び一階】

雪穂「よし、あとは切り分けるだけ…えーと、確か包丁にキッチンペーパーを…」

穂乃果「包丁を濡らせばきれいに切れるんじゃなかった？」

凛「凛は包丁を加熱するって聞いた気がするにゃ」

真姫「だったら熱いお湯で濡らしたキッチンペーパーを使えばいいじゃない」

雪穂「な、なんでみんな出てきたの？」

穂乃果「雪穂が何か作ってるって聞いたから」

花陽「ご、ごめんね。私も気になってたから…つい話しちゃって」

穂乃果「大丈夫、決めるのは雪穂だから！ファイトだよっ♪」

**癒されたい名無しさん** · 2019/02/27(水) 22:32:53.07

にこ「…なにそれ？」

ことり「バレンタインデーとホワイトデーの中間の日ってことらしいよ」

にこ「そんなの聞いたことないけど…で、何かあるの？」

ことり「んー。特に何かイベントがあるわけじゃないっぽいけど…でも、お祝いするのは個人の自由かなって」

にこ「個人ねえ…けど、恋人っていうからには相手がいることでしょ。あんたは──」
ことり「穂乃果ちゃん♪」

にこ「…あっそ」

にこ(どこまで本気なんだか…それほど長い付き合いってわけじゃないし、今ひとつ何考えてるのかわかんないのよね。ことりって)

にこ「何かあげたの？バレンタイン」

ことり「毎年あげてるよ。海未ちゃんとか、お母さんにもだけど」

にこ「今年はどんなの？」

ことり「パン♪」

にこ「パン？」

ことり「チョココロネってあるでしょ。あんな感じで中にチョコが入ったのを、生地から手作りで」

にこ「へー。割と手のこんだ物作ったのね」

ことり「でしょー。穂乃果ちゃんにも好評だったよ♪」

にこ(バレンタインか…私も)

【二月十四日】

真姫「どうするって…どうしようかしら」

絵里(このとき、私の中で最っ高のアイデアがひらめいた！)

『スタッフが美味しくいただきました、っていうんだよね♪』

絵里(って亜里沙が言ってたんだけどね)

真姫「ふーん…まあいいけど。食べきれるの？」

絵里「冬だし、一日で悪くなったりはしないでしょう？こう見えて私、チョコレート好きだし♪」

真姫「こう見えても何も…」

絵里(こんなにたくさん貰ったの、生まれて初めてだわ♪)

にこ「絵里！」

絵里「えっ。…にこ？」

**癒されたい名無しさん** · 2019/02/27(水) 22:34:23.69

にこ「その荷物…いや、聞くまでもないけど」

絵里「あー。アハハ…」

にこ(そうだった…やたら女子にモテるのよね。想定してたつもりだったけど、量が想定外だったわ)

にこ「その様子だと、もう甘い物は要らないわよね」

絵里「え？…まだ何も食べてないけど」

にこ「これから食べるでしょ？飽きるほど、っていうか浴びるほど？」

絵里「にこはどうなの？やっぱりたくさん貰ったんじゃない？」

にこ「あんたほどじゃないわよ。…つーか、貰うほうは別にいいんだけど」

絵里「？」

にこ「あー、もう！いらなかったら返してくれればいいから！」

絵里「これ…私に？」

にこ「そーよ。何百人目か知らないけど、今更一つ増えたって大差ないでしょ！」

絵里「にこ…ありがとう」

にこ「フン。みんなのアイドルにこにーが特別に…いや、特別な意味なんてないけど。とにかく、この私があげるんだから少しは」
絵里「特別よ？」

にこ「えっ。…な、何…が？」

絵里「たくさん貰って、もちろん嬉しいけど…それとは意味が違うっていうか…にこがくれるのは特別嬉しい♪」

にこ「な、何言ってんのよ。あんた誰にでもそういうこと言ってんじゃない？」

絵里「そんなことないわよ。…そうだ、よかったら一緒に食べない？」

【絢瀬家】

にこ(…なんでこんなことに)

亜里沙「Хорошо♪」

絵里「これは何ていうお菓子？」

にこ「Torta capreseっていう、イタリアのチョコレートケーキ」

亜里沙「にこさんはイタリア人ですか！？」

にこ「違うわよ。作り方をTVか何かで偶然見て、実際に作ってみただけ」

絵里「ハラショー！とっても美味しそうね♪」

にこ「美味しいわよ。私が作ったんだから！」

にこ(数えきれないほど貰ったらしい、その中で…私のを一番に食べてくれた。…いや、成り行きっていうか結果的に、ね？)

**癒されたい名無しさん** · 2019/02/27(水) 22:36:16.14

【再び今日】

ことり「へー。そうなんだ♪」

にこ「別に絵里だけってわけじゃないわよ。妹…亜里沙？も居たんだし」

ことり「でも絵里ちゃんにあげたんでしょ？直接♪」

にこ「まあ…いや、だから特別な意味はないんだって」

ことり「えー？ものすごく気合いの入ったお菓子って気がするけど」

にこ「いやいや、こんなの序の口でしょ。ケーキは食べたらなくなるんだし…本格的なやつになると手元に残るような物贈ったりするじゃない？」

ことり「そうかなぁ？」

にこ「ことりは特にそっちのほうが得意なんじゃないの？」

ことり「得意だけど…でもほら、ホワイトデーもあるし、何だったら今日でもいいし♪」

にこ「バレンタインにあげて、また今日あげるの？…くどくない？」

ことり「口説く？」

にこ「じゃなくて！今月はあげたんだからもういいでしょ？それでホワイトデーにお返し貰って丁度いいくらいよ」

ことり「でも絵里ちゃん喜ぶと思うよ♪特別嬉しいって言ってたんだよね？」

にこ「まあ…ね///」

にこ(作って楽しい、食べて美味しい。でもそれ以上に…誰かが笑顔になるってことは、やっぱり特別…かもね)

**癒されたい名無しさん** · 2019/02/27(水) 22:51:07.44

>>39-40
Благодарю!
同じ日だったんだー
なぜか料理と言えば穂むら♪

**癒されたい名無しさん** · 2019/02/27(水) 22:58:52.81

そして銀河宇宙ナンバー・ワン、料理無双のYazawa。
もうすぐ３月３日、銀河宇宙ナンバー・ワンひな祭りにワクワク。

**癒されたい名無しさん** · 2019/02/28(木) 19:42:27.65

花陽「なんだか香ばしくて…とってもいい香り♪」ｸﾝｸﾝ

真姫「また花陽が弛んでるわ」

海未「任せてください！私が活を入れて引き締め」
絵里「いや、締めなくていいから…」

穂乃果「でも確かに何か美味しそうな匂いがするよね。これはひょっとして…パンの焼ける匂い！？」

にこ「できたわよ！ナポレオンといえばこれでしょ♪」

凛「にこちゃん、何か作ってたのー？」

希「それは、もしや…野生のちんすこう！？」

にこ「甘い！ヤワなちんすこうなんて一撃で蹴散らす堅さよ！」ｶﾁｶﾁ

穂乃果「おおっ、なんか強そう！？アーモンドがたっぷり入ってて…」

にこ「強いわよ。なんたって宇宙ナンバーワンアイドルの私が作ったんだから！ちんすこうどころか、カロリーメイトだって粉砕するくらい」

凛「すごいにゃ！」

絵里「お菓子って強さを競うものなの…？」

花陽「でも美味しそう…♪」ｷﾗｷﾗ

ことり「ビスコッティ…かな？」

にこ「そう、cantucciniっていうトスカーナの伝統的な堅焼きビスコッティよ！
」

凛「関東チーニ…関東地方のお菓子？」

真姫「いや、関東じゃなくてトスカーナ地方。イタリアのお菓子でしょ」

穂乃果「トスカーナってことは…ナポレオンも食べたのかなぁ？」

真姫「さあ…食べたんじゃない？」

ことり「紅茶でよかったかなぁ？今日はセイロン・サバラガムワを淹れてみたの♪」

凛「モンゴル出身、錣山部屋？」

海未「それは青狼(せいろう)ですね」

穂乃果「おそば屋さんでしょ？」

希「蒸籠(せいろ)やな」

にこ「ラッパのマークの」

真姫「正露丸！」

絵里「セイロンってスリランカの紅茶でしょう？」

ことり「うん。サバラガムワは甘い香りと、ほのかな苦味と渋味が特徴なの。ミルクティーにしても紅茶の味がしっかりしてて…」

**癒されたい名無しさん** · 2019/02/28(木) 19:45:41.93

穂乃果「イタリア対スリランカ！どっちが強いのかな！？」

凛「凛はイタリアに賭けるにゃ♪」

希「何を賭けるん？」

凛「にこちゃんのアイドル生命！」

にこ「ぬぁんでよ！？賭けるなら凛のを賭けなさい！」

花陽「強くなくていいから、食べたいなぁ…」ｼﾞｰｯ

にこ「半端な覚悟で手を出したらケガするわよ。カントゥチーニはこの堅さが」
花陽「おいしい♪」ｶﾞﾘｺﾞﾘ

穂乃果「って、もう食べてる！？」

凛「さすがかよちん！あのカロリーメイトさえ粉砕するというトスカーナの鉄壁の牙城を簡単に噛み砕くなんて…」

希「野生のちんすこう以上にワイルドやな！」

穂乃果「ナポレオンにも不可能はあったんだね！？」

海未「堅い物を食べるのは良いことですよ」ｶﾞﾘｺﾞﾘ

真姫「厳密には堅い物を食べると結果的によく噛む必要があるってことで、堅くなくても噛む回数が多ければいいんだけど…まあ、歯に負担をかけすぎない程度に」

絵里「確かに堅いけど…美味しい♪」ｶﾞﾘｺﾞﾘ

にこ「トスカーナではワインに浸して柔らかくして食べるらしいわね」ｶﾞﾘｺﾞﾘ

凛「お酒は二十歳を過ぎてから！」ｶﾞﾘｺﾞﾘ

ことり「私たちは紅茶でいいと思うよ」ｶﾞﾘｺﾞﾘ

希「サバラガムワのミルクティーも美味しい♪」

凛「関東チーニがイタリアのビスコッティで、紅茶はスリランカで、凛たちは千代田区民！」

穂乃果「トスカーナのナポレオンはフランス皇帝で、ミルクティーの牛乳は北海道産！多国籍料理だね♪」

真姫「いや、そういうことじゃないでしょ？多国籍料理って…」

花陽「でも、いろんな国の美味しい物を食べられて…日本に生まれてよかったって思わない？」

海未「確かに、それも日本の良さかもしれませんね」

希「ちなみに2月28日はビスケットの日なんやって」

凛「ビスコッティってビスケットなの？」

にこ「二度焼くって意味で、同じ物から派生した…とか聞いたような気がするけど」

ことり「うん。フランスのビスキュイから、英国のビスケットやイタリアのビスコッティへ…」

**癒されたい名無しさん** · 2019/02/28(木) 19:49:26.04

穂乃果「日本へは江戸時代に入ってきたんだよね。当時はビスコイトって言ってたみたいだけど…」

希「ビスコイト…ビスケットのようで、ビスコッティのような…？」

凛「ピッコロと神様の融合みたいなやつにゃ！」

海未「またドラゴンボールですか？」

花陽「そういえば、ビスコっていうお菓子もあるよね」

希「グリコのやつやな」

穂乃果「あー、あれも美味しいよね。結構好きだよ♪堅くはないけど」

にこ「ビスコッティの半分の堅さもないのにビスコだなんて片腹痛いわ！」

凛「ビスコくらいならカロリーメイトに軽く粉砕されちゃうにゃ！」

絵里「いや、粉砕しなくていいから…」

希「でもビスコのパッケージには“つよくなる”って書いてあるやん？」

穂乃果「言われてみれば確かに…じゃあ、実はビスコが最強！？」

花陽「ビスコ自体が強いわけじゃないと思うけど…」

凛「あ、凛わかった♪ビスコを食べると強くなるんだにゃ。ことりちゃんがスーパーサイヤ人に！」

ことり「クリリンのことかー！」

希(どっちかっていうと、エリちのほうがスーパーサイヤ人っぽい色のような…)

真姫「ビスコにはカルシウムやビタミン、乳酸菌なんかが多く含まれてるらしいわ。ビスコ1個あたり乳酸菌は2000万個ですって」

ほのえりりん「へー」

穂乃果「じゃあ乳酸菌で腸が強くなるってこと？」

真姫「たぶんね」

凛「腸が強くなる…超強くなる！？」

真姫「まあ…乳酸菌を摂れる食品はほかにもあるし、お菓子より普段の食事に気をつかったほうがいいと思うけど」

海未「そうですよ。強くなりたければ日々鍛練です！」

絵里「正論ね」

希「セイロンだけに！？」

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/01(金) 21:31:44.10

にこ「はぁ？…穂乃果が」

花陽「ら、乱心！？」

凛「お肉を棒で叩いてたの！きっとストレスでおかしくなっちゃったんだにゃ＞＜」

真姫「やっぱり穂乃果に生徒会長なんて無理だったんじゃない？」

絵里「そんなことない…と思うけど」

穂乃果「えーい！」ﾄﾞｶｯ

海未「それくらいでいいでしょう。あとは任せてください」

穂乃果「うん」

希「お肉を棒で叩いてた…って」

穂乃果「お料理の手伝いだよ」

海未「豚肉の下ごしらえを穂乃果に手伝ってもらったんです。私がやるより安全なので」

絵里「安全？」

穂乃果「海未ちゃんって素手で竹を割ったりできるでしょ？棒を持つと“気”の力で離れた敵も倒せるし」

海未「力加減に気をつけないと余計な被害を出しかねませんから」

にこ「どんな超人よ…」

真姫「女子高生の会話じゃないわね」

穂乃果「今日は“豚の日”だから、海未ちゃんが美味しいの作ってくれるって」

花陽「豚肉かぁ…何だろう？角煮、とんかつ、酢豚、生姜焼き…」

にこ「あんたたちは食べ過ぎてブタにならないように気をつけなさいよ」

穂乃果「ならないよー！＞＜」ﾌﾞｰ

ことり「まあ、ちょっと食べ過ぎちゃっても海未ちゃんがいるし…」

海未「家に帰るまでが遠足ですからね。食事を振る舞うからには食べた分のカロリーを運動で消費するまで面倒を見ますよ！」

花陽「そ、そこまで！？」

真姫「じゃあ、私たちはおとなしく待ってましょ。ここにいても戦力にならないし」

凛「凛は手伝いくらいできるよー」

海未「でも下ごしらえはもう終わりましたし…ことりだけ残ってください」

ことり「私？」

穂乃果「適材適所だね♪」

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/01(金) 21:33:59.05

ことり「えーと…こんな感じでいいのかなぁ？」ｷｭ

海未「上出来です。やはり糸を使わせたら右に出る者はいませんね」

ことり「アハハ。糸っていうより紐みたいだけど…」

花陽「まだかなー」ﾜｸﾜｸ

凛「つまんないにゃ」

穂乃果「まあまあ。きっと凛ちゃんの好きな物だと思うよ♪」

凛「凛の好きな物…ラーメン？」

ｼﾞｭｰ

海未「表面が焼けたら、今度は下ゆで」

ｸﾞﾂｸﾞﾂ…

海未「一度引き上げてから味つけをして…」

花陽「いい匂いがしてきたね♪」

凛「この匂い…やっぱりラーメン！？」

海未「できました！自家製チャーシューです」ﾄﾞｰﾝ

希「おー！本格的やね」

凛「チャーシューを自分で作っちゃうなんて…海未ちゃんはラーメン屋だったんだにゃ！？」

海未「違います。作り方を覚えれば凛にもできると思いますよ」

『じゃあチャーシュー巻き！』
『まずチャーシューがないとできないと思うけど…』

穂乃果「…って言ってたから、作ってみようと思ってたんだって」

凛「凛のために…？」

海未「まあ…みんなでラーメンを食べに行こうという凛の提案をことごとく却下してきましたし、たまには凛の好きな物を食べるのもいいかと思いまして」

希「これだけあればいろいろできそうやね。ラーメン、炒飯、中華まん…」

絵里「まだ何か作るの？」

花陽「早く食べたい…」ﾀﾞﾗｰ

海未「では簡単な炒飯を」
凛「はい！凛お手伝いするにゃ♪」

真姫「大丈夫？」

凛「ふーん。凛はもう食べるだけの人じゃないもんね」ﾄﾞﾔｧ

真姫「悪かったわね。食べるだけの人で…」

にこ「ラディッツを倒したくらいで調子に乗っちゃって…」

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/01(金) 21:37:09.16

ことり「真姫ちゃんにも手伝ってもらえばいいんじゃないかなぁ？」

凛「えー？できるのー？」

海未「(まあ私一人で充分ですが…)では二人に手伝ってもらうことにします。いいですか？」

真姫「…いいけど」

凛「まかせて♪」

花陽「味見だけでも…」

海未「みんなは先に食べていていいですよ」

花陽「みんな食べちゃっていいの！？」

真姫「違うでしょ」ﾁｮｯﾌﾟ

凛(それから…二人でいろいろ失敗もしたけど、楽しかったにゃ♪)

花陽「お肉が柔らかくて…とろける♪」

絵里「柔らかいのにお肉の存在感もちゃんとあるし、脂っこくないわね」

穂乃果「すっごく美味しい！さすが海未ちゃん♪」

希「ラーメン屋のチャーシューに勝るとも劣らない出来やな」

にこ「やるわね…ま、私ならこれくらいすぐ再現できるけど！」

凛「すごいにゃ！プロの料理人みたいだよねー♪」

穂乃果「プロと同じくらい努力し、真剣にやってきた人たちです！」ｷﾘｯ

海未「誰の真似ですか！？」

真姫(ちょっと似てるかも？)

ことり「アハハ。もう何だか懐かしいね」

海未(この九人で一緒に居られるのは、あとどれくらいでしょうか…)

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/01(金) 21:38:32.98

にこ「私たちが卒業したら料理できる人も減るし、しっかり教育してよ？」

海未「わかってます。もう誰も食べるだけの人とは言わせません！」

真姫「…本気？」

希「凛ちゃんと真姫ちゃんは特に伸びしろがあるから教え甲斐がありそうやね♪」

穂乃果「伸びしろ…」

凛「伸びするにゃー」ﾉﾋﾞｰ

花陽「り、凛ちゃん…意味が違うよぉ」

真姫(めんどくさい…けど、まあ…よく考えたら、アイドルよりずっと現実的って気もするし)

穂乃果「ことりちゃんが洋菓子で、私が和菓子でしょ？あとは…」

ことり「和菓子も教えるの？上手に作れる人ほとんどいないと思うけど…」

にこ「私にも教えなさいよ。すぐ穂乃果なんて追い越してやるんだから」

穂乃果「えー！？」

真姫(一人じゃ絶対やらないけど、この人たちと一緒なら…悪くないかもね)

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/01(金) 22:45:44.74

サンガツデオワッチャウノ⁉
トスカーナのビスコッティは、エスプレッソにつけて子どもは食べるんやで
フランス語の cuir って焼くって意味よだから kitchen のことフランス語で cuisine っていうのよ日本では料理って意味だと思われてるけどね

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/02(土) 00:43:03.16

【きのう】

海未「では、まず具材を細かく刻んでください」

凛「刻む…って」

真姫「シルク・ドゥ・ソレイユでしょ」

海未「キダムではなく刻む、細かく切るんですよ」

凛「えっと…ピーラーは？」

真姫「フードプロセッサでしょ」

海未「ありませんよ。そんな物は…炒飯の具材を切るだけなら包丁で充分ですから」

りんまき「…」

凛「じゃあ凛はごはんやるから、ほかのは真姫ちゃんお願い♪」

真姫「ちょっと待ちなさい！ごはんは切る必要ないでしょ！？」

凛「だって真姫ちゃんはお医者さんになるんでしょ？切るのは得意なはずにゃ」

真姫「バカ言わないで。どこの世界に患者をみじん切りにする医者がいるのよ？医食同源とは言うけど医療と料理の技術は全く別物よ！」

海未「まさかと思いますが、二人とも包丁を使ったことは…？」

真姫「ないわ」
凛「ないにゃ」

海未「えぇ…」

ことり「左手はこんな感じで、猫さんの手だよ♪」

海未「包丁の持ち方はこう…力まかせに叩きつけるのではなく、必要な部分だけを動かすイメージで」

真姫「わ、わかってるわよ！」

凛「にゃんにゃんにゃーん♪」

ことり「いや、両手が猫さんだと包丁持てないから…」

海未「まさか初歩の初歩から教える必要があるとは…小学校で何を学んできたのやら」

真姫「調理実習なんて役に立つと思ってなかったし、あまり記憶に残ってないわ」

凛「凛はラーメンのことをいろいろ考えてたりしてたよ♪」

ことり「アハハ…二人ともちゃんと授業を聞いてなかったっぽいね」

海未「まったく…きちんと教えますから、今日は覚えてください」

りんまき「はーい…」

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/02(土) 00:45:14.30

海未「お待たせしました。炒飯です」

穂乃果「わあ、海未ちゃんの炒飯大好き♪」

希「具だくさん…というか、お野菜が大きいね」

絵里「これは…飾り切り？」

にこ「切れてないだけでしょ…あと、この黒いのは何よ？」

真姫「タマネギだけど？」

凛「ちょっと焦げちゃったにゃ」

花陽「で、でも美味しそうだよ？」

海未「味は大丈夫だと思いますので…」

ことり「うん。二人とも頑張ったよね。初めてにしては…」

のぞほのぱな「いただきます♪」
えりにこ「い、いただきます…」

凛「ど、どうかにゃ？」

絵里「…美味しい」

にこ「ま、チャーシューの出来がいいからね(多分ほとんど海未が作ったんだと思うけど)」

花陽「これも美味しいよ♪」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

真姫「当然よ。私が手伝ったんだから」

穂乃果「美味しい♪真姫ちゃんも意外とお料理できるんだね！」

真姫(私は野菜切っただけで、この有り様だけど…ね)

希「サイバイマンくらいは倒せるようになった感じ？」

凛「凛と真姫ちゃんだけだとラディッツにも勝てるか怪しいけどにゃ」

真姫「今日はちょっと準備不足だっただけよ。本気を出せばナッパくらい倒せるし！」

凛(想像以上に大変だった…でも、みんなで作ると楽しいよね♪)

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/02(土) 18:36:19.94

花陽「おいも？」

希「そう。千葉県香取市産の“紅こまち”や」

穂乃果「サツマイモ…あれ、でも千葉だったら薩摩じゃないよね？」

海未「香取市のあたりは下総国ですね」

凛「シモーサイモ…なんか変な感じにゃ」

絵里「でも土地の名産品をアピールするのに全く違う地域名を出すのも変な話よね…薩摩じゃないんだから」

にこ「何イモでもいいでしょ。紅こまちは紅こまち！」

ことり「サツマイモだったら、パイとかケーキとか…」

花陽「煮物や天ぷらも♪」

穂乃果「穂むら名物、芋ようかんに焼き芋最中もお忘れなく♪」

希「サツマイモの女王といわれる紅こまちは糖度が高くてホクホク。今は幻のイモと呼ばれるほど希少な昔ながらのサツマイモなん」

にこ「凝った料理もいいけど、焼き芋が一番美味しいわよ」

ことほのうみえりまきりんぱな「へー」

ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ…

穂乃果「紅はわかるけど、こまち…って、あきたこまちのこまち？」

海未「おそらく小野小町だと思います。何こまち、というのはだいたいそうじゃないですか？秋田にゆかりのある人物なので“あきたこまち”の由来になった…ですよね？」

花陽「うん。小野小町の出身地といわれてるのが秋田県雄勝町なの」

凛「新幹線も“こまち”だもんにゃ」

絵里「ちょっと待って。それじゃ、秋田と関係ないのに“こまち”がつく名前の由来は何なの？」

穂乃果「薩摩じゃないのにサツマイモで、秋田じゃないけど紅こまち…」

真姫「たとえば、希は生まれも育ちも千代田区なのに変な方言を話すでしょ？」

希「へ、変な方言…」

真姫「私たちがよく知ってる希でさえそんな感じなのに、小野小町なんて生没年不詳。少なくとも千年以上前の人よ。どこで生まれていつまでどこにいたかハッキリしないでしょ。だったらどこにルーツがあってもおかしくないんじゃない？」

凛「なるほどにゃ」

にこ「同じ“◯◯発祥の地”を主張する地域が幾つもあったり、案外いいかげんなものよね」

海未「確かに…古ければ古いほど言ったもの勝ちのようなところはありますね」

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/02(土) 18:37:08.37

ことり「お芋、そろそろいいんじゃないかなぁ？」

希「あ、そやね」

花陽「焼けたかな？」ﾜｸﾜｸ

にこ「一つ取り出して割ってみましょ」

海未「割るんですね？」

真姫「い、いや焼き芋割るだけでしょ？そんな身構えなくても…」

穂乃果「そうだよ。海未ちゃんが全力でやったら地球が割れちゃうじゃん！」

絵里「そこまで！？」

海未「大丈夫です。手加減はします！」

ことり「海未ちゃんなら熱いお芋を触らなくても割れるもんね♪」

にこ「だから何者なのよ…」

海未「キエエェェェイ！」ｼｭﾊﾞｯ

希「おおっ、素手なのに刃物で斬ったみたいな切り口…」

凛「すごいにゃ！」

花陽「お芋おいしそう…♪」

にこ「いい感じに焼けてるわね」

ことほのうみのぞえりにこまきりんぱな「いただきます♪」

希「紅こまちは栽培が難しいらしくて、今では千葉県の一部地域でしか作ってないんやって」

花陽「こんなに美味しいのに…」ﾊﾌﾊﾌ

海未「最近は安納芋を筆頭に、しっとりした食感のサツマイモが人気ですからね…」

にこ「確かにそれも紅こまちが減った原因かもね」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

穂乃果「でも私はホクホクのお芋が好きだなぁ♪」

絵里「この美味しさを世界中の人々に伝えたいわね」

凛「シモーサイモあらため世界イモ！？」

真姫「ワールドポテト」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

ことり「お菓子の材料としても人気があるみたいだよ」

穂乃果「μ'sも最初は全然人気がなかったけど今は結構有名になったし…紅こまちだって作る人がやめないかぎり、もっと増えていく可能性もあるはずだよ！」

ことほのうみ「だってー可能性感じたんだ♪」

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/03(日) 11:51:45.47

花陽「ひな祭りといえば、ちらし寿司…あ、あれ？」

穂乃果「はい、照り焼き♪」

花陽「美味しそう♪…でも、どうして鶏肉なの？」

海未「ひな祭りで桃の節句ですからね」

希「比内地鶏の、もも肉！ひな祭りで桃の節句や♪」

真姫「何そのダジャレ…」

ことり「ｲﾐﾜｶﾝﾅｲ！」

ﾁｮｯﾌﾟ

ことり「いたーい＞＜」

にこ「からあげもあるわよ」

花陽「いただきます♪」ｻｸｯ

絵里「比内地鶏って国産の高級な鶏肉よね？」

凛「ことりちゃんの自撮り？」

ことり「ことりはニワトリじゃないよぅ…」

海未「現在の秋田県北部にあたる地域で古くから飼育されていた伝統的な鶏が比内鶏です」

希「その比内鶏とアメリカ原産のロードアイランドレッドの交雑種が比内地鶏や」

穂乃果「ってことは比内地鶏って日本とアメリカのハーフなんだ？知らなかった…」

花陽「比内地鶏は普通の鶏の三倍、150～160日かけてじっくり育成されるんだよね」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

海未「穂乃果。串打ちをお願いします！」

穂乃果「あ、うん」

凛「串ってことは、やきとり？」

希「からあげや照り焼きも美味しいけど、鶏肉そのものを味わうにはこれが一番やろ？」

穂乃果「お店のおだんごで培った串打ちの奥義…千手観音！」ｼｭﾊﾞﾊﾞﾊﾞ

のぞにこりん「おおー！」

絵里「は、ハラショー」

花陽「さすが比内地鶏…やきとりができる前におなかいっぱいになっちゃいそう」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

絵里「確かに普段食べてる鶏肉とはひと味違うって気がするわ」

真姫(普段食べてるけど)ﾓｸﾞﾓｸﾞ

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/03(日) 11:53:51.91

ことり「この照り焼きの味付け…穂乃果ちゃんだよね？」

にこ「食べただけでわかるの？」

ことり「穂乃果ちゃんの料理はだいたいお母さんに教わってるから、昔からよく食べてる穂乃果ちゃんちの味なの♪」

のぞえりにこまきりんぱな「へー」

穂乃果「やきとりもできたよ！」

海未「こちらは塩だけのシンプルな味付けです」

花陽「これも美味しい♪」ﾊﾌﾊﾌ

真姫「比内地鶏のひな祭り…」

穂乃果「定番のお菓子とかも一応あるけどね」

凛「ひなあられでフィナーレにゃ！」

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/03(日) 12:54:53.87

穂乃果の千手観音の動画はどこに行けば見られますか？
今日はこころとここあ登場を期待してたんだけどにゃ～

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/04(月) 00:22:17.39

にこ「割り箸と…アルミホイル？」

ことり「うん」

にこ「そんなんで本当にできるの？」

ことり「私も作ったことはないけど…要するにクレープみたいに薄く焼いた生地を重ねていけばいいってことでしょ？」

にこ「かかる手間の割に味は地味…完全に見た目重視って感じね」

絵里「トッピングで差をつければいいんじゃないかしら？」

にこ「トッピング？」

絵里「ええ。ロシアのблиныにもсметанаや自家製のвареньеを添えて食べたりするし」

ことり「パンケーキやクレープもそうだよね」

にこ「なるほどね。そういうのもありか…じゃあ分業制でいきましょ。私は生地作り、ことりは芯、絵里はトッピング」

絵里「でも焼くのが一番大変でしょう？」

にこ「そこは時間かかるから三人でやるのよ。ただでさえ九人分作るんだから」

真姫「…工作？」

穂乃果「うん。少し覗いてみたんだけど、ことりちゃんが何か作ってたよ」

凛「料理じゃないのー？」

花陽「料理で工作…何だろう？」

希「何か凄いのが出てきそうやな」

絵里「これでいいの？」

ことり「うん。大丈夫だと思う」

にこ「最初の生地が焼けたわ」

ことり「じゃあ、これに巻きつけて、次の生地を──」

【25分後】

にこ「で、できた…！」

絵里「ハラショー♪」

ことり「あとはトッピングだけど…」

にこ「冷ましてから切り分けるの？」

ことり「せっかくきれいにできたし、切る前にみんなに見せたいなぁ」

にこ「それもそうね…」

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/04(月) 00:24:11.11

【さらに25分後】

にこ「きりがないから持ってきたわ」

凛「手作りバウムクーヘン！？」

穂乃果「バウムクーヘンって作れるんだ！？」

希「きれいに層ができてて…本格的やな」

花陽「この層が木の年輪みたいだから、Baumkuchen(木のケーキ)っていうんだよね」

ことり「三月四日はバウムクーヘンの日なんだって」

ほのりん「へー」

真姫「きりがないって、巻いていけば幾らでも大きくできるってこと？」

ことり「それもあるけど、絵里ちゃんが…」

絵里「どう？この光沢！我ながら完璧なコーティング♪」

にこ「かけるだけでよかったのに、わざわざ全面コーティングしちゃって…」

絵里「真姫、写真お願い」

真姫「はいはい」ﾊﾟｼｬ

絵里「一番きれいにできたのはラッピングしておみやげにしましょう♪」

ことり「亜里沙ちゃんに？」

絵里「いや、亜里沙は家に私がいるからいつでも作れるでしょう？…だから」

にこ「…ん？」

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/04(月) 00:25:05.52

【矢澤家】

ここあ「わー！チョコレートケーキ♪」

にこ「ただのケーキじゃないわよ。中身も手間かかってるんだから…」

こころ「この形…バウムクーヘンですか？」

にこ「そうよ。ことりと絵里と三人で作ったの。最初はここまでやる予定じゃなかったけど、絵里がどうしてもチョコレートコーティングしたいって言い出して…」

こころ「お店で売ってる物みたいです…さすがお姉さま♪」

ここあ「はやくたべたいー！＞＜」

にこ「はいはい。今切り分けるから」

こころ「なんだか切ってしまうのがもったいない気がします…」

にこ「まあ、外側はほとんど絵里一人でやったようなものだし…私が苦労して作った断面も見てよ」

ここあ「だんめん？…おまえに食わせるダンメンはねえ！」

こころ「それはタンメンですね」

ここあ「おいしい♪」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

こころ「年輪の層もすごいです。お家でも作れるんですか？」

にこ「できるわよ。フライパンで焼けるから、今度みんなでやってみましょ」

ここあ「バンクーバーつくるの？ここあやりたい♪」

こころ「バウムクーヘンですよ」

にこ「今日はもうあるから、また今度ね。コーティングもいろいろできるし…何がいい？」

こころ「白いのはどうですか？」

にこ「ホワイトチョコ？」

ここあ「ピンクがいいよ！おねえちゃんの色♪」

にこ(何時間もかけて作って、あっという間になくなっちゃうお菓子。でも私たちのライブみたいに、一つの物をみんなで作るっていいわよね)

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/04(月) 00:58:26.87

こころ、ここあ、きたーっ♪───Ｏ（≧∇≦）Ｏ────♪
桃の節句だから虎太郎はたべられないのか。哀れ。。。

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/04(月) 18:01:20.60

凛「今日は凛がお料理係だよ♪」

のぞほのまきぱな「えっ」

真姫「凛が料理って…大丈夫なの？」

【先日】

凛「卵は一個でいいのー？」ｸﾞｼｬ

真姫「ちょっ…殻！殻ほとんど入ってる！」

海未「当たり前ですが殻はすべて取り除いてください」

凛「えー？先に言ってよー＞＜」

真姫「ああっ、もう！タマネギ焦げちゃってるし」

海未「こういうときは鍋を火から下ろしましょう。止めるのは後でもいいですから」

【再び今日】

花陽「凛ちゃんの料理って…」

真姫「カップめん…とか？」

にこ「袋めんってことも…」

凛「えーとね、今日はミシンの日だから…」

ことり「ミシンと料理って関係ないような…？」

穂乃果「ミシン…ニシン？」

花陽「でも凛ちゃん、お魚は苦手なはずだけど…」

凛「ニシンじゃなくて日清だよー♪」

『すごくおいしい♪』

絵里「じゃあ、やっぱりインスタント？」

凛「違うよー。今日はこれを使うにゃ。ホットケーキミックス♪」

ことり「あ、日清って日清製粉のほうだったんだ」

穂乃果「ホットケーキミックスでお菓子を作るの？」

真姫「…できるの？」

海未「私が教えますから、簡単な物なら大丈夫だと思います」

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/04(月) 18:03:21.63

凛「えーと、粉をおだんごにして油で揚げればいいんだよね？」

海未「さすがにそれだけでは…今回は卵と黒糖も加えましょう」

凛「コクトウ…あ、美術で使うやつにゃ」

海未「彫刻刀は料理に使いません。黒糖は黒砂糖ですよ」

凛「た、卵を…」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

海未「握り潰すのではなく、机などに軽く打ちつけて殻にヒビを入れるんですよ。あとはそんなに力を入れなくても簡単に割れますから」

凛「卵をかき混ぜて…ここにホットケーキミックス？」

海未「いいえ。先に黒糖を入れてください。卵と砂糖をよく混ぜて、最後に粉を加えるんです。多くのお菓子の基本ですから、覚えておけばいろいろ作れますよ」

凛「わかったにゃ」

ｼﾞｭﾜｰ　ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ…

凛「も、もういいかにゃ？」

海未「まだです。表面が割れてヒビが入るまで待ちましょう」

凛「え、割れちゃったら中身が出ちゃうよー？＞＜」

海未「生卵じゃないから大丈夫です。火が通って膨らむので割れるんですよ」

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/04(月) 18:04:15.40

花陽「いい匂いがしてきたね♪」

凛「できたよー♪」

希「こ、これは…サーターアンダギー！？」

海未「ええ。初心者でも作りやすいように、かなり簡略化したレシピですが…」

真姫「海未が作ったんじゃないの？」

海未「私は指示しただけです。今回はほとんど凛一人でやってくれましたよ」

にこ「へー。見た目は案外まともね」

凛「中身も美味しくできたにゃ。食べてよー」

花陽「じゃあ、いただきます…」

ことのぞほの「いただきます♪」
えりにこまき「いただきます」

花陽「おいしい♪」ﾊﾌﾊﾌ

希「沖縄の風を感じる…これは野生のサーターアンダギー！？」

真姫「ｲﾐﾜｶﾝﾅｲ」

穂乃果「でもホントに美味しい！すごいよ凛ちゃん♪」

凛「えへへ。うまくいってよかったにゃ」

のぞほのにこ「おおー　しんじられぬー」

ことり「これができるなら、いろいろ作れそうだね♪」

にこ「ホットケーキミックスの力は偉大ね」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

絵里「ふふふ。凛の頑張りも認めてあげたら？」

花陽「凛ちゃんもお料理できるようになったんだね…」ﾎﾛﾘ

真姫「ヴェぇ…泣くほど？」

海未「今の凛なら一人で栽培マンを全滅させることも不可能ではないはずです！」

凛「まだナッパには勝てないのー？＞＜」

にこ「当たり前よ。葉もの野菜を使いこなして初めてナッパを料理したことになるんだから」

凛「よーし。次はごはんにも挑戦するにゃ！」

真姫(だいぶ差をつけられた感じ？…美味しいけど)ﾓｸﾞﾓｸﾞ

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/04(月) 23:46:29.94

作家さんは料理人さん？
遺伝子組み換え作物の危険を訴えつつVEGAN料理をにこちゃんに作らせる真姫ちゃんとか、来ないかな～

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/05(火) 00:11:54.92

にこ「ハンバーグに目玉焼きは基本よね。見た目も華やかになるし」

希「こころちゃん達に作ってあげたりするん？」

にこ「まあね。ハンバーグはそこそこ手間かかるけど、子供でも手伝いやすいっていうか、手伝いたがるっていうか」

希「よっしゃ。いつも頑張ってるお姉ちゃんのために今日はウチが作ってあげよう♪」

にこ「別に自分で作れるわよ」

希「ハンバーグだけじゃなく、もうひと手間かけてアレンジしようと思ってるん」

にこ「目玉焼きじゃないの？…まあ、あんたがやりたいなら任せるけど」

花陽「今日は希ちゃんの料理？」

絵里「一人暮らしのお手並み拝見ね♪」

希「花陽ちゃん、ごはんお願い。穂乃果ちゃんはこっちや」

花陽「うん」

穂乃果「お手伝い？」

ことり「頑張って。穂乃果ちゃん♪」

凛「凛じゃダメなのー？＞＜」

海未「凛は最近よく頑張っていますし、今日は希たちに任せましょう」

穂乃果「肉だんご？」

希「ハンバーグや」

穂乃果「はっ！？もしや、ピーマンがどこかに隠れて…」

希「ないない。ホンマにハンバーグやって」

【十年前・高坂家】

穂乃果(小1)「ちがうー！＞＜」

ほの母「似たようなものでしょ？」

穂乃果「だって、ピーマン…」ﾌﾙﾌﾙ

ほの母「味はハンバーグと同じよ」

穂乃果「ぜんぜんちがうー！」ﾌﾞｰ

雪穂(5歳)「おいしい♪」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

【再び今日】

穂乃果「ハンバーグが食べたいって言うとピーマンの肉詰めが出てきてさあ」ｼｸｼｸ

希「アハハ…まあ、何とかして穂乃果ちゃんにピーマンを食べさせたかったんやろな」

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/05(火) 00:14:39.58

穂乃果「えーと、普通にハンバーグを作ればいいんだよね？」ｺﾈｺﾈ

希「うん。ソースとかはウチが作るから」

穂乃果「ドゥミグラスソース？」

希「それはどうかな。フフフ…」

ｼﾞｭｰ

穂乃果「ほっ」ﾊﾟﾀ

希「そろそろやな。じゃあ目玉焼きを…」

花陽「ごはん炊けたよー♪」

穂乃果「きれいな半熟だ♪」

希「まだまだ、全部で九個焼くんやから」

穂乃果「ハンバーグはこれで大丈夫？」

希「ん、バッチリやんな。いっそウチのお嫁さんに…」

穂乃果「え！？」

希「一人暮らしが長いと時々そう思ったりするんよ」

穂乃果「お嫁さんが欲しいって？」

希「穂乃果ちゃんならいいお嫁さんになってくれると思うんやけど♪」

穂乃果「あ、ソース焦げちゃう！」

希「おっと、危ない危ない…」

穂乃果「ごはんにハンバーグと目玉焼きをのせて…」

希「特製グレイビーソースをたっぷりかければ…」

のぞほの「できた♪」

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/05(火) 00:15:53.03

真姫「ロコモコ？」

希「そう。日本に居ながらハワイ気分が味わえる一皿♪」

にこ「へー。ハンバーグの肉汁で作ったグレイビーソース…」

凛「ロコモコってどういう意味？」

海未「私は知りませんが…」ﾁﾗ

絵里「えっ。えーと…ことり？」

ことり「え？…あ、穂乃果ちゃん」

穂乃果「ロコモコ…って何？」

真姫「知らないわよ。ごはんのことなら花陽でしょ？」

花陽「おいしい♪」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

にこ「ロコモコって…ダメだ、全然聞いてないわ」

希「まあ何でもいいやん？みんなも食べてよ♪」

ことほのうみのぞえりにこりんまき「いただきます♪」

花陽(言葉の意味はわからなくても、おいしい料理は万国共通だよね♪)

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/05(火) 18:13:30.66

凛「わあー！これ何！？」

絵里「氷に穴を開けるドリルよ」

穂乃果「えーと…電源が見当たらないけど」

真姫「当たり前よ。手動に決まってるでしょ」

にこ「全然回らないじゃない。壊れてんじゃないの？」

希「氷が硬いから、相当な力が要るんやないかな？」

にこ「ふんっ…ぐぬぬぬぬ…こ、これでどう！？」

ことり「全然回ってないけど…」

にこ「穂乃果！」

穂乃果「え、私！？」

花陽「が、頑張って。穂乃果ちゃん」

穂乃果「よーっし。いっくよー！くーるくるくるくる…」ｸﾞﾙｸﾞﾙ

海未「穂乃果が回ってどうするんですか…」

絵里「ドリルは全く動いてないわね…」

穂乃果「だ、ダメだぁ…花陽ちゃん！」

花陽「えぇ！？」

希「ごはんのおかずをゲットするため！そう考えたら無限大のパワーが湧いてくるやろ？」

真姫「そうよ。ごはんへの執着で花陽に勝る者はいないわ！」

花陽「そ、そうかなぁ…？」ｸﾞｸﾞｸﾞ

凛「あ、ちょっと動いたにゃ！」

にこ「氷にヒビが入ったわよ！」

花陽「か、かたい…！」ｶﾞﾁｯ

ことり「なかなか動かないね…」

花陽「あ、Apua…(タスケテ)」

絵里「海未、出番よ！」

海未「仕方ありませんね…花陽、代わってください」

花陽「う、うん」

海未「そもそも氷はどんなに厚く硬くても水です。ここは湖なのですから」

穂乃果「そうだね。お魚がいるんだし…」

海未「氷を氷のまま砕こうとすれば硬いのは当たり前です。ならば…！」

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/05(火) 18:16:45.00

希「おおっ、海未ちゃんの周りに炎のようなオーラが！？」

にこ「だからいったい何者なのよ…」

海未「熱で溶ければ薄くなり、氷は自然に割れるはずです！」ﾊﾞｷﾊﾞｷ

のぞほのりん「おおー　しんじられぬー」

ことり「きれいな丸い穴ができたね♪」

真姫「やっと釣りを始められるわ」

花陽「美味しい魚が釣れるといいなぁ♪」

【25分後】

凛「釣れないにゃ」

にこ「魚いないんじゃない？」

絵里「そんなはずないわよ。地元の人や他の観光客も釣ってるみたいだし…」

真姫「ロシア人や日本人のグループもいるわね」

海未「まだ30分も経ってないじゃないですか。これからですよ」

穂乃果「ことりちゃん、近くの人に訊いてみてよ」

ことり「え？でもフィンランド人かどうかわからないよ？」

穂乃果「ロシア人だったら絵里ちゃんに話してもらえば…」

希「よっしゃ、ウチにまかせて♪」

真姫「希、フィンランド語わかるの？」

希「いや、占いで魚がいる場所を探せばいいやん？」

絵里「えぇ…」

花陽「ど、どうなの…？」

希「大アルカナの8番、力のカードや」

海未「はあ」

希「強い意志を象徴するカードやな。正位置の場合、このカードの意味は…」

穂乃果「意味は…？」

希「“持久戦”」

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/05(火) 18:19:32.36

【一時間後】

にこ「こっちは？それっぽい看板じゃない？」

希「いや、それは多分釣具店やないかな」

真姫「エサ用の小魚くらいならありそうだけど」

絵里「うーん…」

ことり「釣れないね…」

穂乃果「そうだねぇ…」

凛「退屈にゃ」

花陽「おなかすいた…」ｸﾞｰ

「Moi！」

ことほのうみのぞえりにこまきりんぱな「えっ」

凛「地元の人が声かけてきたにゃ」

穂乃果「地元の人なの…？」

ことり「え、えーと…Hyvää päivää(こんにちは)」

「Terve♪」

にこ「っていうか…」

花陽「あんじゅ！？」

絵里「え？」

にこ「A-RISEの優木あんじゅでしょ！？」

あんじゅ「？」

穂乃果「アハハ。まさかぁ。フィンランドにいるわけないよ」

海未「確かに似てるような、そうでもないような…？」

凛「フィンランド人じゃないのー？」

希「まあ、世界には同じ顔の人が三人は居るっていうし…」

真姫「Miten menee？(釣果は)どうですか？)」

あんじゅ「Siinähän se...」ﾄﾞｯｻﾘ

凛「すごいにゃ！一人でこんなに釣ったのー？」

真姫「どこがまあまあよ…En ymmärrä.(ｲﾐﾜｶﾝﾅｲ)」

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/05(火) 18:22:01.40

絵里(親切な地元の人が魚をたくさんくれたわ♪)

ことり「Anteeksi…Kiitos」

あんじゅ「Ei se mitään．Mukavaa lomaa♪」

真姫「Kiitos paljon」

あんじゅ「Moimoi♪」ﾌﾘﾌﾘ

凛「またねー！」

希「また来るん？」

穂乃果「こんなに貰っちゃった♪」

にこ「私たちは結局全然釣れなかったけどね…」

海未「では新鮮なうちに料理しましょう」

ｼﾞｭﾜｰ　ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ…

希「やっぱり天ぷらやな♪」

ことり「凛ちゃん、お魚だけど食べられる？」

凛「凛が苦手なのは生臭いのと骨っぽいの！」

海未「これくらいのワカサギなら骨も柔らかく臭みもほとんどないと思いますが…」

ことほのうみのぞえりにこまきりんぱな「いただきます♪」

凛「…」ｻｸｯ

にこ「どーよ？」

凛「おいしい♪」ｻｸｻｸ

穂乃果「よかった。これは大丈夫みたいだね♪」

花陽「止まりません♪」ｻｸｻｸ

希「この安心感…慣れ親しんだ味やな」

真姫「フィンランドなのに…」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

絵里「親切な人がいてよかったわね♪」

にこ「見た目はどう見ても優木あんじゅだったけど…あれで日本語が通じないなんて信じられないわね」

花陽「ほ、本当に地元の人だったのかな…？」

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/05(火) 18:23:09.91

【夜】

英玲奈「こんな偶然があるとは…」

ツバサ「もっと早く教えてくれたら私も行ったのに！」

あんじゅ「九人水入らずを邪魔しちゃ悪いじゃない？あの子たちは学年が違うんだから」

ツバサ「そういえば…」

英玲奈「三年生が卒業したら、これからも九人一緒というわけにはいかないだろう」

ツバサ「そうね。私たちと違って…」

あんじゅ「まあ、私たちは私たちで卒業旅行を楽しみましょ♪」

英玲奈「明日も釣りに行くのか？」

ツバサ「意外な特技ね」

あんじゅ「あの湖、大物も釣れるらしいわよ。見たこともない魚が釣れるかも♪」

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/05(火) 21:18:31.58

A-RISE キター♪───Ｏ（≧∇≦）Ｏ────♪
フィンランド語はわからないし、行ったこともないにゃけど、
スカンディナヴィア諸国とフィンランドは税金が高くて、外食はちょー贅沢なんだにゃ。
デンマークやスウェーデン行って泊まったホテルのはキッチンが付いてたにゃ。
だから凛たちが釣りして、自炊するのは、観光客として。。。
釣りは普通じゃないでしょチョップ
新しい職人さんも参加してきてきてくれて、テンション上がるにゃ～

でもでも、フィンランドって言えばむぎちゃんだよね？
あたし、いくら食べても太らない体質なの～
。。。唯、とりあえず謝れ。

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/06(水) 00:14:31.06

希「片手鍋で卵1個をゆでながらお湯を沸かして、その間に冷凍の焼きおにぎりをレンジへ」

ﾌﾞｰﾝ…

希「鍋のお湯が沸騰したら冷凍うどんを入れて、うどんが茹で上がれば卵もちょうどいい半熟に♪」

希「うどんに熱いつゆをかけて、かまぼこや小ねぎとともにゆで卵をトッピング」

希「おうどんさんと焼きおにぎりのセットや♪」

希「いただきます♪」

trtr

希「美味しい…美味しいけど…寂しい」ｸｽﾝ

【南家】

ことり「え？…冷凍食品の日？」

『そう、今から89年前の1930年3月6日…アメリカで世界初の冷凍食品が発売された日やんな』

ことり「へー」

『食の歴史を変えた大事件や。一人暮らしのウチにとって冷凍食品は偉大な救世主』

ことり「はあ」

『この喜びを誰かと分かち合いたい！』

ことり「えーと…私に電話してきたってことは」

『ことりちゃんに癒されたい気分なん』

ことり「そ、そうなんだ…電話より直接会ったほうがいいのかなぁ？」

『できれば…そうしていただけるとウチの冷えた心も解凍されそうやし』

ことり「ふふふ。じゃあ…えっと、私が希ちゃんちに行ったほうがいい？」

『お家の人に心配かけたらアカンかな…でもウチが行っても迷惑かもわからんし』

ことり「お母さん」

理事長「それは自分で決めることよ」ｷﾘｯ

希「お、お邪魔します…」

ことり「お帰りなさいませ。ご主人さま♪」

希「まさかのメイド服でお出迎え！？」

ことり「癒し効果アップかなって」

希「愛がアップ！」ｸﾙﾘﾝ

ことり「あい？」

希「こっちの話や。気にしないで」

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/06(水) 00:16:40.12

ことり「冷凍食品って便利だよね。お野菜とか、シーフードミックスとか」

希「調理品ではなく冷凍食材を使ってお料理する前提とは…！」

ことり「え？…でも、いろいろ使えて便利だよ？」

希「くっ。眩しすぎるその笑顔！」

ことり「ふふふ。何か作ろっか？」

希「ことりちゃんが作ってくれるなら是非、っていうかウチも手伝えるといいんやけど」

ことり「冷凍食品を使えばいいんだよね？」

希「まあ、使わなきゃダメってことないけど…」

ことり「じゃあ希ちゃん、ケトルにお湯を沸かしておいてくれるかなぁ？」

希「お湯ね。了解！」

希(何やろ…ことりちゃんにかぎってカップめんはないよね。それだと冷凍食品は使わなそうやし…飲み物かな？)

ｼｭｼｭｼｭ…ﾋﾟｰｯ

ことり「お待たせしました、ご主人さま♪紅茶とチーズケーキです」

希「え？…あ、あれ？」

ことり「今日はセイロン・ヌワラエリヤを淹れてみたの。緑茶に似た緑色の茶葉で渋味も似てて、ストレートで飲むと花のような香りが際立つ…って、知ってるよね」

希「うん。ウチもヌワラエリヤは好きや…けど」

ことり「すっきりしたストレートティーは、濃厚なチーズケーキにぴったりでしょ？」

ことのぞ「いただきます♪」

希「おいしい…けど結局、冷凍食品は使わなかったんやね？」ﾊﾟｸ

ことり「希ちゃん、今食べたよね？」

希「え？…あ、もしかして…これ！？」

ことり「そう。このチーズケーキ、冷凍で売ってるの♪」

希「そっか。チェーン店でよくある冷凍ケーキ！」

ことり「美味しいでしょ？」

希「確かに…これは冷凍ケーキって言われないとわからんなぁ」

ことり「分かち合えたかなぁ？…ふふふ♪」

希(うーん。何というか、ことりちゃんにはかなわないって気がする…)

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/06(水) 18:02:54.90

絵里「ハラショー♪」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

にこ「今日はガーナの独立記念日らしいわよ」

絵里「へー。ガーナといえばやっぱりチョコレートのイメージね」ﾊﾟｷｯ

にこ「ガーナといえば…アカン族でしょ」

絵里「あ、アカン族？」

「あかーん！」

絵里「ガーナには希みたいな人がたくさんいるってこと？」

にこ「いや、アカン族っていう部族だか民族の名前よ」

絵里「なんだか冗談みたいに聞こえるわね…」

希「ウチらはガーナのアカン族や。チョコレートの原料になるカカオを栽培して暮らしてるん」

にこ「カカオなんて作っても儲からないわよ」

真姫「そうね。サメやチョウザメの養殖をしてフカヒレやキャビアを売ったほうがいいんじゃない？」

希「アカンよ。魚は生き物や。何かの拍子に全滅したら損害も半端ないやん？そんなハイリスクな商売はアカン」

凛「広い土地にスタジアムを建設して、アフリカ人の高い身体能力を生かしてスポーツで儲けるにゃ！」

海未「チケットだけでなくグッズの売り上げや飲食物の販売など、多額の収益が見込めますよ」

希「アカン、アカン。ウチらが一番得意なスポーツは長距離走や。スタジアムなんか作るお金があるなら道路を整備するほうが先やろ？広い土地はカカオ農園やから、スタジアムなんてアカン」

穂乃果「それよりみんなでアイドルやろうよ！ガーナの人たちも歌とダンスは好きでしょ？」

花陽「あ、アイドル…」

希「アカン、アカン。ウチらの歌と踊りは神様に捧げる神聖なものや。客を呼ぶ見世物やないんやから、アイドルなんて絶対アカン」

にこ「…こんな感じ？」

絵里「そんなわけない…と言いたいところだけど、希ならガーナに居てもおかしくない気がしてくるわね…」

希「お。にこっちとエリちやん。今日は二人きりでティータイム？」

にこ「出たわね、アカン族！」

希「あ、アカン族？」

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/06(水) 20:01:36.84

今日は希デーなんだ～
希ちゃんみたいな人がいっぱい。。。ファイトだよっ!

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/07(木) 00:37:32.64

穂乃果「今日もパンがうまいっ♪」ﾊﾟｸ

雪穂「メンチカツのやつだね」

穂乃果「うん。3月7日はメンチカツの日なんだって」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

雪穂「へー」

穂乃果「パンとの相性も抜群だよね。普通のカツサンドも美味しいけど、メンチカツサンドなら肉汁の旨みも生きてるし」

雪穂「なるほどね。とんかつなら私はごはんのほうがいいけど、メンチカツだったらやっぱりパンかな」

花陽「フフフ…」

ほのゆき「えっ」

穂乃果「花陽ちゃん？」

花陽「メンチカツ…確かにそのままではごはんとパンは互角かもしれない」

雪穂「互角？」

花陽「でも…パンによく合うのはせいぜいソース、ケチャップ、マヨネーズまで」

穂乃果「そんなにあれば充分じゃない？」

花陽「たとえば、おろしポン酢！そして、からし醤油！味付けのバリエーションが広がるほど、よりメンチカツに合うのはごはんなの！」

雪穂「あー、それなら確かにごはんだね」

穂乃果「ゆ、雪穂…裏切るなんてひどいよ！＞＜」

雪穂「いや、そんな大袈裟な…」

花陽「パンに合うものは大抵ごはんにも合うし、やっぱりメンチカツにはごはんだよね♪」

穂乃果「そこまで言うなら…勝負だよっ！」

花陽「勝負？」

雪穂(あー、またお姉ちゃんが妙なこと言い出したよ…)ﾔﾚﾔﾚ

穂乃果「私はパン、花陽ちゃんはごはんに合わせたメンチカツのメニューを作って、みんなに食べてもらうの。食べた人に判定してもらって勝敗を決めようよ！」

花陽「ふーん。…いいよ」

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/07(木) 00:39:34.75

希「今日は穂乃果ちゃんと花陽ちゃんが作ってくれるん？」

絵里「楽しみね♪」

真姫「ことりと海未は？」

花陽「ごはん。…だよね？」

海未「もちろんです！」

穂乃果「あっ、私も海未ちゃんに手伝ってもらおうと思ったのに＞＜」

ことり「何を手伝ってもらうつもりだったの？」

穂乃果「ほら、海未ちゃんなら手刀でパンをスパッと切れるでしょ？簡単にきれいに切れていいかなって」

ことり「アハハ…別にそんな切り方しなくても…お料理は丁寧にやったほうが美味しくできるよ」

穂乃果「ことりちゃんはパンだよね？」

ことり「うん。一緒に頑張ろう、穂乃果ちゃん♪」

海未「向こうはことりが助っ人ですか。強敵ですね…」

花陽「大丈夫だよ。ごはんがパンに負けるわけないから…フフフ」

凛「今日は凛たち食べるだけの人？」

にこ「ま、たまにはね」

穂乃果「旬の野菜を使って差をつけるの！」ｺﾈｺﾈ

ことり「うん、いいと思う。私は好きだな♪」ﾄﾄﾄﾄﾝ

花陽「これを入れれば…」

海未「なるほど。これはパンでは真似できませんね」

花陽「フフフ…海未ちゃんもワルよのう」

海未「いえいえ。花陽ほどでは…」

ｼﾞｭﾜｰ　ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ…

穂乃果「できたよー♪」

真姫「まずは穂乃果たちのパンメニューね」

のぞまきえりにこりんゆきあり「いただきます♪」

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/07(木) 00:40:16.99

亜里沙「Хорошо♪」ｻｸｯ

にこ「春キャベツと…チーズね」ｼｬｷｼｬｷ

希「キャベツ入りメンチカツは定番だけど、チーズと組み合わせるとさらにパンとの相性が良くなるね」

凛「美味しいにゃ♪」

穂乃果「どう？やっぱりパンのほうがいいでしょ？」

雪穂「確かに美味しいけど…まだ花陽さんたちが何を出してくるかわからないし」

花陽「こっちもできたよ！」

希「見た目は普通のメンチカツやな？」

雪穂「ごはんに味噌汁、浅漬けのセットだね」

にこ(時間をかけたのは味噌汁をつけるため？…いや、まだ何かあるはず…)

ことほのまきのぞえりにこりんゆきあり「いただきます♪」

絵里「ハラショー。美味しそうね♪」

うみぱな「…あ」

絵里「！？」

雪穂「メンチカツの中に梅肉と青しそ…これはごはんにぴったりだね」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

絵里「」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

亜里沙「お、お姉ちゃん！？」

希「やっちゃったなぁ…」

にこ「美味しいんだけどね」

真姫「…忘れてたの？」

花陽「ごはんとの相性を追究しすぎて、ついうっかり…」

海未「すみません…」

にこ「この機会に克服したら？」

絵里「…」ﾌﾙﾌﾙ

穂乃果「えーと…私たちの勝ち？」

ことり「そうみたい…」

亜里沙「お姉ちゃんが手も足も出ないなんて…ニッポンの料理ってすごい！」

雪穂「まあ…やっぱり料理は競うものじゃないってことだね」

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/07(木) 18:10:18.10

ことり「今日の紅茶はセイロン・ルフナだよ♪」

にこ「ああ、大阪に本社がある銀行」

希「それは“りそな”や」

穂乃果「グレムリンをやっつけて船が手に入る！」

絵里「それはルプガナ」

海未「ネパール語で“豊穣の女神”と呼ばれるヒマラヤの山群ですね。最高峰は8091メートル！」

真姫「それはアンナプルナ」

凛「スリランカの紅茶でしょ？」

ことり「うん。ルフナはクオリティシーズンがなくて一年中おいしい紅茶なの。値段もお手頃♪」

花陽「えーと、今日のお菓子は…」

希「ウチのおすすめはこれや。浜松銘菓うなぎパイ！」

穂乃果「うなぎパイは夜のお菓子でしょ？私はこれ、鎌倉銘菓“鳩サブレー”♪」

絵里「ま、また対決？」

凛「どっちも食べればいいと思うけどにゃ」

花陽「おいしい♪」ｻｸｻｸ

ことり「ルフナは濃厚なコクとカラメルのような香ばしい風味の紅茶だから、レモンティーにしてみたよ♪」

真姫「紅茶の存在感とシンプルなお菓子がベストマッチね」

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/07(木) 18:10:53.00

穂乃果「鳩サブレーは見た目も可愛いでしょ？ことりちゃんみたいで♪」

ことり「え？」

凛「ことりちゃんがいっぱいいるにゃ」

にこ「食べられることり…」ｻｸｻｸ

ことり「ことりは鳩じゃないよぅ＞＜」

絵里「うなぎパイはどうして夜のお菓子なの？」

穂乃果「暗いところで光る！とか？」

花陽「ホタルイカみたいに？」

真姫「光らないわよ。普通のお菓子でしょ？」

凛「きっと昼間のうちに太陽光エネルギーを蓄えてるんだにゃ。だから夜に食べたほうが美味しい！」

海未「昼と夜で味が変わるのですか？」

にこ「変わらないわよ。そんなの聞いたことないし」

希「家族の団欒のひとときに、って意味やったと思うよ。お仕事が昼間なら夜は帰ってくるやろ？」

ことほのえりりんぱな「へー」

花陽「これなら日本茶にも合いそうだよね」

穂乃果「日本茶のお供には当店、穂むらのお菓子がおすすめです！」

真姫「はいはい」

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/08(金) 00:13:30.24

凛「今日は何作るのー？」

希「作るっていうか…今日はコレや。さば水煮缶！」

凛「うぐっ…お魚の缶詰？」

希「そう。3月8日はサバの日やんな」

凛「サバかぁ…生臭いイメージがあるけどにゃ」

希「やっぱり苦手？缶詰なら骨も柔らかくて全部食べられるんやけど…」

凛「そうなの？」

希「うん。栄養もあるし…ちょっとだけ試してみない？」

凛「じゃ、じゃあ…臭かったら凛はダッシュで逃げるにゃ」

希「アハハ。了解…じゃあ開けるよ」

ﾊﾟｶｯ

凛「んー？あれ、意外と臭くないにゃ」ｸﾝｸﾝ

希「ホンマ？…なら、凛ちゃんも食べられるんやない？」

凛「えっと、じゃあ…ちょっとだけ」ﾍﾟﾛｯ

希「いや、それじゃ味がわからんことない？」

凛「うぅ…えいっ＞＜」ﾊﾟｸ

希「どない？」

凛「あれ、あんまりお魚っぽくない…ツナみたいだにゃ」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

希「おいしい？」

凛「思ってたより美味しいかも！？」

希「よっしゃ、ワカサギ天ぷらに続いてさば水煮缶もクリアやな！」

凛「えへへ。サイバイマンくらいは倒せそうだよねー？」

希「どっちかっていうと、たくさんいたワカサギのほうが栽培マンっぽいような…？」

凛「あれっ、じゃあ缶詰がラディッツ？＞＜」

希「そんなところやな。…ふふっ」

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/08(金) 22:27:20.31

キョウサバカンデオワッチャウノ⁉

2019/03/09(土) 13:42:42.74

【超悪質！盗聴盗撮・つきまとい嫌がらせ犯罪者の実名と住所を公開】
①井口・千明（東京都葛飾区青戸６－２３－１６）
※盗聴盗撮・嫌がらせつきまとい犯罪者のリーダー的存在／犯罪組織の一員で様々な犯罪行為に手を染めている
　低学歴で醜いほどの学歴コンプレックスの塊／超変態で食糞愛好家である／醜悪で不気味な顔つきが特徴的である
②宇野壽倫（東京都葛飾区青戸６－２３－２１ハイツニュー青戸２０２）
※色黒で醜く太っている醜悪黒豚宇野壽倫／低学歴で人間性が醜いだけでなく今後の人生でもう二度と女とセックスをすることができないほど容姿が醜悪である
③色川高志（東京都葛飾区青戸６－２３－２１ハイツニュー青戸１０３）
※色川高志はyoutubeの視聴回数を勝手に短時間に何百何千時には何万回と増やしたり高評価・低評価の数字を一人でいくつも増やしたり減らしたりなどの
　youtubeの正常な運営を脅かし信頼性を損なわせるような犯罪的業務妨害行為を行っています
※色川高志は現在、生活保護を不正に受給している犯罪者です／どんどん警察や役所に通報・密告してやってください

【通報先】
◎葛飾区福祉事務所（西生活課）
〒１２４－８５５５
東京都葛飾区立石５－１３－１
℡０３－３６９５－１１１１

④清水（東京都葛飾区青戸６－２３－１９）
※低学歴脱糞老女：清水婆婆　☆☆低学歴脱糞老女・清水婆婆は高学歴家系を一方的に憎悪している☆☆
　清水婆婆はコンプレックスの塊でとにかく底意地が悪い／醜悪な形相で嫌がらせを楽しんでいるまさに悪魔のような老婆である
⑤高添・沼田（東京都葛飾区青戸６－２６－６）
※犯罪首謀者井口・千明の子分／いつも逆らえずに言いなりになっている金魚のフン／親子孫一族そろって低能
　老義父は息子の嫁の痴態をオカズに自慰行為をし毎晩狂ったように射精をしている／息子の嫁をいつもいやらしい目で見ているエロ老義父なのであった
⑥高橋（東京都葛飾区青戸６－２３－２３）
※高橋母は夫婦の夜の営み亀甲縛り食い込み緊縛プレイの最中に高橋親父にどさくさに紛れて首を絞められて殺されそうになったことがある
⑦長木義明（東京都葛飾区青戸６－２３－２０） ※日曜日になると風俗店に行っている

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/09(土) 17:08:09.90

凛「ポテトチップス(うすしお)には、やっぱりレモンジーナだよねー♪」

海未「…」

凛「どうしたの海未ちゃん？」

海未「いえ…凛は高カロリーの食品を好む割に太らないようなので特に言うことはありませんが」

凛「凛はいつも運動してるからにゃ。カロリーなんて気にしたことないよ」

海未(それにしても…)

凛「海未ちゃんは食べないのー？」ﾊﾟﾘﾊﾟﾘ

海未「食べるのは構わないですけど…」

凛「？」ｺﾞｸｺﾞｸ

海未「問題は飲み物です。炭酸飲料以外でポテトチップスに合う物を選ぶとしたら何ですか？」

凛「炭酸以外？…えーと」

海未「やはり水が無難でしょうか…」

凛「ミルクティーはどうかにゃ？油っこい物には紅茶がいいってことりちゃんが言ってたよ」

海未「紅茶ですか。それならストレートのほうがいいような気もしますが…」

凛「でもミルクティーなら牛乳のカルシウムとかも摂れて、カフェインの量も抑えられるって真姫ちゃんが言ってたし」

海未「なるほど…理にかなった飲み方なのですね」

凛「この紅茶おいしいよ。アッガイ…じゃなくて、ビグザム？」

海未「アッサムですね。インドの紅茶です」

凛「木の上で暮らす有袋類。フクロギツネとか」

海未「それはポッサム」

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/09(土) 17:08:55.32

凛「レモンジーナも美味しいよ♪」

海未「前にも言いましたが炭酸は苦手なので…」

凛「そうだっけ？海未ちゃんは何が好きなのー？」

海未「よく飲むのは日本茶ですね。和菓子によく合いますし…」

凛「お茶碗をぐるぐる回すやつ？」

海未「それは茶道ですね。日常的に飲むのは抹茶より煎茶、ほうじ茶、玄米茶などが多いです」

凛「穂乃果ちゃんちのお菓子も美味しいよね♪」

海未「ええ。穂むらの和菓子は何でも美味しいですし、昔から気に入っています」

凛「思い出したら食べたくなったにゃ。穂乃果ちゃんちに行こーっと♪」

海未「今からですか？…でも」ｷﾞｭ
凛「ほらほら、早く行っくにゃー♪」ｸﾞｲｸﾞｲ

海未「ちょっ…り、凛！＞＜」ｽﾞﾙｽﾞﾙ

海未(思いついたら即行動…そんなところは凛も穂乃果と一緒ですね)ﾊｧ

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/09(土) 19:29:44.67

まったく、しょうがないわねー
にこがいないと缶詰とかポテチとか、まずしい食生活になっちゃって。
ま、紅茶はいいんじゃない？女子力アピールにはコーヒーより効果的ね。
でも海未が緑茶の種類を気にかけないとは。
緑茶って玉露のこと？意味分かんない。

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/10(日) 00:03:13.46

凛「いい香りのお茶だにゃー」ｸﾝｸﾝ

穂乃果「ホントだ。何ていうお茶？」

花陽「あっ…ちょっと待って」
ほのりん「」ﾌﾞｰｯ

花陽「…遅かった」ｶﾞｸｯ

穂乃果「な、なにこれ！？＞＜」

凛「ものすごくマズいにゃ！」

穂乃果「あれだ、歯みがきの味！」

花陽「う、うん。それ、ペパーミントなの…3月10日はミントの日だから」

凛「ペパーミントってこんな味なのー？＞＜」

穂乃果「ハーブティーみたいな感じ？」

花陽「そうだよ。紅茶と混ぜたりしたら飲みやすくなるかなって考えてたところだったんだけど…」

穂乃果「アハハ。想像してない味だったからちょっとびっくりしたよ…」

凛「香りはいいけど味はマズいよねー？」

花陽「でも、いろいろ体にいいみたいだよ。消化を助けて胃の調子を整えたり、あとは…」

真姫「ペパーミントは心身をリラックスさせて安眠を促す。頭痛や歯痛を和らげたり、乗り物酔いの予防にもなるらしいわ」

ほのりん「へー」

花陽「ミントって繁殖力が強いから、簡単にたくさん増えるの。私はよく飲んでるから、このマズさにも慣れて安心感があるくらいなんだけど…」

真姫「まあ、基本的にハーブティーは単体で美味しいものじゃないわね。料理の香りづけや肉とか魚の臭みを和らげるために使うくらいだし…」

穂乃果「チョコミントのアイスとかあるよね」

凛「チョコミントかあ…それだったら凛はとんこつ味のほうがいいにゃ」

真姫「いや、とんこつ味のアイスなんてあるの？」

穂乃果「アイスはイチゴ味が一番好き♪」

花陽「イチゴは香りもいいし美味しいよね」

花陽(いい香りと美味しい物は必ずしも一致しないけど、美味しい物を美味しく食べるには胃の健康も欠かせないし。一年に一度くらいはミントに感謝しよう♪)

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/10(日) 15:36:10.83

凛「水戸といえば！」

穂乃果「納豆？」

凛「ちがーう！」

絵里「そういえば…水戸黄門のモデルになった徳川光圀がラーメンを食べたって話は有名よね」

凛「その通り！水戸といえばラーメンだよねー♪」

希「茨城県の特産品、れんこんを麺に練り込んだ水戸藩ラーメンやんな」

穂乃果「そ、そんなのあるんだ…知らなかった」

凛「具材に椎茸、たけのこ。薬味にニラ、らっきょう、生姜が使われてるのも水戸藩ラーメンの特徴にゃ」

花陽(それで“ラーメンといえばニラ”なんだ…)

海未「麺の色が…一見、蕎麦のようですね」

にこ「れんこん麺なんて食べたことないけど…」

凛「基本的な味付けは王道の醤油ラーメン！昔ながらの中華そばって感じだよ♪」

真姫「どうでもいいけど…三月十日だから水戸ってこと？」

花陽「昔は日本で初めてラーメンを食べたのは水戸黄門だっていわれてたんだよね…」

絵里「今は違うの？」

海未「室町時代に京都で中華麺を使ったラーメンのようなものを食べたという資料が最近見つかったそうですよ」

にこ「室町時代ねえ…本当にラーメンだったのか疑問だけど」

凛「きっと昔の人は金閣の金を削ってラーメンに入れて食べたりしたんだにゃ♪」

花陽「えぇ！？世界遺産を食べちゃダメだよぉ」

真姫「わざわざ金閣を削らなくても昔は日本でも金が採れたんじゃない？」

ことり「錬金術で金を作れば…」

希「れんこん麺、いや錬金麺やな！」

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/11(月) 00:03:57.37

穂乃果「今日もパンダうまいっ♪」ｻｸｻｸ

ことり「パン…じゃなくてパンダ？」

にこ「“さくさくぱんだ”っていうお菓子よ」

絵里「ハラショー♪」ｻｸｻｸ

花陽「ちょうど150年前の1869年にフランス人が中国でパンダの存在を知った日…なんだって」

海未「まあ中国人はもっと昔から知っていたはずなので世界初でも人類初でもない“発見”だったわけですが…」

希「日本人も昔から遣隋使や遣唐使が中国へ行ってたんやし、フランスの千年前にはパンダを見たことがあった人がいてもおかしくないやん？」

真姫「確かに…実際どうだったの？」

花陽「ど、どうなんだろう？」

凛「かよちんでもわからないことはあるんだにゃ」

海未「というわけで中国に因み、今日は祁門紅茶を淹れてみました」

穂乃果「きーむん？」

ことり「世界三大銘茶ってあるでしょ？セイロンのウバ、インドのダージリン。それに中国の祁門紅茶」

穂乃果「悟空とベジータとブロリーみたいな感じ！？」

凛「へー。そんなにすごい紅茶なんだにゃ」

海未「ええ。安徽省で作られる紅茶の中でも祁門県産だけが本物の祁門紅茶と認められているんです」

穂乃果「静岡茶と掛川茶みたいなもの？」

希「国産牛肉と和牛の違いとか…」

にこ「香りは普通の紅茶とはちょっと違う感じがするわね」

海未「祁門紅茶は等級が細かく分けられていて、高級なものほど独特の“燻香”が少なく、花や果実のような甘い香りの紅茶になっているそうですよ」

絵里「中国茶といえば烏龍茶やプーアル茶のイメージだったけど…こんな紅茶もあるのね」

花陽(さくさくぱんだは中国とはあまり関係なさそうな気もするけど…美味しい♪)

ことり「お手頃価格のルフナとかに比べて、いい物を選ぼうとしたら際限なく高価になりそうだけど…」

真姫「…ふーん」

穂乃果「真姫ちゃん、土地ごと買い取ろうとか思ってる！？」

真姫「買わないわよ。毎日同じ紅茶飲むわけじゃないし…運よく手に入ったときに飲むだけで充分」

希「運よく…土地が？」

真姫「茶葉よ！」

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/12(火) 00:31:08.80

凛「凛知ってるよ。今日はスイーツの日なんだよねー♪」

ことり「え？」

花陽「ことりちゃんが何か作ってくれるのかなって…エヘヘ」

にこ「毎月12日はパンの日でしょ？」

絵里「パンでスイーツってことは…」

希「あんパン、メロンパン、フルーツサンドにフレンチトースト♪」

海未「またパンですか？…太りますよ」

真姫「それより穂乃果は？」

花陽「なんだか、いい匂い…」ｸﾝｸﾝ

穂乃果「できたよー♪」

絵里「あら、今日は穂乃果の料理？」

穂乃果「うん。毎月12日は“とうふの日”でしょ？」

凛「とうふ…これが？」

穂乃果「高野豆腐のラスクだよ。時間はちょっとかかるけど簡単♪」

にこ「へー。高野豆腐…」

花陽「美味しそう…」ｷﾗｷﾗ

穂乃果「パンで作るより低カロリーだし、みんなで食べよう♪」

ことほのうみのぞえりにこまきりんぱな「いただきます♪」

凛「とうふでスイーツで…パン？」ｻｸｻｸ

希「美味しい♪この間のサーターアンダギーと同じ黒糖風味やな」

ことり「高野豆腐だから栄養もありそうだし…」

真姫「大豆サポニンやイソフラボン、タンパク質、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、食物繊維。普通のとうふより遥かに多くの必須栄養素が摂れるわね」

花陽「おやつを食べるだけで健康になれるなんて…夢の食材だね♪」ｻｸｻｸ

海未「運動も忘れてはいけませんよ。柔らかいとうふが高野豆腐になるように、身を引き締めるのです！」

凛「高野豆腐になるにゃー♪」

希「ならない、ならない」

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/12(火) 07:00:31.08

高野豆腐ーいつか来ると思ったわ。いま流行りのラスクね。
それにしても、ひところ仕事で水戸に良く通ってたんだけど、
水戸麺って聞いたこともなかったわ。

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/13(水) 00:04:00.54

真姫「…」ﾍﾞﾘｯ

ことり「ちょっ…真姫ちゃん、何してるのぉ？」

真姫「何って、このレシピにキャベツをちぎり…って書いてあるから」

ことり「それ、ちぎりじゃなくて千切り(せんぎり)だと思うけど…」

真姫「あ、そう。じゃあ任せるわ」

ことり「えぇ…」

真姫「だって千切りって包丁を使うでしょ。素手じゃできないし」

ことり「包丁の使い方は覚えたでしょ？」

真姫「ちょっと教わったくらいでそんなすぐできないわよ。この間の炒飯みたいに…」

『具だくさん…というか、お野菜が大きいね』
『これは…飾り切り？』
『切れてないだけでしょ…』

ことり「練習すれば上手になると思うよ。頑張って♪」

真姫「練習ね…ま、いいけど」

ｻﾞｸｯ

真姫「こ、これでいいの？」

ことり「(だいぶ大きいけど…)もうちょっと細く切ったほうがいいかなぁ」

真姫「私、パンチェッタよりグアンチャーレが好きなんだけど？」

ことり「そんなのありません」

真姫「モッツァレッラは？」

ことり「ありません。今日使うのは普通のベーコンとスライスチーズだよ」

真姫「切ったパンにベーコンとチーズをのせて、オーブントースターで軽くあたためて…」

ことり「たっぷりの春キャベツをはさめば…」

ことまき「できた♪」

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/13(水) 00:04:36.29

真姫「フォカッチャを使った春キャベツのサンドイッチよ！」

花陽「今日はパンの日じゃないけど…」

希「3月13日はサンドイッチデーやんな」

にこ「サンドイッチの日って11月3日じゃないの？」

穂乃果「私は毎日パンの日でもいいけどね♪」

凛「見た目はきれいにできてるにゃ」

絵里「真姫もなかなかやるじゃない♪」

真姫「た、食べてから言ってくれる？」

ことほのうみのぞえりにこまきりんぱな「いただきます♪」

絵里「ハラショー♪」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

穂乃果「おいしい♪パンがいつもとひと味違うね！」

凛「モチモチにゃ♪えっと、このパン…ホノカッチャ？」

真姫「フォカッチャ。っていうか、パンは私が作ったんじゃないし…」

穂乃果「中身も美味しいよ。春キャベツは柔らかいから、食感を生かすために大きめに切ったんでしょ？」

真姫「いや、別に大きく切ろうと思ったわけじゃないけど…」

花陽「くぅ…悔しいけどこれはパンのほうが合うね…美味しい」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

にこ「だから何と戦ってんのよ…」

海未「真姫も料理が好きになってきたんじゃないですか？」

真姫「まあ、気分転換にはなるわね」

希「こんなに春キャベツを刻んだわけやし、ナッパ相手に善戦した感じやな♪」

凛「凛も負けないよー！先にナッパを倒すのは凛だからねっ」

真姫「じゃあナッパは凛に譲るわよ。私はベジータを倒すから」

凛「えー！？ずるいにゃ＞＜」

花陽(ことりちゃんが悟空なら真姫ちゃんがベジータっぽいような気もするけど…)

穂乃果「キャベツだったらキャベじゃないの？」

にこ「キャベを倒したのは…フリーザ？」

真姫「誰がフリーザよ」

凛「お金持ちだからゴールデンフリーザにゃ！」

希「ゴールデン真姫ちゃん！？」

真姫「安っぽいネーミングやめなさい」ﾁｮｯﾌﾟ

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/14(木) 20:02:09.95

雪穂「はい、お姉ちゃん」

穂乃果「え？…なに？雪穂」

雪穂「先月のお返し」

穂乃果「あ、そっか。今日14日…ありがと雪穂♪開けていい？」

雪穂「ん」

穂乃果「あれっ、このお菓子…なんか見覚えがあるような？」

雪穂「去年お姉ちゃんが新商品作るって言い出したとき、あんこを入れたのを作ったでしょ」

穂乃果「あれかぁー！でもこの生地、作るの結構難しかったけど…」

雪穂「再現できてるか微妙だけどね。食べてみてよ」

穂乃果(パリパリしてない、しっとりしたパイ生地だ。中身は…)

穂乃果「この味…レアチーズケーキ！？」

雪穂「そうだよ。意外性のある組み合わせでしょ？」

穂乃果「や、やるなぁ…全部雪穂だけで作ったの？」

雪穂「中身はことりちゃんに教えてもらって作ったけどね」

穂乃果「私の生地に、ことりちゃんのチーズケーキかぁ…すごいよ雪穂♪」

雪穂「おいしい？」

穂乃果「おいしい！パイ生地の完成度も高いし…」

雪穂「ホワイトデーはパイの日でもあるからね」

穂乃果「パイの日？」

雪穂「円周率の近似値ってあるでしょ。3.14…ってやつ」

穂乃果「そっち！？…パイは美味しいけど数学は要らないなぁ」

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/14(木) 20:02:48.78

希「ちょっと待った！」

雪穂「ヒゲじい？」

穂乃果「ダーウィンじゃなくて希ちゃんが来た！」

希「日本の食に革命を起こした出来事も知らずに、やれホワイトデーだのパイの日だの浮かれた日本人の何と多いこと…」

雪穂「“チコちゃんに叱られる”だね」

希「3月14日といえば…今から49年前の1970年、ケンタッキーフライドチキンが初めて日本に出店した日や！」

ほのゆき「へー」

希「というわけで、3月14日はチキンを食べてお祝いする日だとウチはここに提案する！」

にこ「要するにバレンタインのお返しを忘れてただけでしょ？」

穂乃果「そうなの？」

希「えーと…ビスケットあげる」

穂乃果「ありがと」

花陽「ビスケットもいいけど、フライドチキンにもごはんが合うと私はここに提案する！」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

凛「白いごはんでホワイトデーにゃ♪」

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/14(木) 20:27:06.38

祝100！これからも楽しみにしています！
そして101回目のπからの希(ry

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/15(金) 20:52:55.09

真姫「はい、おめでとう海未」

海未「ありがとうございます…これは？」

真姫「エクストラバージンオリーブオイル。もちろん酸度(遊離脂肪酸)0.8％未満の本物よ！」

海未「はあ」

ことり「アハハ。なんだか、お歳暮みたいだけど…」

真姫「3月15日はオリーブの日だから。海未の料理ってゴマ油が多いけど、たまにはオリーブオイルもいいでしょ？」

穂乃果「そういえば、ごま油もオリーブオイルも体にいいっていうよね」

海未「では、早速このオリーブオイルを使わせていただきます」

絵里「あら、誕生日なのに海未が料理するの？」

海未「誕生日は祝ってもらうだけの日ではありません。一つ齢を重ねるということは、成長を見せる時でもあるのです！」

希「おおっ、なんか説得力あるやん？」

凛「年齢上がるにゃー♪」

ﾄﾄﾄﾄﾝ

花陽「今日は何作るの？」

海未「得意な物を作ろうと思います。毎月15日は中華の日ですから」ｺﾈｺﾈ

ｼﾞｭﾜｰ　ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

真姫「…餃子？」

にこ「今日は揚げ餃子よ。焼いたのもあるけど」

ことり「あ、オリーブオイルの香り…」

真姫「エクストラバージンオリーブオイルは、オリーブをしぼっただけのオリーブオイルだから。普通のオリーブオイルが精製される過程で失われる香りや風味、ポリフェノールなどの栄養成分が多く残ってるのが特徴ね」

希「揚げ油にエクストラバージンオリーブオイルって…勿体なくない？」

にこ「オリーブオイルを使うと脂っこくなく、カリッと揚がるのよ。オリーブオイルのコクや旨みが加わるのも特徴」

海未「エクストラバージンオリーブオイルを使う場合は低温(約170℃)でじっくり揚げるのが良いみたいですね」

ほのりんぱな「へー」

海未「炒飯と焼き餃子もできました！」

穂乃果「見た目はいつもの餃子と炒飯だけど…」

海未「油がいいのでひと味違うと思いますよ」

ことほのうみのぞえりにこまきりんぱな「いただきます♪」

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/15(金) 20:54:01.60

真姫「…」ｻｸｯ

花陽「おいしい♪」ﾊﾌﾊﾌ

希「あ、新しい…」

穂乃果「中華なのにイタリアンの香りがする…気がする」

ことり「オリーブオイルって独特の香りがあるもんね」

真姫「特にエクストラバージンオリーブオイルは、少しでも入ってると風味でわかるわね」

希「うむ。キミの成長ぶり、確かに見せてもらった！」

海未「そ、そうですか？」

穂乃果「海未ちゃんならドドリアもザーボンも軽く蹴散らしちゃうね！」

凛「ギニュー特戦隊も蹴散らすにゃ！」

にこ「戦闘力とかの話は置いといて…あんたたちの料理を食べられるうちに味わっておきたいわね」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

海未(二度とないと思うくらいの濃い一年でした…終わってしまうのは寂しいですが)

穂乃果「そうだ！海未ちゃんがプロの料理人になったら、絵里ちゃんたちもいつでも海未ちゃんの料理が食べられるんじゃない！？」

海未「な、何を言い出すんですか。私は料理人にはなりませんよ」

希「じゃあ…やっぱりにこっち？」

絵里「そうね。にこも料理上手だし…いいんじゃないかしら？」

にこ「ぬぁんでよ！私は料理人じゃなくてアイドルに決まってるでしょ！？」

花陽「にこちゃんがアイドルかぁ…握手会とかで会えるのかな？」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

凛「アイドルにならないほうが普通に会えそうだけどにゃ」

真姫「多分そうなるんじゃない？」ｶﾐﾉｹｸﾙｸﾙ

海未「プロのアイドルとなると…人が変わったように努力しないかぎり難しいでしょうね」

にこ「ぐぬぬぬぬ…見てなさいよ！予定通り宇宙ナンバーワンアイドルになって、あんたたちをひざまずかせてやるんだから！」

ことり「ケーキ持ってきたよ♪」

穂乃果「じゃあ、あらためてお祝いしよっ。せーのっ！」

ことのぞほのえりにこまきりんぱな「はっぴばーすでーとぅーゆー♪」

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/16(土) 01:05:12.59

穂乃果「やっと来たか…この日が」

にこ「急にどっかのラスボスみたいなこと言い出して…頭でも打ったの？」

穂乃果「ちがうよー。毎年三月十六日といえば、あれでしょ？」

真姫「あれ？」

ことり「どれ？」

フミコ「十六団子…だよね？」

穂乃果「そう。十六個のおだんごを作って、田んぼの神様に今年の豊作をお願いする日！」

花陽「田んぼの神様！今年も毎日、美味しいごはんをおなかいっぱい食べられますように！」

絵里「聞いたことないけど…希は知ってた？」

希「ウチは東北地方には行ったことないから、実際に見たことはないなぁ」

凛「田んぼの神様っていうけど、この辺りに田んぼなんてないもんにゃ」

花陽「近くにあっても無くても、豊作を願う気持ちは同じでしょ！？ごはんが無ければ人類は生きていけないんだよ！？」

絵里「いや、ごはんを食べない国のほうが多いような気もするけど…」

希「ごはん論法ってやつやな」

にこ「そんな意味だっけ？」

穂乃果「と、とにかく。今日はおだんごを作らなくちゃ！」

希「おだんごは究極の和菓子やとウチは思うんや」

花陽「ごはんのお米と同じうるち米で作るから！？」

海未「歴史があるからじゃないですか？人々が団子を食べる様子は時代劇にも描かれるくらいですし」

希「それもあるけど、おだんごってひと口で食べられるやろ？串一本に三個なら三人、四個なら四人で分けられる」

凛「みんなで食べられるにゃ♪」

絵里「希はそういうの好きだもんね」ｸｽ

希「エリちは嫌い？」

絵里「そんなことないわよ。μ'sに入ってから、何でも九人分って考えるようになったし…」

亜里沙「私の分は…？」

雪穂「ちゃんと作ってるから大丈夫」

亜里沙「雪穂のダンゴウ、おいしい♪」

雪穂「今日も醤油に海苔でいい？」

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/16(土) 01:07:49.46

ヒデコ「お供えの団子って、月見団子みたいなやつじゃないの？」

ミカ「おだんごのピラミッドみたいなやつ？」

穂乃果「基本的にはそんな感じ。豊作を願うおだんごだから、本来はお米100％が理想なんだけどね」

花陽「本来は？ってことは…」

穂乃果「お供えのおだんごって、すぐ食べるわけじゃないでしょ。この時期に常温で長時間置いておくと、やっぱりかたくなっちゃうから…ちょっとだけ別の材料を混ぜたりするの」

雪穂「とうふを使ったりもするよね」

えりありまきりんぱなヒデミカ「へー」

ほの母「まあ、それはそれとして…いつものおだんごもあるから、よかったらどうぞ♪」

亜里沙「ダンジューロー、作れますか！？」

雪穂「團十郎じゃなくて十六団子ね」

絵里「もしかして…亜里沙も作ってみたいの？」

亜里沙「うん♪」

花陽「お醤油の美味しい♪」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

希「みたらし団子も美味しいよ」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

ヒデコ「団子を自分で作る機会なんてなかなか無いよね」

フミコ「そうかなぁ？」

ことり「私は時々お手伝いしたりするよ♪」

海未「私もありますね」

穂乃果「ちょ、ちょっと待って。熱いから素手じゃ無理だよ。これ使って」

亜里沙「シシャモですね！」

雪穂「しゃもじ」

亜里沙「Хорошо」

穂乃果「材料が充分混ざったら、いったん冷まそう。手で触れるくらいになったらおだんごの形にするからね」

亜里沙「はい♪」

真姫「和菓子作りのときだけは穂乃果が先輩に見えるから不思議ね」

穂乃果「えー！？和菓子だけ？」ｶﾞｰﾝ

希「いやいや、料理をする穂乃果ちゃんは女子力高いと思うよ。お嫁さんに」
雪穂「あげませんよ」

穂乃果「ゆ、雪穂？」

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/16(土) 01:08:49.38

雪穂「そろそろじゃない？」

穂乃果「あ、うん。粗熱はとれた…かな？」

亜里沙「ダンゴウできます♪」

ミカ「談合って何だっけ？」

ヒデコ「えっと…話し合いのこと？」

凛「それって何が違法なのー？」

真姫「違法なのは入札談合
よ。競争入札で本来競争するはずの業者同士が事前に話し合った結果、価格を不正につり上げたり落札者を決めておく出来レースだったり…そんな感じ。公務員が関与すれば官製談合とも言うわね」

亜里沙「完成ダンゴウ♪」

穂乃果「上手にできたね。じゃあ並べてみよう♪」

亜里沙「お姉ちゃん。見て見て♪」

絵里「美味しそうなお団子ね。これなら豊作になるかしら？」

ことり「えーと…これでいいかなぁ？」

亜里沙「Хорошо♪」

花陽「田んぼの神様も食べたくなるくらい、おだんごは美味しいってことだね」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

希「そやね」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/16(土) 01:22:47.42

ここでひふみが来るとは…泣く…( ；∀；)

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/17(日) 00:02:51.68

穂乃果「みどり…いろ？」

真姫「そう。3月17日は聖パトリックの祝日…アイルランドの緑の日よ！」

絵里「国民はみんな緑色の服を着て過ごすっていうお祭りの日ね」

花陽「そ、そんなのあるんだ…」

穂乃果「えーと…それで？」

真姫「緑色でしょ」

ことり「緑色だね」

希「緑色やな」

凛「緑色にゃ」

穂乃果「いや、そう言われても…」

真姫「なによ。私の料理が食べられないっていうの？」

穂乃果「料理って…これ何？」

真姫「見ればわかるでしょ？ピーマンを焼いただけよ」

穂乃果「焼いただけのピーマンを食べなきゃいけない理由がわからないんだけど！？」

真姫「だから、今日はアイルランドの」
穂乃果「ここ日本だし私たちアイルランド人じゃないし！それに緑色は身につける物でしょ！？服とか！」

にこ「私たちはアイルランド人じゃないから食べ物でOKってことでしょ？」

海未「緑色の服を全員分用意するよりは簡単ですね」

穂乃果「それはいいけど、せめてピーマン以外にしてよー！＞＜」

希「ご」
穂乃果「ゴーヤーもいらない！」

ヒデコ「驚異的な反応速度…」

フミコ「よっぽど苦い思い出があるんだね…」

ミカ「ゴーヤーだけに！？」

にこ「ま、この流れでゴマとかゴボウとかゴーダチーズとか言うわけないし」

花陽「ご…ごはん」

穂乃果「ほら、この間作ってくれた春キャベツのサンドイッチとかさあ…同じ緑色でも、もっと美味しいのがあるじゃん」

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/17(日) 00:05:48.48

希「はい」

海未「枝豆…ですね」

希「そ。茹でただけの枝豆♪」

ヒデコ「ビールのおつまみ？」

フミコ「お酒は二十歳を過ぎてから」

ミカ「でも美味しいよね。枝豆」

花陽「おいしい♪」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

穂乃果「…」ｺﾞﾘｺﾞﾘ

真姫「穂乃果？…何してるの？」

亜里沙「バチアタリ！」

雪穂「当たり鉢ね」

凛「ラーメン！？」

希「ラーメン屋やなくて、すり鉢のことやろ？」

穂乃果「ふー。できた♪雪穂ー！」

雪穂「はいはい」

絵里「またお団子？」

フミコ「十六団子の日は終わったけど…」

花陽「この緑色のって…」

にこ「枝豆をつぶしたやつでしょ」

穂乃果「そう、“ずんだ”♪枝豆を見るとすりつぶしたくなるんだよねー」

雪穂「職業病みたいなものかなぁ」

希「ずんだ餅は知ってたけど…」

亜里沙「Хорошо♪」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

絵里「こんな食べ方もあるのね…」

凛「枝豆のおだんごも美味しいにゃ♪」

花陽「確かに美味しい♪」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

雪穂「ちなみに、外側にトッピングしたのだけじゃなく中身がずんだ餡になってるずんだ大福もあるよ」

えりありりんぱなヒデミカ「へー」

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/17(日) 00:09:43.59

ことり「真姫ちゃん」

真姫「できたわ！」

穂乃果「な、何を作ったの？」

真姫「エクストラバージンオリーブオイルを使ったバジリコのペストよ」

ヒデコ「ペスト・ジェノベーゼってやつ？」

真姫「いや、ジェノヴァ産の物を使ってなければ本当はジェノベーゼとは言わないのよ。だからこれはただのバジリコペストのパスタ」

ほのゆきうみりんぱなヒフミ「へー」

穂乃果「緑色だね…」

真姫「これなら文句ないでしょ？」

穂乃果「うん♪」

雪穂「焼きピーマンもあるよ」ｸｼｼ

穂乃果「それはもういいから！」

ミカ(焼きピーマンはスタッフが美味しくいただきました)

希「なかなか本格的やな」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

にこ「動けないサイヤ人など必要ないわね」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

凛「ナッパは倒したってことにゃ」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

真姫「まあ…今回もカカロットに手伝ってもらったけど」

ことり「カカロットじゃないけど手伝ったよ♪」

穂乃果「ごちそうさま！美味しかったー♪」

海未「この機会に主食をパンからパスタに変えてみては？」

真姫「そうね。GI値も低いし太りにくくなるんじゃない？」

穂乃果「でも、この間のサンドイッチも美味しかったし…それにイタリアのレストランではカゴいっぱいのパンが出てくるんだよね？」

真姫「あれは別に一人で全部食べる物じゃないわよ。…まあ、どうしても食べたいなら週に一度はサンドイッチの日でもいいけど」

穂乃果「それって…いつも真姫ちゃんが作ってくれるの？」

希「おおっ！？ここでまさかのプロポーズ！？」

真姫「ちょっ…なに言ってるの！？私は食事と糖質とGI値の話をしてるだけよ！」

穂乃果「そうだよね…作ってもらうのもいいけど、私も料理は好きだし。作ってあげたり、一緒に作ったりしたいな♪」

真姫(ちなみに…バジルには「好意」「よい望み」「何という幸運」などの花言葉があるらしい)

真姫「…良い希？」

希「へ？」ｷｮﾄﾝ

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/17(日) 12:41:43.03

ミカがスタッフを自称するw

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/18(月) 00:04:17.22

ことり「精霊の日？」

にこ「はいはい。まーた希がスピ何とかって言い出すんでしょ」

海未「いえ、三月十八日は和泉式部や小野小町など有名な歌人の命日といわれているんです」

絵里「同じ日に何人も亡くなったの？…それって」

凛「何かの事件に巻き込まれた…とか！？」

希「いや、日付が偶然同じってだけで時代が違うんやない？二人は平安時代やけど、もう一人はもっとずっと昔やったと思うよ。えーと…誰やったかな？」

ｸﾞﾂｸﾞﾂ…

凛「なんだか美味しそうな匂いがするにゃー」

ことり「今日はお鍋みたいだね♪」

希「この匂いは味噌仕立てやな。さては、かきの土手鍋！？」

真姫「かき…」

海未「あ…柿本人麻呂！」

希「ああ、そうそう。柿本人麻呂、小野小町、和泉式部や」

花陽「お鍋できたよー♪」

真姫「ふーん。今日は花陽の料理？」

花陽「うん。穂乃果ちゃんにも手伝ってもらったの」

穂乃果「そうそう。だって小野小町といえば、あれでしょ？」

凛「新幹線？」

花陽「じゃなくて…こまちといえば、あきたこまち！」

穂乃果「そして精霊の精は！」

希「精肉！」

穂乃果「…惜しい」

花陽「精米の精でしょ！？お米を精米する技術がなければ、炊きたての真っ白に輝くふっくらつやつやごはんは食べられないんだよ！？」

穂乃果「ま、まあそれはそれとして…今日のお鍋は石狩鍋♪」

希「そっちかぁ…凛ちゃんのレベルアップの時間やな」

凛「えー？＞＜」

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/18(月) 00:08:21.67

海未「そういえば…石狩鍋には鮭が欠かせませんからね。凛の苦手そうな骨の多い部位も使いますし…」

穂乃果「あー、大丈夫大丈夫！今日はとっておきの切り札も用意してるから♪」

にこ「切り札？」

穂乃果「ね♪」

花陽「うん。…エヘヘ」

凛「にゃ？」

ことほのうみのぞえりにこまきりんぱなゆきあり「いただきます♪」

にこ「いいダシが出てるわね」

真姫「仕上げにイクラをのせるのが独特だけど…悪くないかも」

ことり「お野菜にも鮭の旨みが染み込んで…」

海未「とうふも美味しいです」ﾊﾌﾊﾌ

穂乃果「あったまるー♪」

希「濃いめの味付けがごはんにベストマッチやな！」

花陽「炊きたて…♪」ﾊﾌﾊﾌ

絵里「凛はどう？」

凛「えーと…このスープ」

真姫「鍋のつゆがどうかした？」

凛「魚介ダシ…味噌仕立て…長ねぎ！」

雪穂「もしかして…あれ？」

凛「ラーメンにすっごく合いそう！」

花陽「フフフ…凛ちゃんならきっとそう言うと思って」

穂乃果「鍋のシメはラーメンだよっ♪」

雪穂「あ、やっぱり」

亜里沙「し、シメって…体育館の裏とかに連れて」

雪穂「いや、シメないシメない。鍋の最後にごはんや麺を入れたりすることだよ」

凛「テンション上がるにゃー♪」

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/18(月) 00:09:32.79

にこ「人数が多いとあっという間ね」

ほの母「でも、たとえば芋煮会の鍋くらいのサイズなら──」

ヒデコ「三人くらい増えても」

ミカ「全員で囲める♪」

フミコ「食材の量も大変なことになるけど…」

ツバサ「え、私たちも？」

英玲奈「この大きさの鍋は…屋外で使う物では？」

あんじゅ「小学校の給食室とか♪」

真姫ママ「広いスペースならあるわよ♪」

理事長「学校のほうが人が集まりやすいんじゃないかしら？」

ここあ「わー！おっきいナベ♪」

こころ「ここあ。熱いから気をつけて」

にこ「いや、何のイベントよ…」

穂乃果「えーと…芋煮会じゃなくて石狩鍋会？」

凛「ラーメン会にゃ♪」

花陽「そんな可能性もある…かな？」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/19(火) 01:03:00.37

花陽「美味しそう…」

真姫「こんなのもあるわよ」

凛「何してるのー？」

花陽「あ、凛ちゃん」

真姫「今まで撮った写真を見てたのよ」

凛「へー。食べ物の写真がいっぱいあるにゃ」

花陽「これは夏の合宿でにこちゃんが作ってくれたカレー♪」

凛「こっちは都大会決勝の日に真姫ちゃんが持ってきたカツサンドだねー♪」

にこ「写真なんていつの間に撮ってたの？」

真姫「料理は見た目も大事でしょ。残しておけば後々参考になることもありそうだし」

穂乃果「ことりちゃんのオムライス！」

にこ「紅こまちの焼き芋！」

ことり「ニューヨークで食べたチーズケーキ♪」

希「これはみんなでバーベキューしたときのやつやな」

絵里「結構いろいろ作ったり食べたりしたけど…」

真姫「…物足りないわね」

ことほのうみのぞえりにこりんぱな「えっ」

海未「何が足りないんです？」

真姫「インスタ映えじゃないけど、写真に撮って映える物ってあるでしょ。たとえば花火は綺麗だけど、写真に撮るとイマイチだったり…」

ことり「写真を撮ることを意識したメニュー作りってこと？」

にこ「ふーん。キャラ弁でも作ろうっての？」

穂乃果「あー、あれは完全に見た目重視だよね」

希「時間かけて苦労して作っても、撮り忘れたら損した気分になるくらいやろな」

ことり「ケーキのデコレーションもそうだよね。プレートに文字を書いたり、砂糖菓子の人形をのせたり」

絵里「小さい頃、チョコレートでできたプレートを真っ先に欲しがったわよね」

にこ「あんたは今もそうでしょ？」

絵里「そ、そんなことないわよ…」

花陽「巻き寿司やサンドイッチも断面がきれいにできたら撮りたくなるよね」

海未「ちらし寿司も見た目が華やかな物が多いですね」

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/19(火) 01:05:46.39

穂乃果「ことりちゃん」

ことり「え？」

ｼｬｶｼｬｶ

花陽「…あれ、ことりちゃんと穂乃果ちゃんは？」

海未「何か作ってるみたいですね」

凛「インスタ映えする料理？」

希「ことりちゃんやったら…オムライスとか？」

にこ「洋菓子じゃない？」

ﾌﾞｰﾝ…

ことり「生地が焼けたら冷まして…クリームはできてる？」

穂乃果「できたよ。これで大丈夫？」

ことり「ん、美味しくできてる♪」

穂乃果「イチゴをトッピングして…」

ことり「最後に粉砂糖をふりかければ」ｻﾗｻﾗ

ことほの「できた♪」

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/19(火) 01:06:53.36

穂乃果「イチゴのシュークリーム！」

花陽「わあ、すっごく美味しそう♪」

凛「いちごの甘い香りがするにゃー♪」

にこ「毎月19日はシュークリームの日だから？」

穂乃果「フフフ…それだけじゃないんだよー」

ことり「3月19日は…炭水化物とビタミンCの構造研究で1937年にノーベル化学賞を受賞した、ウォルター・ノーマン・ハース博士の誕生日なんだって」

穂乃果「炭水化物とビタミンC♪」

希「なるほどなあ…」

絵里「見た目もきれいだし、これなら被写体としても申し分ないんじゃない？」

真姫「そうね。じゃあ先に撮るから、凛は花陽を押さえてて！」

花陽「えぇ！？一人で食べちゃったりしないよぉ…美味しそうだけど」ﾀﾞﾗｰ

ﾊﾟｼｬｼｬ

真姫「これくらいでいいかしらね」

花陽「も、もう食べていい？」

ことほのうみのぞえりにこまきりんぱな「いただきます♪」

希「このイチゴは…」

海未「“とちおとめ”ですね」

絵里「少し食べただけでわかるの？」

穂乃果「まあ、お店で使ってるのと同じだし…」

にこ「ああ、いちご大福」

穂乃果「うん」

花陽「すっごく美味しい♪」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

真姫「見た目も大事だけど、やっぱり食べて美味しいのが一番ね」

ことり「ふふふ。そうだね♪」

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/20(水) 00:17:50.24

穂乃果「3月20日はサブレの日！」

雪穂「また鳩サブレー？」

穂乃果「飲み物は…やっぱり紅茶かなぁ？」

亜里沙「何だか、いい香りがするね」ｸﾝｸﾝ

雪穂「もう紅茶淹れたの？」

穂乃果「え？…あれ、でも紅茶の香りだけじゃないような…？」

ｸﾞﾂｸﾞﾂ…

穂乃果「って、希ちゃん！？」

希「まだちょっと時間かかるよ」

穂乃果「な、何してるの？…まさか、紅茶を鍋で煮出してる！？」

希「うん。アッサムの茶葉に六種類のホールスパイスや」

穂乃果「スパイス？」

亜里沙「お料理ですか？」

希「ほら、今日って1602年にオランダ東インド会社が設立された日やろ？」

穂乃果「ほら、って言われても…全然知らないや」

雪穂「お姉ちゃん、授業中に寝てたでしょ？」

穂乃果「そんなこともあるような、ないような…アハハ」

希「東インド会社といえば香辛料貿易。紅茶に香辛料、貿易がもたらした恩恵を詰め込んだのが…コレや！」

穂乃果「見た目はミルクティーみたいだけど…」

亜里沙「Хорошо！フグザクな香りがします♪」

雪穂「複雑ね」

穂乃果「ふぐざくって何？」
http://matsuri.5ch.net/test/read.cgi/toba/1518567184/3
希「フグの皮や身を刻んでポン酢ともみじおろしで味付けした料理やな」

ほのゆき「へー」

穂乃果「亜里沙ちゃんはいったいどこでそんなものを…」

亜里沙「えへへ」

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/20(水) 00:18:48.73

雪穂「ふぐざくは置いといて…これってチャイ？」

亜里沙「海未さんみたいな、恥ずかしがり屋さん？」

雪穂「それはシャイ」

穂乃果「“エルム街の悪夢”のオマージュ」

希「それはチョイ・ボンゲ」

亜里沙「チャイって誰ですか？」

希「人の名前やないよ。香辛料を煮出して作るインド風のミルクティーや」

穂乃果「六種類って言ってたけど…何が入ってるの？」

亜里沙「シナモンの香り！」

雪穂「ショウガっぽいのもあるような…」

希「うん。シナモン、ジンジャー、ブラックペッパーあたりはおなじみの香辛料やな。あとはカルダモン、クローブ、ローリエが入ってるよ」

ほのゆきあり「へー」

穂乃果「甘いのにピリッと辛いような…不思議な味！」

雪穂「飲むと体があったまるね」

亜里沙「美味しいです♪」

希「ベースはいつものアッサムのミルクティーやし、香辛料を加えるだけやから簡単やろ？茶葉や香辛料の種類を変えればいろいろな風味が楽しめるよ」

穂乃果「お茶の可能性が広がった気がする！」

のぞほのゆきあり「だってー可能性感じたんだ♪」

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/20(水) 20:12:35.42

穂乃果「長崎だよ！長崎！」

にこ「はぁ？長崎？」

凛「ちゃんぽん♪」

花陽「カステラとか…」

穂乃果「そうじゃなくて、みんなで長崎へ行こうよ！」

絵里「えぇ！？」

ことり「えーと、春休みに旅行しようって話？」

穂乃果「なに言ってるの。今すぐ行かなくちゃ！春休みを待ってたら終わっちゃうよ！」

真姫「何が終わるっていうのよ？」

希「桜のことやろ？」

花陽「さくら…餅？」

絵里「いやいや、桜餅って東京や大阪発祥でしょう？」

にこ「前に穂乃果から聞いたわよね」

穂乃果「桜餅じゃなくて、桜の花だよ。長崎ではもう開花したんだって！」

凛「そういえばニュースで言ってたにゃ」

穂乃果「今のうちに東京を出発して、明日には長崎でお花見！みんなも早く準備して！」

花陽「い、今から！？」

真姫「…冗談でしょ？」

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/20(水) 20:13:24.94

海未「落ち着いてください穂乃果！どうして急に長崎へ行くことになるんですか…」

穂乃果「だから、桜が咲いたからお花見に」
海未「ニュースをちゃんと見なかったんですか？東京の桜もすでに開花が始まっているんです」

穂乃果「えっ。東京も…開花！？」

希「開花宣言の基準になる桜の標本木、花が四つも咲いてたんやって」

凛「もう咲いてるのに開花じゃないのー？」

真姫「確か五、六輪の花が咲いたと地上から確認できなければ開花宣言は行わない決まりなのよ」

ことり「四つじゃダメなんだ…」

海未「ですが今日の午後に四輪ですよ。あと一つの花が咲くのは時間の問題です」

にこ「明日には東京も開花宣言ね」

穂乃果「そ、そっか。明日…」

海未「みんなと過ごした音ノ木坂で、みんなでお花見するんだって言ってたじゃないですか」

絵里「穂乃果らしいわね」ｸｽ

穂乃果「ぃよーっし、明日はみんなでお花見だーっ！」

花陽「お弁当、何がいいかなぁ♪」ﾜｸﾜｸ

真姫「いや、音ノ木坂の桜はまだでしょ？せめて満開に近くなるまで待ちなさいよ…」

穂乃果「えっと…じゃあ、今日のところはこれで…」

ことり「お漬物？」

穂乃果「そ。大根の桜漬け♪きれいでしょ？」

にこ「だいぶしょっぱい桜だけどね…」

花陽「漬物の日は明日だね」

希(そう、毎月21日は漬物の日。音ノ木坂の桜は、もうちょっとねかせないとアカンかな？)

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/21(木) 00:19:47.28

真姫「今日はバッハの誕生日ね」

凛「えっと…IOCの会長？」

真姫「そのバッハじゃなくて、18世紀ドイツの作曲家よ。生まれたのは17世紀だけど」

穂乃果「戦場の阿部マリアの人だ！」

絵里「いや、何かおかしいわよ…G線上のアリアとアヴェ・マリアが混ざってない？」

真姫「それにグノーのアヴェ・マリアはバッハの曲をベースに19世紀フランスの作曲家シャルル・グノーが作ったのよ」

ほのにこりん「へー」

穂乃果「じゃあ、今日はバッハにちなんで…」

希「お。今日は穂乃果ちゃんの料理？」

海未「バッハということは…ドイツ料理ですか？」

穂乃果「ちがうよー。バッハ、葉っぱ、菜っぱ！」

ことり「えぇ…」

にこ「動けないサイヤ人など必要ないわよ」

花陽「あれっ、もう料理できてる…？」

穂乃果「漬物だからね。お母さんに教わって作ったんだ♪」

希「そういえば毎月21日は漬物の日やんな」

絵里「これは…高菜漬？」

真姫「野沢菜じゃないの？」

希「広島菜っていうのもあるけど」

穂乃果「青菜(せいさい)漬だよ」

凛「せ、制裁！？やっぱり動けないサイヤ人は始末される運命」
穂乃果「違う違う。青菜って書いて“せいさい”って読むの。山形県の伝統的な漬物で、青菜には独特の辛味があるんだ。食べてみて♪」

ことほのうみのぞえりにこまきりんぱな「いただきます♪」

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/21(木) 00:21:38.51

絵里「ハラショー♪」ｼｬｷｼｬｷ

ことり「おいしい♪」ｼｬｷｼｬｷ

希「確かにピリッと辛いね」ｼｬｷｼｬｷ

海未「やみつきになる味ですね」ｼｬｷｼｬｷ

花陽「炊きたてごはんに…最高ですっ♪」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

凛「こんな本格的な漬物が作れるなんてすごいにゃ！」

真姫「そうね」ｼｬｷｼｬｷ

希「青菜だけに…穂乃果ちゃんはウチの正妻やな！」

穂乃果「え？…私が青菜？」

にこ「諦めなさい。伝わってないわよ」ｼｬｷｼｬｷ

穂乃果「？」ｷｮﾄﾝ

希「くっ。漬物だけにウチはうつけ者やと」
真姫「いいかげんに青菜」ﾁｮｯﾌﾟ

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/21(木) 03:49:57.97

じょ

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/21(木) 05:10:32.43

花陽「…って何だろう？」

海未「兆の三つ上の単位ですね。兆、京、垓と続き、その次です」

にこ「そんな単位まず使わないでしょ…」

真姫「っていうか、このスレだったら食べ物に関係あることじゃない？」

ことり「食べ物で“じょ”といえば…」

凛「わかった！麺だよ。ラーメン♪」

希「ウチは焼肉かと思ったけど…」

穂乃果「それって叙々苑？」

希「そうそう♪」

絵里「どうしてラーメンなの？」

凛「ジョは麺ジョルノのジョ♪」

絵里「そこ！？」

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/21(木) 08:18:01.29

穂乃果「はい、できたよ♪」

希「またお団子やな」

ことり「お花見だからおだんご？」

穂乃果「“じょ”で食べ物って話でしょ？」

海未「まだ続いてたんですか…」

花陽「おいしい♪」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

絵里「どうしておだんごが“じょ”なの？」

にこ「簡単ね。上新粉を使ったんでしょ」

穂乃果「そう。上新粉の“じょ”♪」

凛「じょーしんこ…って、探偵みたいな」

真姫「それは興信所」

亜里沙「ツケモノですね！」

希「それはお新香や」

絵里「穂乃果のことかしら？」

にこ「カカロットでしょ」

ことり「それは主人公」

亜里沙「ジョーシンコって何ですか？」

穂乃果「米粉の一種だよ。ごはんのお米と同じ粳米から作る粉」

雪穂「団子とか柏餅に使うのが上新粉だね」

えりありりん「へー」

凛「じゃあ、おだんご持ってお花見に行っくにゃー♪」

穂乃果「今度こそ五つ目の花も咲いてるかな！？」

花陽「って、標本木を見に行くの！？」

真姫「めんどくさいわよ。混みそうだし…」

絵里「花が少ない上に人が集まってたら、ほとんど見えないんじゃないかしら？」

凛「えー？じゃあ、お花見やめて麺ジョルノ？」

にこ「団子でいいでしょ」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

希「花より団子やんな♪」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/21(木) 12:34:43.26

凛「おっ昼っだにゃーぁ♪」

花陽「待ちに待ったお弁当…♪」

穂乃果「今日もパンがうまいっ♪」ﾊﾟｸ

真姫「ただのパンじゃないわよ。私が作ったサンドイッチなんだから！」ﾄﾞﾔｧ

絵里「へえ、真姫一人で作ったの？」

真姫「いや、まあ…多少？手伝ってもらったけど」

穂乃果「この間と同じフォカッチャだね」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

希「肝心なのは中身やろ？お肉はウチのセレクトや」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

にこ「そのお肉を調理したのは私よ！」

ことり「私はサンドイッチの仕上げ担当♪」

海未「真姫は何をしたんです？」

真姫「お、お肉をアルミホイルで巻いたわ！」

凛「…それだけ？」

希「真姫ちゃんだけに巻きちゃん」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

真姫「お湯を沸かして、お肉を入れて温めたわよ」

にこ「最初に焼くのは表面だけだからね。火を止めてじっくり加熱する工程が大事なのよ」

穂乃果「すっごく美味しいよ！ローストビーフのサンドイッチ♪」

希「もうひと声！」

穂乃果「え？…えーと」

希「“じょ”がつく食べ物やんな」

花陽「ま、まだ続いてたんだ…でもフォカッチャで、ローストビーフの、サンドイッチ…」

凛「どこにも“じょ”なんてないにゃ」

雪穂「まさかの上新粉…とか？」

真姫「いや、パンは手作りじゃないし」

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/21(木) 12:35:30.25

海未「読めましたよ。これは上州牛のローストビーフです！」

希「その通り！さすが海未ちゃん♪」

亜里沙「ジョーシューギューって…」

凛「ラーメンに乗ってるやつにゃ！」

希「それはチャーシュー。牛やなくて豚肉やん？」

穂乃果「ワシミミズクのミミちゃん？」

ことり「それは助手だね」

凛「ワシ…ントン州出身の格闘家！」

海未「ジョシュ・バーネットですね」

雪穂「上州牛。群馬県産の和牛だよ。上野国だから上州」

ほのありりん「へー」

穂乃果「でも上なんとかの国はほかにもあるのに、どうして上野国だけ上州なの？」

雪穂「そ、それは…どうなんだろう」

亜里沙(ニッポンには、ニッポン人も知らない不思議がいっぱい…Хорошо♪)ﾓｸﾞﾓｸﾞ

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/21(木) 15:23:01.61

にこ「あんたたちもまだまだ甘いわねー」

穂乃果「えー？甘くないよ」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

花陽「サンドイッチだから、わさびじゃなくてマスタードだね」

にこ「そうじゃなくて…食べ物で“じょ”っていったらあれでしょ？」

亜里沙「あれ？」

にこ「お弁当にも重宝する、“じょ”がつく食べ物といえば！」

ことり「お弁当に…じょ？」

希「上州牛やろ？」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

にこ「違うわよ。特定の料理や食材に限らず、いろいろある物！」

真姫「何なのよ。いろいろって…」

にこ「たとえば…海未が作ったチャーシューとか、穂乃果が作った青菜漬とかあるでしょ」

凛「チャーシューも！？…でも“じょ”なんてつかないよー？＞＜」

雪穂「青菜漬は山形だから、上州も関係なさそうだし…」

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/21(木) 15:23:56.86

海未「もしかして…常備菜？」

穂乃果「そっか。お弁当に重宝って…」

にこ「そう、常備菜よ！」

希「常備菜の“じょ”…なるほどなあ」

亜里沙「文化祭、体育祭、ジョービサイ！」

絵里「いや、祭のサイじゃないと思うけど…」

凛「白菜、チンゲン菜、ジョービサイ？」

にこ「野菜の名前でもないわよ。常備菜っていうのは、作りおきして保存がきくおかずのこと」

ありりん「へー」

花陽「でも、どれくらいまで常備菜って言えるのかなぁ？」

ことり「冷凍保存しちゃえば何でもありって気がするね」

にこ「基本は冷凍しなくてもある程度保存がきくか、解凍が必要ないか簡単に解凍しやすい物じゃない？」

希「ローストビーフはアカンやろな…生ものみたいな物やし」

海未「主菜よりも副菜じゃないですか？肉や魚より、野菜などを中心にプラス一品といった感じの…」

雪穂「濃いめの味付けのほうが保存に向いてそうだよね」

穂乃果「ひじき、切干大根、きんぴらごぼう！」

にこ「そうそう。そんな感じ」

花陽「どれもごはんに合いそうだなぁ…思い出したら食べたくなっちゃう」ｼﾞｭﾙﾘ

真姫「おだんごとサンドイッチ食べて、まだごはん食べるつもり…？」

花陽「だ、大丈夫だよ。ごはんは油を使わないから、トランス脂肪酸も含まない。つまりカロリーゼロ！」

真姫「どこのサンドウィッチマンよ！」ﾁｮｯﾌﾟ

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/21(木) 16:08:32.43

絵里「私も好きだけど、これじゃなきゃダメってわけでもないでしょう？」

花陽「そ、そうだよね…」

穂乃果「うーん。でも食べたいよねぇ…」

にこ「穂乃果？…何うなってんのよ」

凛「それ、ピザーラのチラシだよねー？」

真姫「エリーまで…さっきサンドイッチ食べたのに、ピザ食べたいの？」

絵里「い、いや。これは…」

海未「穂乃果！正気ですか！？カロリーがとんでもないことに」
穂乃果「ち、違うよ。食べたいなって言ってたのは、これ！」

ことり「これ…って、アイスクリーム？」

絵里「ええ。…でもアイスクリームのためだけにピザを注文するのは、さすがに…」

希「サイドメニュー、どれも美味しそうなんやけどね。ピザと一緒に頼まないとアカンのが難点やんな」

真姫「ジョエル・ロブションのアイスクリーム…ああ、それで“じょ”ってわけ」

ことり「ジョエル・ロブションって、確か去年…」

花陽「うん。去年亡くなったフランスのシェフだね」

凛「え！？死んじゃったのにどうやってアイスクリーム作ってるのー？＞＜」

亜里沙「は、Хорошо…」ﾌﾙﾌﾙ

真姫「いや、ジョエル・ロブションが作ったのはレシピでしょ。日本の宅配ピザ屋でフランス人のシェフが実際にアイスクリーム作ってるわけじゃないわよ」

凛「な、なーんだ。びっくりしたにゃ…」ﾎｯ

穂乃果「最近あったかくなってきて、アイスクリームが美味しい季節だよねぇ」

絵里「そうね。食べたいわね…」

真姫「別にジョエル・ロブションじゃなくてもいいでしょ？そこまで“じょ”にこだわらなくても…」

希「でも最近、やっすいアイスも一斉に値上げしちゃったんよ」

にこ「そうなのよね…高くなって量は減ったり、ろくなことがない！」

ことり「やっぱり何でも自分で作っちゃったほうがいいのかなぁ？」

雪穂「アイスクリームも作ったりするの？」

花陽「ぜひ！お願いします、ことりシェフ！」

穂乃果「お願いします！ジョことりエル・南シェフ！」

ことり「ことりはことりだよぉ…ふふふ。普通のアイスクリームでよかったら♪」

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/21(木) 17:43:05.57

ｽｺｰﾝ

穂乃果「わぁ！？＞＜」

海未「どうしたんです穂乃果。さっきから全然打ち返してないじゃないですか。それでもテニス部のエースですか！」

穂乃果「い、いや、あれはただのコスプレで…私はテニス部じゃないもん」

凛(食べた分のカロリーは運動で消費！ってことで、みんなでテニスだよ♪)

海未「穂乃果も少しはノバク・ジョコビッチを見習うべきですね」

穂乃果「見習えって言われても…男子で世界一強い188cmのセルビア人じゃん。私たちとは違いすぎるよ」

凛「女子ならやっぱり大坂だよねー♪」

真姫「ノバク・ジョコビッチはアレルギーもあってグルテンフリーの食事を徹底してるのよ。ほら、これ」
http://hitomi.5ch.net/test/read.cgi/poverty/1465221369/
穂乃果「ジョコビッチの生まれ変わる食事？…へー。こんな本まであるんだ」

希「ジョはジョコビッチのジョやね」

海未「炭水化物よりも肉、野菜、魚。二週間で5kg痩せたというジョコビッチの食事を参考にすれば、グランドスラム制覇も夢ではないはずです！」

花陽「に、二週間で5kg…」ｺﾞｸﾘ

凛「かよちんがそんなにごはん食べなかったら死んじゃうよ」

穂乃果「パンを食べないで二週間かぁ…いちご食べていいんだったら頑張れるかなぁ？」

真姫「イチゴはいいんじゃない？手軽にビタミンCが摂れるし」

凛「ジョコビッチといえば、芝を食べることでも有名だよねー」

穂乃果「しば…漬？」

絵里「いや、漬物じゃなくてウィンブルドンの芝でしょ？」

亜里沙「ウィンブルドンの芝をツケモノにして食べるの？」

雪穂「違うよ。しば漬っていうのは、きゅうりやナスの漬物に赤しその色や風味をつけた、京都の伝統的な漬物」

希「赤しそとはいうけど葉っぱは紫色やろ？紫の葉の漬物って書いて“紫葉漬け”らしいよ」

えりあり「へー」

花陽「日本には美味しい漬物が多すぎるよね…ごはん食べたくなっちゃうし、二週間どころか二時間も我慢できないかも」

ことり「そこまで！？」

海未「それなら毎日二時間、テニスで動き続けてカロリーを消費するのです！」

穂乃果(食べたい物は我慢できないし、やっぱり運動で頑張るしかないかなぁ…)ﾄﾎﾎ

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/21(木) 18:02:50.28

「じょ」の大作ー
完結編も来るのかにゃ？
東京は桜のつぼみがあちこちでほころびかけてるにゃ！

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/21(木) 23:46:41.47

希「ピザーラで思い出したんやけど」

絵里「希も食べたかったの？ジョエル・ロブションのアイスクリーム」

希「いや、ジョエルさんより何年も前にお亡くなりになったメニューがあるやん？」

絵里「え？…いや、わからないわよ。私、アイスクリームとフォンダンショコラ以外は特にチェックしてないし…」

希「あー、エリちは甘い物大好きやからね」

絵里「希も好きでしょ？」

希「好きだけど、甘い物だけ特別ってわけやないよ」

にこ「無くなったメニューってピザのこと？」

希「うん。昔、ジョイズスペシャルってあったやん？」
http://orpheus.5ch.net/test/read.cgi/livejupiter/1445738954/
にこ「あー、あったあった。アスパラのやつでしょ」

希「そう、アスパラガスがμ'sの円陣みたいに並んでるやつ」

穂乃果「私たちみたいなピザ！？」

絵里「じゃあ、ピザーラにはもうひとつ“じょ”があったのね…」

希「だいぶ前に消えたメニューだけどね。でもウチは食べたことあるし結構好きやったなぁ」

にこ「アスパラベーコンのピザはあるけど見た目が全然違うわよね」

希「そうなんだよね…あの円陣が好きやったん。今のやつみたいに無造作に並べるよりインパクトがあるし」

真姫「やっぱりインスタ映えね。料理は見た目も大事」

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/21(木) 23:49:56.25

絵里「でも、ちょっと意外ね。希なら炭火焼きビーフかプルコギみたいなのが好きそうなのに」

希「まあ、それも好きなんだけどね。今のメニューなら炭火焼きビーフが断トツやし」

穂乃果「私はテリヤキチキンかなぁ」

凛「凛はモントレー！」

花陽「和風もちベーコン♪」

真姫「イタリアーナか激盛りトマチーでしょ」

ことり「激盛りチーズいいよね。あとクリーミーイタリアーナ♪」

にこ「ガーリックミートでしょ？」

ことり「そ、それはちょっと…」

希「にこっちはガリチョやろ？」

にこ「それハバネロのやつじゃない。いらないわよ！」

海未「そんなにピザを食べたいのですか？」

にこ「いや、別に…ピザって高いし」

凛「凛もラーメンのほうがいいにゃ」

花陽「私はピザよりごはんがいいな」

絵里「えぇ…」

穂乃果「でも実際に注文しなくても、メニューを見てるだけで何だか楽しくならない？」

希「わかるなぁ。サイドメニューとの組み合わせまで考えたりするよね。迷ったら占いで決めたりして」

真姫「それはないわ」

にこ「希だけでしょ」

希「あ、そう…」

穂乃果(μ'sみたいなピザかあ…でも、きっと私たち)

絵里「ピザもいいけど、お花見の予定を考えておきましょ。まず明日は──」

穂乃果(きれいに並んでいても、ホントは九人みんな違うメニューで。だから、こうして集まったことが奇跡なのかなって思うんだ)

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/22(金) 20:41:55.24

花陽「今日は！」

穂乃果「ショートケーキの日？」

ことり「毎月22日はショートケーキの日だね」

花陽「それもあるけど…3月22日は“地球と水を考える日”なの」

凛「水を飲む日？」

絵里「水の恵みに感謝する日…とかじゃない？」

花陽「そして、1997年に秋田新幹線“こまち”が運転開始した日！」

穂乃果「また“こまち”なんだ…ってことは」

真姫「水と米で、ごはん…とか言い出すんでしょ」

花陽「だって、美味しいごはんを炊くには水が欠かせないでしょ？」

希「まあ…ウチらはモンゴルの遊牧民やないんやし、料理に水は使うよね」

凛「モンゴル人は水を使わないのー？」

海未「町で暮らす人々は別ですが、遊牧民の生活には水道がありませんから…水はとても貴重なんです」

希「水を使わない独特の料理がいろいろあるみたいやね」

ほのりん「へー」

穂乃果「水かぁ…浄水器、蒸留水、上水道？」

凛「“じょ”がつく水もいろいろあるにゃ」

絵里「確かに…全部違う字なのに不思議ね」

花陽「お花に水をあげたりする“じょうろ”もあるよ」

海未「如雨露ですか。これも違う字ですね…」

穂乃果「お花といえば」

凛「お花見♪」

にこ「まだ言ってんの？…ったく、揃いも揃って浮かれちゃって」

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/22(金) 20:43:57.25

穂乃果「まあ、お花見は明日行くとして…今日はこれ！」

ことり「おせんべい？」

凛「城壁って書いてあるにゃ」

穂乃果「そ、城壁せんべい♪」

希「なるほど。城壁の“じょ”やな」

亜里沙「ニッポン人、お城の壁を食べちゃうの？」

絵里「いや、本物の城壁じゃないと思うけど…」

雪穂「この表面のひび割れがお城の石垣に似てる感じはするね」

亜里沙「Хорошо！」ｷﾗｷﾗ

穂乃果「雪穂ー！お茶！」

雪穂「私！？」

海未「そう言うと思って、今日は私が準備しました」

花陽「いつの間に！？」

希「この香り…ほうじ茶やんな」

ことほのうみのぞえりにこまきりんぱなゆきあり「いただきます♪」

凛「城壁おいしいにゃ」ﾊﾞﾘﾎﾞﾘ

穂乃果「時々食べたくなるんだよね」ﾊﾞﾘﾎﾞﾘ

亜里沙「ホージーさんのお茶も美味しいです♪」

にこ「いつの時代のヤクルトよ…」

雪穂「ホージーはアメリカ人だよ。ほうじ茶は日本のお茶」

希「おせんべいによく合う♪」

真姫「たまにはいいわね」

花陽(水があるからお米も育つ…日本に生まれてよかったなぁ)ｼﾐｼﾞﾐ

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/22(金) 21:56:51.05

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**癒されたい名無しさん** · 2019/03/22(金) 23:45:43.88

あんじゅ「今日の紅茶はセイロン・キャンディよ」

ツバサ「セイロンの紅茶にしては香りがおとなしいわね」

英玲奈「ストレートで飲んでも、あまり渋味を感じないな」

あんじゅ「甘みがあって、まろやかな味わいが特徴。セイロンの紅茶はキャンディから始まったっていう、最も古い伝統の紅茶なの」

ツバサ「シンプルイズベストって感じ？」

英玲奈「シンプルといえば、今日のケーキも王道のショートケーキだな」

あんじゅ「ケーキといえば、やっぱりこれでしょ？」

ツバサ「いちご…」

あんじゅ「イチゴがどうかした？」

ツバサ「ショートケーキのイチゴって、いつ食べる？」

あんじゅ「私は周りから食べていって、最後に真ん中。いちごが乗ってる部分と一緒に食べるけど」

英玲奈「つまり最後までイチゴを残しておくのか」

あんじゅ「だって、いちごが乗ってなかったらそれはもう別物でしょ？いちごはショートケーキのアイデンティティよ」

ツバサ「私は最初に食べちゃうけど…」

英玲奈「イチゴだけ最初に食べるのか？」

あんじゅ「なんでよ。それじゃ残ったケーキが貧相になっちゃうじゃない」

ツバサ「好きな物は最初に食べる主義なの」

あんじゅ「どうしてイチゴとケーキを別々に考えるのよ。両方あって成立する物でしょ？」

ツバサ「英玲奈は？」

英玲奈「私もイチゴが乗っていないところから食べる」

ツバサ「えー？」

あんじゅ「ほらね」

英玲奈「まず確実にイチゴが入っていない部分を食べて、それと一緒にイチゴを食べるんだ」

ツバサ「じゃあ、やっぱり最初のほうでイチゴを食べるってこと？」

英玲奈「まあ、あえて分けるなら前半だな」

ツバサ「ってことは、私のほうが近いわね」

あんじゅ「全然違うわよ。英玲奈はケーキといちごを一緒に食べるんだから、私と同じ」

英玲奈(どちらでもいいと思うが…)ﾓｸﾞﾓｸﾞ

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/23(土) 02:35:33.71

凛「アスレチックス対マリナーズの開幕戦見た！？」

にこ「開幕戦…って、水曜の試合ね」

穂乃果「イチローが2打席くらいで途中交代した試合だよね？」

凛「佐々木主浩が投げた始球式のキャッチャーは、あの城島健司だったんだよねー♪」

海未「城島といえば2009年のWBCで日本代表の正捕手をつとめ、イチローと共に優勝をつかんだチームメイトでもありますね」

希「つまり今日の“じょ”は城島の“じょ”ってわけやね」

凛「2009年の今日、あの決勝戦があって…日本が優勝したんだにゃ」

絵里「あれからちょうど十年経ったのね…」

雪穂「城島はわかったけど、食べ物と関係なくない？」

穂乃果「えーと…城島だから、ヨーグルト？」

真姫「なんでヨーグルトなのよ？」

にこ「あれでしょ。ブルガリア」
http://orpheus.5ch.net/test/read.cgi/livejupiter/1411508983/
亜里沙「ブルガリア人なの？」

絵里「いや、日本人よ」

ことり「でもヨーグルトは体に良さそうだね」

花陽「美味しいし」ﾊﾟｸ

穂乃果「いちごにもよく合う♪」

真姫「最初からイチゴが入ってるヨーグルトより、無糖のプレーンヨーグルトと一緒にイチゴを食べたほうがビタミンも摂れるし糖質も抑えられるわ」

希「毎月23日は乳酸菌の日やんな」

凛「乳酸菌だったらマリナーズよりヤクルトって感じだけどにゃ」

亜里沙「やっぱりホージーさん？」

雪穂「ほうじ茶には居ないと思うけどね。乳酸菌…」

にこ「ちなみにホージーがいた頃のヤクルトには城(じょう)友博もいたわよ」

絵里「また意外なところに“じょ”が…」

花陽「特に女性に人気があった…って書いてあるね」

穂乃果「女性に人気だったら海未ちゃんだって負けないよ！」

海未「わ、私より絵里のほうが…」

絵里「人気はともかく、私たちは全員“じょ”ってことでしょ？」

希「“じょ”がいっぱいやな♪」

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/24(日) 00:16:47.41

穂乃果(今日もせんべいがうまいっ♪)ﾊﾞﾘﾎﾞﾘ

ことり「穂乃果ちゃん…またおせんべい？」

穂乃果「うん。今日は茨城県常総市のせんべい屋さんの手焼きせんべいなんだ♪」

花陽「美味しそう…」

にこ「常総市の“じょ”ってわけね」

凛「ラルク？」

真姫「それは叙情詩」

絵里「東京タワーが見える港区芝公園の」

希「それは増上寺」

亜里沙「月夜のぽんぽこたぬきさん？」

穂乃果「それは證誠寺(しょうじょうじ)」

雪穂「お茶は宇治の“上喜撰”だよ」

亜里沙「クロフネのお茶、おいしい♪」

凛「くろふね？」ﾊﾞﾘﾎﾞﾘ

海未「“泰平の眠りを覚ます上喜撰　たつた四杯で夜も寝られず”…ですね」

希「黒船にビビりまくりの幕府を痛烈に風刺した狂歌やね。お茶の上喜撰は“蒸気船”との語呂合わせで使われただけやと思うよ」

絵里「キットカットが受験の縁起物として売り出されるようなものね」

真姫「上だから“じょ”はつくけど、喜撰茶でしょ？」

海未「ええ。六歌仙の一人でもある喜撰法師にちなんで名付けられたといわれていますね」

亜里沙「アメリカのお茶じゃなかったんだ…」

にこ「ペリーが日本のお茶づくりを手伝うわけないし、要するに単なる便乗商法よね」

穂乃果「遺跡を発掘したらハニワ饅頭、化石を発掘したら恐竜饅頭…みたいなの？」

にこ「そうそう。そういうベタなやつ」ﾊﾞﾘﾎﾞﾘ

凛「便乗の乗で“じょ”でもあるんだにゃ」

ことり「そ、そうなのかなぁ？」

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/24(日) 00:18:50.02

海未「一方、そんな“外敵”や弱腰の幕府に反発する人々が掲げたのは“攘夷”です」

穂乃果「おおっ！？そんなところにも“じょ”が…」

海未「そして二度目のペリー来航(嘉永七年)を受けて幕府は兵力強化のため、築地に講武場を設けます。これが安政三年(1856年)の三月廿四日です」

ことほのえりありゆきにこりんぱな「へー」

真姫「唐突な上喜撰にも意味があったのね」

海未「さらに言えば、この講武場は後に神田へ移転します」

穂乃果「私たちの地元じゃん！」

花陽「いろいろ関係あるんだね…すごいなぁ」ﾊﾞﾘﾎﾞﾘ

希「築地からの移転っていうのも最近どこかで聞いたような話やし」

にこ「ペリーの時代から百六十年以上、アメリカに対して弱腰なところも全く進歩しないわね」

凛「歴史は繰り返すんだにゃ」ｼﾐｼﾞﾐ

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/24(日) 08:43:39.78

オハナミハ？
穂乃果が恐竜と口にしたのがうれしい！

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/24(日) 11:28:47.96

凛「1990年の今日、千葉マリンスタジアムが開場したんだよねー♪」

希「そういえば幕張には“さくら広場”があるよね。505本のソメイヨシノが一斉に開花する頃かな？」

穂乃果「幕張まで行っちゃう！？」

海未「待ってください。桜の木が多いからといって、たくさん咲いているとは限りませんよ。千葉の情報はあまり入ってきませんし…」

ことり「確かに、行ってみないと状況はわからないよね…」

絵里「別に幕張じゃなくてもいいじゃない。五百本とかいう規模には遠く及ばないけど、音ノ木坂なら落ち着いてお花見できるでしょ？」

花陽「お弁当できてるよ♪」

凛「おにぎり、太巻、いなり寿司♪」

希「からあげ、エビフライ、肉だんご、クリームコロッケ♪」

にこ「玉子焼き、アスパラベーコン、ポテトサラダ、きんぴらごぼう！」

雪穂「“じょ”がないけどいいの？」

穂乃果「じょ…女子会？」

真姫「いや、お花見でしょ」

凛「お花見といえば桜でしょ」

希「さくらといえば…佐倉城址公園とか？」

海未「城址公園の“じょ”ですか？」

にこ「って、それも千葉じゃない！」

亜里沙「オトノキはジョシコーだよ♪」

のぞほのりん「それだ！」

雪穂「というわけで…」

穂乃果「桜も咲いてー♪みんなお花見ー♪私たちの学校までやってきたー♪」ｸﾙｸﾙ

ことり「咲いてるような、咲いてないような…」

凛「あっちに一つだけ花が咲いてるにゃ！ほら、上のほうの奥の枝あるでしょ？」

花陽「ここからじゃよく見えないね…」

にこ「少なっ！…やっぱりまだ早すぎたんじゃない？」

海未「音ノ木坂はかなり遅咲きですからね…去年の桜は新入生歓迎会の頃まで咲いていましたし」

希「まあ、長く楽しめると思えば悪くないやん？」

絵里「あの位置なら屋上から見られるんじゃない？」

真姫「一輪のために屋上まで行くの？」

穂乃果「天気もいいし、屋上でお弁当にしようよ♪」

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/24(日) 11:30:03.14

【屋上】

穂乃果「おかかだ♪」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

亜里沙「オリックスのTさん？」

希「それは岡田」

凛「カープの監督！」

にこ「それは緒方」

絵里「チョコレート♪」

ことり「それはカカオ？」

雪穂「おかか。かつおぶしだよ」

花陽「毎月24日は“削り節の日”なの」

亜里沙「Хорошо」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

凛「絵里ちゃん！凛のおにぎり食べて♪」

絵里「えっ」

にこ「太巻あげるわ。絵里」

絵里「い、いやそれは…」ﾋﾔｱｾ

穂乃果「両手に花でピンチ！」

花陽「どこかで聞いたような…」

希「にこっち」

にこ「冗談よ。冗談」

凛「これは大丈夫でしょ？」

絵里「あ…これって」

穂乃果「海苔のかわりに青菜漬の葉っぱの部分で巻いたおにぎりだよ♪」

絵里「なるほどね…ありがとう凛。いただきます♪」

真姫(桜の花はちょっと…いや、だいぶ少ないけど。生徒の少ない音ノ木坂も案外居心地いいし、こういう花見もありかもね)

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/25(月) 18:58:26.75

真姫「1655年にオランダの天文学者クリスティアーン・ホイヘンスが土星の衛星タイタンを発見した日よ」

凛「ほいへんす？」

海未「それが今日なのですか？」

絵里「タイタンはギリシャ神話の巨人族の神だったわね」

真姫「そう、奇しくも3月25日はギリシャの独立記念日でもある」

穂乃果「じゃあ、今日はオランダかギリシャの料理！？」

ことり「オランダといえばエダムチーズやゴーダチーズが有名だよね」

希「よっしゃ、今日はウチが作るよ。穂乃果ちゃん、手伝ってくれる？」

穂乃果「え。でも私、ギリシャ料理なんて全然知らないよ？」

希「いや、ギリシャやないよ。ウチらは日本人やし」

花陽「ど、どんな料理かなぁ？」

にこ「ま、お手並み拝見ね」

穂乃果「これ、全部皮むけばいいの？」

希「うん。いつもの煮物と同じで大丈夫や」

ｼｭﾗｼｭﾗ…

希「厚揚げはこれくらいの大きさに切り分けて」

穂乃果「なんか、想像以上に普通の煮物だなぁ…」

ｸﾞﾂｸﾞﾂ…

のぞほの「できた♪」

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/25(月) 19:00:14.25

にこ「厚揚げと大根の煮物？」

真姫「これのどこがタイタンと関係あるっていうのよ？」

希「決まってるやろ？これは厚揚げと大根の“炊いたん”や」

花陽「たいたん…」

海未「そういえば関西では煮物のような料理を“炊いたん”と呼んだりするんですよね…」

希「じっくり炊いて煮含めるって感じやな」

亜里沙「こ、これが…オリュンポスの神々より古い、巨人族の神の料理！？」ﾜｸﾜｸ

雪穂「いや、たぶんそのタイタンとは関係ないと思うよ…」

ことほのうみのぞえりにこまきりんぱなゆきあり「いただきます♪」

ことり「大根も柔らかく煮えてるし…」

凛「とろけるにゃー♪」

にこ「厚揚げにもしっかり味がしみてるわね」

花陽「ごはんとの相性も抜群♪」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

絵里「美味しいけど…これはさすがに“じょ”とは関係ないわよね？」

希「フフフ…それはどうかな」

ことうみえりにこまきりんぱなゆきあり「えっ」

穂乃果「この大根ね、新潟県上越市産の雪太郎大根っていうんだって♪」

亜里沙「ゆき…たろう？」

雪穂「そんなの聞いたことないけど…」

海未「上越市の“じょ”ですか。また意外な…」

希「雪太郎大根はアクが少なく、トマトと同じくらい甘みがある大根なん。煮崩れないから煮物に最適♪」

穂乃果「晩秋に収穫して春まで貯蔵しても、豊富な水分のおかげで美味しさを保てるらしいよ」

真姫「ギリシャやオランダとは全く関係なかったけど…」

花陽「この美味しさはホイヘンス以上の大発見だよね♪」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/25(月) 22:43:51.63

もはや「じょ」のサーガと化しているw
職人さん、毎日楽しんでいます。ありがとうございます!

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/26(火) 00:07:32.78

『だって地球は　たーからばこー♪』

凛「富士山には登らないのー？」

穂乃果「あー、うん。結局再挑戦は無かったね」

海未「凛！ついに登山に目覚めたのですか！？」

凛「ち、違うよ。ヤマノススメっていうアニメの話！」

穂乃果「基本的には埼玉とその周辺が舞台だね。山に登らない回も多いよ」

海未「そうですか…そういえば今日は1966年に富山県で日本初の登山届出条例が制定された日らしいですよ」

穂乃果「へー。富山県かぁ…」

希「富山といえば、ぶ」
凛「ラーメン！」

のぞほのうみ「えっ」

凛「富山で、“ぶ”といえばブラックラーメンでしょ？」

希「いや、ぶり大根って言おうとしたんやけど…」

海未「ぶり大根は富山県の郷土料理ですね」

穂乃果「まあ、凛ちゃんはお魚苦手だから食べないよね」

絵里「ブラックラーメンって何？…まさかブラックサンダーみたいにチョコレートが」
にこ「んなわけないでしょ。焦がし醤油とか使った黒いスープのラーメンよ」

花陽「味が濃くて、ごはんのおかずになるラーメンっていわれてるんだよね」

真姫「ラーメンねえ…」

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/26(火) 00:09:37.86

ことり「富山で、ぶり大根にブラックラーメン…今日は“じょ”が無さそうだね」

希「じゃあ、登山届出条例の“じょ”？」

海未「それは食べ物とは関係ありませんが…」

凛「甘ーい！」

亜里沙「甘いの？しょっぱそうだけど…」

雪穂「いや、味のことじゃないと思うよ」

凛「ラーメンに欠かせない醤油！その中でも大豆、小麦、塩以外の余計な物を加えない醤油は？」

穂乃果「そっか。生醤油(きじょうゆ)！」

海未「生醤油なら“じょ”になりますね」

亜里沙「キジョーユって、生(なま)しょうゆとは違うんですか？」

穂乃果「火入れをしない、濾過で仕上げた醤油が生(なま)しょうゆだよ。こっちは添加物の有無は関係ない…かな。たぶん」

絵里「漢字は同じなのに、読み方が変わると全く別物になるのね…」

海未「醤油を作ることは醸造と言いますし、生醤油なら“じょ”は二つです」

亜里沙「黒いラーメン、食べてみたい♪」

凛「よーし。富山に行っくにゃー！」

真姫「冗談でしょ？」

花陽「“じょ”だけに！？」

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/26(火) 16:51:00.37

甘茶のJKリフレ探検記とイクメモどっちが使える？
ttps://neotokyofuzoku.blog.fc2.com

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/26(火) 18:17:24.05

あんじゅ「あら？今日はいつものお饅頭じゃないのね」

英玲奈「“ほ”の字がない…ということは穂むらの饅頭ではないのか」

ツバサ「そうよ。毎月26日は風呂の日でしょ？」

あんじゅ「ふろ…って、お風呂？」

ツバサ「そう。これは北海道、定山渓の温泉まんじゅうよ！」

英玲奈「なるほど。定山渓の“じょ”というわけだな」

あんじゅ「じょ？」

ツバサ「で、今日のお茶は？」

あんじゅ「紅茶でいいの？」

英玲奈「待て。やはり饅頭には日本茶がいい。今日は私が用意した」

ツバサ「普通の煎茶…に見えるけど」

あんじゅ「深蒸し茶ね」

英玲奈「宮崎県の深蒸し煎茶“よかおごじょ”だ」

ツバサ「オコジョさん？」

英玲奈「オコジョではない。九州の方言で“よかおごじょ”は気立てのいい女性(美人)のことだ」

あんツバ「へー」

ツバサ「つまり女子のジョなのね」

あんじゅ「北海道のお饅頭と宮崎のお茶…ずいぶん遠距離ね」

英玲奈「ちょうど甲子園ではセンバツ高校野球をやっているし、それくらい離れた地域の学校同士も対戦するだろう」

ツバサ「やっぱり東京や関東のチームは応援するけど、それ以外だと常連より普段見かけないような学校を応援したくなるわね」

英玲奈「常連の“じょ”、常勝の“じょ”か」

あんじゅ「私たちは全国ランキング1位からの敗退だけどね…」

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/27(水) 00:15:49.99

穂乃果「毎月27日はツナの日！」

希「ツナといえば…」

凛「横綱！」

穂乃果「そっち！？」

海未「でも現在横綱はモンゴル人しか居ませんからね。私たちの中にモンゴル料理を作れる人は…」

ことり「私は作ったことないなぁ」

絵里「全然知らないわ…」

にこ「私も今のところ無いわね」

花陽「じゃあ横綱は置いといて、大相撲で“じょ”といえば…」

真姫「ジョージア(グルジア)出身の栃ノ心？」

雪穂「カド番で負け越したから大関じゃなくなるんだよね」

亜里沙「もう大関じゃないんだ…」ｼｭﾝ

希「ちょっと待って。ツナを食べる→横綱を食う、と考えたら“横綱を倒した”人でもいいんやない？」

凛「横綱を倒したジョの人って誰？」

海未「木瀬部屋の常幸龍はどうですか？」

雪穂「“じょ”はつくけど…常幸龍って幕下じゃないの？」

海未「今はそうですが、最高で小結まで上がったことがありますよ。幕内時代に日馬富士から一度だけ金星をあげています」

穂乃果「おおっ、ツナを食ったジョの人だ！」

真姫「まあ、肝心の横綱がもういないけど…」

凛「それは言わない約束にゃ」

花陽「えーと、常幸龍…東京都出身。苦手な食べ物はセロリ」

雪穂「野菜が苦手なんて、お姉ちゃんみたい」ｸｽ

穂乃果「えぇ！？」

海未「というわけで、今日は私が作りましょう」

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/27(水) 00:18:16.40

ｻﾞｸｻﾞｸ　ﾄﾄﾄﾄﾝ

凛「凛にも何か手伝わせてよー」

海未「その缶詰を開けてください」

凛「ツナ？」ﾊﾟｶｯ

ｼﾞｭｰ　ｶﾞｼｬｼｬ

海未「できました。セロリとツナの炒飯です！」

絵里「テレビで見たことある！」

にこ「きょうの料理ビギナーズ？」

希「あえて常幸龍の苦手な物チョイスなんや…」

海未「苦手を苦手のままにしておくから幕下まで落ちるのです。横綱を倒す力があるのなら、セロリを克服すれば幕内復帰も夢ではないはずです！」

雪穂「確かに…強くても苦手な相手が多い力士は、なかなか優勝できないんだよね」

ことほのうみのぞえりにこまきりんぱなゆきあり「いただきます♪」

花陽「おいしい♪これが苦手なんて、もったいないなぁ」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

穂乃果「まあ、苦手な人がいるのは何となくわかるけどね…クセのある野菜だし」

ことり「ツナと組み合わせることでアクみたいなのが少し和らぐ気がしない？」

絵里「確かに…セロリだけを生で食べるよりずっと食べやすいかも」

凛「ツナを食べて横綱に勝つ…ってことは」

亜里沙「セロリを食べたら、けものフレンズも勝てる！？」

ことり「それはセロリじゃなくてセルリアン」

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/28(木) 00:33:08.66

凛「今日は三ツ矢サイダーの日なんだよねー♪」

海未「ま、また炭酸ですか？」

亜里沙「ミツヤサイって、どんなお野菜？」

雪穂「野菜じゃないよ。飲み物。サイダーっていう炭酸飲料だよ」

花陽「でも8のつく日は米の日だし…」

穂乃果「それに毎月28日はニワトリの日だよ♪」

真姫「にわとり…」

ことり「ことりはニワトリじゃないよぅ＞＜」

真姫「いや、何も言ってないけど」

穂乃果「というわけで、今日は私が作るよ。花陽ちゃん」

花陽「ごはんは任せて！」

絵里「今日はどうやって“じょ”に持っていくのかしら？」

にこ「上越市産のコシヒカリとかでしょ？」

雪穂「でも新潟のお米って魚沼産以外は東京であまり見たことないけど…」

希「魚沼だと“じょ”はつかないね」

ﾍﾟﾘﾍﾟﾘ　ｻﾞｸｯ　ﾄﾄﾄﾄﾝ

穂乃果「くぅー！硫化アリルが目にしみる＞＜」

花陽「私がやったほうが良かったんじゃ…？」

穂乃果「普通のメガネで硫化アリルって防げるの？」

花陽「ど、どうかなぁ」

穂乃果「まあいいや。えーと、あとは鶏肉を…」

ｸﾞﾂｸﾞﾂ…

花陽「いい匂い…」

穂乃果「これを卵とじにして…」

花陽「ごはん炊けたよ♪」

穂乃果「どんぶりにごはん、ごはんの上に具を盛り付けて…」

ほのぱな「できた♪」

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/28(木) 00:34:08.47

ことり「親子丼だね」

凛「今日は何の“じょ”なのー？」

にこ「米じゃないなら鶏肉の産地とかでしょ？」

穂乃果「鶏肉は東京軍鶏だよ」

海未「地産地消ですね」

花陽「まあ、それ以外は東京じゃないけど…お米は秋田県由利本荘市産のあきたこまち」

希「由利本荘(ゆりほんじょう)市の“じょ”？」

ことり「ちょっと強引すぎるような…」

穂乃果「それだけじゃないんだよー♪」

にこ「たまねぎ！たまねぎが上越市産ね！？」

穂乃果「いや、たまねぎは埼玉県本庄市産」

凛「本庄市の“じょ”なのー？」

絵里「じゃあ、今日は“じょ”が二つ？」

穂乃果「まだあるよ。このトッピングのみつば！」

希「3月28日は“みつばの日”やんな」

花陽「みつばは茨城県常総市産だよ」

亜里沙「ジョが三つも…Хорошо♪」

ことほのうみのぞえりにこまきりんぱなゆきあり「いただきます♪」

花陽「おいしい♪」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

にこ「鶏肉がひと味違うわね。コクというか旨みというか」

絵里「東京軍鶏って食べたことなかったけど…」

海未「歯ごたえがあって脂肪が少ないのが特徴ですね」

凛「ラーメンに使ってもいいダシが出そうだよねー♪」

真姫「でも鶏肉と卵の品種や産地が別々ってことは…親子じゃないような気がするけど」

ことほのぱな「えっ」

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/29(金) 00:06:50.00

真姫「今日はジョゼフ・テイラーの誕生日ね」

凛「誰？巨人のピッチャー？」

にこ「それはヤングマンでしょ。苗字がテイラーならメジャーリーガーじゃないの？」

希「いや、昔の阪神の選手やないかな？」

真姫「野球じゃないわよ。テイラーはペンシルベニア州フィラデルフィア出身の天体物理学者！重力波の研究で1993年にノーベル物理学賞を受賞した人よ」

ほのうみのぞえりにこりんぱな「へー」

花陽「“じょ”はつくけど、食べ物とは関係なさそうだね…」

穂乃果「ノーベルといえば…のど飴？」

ことり「そっか。じゃあ今日は私が作るね♪」

海未「天体物理学と重力波の研究でどういう料理ができるんです…？」

絵里「パイメテオール…とか？」

にこ「どこのロロナよ」

ことり「甘いのもあったほうがいいかなぁ？」

穂乃果「なに作るの？」

ことり「絵里ちゃんと穂乃果ちゃん、手伝ってくれる？」

絵里「え、ええ。いいけど…」
穂乃果「はーい♪」

ことり「ふふふふーん♪ふふん♪ふふふふふーん♪」ｸﾞﾙｸﾞﾙ

ｼﾞｭｰ

ことり「生地をどんどん焼いていくから、トッピングお願い」

穂乃果「こんなのでいいの？」

絵里「やっぱりチョコレートは欠かせないわね♪」

ことり「どっちにも合うかなぁ？ホイップした生クリームを混ぜて…」

ことほのえり「できた♪」

雪穂「肉料理…じゃないみたいだけど」

花陽「クレープだね。9のつく日はクレープの日♪」

希「毎月29日は肉の日なのにー」

ことり「生のお肉じゃないけどベーコンは使ったよ」

真姫「甘くないクレープ？」

穂乃果「甘いのもあるよ♪」

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/29(金) 00:07:53.93

ことり「フィラデルフィアといえばクリームチーズでしょ？甘いのも甘くないのも合うかなって」

にこ「へー。生クリームと混ぜたのね」

絵里「クリームチーズチョコバナナ！」

穂乃果「クリームチーズきな粉つぶあん！」

ことり「それとクリームチーズベーコンポテト♪」

花陽「全部おいしそう♪」

真姫「でも今回はさすがに“じょ”の食材は無さそうね」

ことり「フフフ…それはどうかなぁ？」

のぞまきにこりん「えっ」

海未「もしかして…この生地」

雪穂「あ。…これ」

花陽「上新粉！？」

絵里「ハラショー♪」

ことほのうみのぞえりにこまきりんぱなゆきあり「いただきます♪」

花陽「生地がモチモチで…」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

亜里沙「とっても美味しいです♪」

凛「あんことクリームチーズって合うんだにゃ」

絵里「チョコレートが一番合うでしょ？」

希「いやいや、ベーコンポテトやろ？」

穂乃果「二種類だけでもカロリーが…」

花陽「三種類食べたい…」

海未「重力の研究が必要みたいですね」

凛「ドラゴンボールみたいな修行？」

海未「いいえ。漢字で重力と書いてみればわかりますよ」

亜里沙「ジューリョク…えっと」

ことり「動く？」

海未「そう、運動の動です！」

ほのぱな「やっぱり！＞＜」

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/30(土) 00:04:36.04

希「今日はマフィアの日やんな」

穂乃果「マフィアの日…ってことは」

花陽「ことりちゃんがマフィンを作ってくれるのかなぁ♪」

ことり「え？マフィン？」

真姫「マフィアだからマフィンって…ｲﾐﾜｶﾝﾅｲ」

穂乃果「GAにそんなネタがｺﾞﾆｮｺﾞﾆｮ」

にこ「マフィアといえばこれでしょ。作ってきたわよ」

凛「マフィンじゃないにゃ」

絵里「トルタ・カプレーゼね。小麦粉を使わないイタリアのチョコレートケーキ♪」

海未「どうしてマフィアといえばトルタ・カプレーゼなのですか？」

亜里沙「“グレーテルのかまど”で見たことある♪」

雪穂「あー、私も見たかも。確か…」

【1925年イタリア・カプリ島】

花陽(ここはナポリ湾に浮かぶ島。私のお店は海辺の小さなカフェだよ)

花陽「あれぇ？誰も来ない…なんか今日お客さん少ないなぁ」

ｶﾗﾝｶﾗﾝ

花陽「い、いらっしゃいませ！」

ツバサ「こんにちは」

花陽「ﾋﾟｬｱ！？…ま、ま、ま」

英玲奈「ま？」

花陽「い、いえっ。何でもありません…」

あんじゅ「今日はチョコレートケーキの気分ね」

花陽(あ、あの人たちマフィアだよね…どうしよう！？)

ツバサ「一番おいしいチョコレートケーキを持ってきてくれる？」

花陽「は、はい！今すぐ作ります＞＜」

花陽(マフィアの機嫌を損ねたら、お店つぶされそう…ううん、命も無いかも)ｶﾞｸﾌﾞﾙ

にこ「店主はマフィアにビビりながら極限の緊張状態でケーキを作った。…でも」

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/30(土) 00:06:21.77

花陽「お、お待たせしました…ごゆっくりどうぞ」

ツバサ「いい香り…」

あんじゅ「美味しそうね♪」

英玲奈「では、いただくとしよう」

花陽(ケーキには自信があるけど…大丈夫かなぁ？)

にこ「厨房に戻った店主は、そこで初めて気づいた！」

花陽「あ、あれ？どうしてこんなところに小麦粉…が」ﾋﾔｱｾ

花陽「…い」ﾌﾙﾌﾙ

にこ「そう…それはたった今作ったケーキに入れるはずだった、分量どおりの小麦粉！」

花陽「ｲﾚﾜｽﾚﾁｬｯﾀﾉ！？」ｶﾞｰﾝ

花陽(ど、どどどどどうしよう！？ケーキなのに小麦粉入れてないなんて食べればすぐわかっちゃうし…殺される！？)ｱﾜﾜﾜ

ツバサ「あなた…何のつもり？」

あんじゅ「ケーキを注文したと思うんだけど。私の勘違いかしら？」

英玲奈「命が惜しくないようだな…」

花陽(だ、誰か…タスケテ)ｸﾗｸﾗ

あんじゅ「店長さん？いないの？」

花陽「ﾋﾟｬｱ！？」ﾋﾞｸｯ

ツバサ「いるじゃない。ちょっと来てよ」

花陽(ああ…せめて最期に炊きたての…白いごはんが食べたかったよ…)

にこ「店主が死を覚悟してマフィアの待つ席へ行くと…」

英玲奈「素晴らしいケーキだ」

ツバサ「こんなの食べたことないわ！」

あんじゅ「作り方を教えてくれない？」

花陽「…え？」

あんじゅ「とっても美味しくて気に入ったわ。あなたのケーキ♪」

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/30(土) 00:08:03.00

真姫「"uno dei pasticci più fortunati della storia"…失敗から生まれた奇跡のケーキ。それがトルタ・カプレーゼとして今もイタリアの名物になっている…というわけね」

うみりん「へー」

亜里沙(先月のバレンタインデーも、にこさんがトルタ・カプレーゼを作ってくれたんだよね♪)

絵里「おいしい♪」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

にこ「って、もう食べてるし…ちょっと絵里。今日はあんたのためだけに作ったわけじゃないんだからね」

凛「小麦粉はいいけど、“じょ”を入れ忘れてない？」

ことり「ううん。忘れてないと思うよ。だって…」

希「今日“は”？」ﾆﾔﾆﾔ

にこ「きょ、今日も！」

ことり(にこちゃんの“愛情”が、ちゃんと入ってるから…ね♪)

絵里「幸せの味ね。ハラショー♪」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/31(日) 00:03:16.68

凛「今日は絶対ラーメン！」

海未「毎月最終日は“そばの日”ですが…」

凛「最終日は毎月あるでしょ。今日は一年に一度の特別な日なんだよー！」

にこ「バルビーノ・ガルベスの誕生日？」

希「1993年に福岡ドームが完成した日やろ？」

凛「それもあるけど、野球は置いといて…」

穂乃果「雪穂ー！」

雪穂「はいはい。掛川市ができた日ね。掛川茶淹れたよ」ｺﾄ

穂乃果「さっすが雪穂♪」

亜里沙「穂乃果さんと雪穂はインド人だね♪」

穂乃果「い、インド人？」

雪穂「以心伝心ね」

ことり(亜里沙ちゃんが何を言いたいかことごとく言い当てる雪穂ちゃんもすごいと思う…)

凛「1954年に福島県喜多方町と周辺七つの村が合併して喜多方市ができた日だよー！」

花陽「それで喜多方ラーメン…」

真姫「そんなこと言ってたら毎日ラーメンの日になるんじゃない？」

絵里「凛は毎日ラーメンの日かもね」

花陽「私は毎日ごはんがいいなぁ…ラーメンも好きだけど」

にこ「喜多方ラーメンだったら、“じょ”は生醤油の“じょ”？」

穂乃果「あっさりスッキリ、余計な物を入れない醤油ラーメンって感じだよね」

海未「まだありますよ。喜多方市の辺りには、かつて新宮城があったんです。築城は建暦二年(1212年)といわれる古い城で現在は残っていないので城下町とは言えませんが…」

ことり「鎌倉時代のお城かぁ…なんだか素敵♪」

希「喜多方って今も割と情緒がある“蔵の町”やからね」

絵里「情緒の“じょ”なの？」

真姫「そうね。生醤油、新宮城、情緒でいいんじゃない？」

凛「三本締めが揃った究極のラーメンにゃ！」

花陽「それを言うなら三拍子揃った、じゃないかな？」

にこ「何よ三本締めって…白鵬？」

海未「あれはいけません。盛り上がることと伝統や情緒は別ですからね！」

凛(凛は、まだみんなと一緒に楽しく過ごしたいから…今は締めなくていいよね？)

**癒されたい名無しさん** · 2019/03/31(日) 00:58:40.65

締めなくてイイ！
新年度も継続、うれしいっ！
A-Rise のマフィア最高！
ひょっとして、四月からことほのうみ三人でスタートからの、
９人のメンバーを料理で勧誘する新章？
職人さん、ありがとうございます。新年度もよろしくお願いします♪

**癒されたい名無しさん** · 2019/04/01(月) 00:04:56.63

凛「かよちん！四月だよー♪」

花陽「うん。四月だね」

凛「楽しみだにゃー♪凛たち高校生だよ！」

花陽「アハハ。それ先月も言ってたよね…」

凛「音ノ木坂っていいところだよね。早く行きたいにゃー♪」

花陽「オープンキャンパスのときも行ったけど…」

凛「そうそう、オープンキャンパスも楽しかったね♪」

【昨年七月】

花陽(中3)「り、凛ちゃん…待ってよぉ」

凛(中3)「かよちん、早く早く！もうちょっとで日陰だよー」

花陽(暑いから日陰に行きたいとは言ったけど、校舎に入ればよかったんじゃ…？)

ｼﾞﾘｼﾞﾘｼﾞﾘ…

凛「わあー！この木にセミがいるよ！学校の中庭なのにすごいにゃ♪」

花陽(風が吹いてる…木陰だし、ちょっとだけ涼しいかも？)

凛「にゃ？…なんか、美味しそうな匂い」ｸﾝｸﾝ

花陽「ホントだ…これ、ソースの香り？」

【家庭科調理室】

ｼﾞｭｰ

絵里(二年)「ちょ、ちょっと希！ちゃんと許可は取ったの？」

希(二年)「もちろんや。ちゃんと材料とか揃えて、この日のために準備したんやから」

絵里「それはわかったけど…どうして焼きそばなの？」

希「お祭りの日は焼きそば！日本の伝統やんな」

絵里「別にお祭りってわけじゃ…受験生に音ノ木坂を知ってもらうためのオープンキャンパスなのよ」

希「だからこそ、や。音ノ木坂は年々生徒が減ってるんやから、今までと同じ事してたらそのうち誰もいなくなっちゃうやん？」

絵里「そんなこと…」

希「ここでこうして焼きそば作ってたら、芳醇なソースとキャベツの焼ける甘い香りに誘われて受験生が」

ｶﾞﾗ

希「お？」

絵里「だ、誰か来たわ…どうするの？」ﾋｿﾋｿ

**癒されたい名無しさん** · 2019/04/01(月) 00:06:15.05

真姫(中3)「…焼きそば？」

希「中学生やん。いらっしゃい♪ようこそ音ノ木坂へ」

絵里「こ、こんにちは…」

真姫「どうも…何してるんですか？」

希「見ての通りや。キミもソースの香りにひかれて来たん？」

真姫「別に、食べに来たわけじゃ…ただ、誰かいるのかと思って。調理実習…には見えないけど(二人しかいないし)」

絵里「こ、これにはその…事情があって。普段からこんなことしてるわけじゃないのよ？」

真姫「はあ」

希「ちょうどできたてやし、食べていかない？美味しくできたと思うよ♪」

花陽「焼きそば…美味しそう！」ｷﾗｷﾗ

凛「か、かよちーん」

絵里(また中学生が二人来たわね)

希「キミたちもどうぞ♪」

まきりんぱな「いただきます♪」

真姫「牛肉が入ってる…」

凛「珍しいにゃ」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

希「美味しいやろ？まあ、たくさん作ったから残念ながら国産ってわけにはいかなかったけど」
※1991年4月1日に牛肉の輸入が自由化

真姫「言わなければわからないと思いますけど…」

希「そう？」

花陽「すっごく美味しい♪」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

凛「音ノ木坂すごいにゃ♪」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

真姫「…たぶん」ｸｽ

**癒されたい名無しさん** · 2019/04/01(月) 00:06:57.82

絵里「あ、あなたは音ノ木坂に入るの？」

真姫「一応、候補としては考えてますけど」

希「是非来てよ。音ノ木坂に入ってくれたら、もっと美味しいの作ってあげよう♪」

真姫「入るのはいいけど、食事のために高校選ぶわけじゃないし…遠慮しておきます」

希「あ、そう…」

凛「凛は絶対、音ノ木坂！」

花陽「う、うん。私も…」

希「おー！ありがと♪よろしくね！」

真姫(…ふーん)

【再び今年四月】

花陽「あの焼きそば、美味しかったね♪」

凛「うん。美味しかったし、面白い先輩だったにゃ」

花陽「優しくて素敵な先輩だったね。名前とか聞いておけばよかったかなぁ」

凛「凛は金髪の先輩と連絡先交換したよ♪」

花陽「え。…ほ、ホントに！？」

凛「クリスマスにデートしたんだー♪」

花陽「えぇ！？凛ちゃんが…高校生の先輩と！？」

凛「かよちーん…」

花陽「な、なに？」

凛「もー。クリスマスは凛、かよちんと一緒にいたでしょ？忘れたのー？」

花陽「あ」

凛「すぐ引っかかるんだから」ｸｽｸｽ

花陽「エイプリルフール…」ｶﾞｸｯ

凛「でも、もうすぐ本当に会えるんだよねー♪」

花陽(あの子にも、また会えるのかな？…もし一緒に音ノ木坂に入るとしたら)

『遠慮しておきます』

花陽(ちょっと素敵だったかも…大人っぽくて)ﾄﾞｷﾄﾞｷ

**癒されたい名無しさん** · 2019/04/01(月) 01:33:53.98

ネ申♪
元号が変わってもファイトだよっ!

**癒されたい名無しさん** · 2019/04/02(火) 00:04:06.51

にこ「国際こどもの本の日？」

母「ええ。4月2日はデンマークの童話作家ハンス・クリスチャン・アンデルセンの誕生日なの」

にこ「へー」

ここあ「ここあも行きたいー！」

にこ「ダメよ。私が借りてくるから待ってて」

にこ(音ノ木坂は古い学校だし、小学校や中学校の図書室にはない本もたくさんある。図書館で借りればタダだからね)

【音ノ木坂・図書館】

穂乃果「へー。そんなのあるんだ…」

ことり「うん。現在の文京区湯島に日本初の官立公共図書館ができた日なんだって。確か明治五年(1872年)四月二日だったかな」

穂乃果(海未ちゃんの弓道の自主練について来たんだけど、ずっと見られてると恥ずかしいっていうから…ことりちゃんと図書館で時間潰してたんだ)

ことり「それより私、アルパカさんを見に行きたいなぁ♪」

穂乃果「そっか。じゃあ行こ♪」ﾀﾀｯ

ことり「穂乃果ちゃん。走ったらダメ──」

ﾄﾞﾝ

穂乃果「あっ＞＜」
にこ「どわぁ！？」

ﾄﾞｻﾄﾞｻ

にこ「ちょっと！危ないでしょ！？」

穂乃果「ご、ごめんなさい…」

ことり「アンパンマンの絵本？」

穂乃果「ホントだ。こんなにたくさん…」

『アンパンマン！』
『アンデルセンですよ』
『ここあ、アンパンマンがいい♪』

にこ「な、何を借りようと勝手でしょ。そこ、どいて！」

穂乃果「あ、はい」

ｽﾀｽﾀ

穂乃果「先輩…にしては可愛い趣味だなぁ」

ことり「小さい妹か弟がいるんじゃないかな？」

穂乃果「なるほど。…でも前から思ってたけど、なんで高校の図書館にアンパンマンの絵本があるんだろうね？」

ことり「さあ…？」

**癒されたい名無しさん** · 2019/04/02(火) 00:04:57.63

【二十？年前】

理事長「それは…さすがに予算が出ないと思うけど」

ほの母「えー？ダメ？みんなアンパンマンは好きでしょ？」

理事長「学校の勉強に使うわけでもないし…無理だと思わない？」

ほの母「むーっ。わかったよ。私が買って寄贈すればいいんだよね♪」

理事長「そこまで！？」

【再び今年四月】

凛「わざわざお弁当持ってきたのー？」

花陽「う、うん。だって今日は…」

凛「近くのお店でパンとか買って済ませたほうが楽だと思うけどにゃ」

花陽「だ、ダメだよ！四月二日は日本のお米にとって大切な日なんだよ！？」

凛「えー？＞＜」

花陽「1951年に民営の米屋が復活した日！」

凛「そんな昔のことわからないよー」

真姫「あなたたち。静かにしてくれない？」

凛「ご、ごめんにゃ」
花陽「ごめんなさい…あ」

真姫「…なに？」

花陽「あ、あなたも来たんだ。音ノ木坂に…」

真姫「？…ああ、あのときの」

『ふふふ。まだたくさんあるから大丈夫や♪』

『じゃ、じゃあ…もうちょっとだけ』

真姫「焼きそば三回おかわりした子ね」

凛「四回だったにゃ」

花陽「うぅ…(私の第一印象それなんだ)」ｼｸｼｸ

花陽(でも、これから三年間一緒なんだよね♪)ﾜｸﾜｸ

**癒されたい名無しさん** · 2019/04/03(水) 00:43:04.24

【きのう】

ここあ「ゲンゴローは、ぜつめつきぐしゅだよ！」

こころ「ゲンゴロウじゃなくて元号ですよ」

ここあ「ゲンゴーってなに？」

にこ「昭和とか平成とか、そういうやつよ」

ここあ「しょーわー♪ホットケーキ」

【今日・音ノ木坂】

ヒデコ「ホーットケーキー♪」

フミコ「ホーットケーキー♪」

ミカ「ホーットケーキー♪」

穂乃果「しょーぉーわーのーホットケーキ♪」

ことり「というわけで、今日はホットケーキを作ります♪」

ほのヒフミ「おぉー！」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

海未「どうして学校の調理室でホットケーキなんですか？」

穂乃果「だって、家で食べてもお花見できないでしょ？作って持ってきたら冷めちゃうし」

ことり「学校なら桜の木もたくさんあるもんね」

海未「そもそも何故このタイミングで昭和なんです？」

にこ「新元号でバカ騒ぎしてる番組でよく話題に出るでしょ。過去の元号やら年号やら」

ことり「アハハ。バカ騒ぎって…」

ヒデコ「えーと…どちら様？」

穂乃果「図書館で偶然ぶつかった先輩だよ」

にこ「あんたがぶつかってきたんでしょーが」

穂乃果「お詫びにホットケーキをどうぞ！」

にこ「別に自分で作れるけどね…」

ミカ「元号と年号って違うの？」

海未「昔は天皇の交代とは関係なく頻繁に年号が変わったんです。明治以降、それがなくなってから元号という言葉を使うようになったんですよ」

穂乃果「すぐ変わるのが年号で、あまり変わらないのが元号？」

海未「まあ概ねそんなところです」

**癒されたい名無しさん** · 2019/04/03(水) 00:44:04.31

凛「水の中にいるのがゲンゴロウ？」

真姫「水草とか食べる草食のがガムシで、魚など水棲生物を食べる肉食のがゲンゴロウでしょ」

花陽「厳密にはガムシは雑食なの。それからガムシはゲンゴロウに比べて泳ぎがあまり上手じゃないのが特徴」

ことほのうみにこりんまきヒフミ「へー」

ミカ「っていうかガムシって何？」

穂乃果「が、ガムシ…ロップ？」

ことり「今日はメープルシロップだよ♪」

にこ「つーか誰よ。あんたたち…」

凛「四月から一年生です！」

フミコ「入学式は…まだだよね？」

凛「かよちんはアルパカさんに会いに来たんだよねー♪」

花陽「う、うん。…でも」

真姫「美味しそうな匂いにつられて調理室に来たんでしょ？」ｸｽ

花陽「そ、そんなこと…ちょっとあるけど」

ことり「ふふふ。じゃあ、ちょっと多めに焼いてみんなで食べようか♪」

ｼﾞｭｰ

ことほのうみにこまきりんぱなヒフミ「いただきます♪」

花陽「おいしい♪」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

凛「あまーい♪」

ことり「甘くないのもありますよ？」

にこ「チーズも合うわね」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

真姫(こっちのほうが好き)ﾓｸﾞﾓｸﾞ

**癒されたい名無しさん** · 2019/04/03(水) 00:44:40.18

ヒデコ「令和ってどうよ？」

穂乃果「なんか元号っていうより人の名前みたいだよね」

海未「実際に令和さんという人がたくさんいるようですし…さすがに読みは“れいわ”ではありませんが」

凛「えーと…サッカー日本代表が森保監督で、稀勢の里が荒磯親方で、巨人の新外国人が…」

にこ「クックとビヤヌエバよ」

ミカ「何のラインナップ？」

フミコ「それに新元号の令和を加えて、四大覚えにくいもの…だよね？」

凛「そうそう。たぶん全部言える人いないですよね？」

真姫「森保とか知らない人が見たらモリタモツって読みそう」

穂乃果「もりたも…なんかタモリみたい」

花陽(モリモリ食べる…)ﾓｸﾞﾓｸﾞ

海未「平成に比べると今ひとつインパクトに欠ける感じはしますね。令和…」

にこ「“条件を満たした候補の中から”国民の投票で決めるとかできなかったのかしらね」

凛「そっちのほうがおもし令和♪」

**癒されたい名無しさん** · 2019/04/04(木) 00:15:29.21

＼ｱｲﾄﾕｳｷﾀﾞｹｰｶﾞﾄｰﾓﾀﾞﾁｻｰ♪／

亜里沙「お姉ちゃん！」

絵里「なに？」

亜里沙「アンパンは空を飛ぶの！Хорошо♪」

絵里「あ、あんパン？」

亜里沙「こーんな大きなアンパン♪」

絵里「人の頭より大きいあんパン？…頭…あ、もしかして…アンパンマン？」

亜里沙「アンパン…あんまん？」

絵里「あんパンとあんまんは違うわよ」

亜里沙「アンマンはヨルダンの首都！」

絵里「いえ、そのアンマンじゃなくて…」

亜里沙「じゃあ、どこのアンマン？」

絵里「地名じゃなくて、たぶん…まんじゅう？」

亜里沙「マンジューって何？」

絵里「えーと、日本のお菓子…いや、中国だったかしら？」

【穂むら】

穂乃果「今日は“あんパンの日”だよ！」

雪穂「でも“どら焼きの日”でもあるし」

穂乃果「どら焼きはいつもお店にあるじゃん！うちは一年中毎日どら焼きの日でしょ。だから今日はあんパンの日！」

雪穂「知らないよ…中身は同じでしょ」

穂乃果「あんこが同じでも周りが違ったら全然違うよ。どらやき、饅頭、最中。全部別物じゃん」

雪穂「そうだね。どれでも好きなの食べなよ」

穂乃果「そうじゃなくて、あんパンがいいのー！」

ｶﾞﾗﾗ

絵里「ごめんください…誰かいませんか？」

『近くに有名な和菓子屋さんがあるやん。エリちは知らない？』

絵里(この店、希に教えてもらったけど…)

亜里沙「ここがマンジューのお店？」

絵里「ええ。そのはずだけど…」

**癒されたい名無しさん** · 2019/04/04(木) 00:16:22.04

ﾊﾟﾀﾊﾟﾀ

穂乃果「す、すみません。いらっしゃいませ♪」

亜里沙「こんにちは！マンジューありますか！？」

穂乃果「いろいろありますよ。どれにしますか？」

絵里「いろいろ？」

穂乃果「はい。蒸したお饅頭に、焼いたお饅頭。生地は普通の小麦粉、ふすま、麩まんじゅう。中身もつぶあん、こしあん、白あん、黄身あん、うぐいすあん、お芋、栗きんとん、干し柿、ずんだ、黒ごま、くるみ、ドライフルーツまで」

絵里「ちょ、ちょっと待って。そんなにたくさん覚えられないわ…和菓子ってあまり食べたことなくて」

穂乃果「じゃあ、一番小さくて、いろんな種類が入った詰め合わせはいかがでしょう？こんな感じになりますが」

亜里沙「カラフルでキレイ♪」

絵里「この中身って、もしかして…」

穂乃果「それはチョコまんじゅうです。こっちのココア風味の生地は中身がカスタードクリームになってます」

絵里「それって和菓子なの…？」

穂乃果「日本のチームに入ってる外国人選手みたいな感じですね」

絵里「…なるほど」

亜里沙「全部おいしそう♪」

絵里「じゃあ、これにしましょうか…」

穂乃果「ありがとうございます♪」

雪穂「どら焼きの日なのに饅頭が売れたね」

穂乃果「まあ、どら焼きの日なんて誰も知らなそうだし…」

穂乃果(でもキレイなお姉さんだったなぁ…近くに住んでるのかな？)

**癒されたい名無しさん** · 2019/04/04(木) 00:17:06.02

【再び絢瀬家】

『ここに中身が書いてありますので。見ながらお召し上がりください♪』

絵里「亜里沙はどれがいい？」

亜里沙「アンパンマン♪」

絵里「パンじゃないけど、あんこ？のお饅頭はこれと、これかしら」

亜里沙「お姉ちゃんは？」

絵里「チョコまんじゅう」

亜里沙「バレンティンね！」

絵里「バレンティン？」

ｼｭｼｭｼｭ　ﾋﾟｰｯ

絵里「あ、お湯わいたわね。お茶を淹れましょう」

亜里沙「ニッポンのお茶？」

絵里「ええ(…これも希が教えてくれたけど)」

亜里沙「キョートのお茶だわ」

絵里「そうね」

亜里沙「ここはトーキョート！」

絵里「ちょっとまぎらわしいわね」

亜里沙「マギーらしい？」

絵里「マギーはもう辞めちゃったわよ」

えりあり「いただきます♪」

亜里沙「Хорошо♪」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

絵里「おいしい？」

亜里沙「うん！私、マンジュー好き♪お茶がとっても、アイカツ？」

絵里「アイマスね」

亜里沙「次はどれにしようかな♪」

絵里(日本の食文化を知ることから、亜里沙が日本に馴染むことにも繋がるかしら？…あのお店にもまた行ってみよう)

**癒されたい名無しさん** · 2019/04/05(金) 01:10:12.16

穂乃果「スパイス？」

にこ「そーよ。あんたのは良くも悪くもレシピ通りでひと味足りないの。ハンバーグだって肉料理なんだから、臭みを和らげたり香りをプラスしたり、スパイスの役割は重要よ」

穂乃果「でもスパイスっていろいろあるでしょ。何を使えばいいのかわかんないんだもん」

にこ「…だもん」

穂乃果「えっ」

にこ「カルダモン！」

穂乃果「なにそれ！？」

にこ「ショウガ科の植物の種子をスパイスとして使うのよ。こういう鞘に種が入ってるの」

穂乃果「へー。こんなの使ったことないや…」

にこ「カルダモンはスパイスの女王といわれる高貴な香りと爽やかな辛味が特徴よ。ちなみにこれはセイロン」

穂乃果「セイロン…って、紅茶？」

にこ「スパイスも紅茶と同じインドやスリランカで作ってるでしょ。紅茶が地域によって違うように、同じスパイスでも品種が違ったりするみたい」

穂乃果「全然知らなかった…」

にこ「じゃあ、これを使って同じように作ってみてよ」

穂乃果「お肉に種を混ぜればいいの？」ｺﾈｺﾈ

にこ「それでもいいんだけど、こういうスパイスは火を止める直前に加えたほうが香りが立つっていうから…ソースにも入れたほうがいいんじゃない？」

穂乃果「ふむふむ…加熱しすぎると香りが飛んじゃうってことなのかな」

ﾄﾄﾄﾄﾝ　ｼﾞｭｰ

にこ(人ん家のキッチンで一緒に料理なんて変な感じね。…でも)

ｼﾞｭﾜｰ　ｸﾞﾂｸﾞﾂ…

ほのにこ「できた♪」

**癒されたい名無しさん** · 2019/04/05(金) 01:10:44.52

雪穂「どこのレストラン！？」

穂乃果「えへへ。せっかくだからつけあわせとかいろいろこだわってみたよ♪」

にこ「一人で全部やると結構な手間だからね。二人いれば分業できるし」

穂乃果「春にんじんのソテーに、新じゃがのフライドポテト♪」

にこ「ハンバーグには目玉焼きをトッピングして、あとは春キャベツと新たまねぎのスープ」

雪穂「ハンバーグだけの時とは別世界だね…カラフルで」

穂乃果「写真撮って海未ちゃんたちに自慢しようっと♪」ｶｼｬ

ほのゆきにこ「いただきます♪」

雪穂「いつもより美味しい」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

穂乃果「このハンバーグと一緒に食べると野菜も美味しくなる気がするね！」

にこ「そのままでも美味しいけどね。旬の野菜ならではの甘みや柔らかさ…同じ物を作っても季節によって別物になるわよ」

雪穂「お姉ちゃん、ことりちゃんと海未ちゃん以外に友達いたんだ」

穂乃果「えー！？ミカたちとかいるじゃん！」

にこ「別に私は友達ってわけじゃ…先輩よ！」

穂乃果「…え？」

にこ「ケンカ売ってんの！？」ﾑｷﾞｭｰ

穂乃果「いひゃいいひゃい！売るのは和菓子だけですよ＞＜」

雪穂(じゃれ合ってるようにも見える)ﾓｸﾞﾓｸﾞ

**癒されたい名無しさん** · 2019/04/05(金) 22:37:29.50

肉料理にカルダモン_φ(･_･
ウチはチャイも含めて、マサラで済ませとるからな。
え、希ちゃん、国連平和大使ヤッチャッテルのー？
それはマララ・ユーフザイさんですね
あ、とんねるずにまねされてから、「こんばんは」って言わなくなったオジサンにゃ！
それは俵総一郎チョップ
でも、ハンバーグに目玉焼きって、カロリー高そう。。。
ふっ、希が作るグレイビー・ソースよりはヘルシーでしょ
おお、dis Karashi!
...亜里沙、英語もちゃんと勉強しないと、来年音の木、受からないよ。。。

**癒されたい名無しさん** · 2019/04/06(土) 00:07:47.03

海未「まずは小骨を丁寧に取り除きましょう」

穂乃果「でも小骨って火を通す前はきれいに取れなくない？」

海未「それはそうですが…火を通してから小骨を取り除くには身をほぐしたり切ったりしないといけませんから。料理の見た目が台無しになってしまいますよ」

穂乃果「…そっか」

絵里「からあげと竜田揚げってどう違うの？」

穂乃果「えーと…和風の味付けで、片栗粉だけの薄い衣をつけたのが竜田揚げ…でいいの？」

海未「ええ。諸説ありますが概ねそのような物ですね」

絵里「へー」

海未「では穂乃果、後は頼みます」

穂乃果「うん。任せて！」

ｼﾞｭﾜｰ　ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

穂乃果「つけあわせは彩り重視で…」

ｶﾞﾗﾗ

凛「こんにちはー！」

花陽「お、お邪魔します…」

穂乃果「いらっしゃい！ちょうどできたところだよ。上がって上がって♪」

海未「もう揚がっていますが…」

絵里「え？」

海未「な、なんでもありません///」

花陽「美味しそう…」

凛「からあげ？」

穂乃果「竜田揚げだよ♪」

雪穂「レモン、プチトマト、ブロッコリーか」

絵里「彩りも綺麗ね」

ほのゆきえりうみりんぱな「いただきます♪」

**癒されたい名無しさん** · 2019/04/06(土) 00:09:14.28

凛「おいしい…けど、これって」

穂乃果「サバの竜田揚げだよ♪」

海未「アレルギーではないと聞きましたので」

凛「お魚だったんだにゃ…でも凛、これなら食べられるよー♪」

花陽「小骨も全然気にならないし…」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

穂乃果「うん。頑張って取り除いた！」

雪穂「魚なのにトリのぞいた…」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

絵里「とり？」

海未「ことりは理事長と出かけているみたいですよ」

穂乃果「そうだね。さっき見たよ」

雪穂「見た？」

穂乃果「ほら、この写真。北極の氷河だって」

りんぱな「北極！？」

絵里「ああ、観光客向けのクルージングね。四月から北極の観光シーズンなの」

海未「そういえば四月六日は北極の日ですね」

凛「聞いたことないにゃ」

花陽「す、すごい景色だね…」

絵里(南さんなのに北極…)ﾓｸﾞﾓｸﾞ

雪穂「東京でお花見でも良さそうだけど、北極…」

穂乃果「軽やかに竜田の川を噛みしめて　氷河を渡る鳥ぞ恋しき」ｼﾐｼﾞﾐ

凛「短歌！？」

絵里(お花見か…亜里沙を連れて行こうかな？)

**癒されたい名無しさん** · 2019/04/07(日) 00:02:26.88

ｻﾞﾗｻﾞﾗ

亜里沙「牛乳をかけて…いただきます♪」

絵里「どうして今日はシリアルなの？」

亜里沙「今日はケロッグさんの誕生日なの」ｻｸｻｸ

絵里「ケロッグさん…って、あのケロッグ？」

亜里沙「うん。ケロッグの創業者のケロッグさん」

絵里「へえ…でも今日はジョエル・ロブションの誕生日でもあるわよ」

亜里沙「えーと…ピザ屋さんのアイスクリームの人？」

絵里「そうそう。有名なフレンチのシェフね」

希「つまりアイスクリームとコーンフレークを一緒に食べれば完璧やな！」

絵里「まあ、パフェなら両方入ってたりするけど…」

凛「なに言ってるんですか。パフェ食べてる場合じゃないですよ！」

のぞえり「えっ」

凛「四月七日ですよ。四月七日！」

花陽「えーと…農林水産省の創立記念日？」

絵里「そうなの？」

希「農林水産省やったら、とりあえず農業とシリアルは関係あるやん？」

真姫「農業、林業、水産業。すべて関係ある料理ってことじゃないですか？」

絵里「林業も？…えーと、アイスクリームのスプーンとか」

希「ガリガリ君の棒とか」

花陽「それだと水産業は関係ないような…」

凛「魚介ダシで水産業！チャーシューで畜産、麺やネギは農業！そしてラーメン屋に欠かせない割り箸！」

希「なるほど、ラーメンかあ…」

凛「そう、今日は四月七日！支那そばに支那竹！」

絵里「しな？」

花陽「凛ちゃん、ラーメン大好きだもんね」

真姫「まあ、私はどうでもいいけど…」

凛「というわけで、みんなでラーメン食べに行きましょう！」

**癒されたい名無しさん** · 2019/04/07(日) 00:06:46.48

絵里「でもラーメンはジョエル・ロブションとは関係ないし…私は亜里沙と約束があるから」

凛「えー！＞＜…副会長さんは？」

希「んー」

まきりんぱな「？」

希「確かに四と七で“しな”とも読める。…けど」

花陽「他の読み方…？」

希「四を“よ”と読めば、支那そばやなくて“夜鳴きそば”になるやん？」

真姫「ちょっと強引だけど…」

凛「どっちにしてもラーメンでしょ？」

希「今でこそラーメンのイメージだけど昔は本当に蕎麦やったんよ。…さらに！」

花陽「さ、さらに？」

希「四と七をかければ28やんな」

花陽「28…二八そば！？」

凛「にはちそば？」

花陽「ほとんどのお蕎麦はうどん粉二割、そば粉八割で作られてるの」

えりりん「へー」

希「夜鳴きそばで二八そば。四月七日はそばの日と言っても過言ではないやろ？」

花陽「副会長さんはラーメンよりおそばが好きなんですか？」

希「いや、ウチはおうどんさん派♪」

真姫「ああ、そういえば関西では夜鳴きうどんのほうが有名なんだっけ…」

凛「副会長さんって関西人なんですかー？」

絵里「希は生まれも育ちも千代田区でしょう？」

まきぱな「えぇ…」

凛「じゃあどこの方言なのー？＞＜」

希「まあウチのことは気にしないで。四月七日って食べ物関係だけでもいろいろあるし…みんなそれぞれ思うところもあるんやない？」

凛「うぅ…それでも凛はラーメンが…」

希「じゃあ、ウチのおすすめのお店を教えてあげよう♪」

まきりんぱな「えっ」

**癒されたい名無しさん** · 2019/04/07(日) 00:08:42.32

あんじゅ「いらっしゃいませ♪」

花陽「！？」

凛「キレイな店員さんだにゃー」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

真姫「ベタなチャイナドレス…似合ってるけど」

花陽「っていうか…あ、A-RISE！？」

あんじゅ「ラA麺RISEよ」

凛「らぁめんらいず？」

あんじゅ「ええ。お店の名前です」

花陽「で、でもあなたは優木あn」
あんじゅ「游喜庵はカレーうどんのお店でしょ。うちはラーメン屋」

希「四人です」

あんじゅ「こちらのお席へどうぞ♪」

花陽(似すぎ…でも、A-RISEがラーメン屋さんで働いてるわけないよね。世界には同じ顔の人が三人いるっていうし)

希「ウチはいつもの」

あんじゅ「セフィロトのチャーシュー麺がおひとつ」

真姫「…セフィロト？」

希「タロットのスプレッドにあるやろ？セフィロトの樹」

花陽「ど、どんなラーメンなんですか…？」

凛「凛はこれにしよー。ホロスコープ♪」

希「黄道十二宮のラーメンやな」

真姫「またタロット？どんなラーメンなのよ…」

花陽「ひつじやヤギでダシをとったスープ…とか？」

あんじゅ「十二種類の具材を使ったラーメンです」

まきぱな「へー」

ｸﾞﾂｸﾞﾂ…

英玲奈「できたぞ」

ツバサ「はーい」

凛「まだかにゃー」ﾜｸﾜｸ

**癒されたい名無しさん** · 2019/04/07(日) 00:12:30.35

ツバサ「お待たせしました」

花陽(この店員さんはツバサにそっくり…厨房に英玲奈っぽい人もいるし)ﾄﾞｷﾄﾞｷ

真姫「こ、これがセフィロトの樹…」

希「そう、お店の特製チャーシューを世界樹のように盛りつけた、インスタ映えナンバーワンのラーメンや！」

凛「ホロスコープもカラフルで美味しそうだよ♪」

のぞまきりんぱな「いただきます♪」

trtr

真姫「ふーん…見た目だけじゃなく味も割と本格派ね」

花陽「おいしい…チャーシューが柔らかくて」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

凛「具が多いから替え玉なしでもスープが最後までいけちゃうにゃ！」

希「お値段に見合ったクオリティやろ？毎日来るのは厳しいけど…」

あんじゅ「今日も完っ全にフルハウス♪」

英玲奈「ラーメン道も妥協はしない…どんぶりの上では常に最高のパフォーマンスを見せる」

ツバサ「英玲奈ったら、本業も忘れないでよ？」

花陽(やっぱり似てるなぁ…)ｼﾞｰｯ

**癒されたい名無しさん** · 2019/04/08(月) 00:23:08.87

希「四月八日はタイヤの日や」

穂乃果「はあ」

希「というわけで、今日はたい焼きが食べたい気分♪」

雪穂(タイヤでたいやきって…ダジャレか)

穂乃果「えーと…念のため言っておきますけど、たい焼きは扱ってませんが」

絵里「たいやきって和菓子じゃないの？」

穂乃果「うーん…微妙なところですね。誕生の経緯とか販売形態とかいろいろ違うといいますか…」

希「言われてみれば厨房で職人が作るイメージやないね。単品勝負の屋台物やな」

亜里沙「タイヤキないんだ…」ｼｭﾝ

穂乃果「あの、でもお菓子はいろいろありますよ。和菓子屋ですから！」

雪穂「タイヤっぽいのなら和菓子より洋菓子だと思うけどね」

穂乃果「ゆ、雪穂！」

希「タイヤっぽい洋菓子…ドーナツとか？」

雪穂「形がタイヤっぽいのはドーナツやバウムクーヘンですね。それとは別に味や色、食感もタイヤっぽいのもありますけど…」

亜里沙「タイヤっぽい味のお菓子！？」

絵里「それって…もしかして、あれのこと？」

雪穂「そう…世界一まずい飴として知られるフィンランドの真っ黒なお菓子！悪名高いサルミアッキ！」

希「う、ウチでもおいそれと手を出せない、あの危険なサルミアッキ！？」

あんじゅ「危険じゃないわよ。食べる？」

ほのえりありゆき「えっ」

希「って、ラーメン屋さん！？」

あんじゅ「はい、あーん」
希「ちょっ、待って待って！ウチが食べたいのはサルミアッキやなくて、たい焼き！」

あんじゅ「あら、そう？」

絵里(どうしてサルミアッキなんて持ち歩いてるのかしら…)

**癒されたい名無しさん** · 2019/04/08(月) 00:25:41.71

希「っていうか、どうしてラーメン屋さんが穂むらに？」

あんじゅ「お菓子を買いに来たに決まってるじゃない♪」

雪穂「たいやきとドーナツとバウムクーヘンはありませんよ。サルミアッキも」

あんじゅ「わかってるわよ。今日は四月八日なんだから」

花陽「八のつく日は米の日だから、おだんごか牡丹餅！？」

あんじゅ「それでもいいけど、今日はようかんの気分ね」

亜里沙「八日だから…ようかん？」

雪穂(またダジャレか…)

穂乃果「ようかんはいろいろありますよ。煉、小倉、栗、抹茶、黒糖、あとはお芋が二種類です♪」

あんじゅ「確か季節限定で柿ようかんもあったわよね？」

花陽(季節限定のマイナーなお菓子を知ってるなんて、この人やっぱりただのラーメン屋さんじゃないような)ｼﾞｰｯ

穂乃果「ちなみに通常販売は季節限定なんですが、ご予約は通年承ります！」

希「知らなかった！」ｶﾞｰﾝ

花陽(私も…)

あんじゅ「予約はしてないから、今日はこれとこれで」

花陽(あ、あの人…決してお安くない和菓子屋のようかんを大人買いなんて…やっぱりただのラーメンry)

穂乃果「ありがとうございましたー♪」

希「キミたちも一緒に行かない？」

雪穂「行くって…たい焼きのお店ですか？」

絵里「ええ。そのつもりだけど…」

穂乃果「せっかくのお誘いですけど…今日は私、食べたい物がほかにあるので」

希「そうなん？」

穂乃果「はい。毎月八日はカレーパンの日ですから！」

雪穂「はいはい、いつものパン屋ね」

穂乃果「じゃあ雪穂、後はお願い！」ﾊﾟﾀﾊﾟﾀ

希(穂乃果ちゃんがいなくなると…どこに用意してたのか、雪穂ちゃんがお店のエプロンをつけて瞬く間に入れ替わった)

花陽「お団子おいしい♪」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

希「いつの間に買ったん！？」

**癒されたい名無しさん** · 2019/04/08(月) 23:54:19.12

本番できなくて甘茶のJKリフレ探検記読んだらリピじゃないとできないって書いてあってなるほどだわ
ttps://tokyofuzokuen.blog.fc2.com/

**癒されたい名無しさん** · 2019/04/09(火) 00:15:51.01

【音ノ木坂・中庭】

穂乃果「今日もパンがうまいっ♪」ﾊﾟｸ

ことり「今日はカレーパンだね」

穂乃果「うん。パン屋さんの美味しいカレーパンなんだー♪」

海未「栄養が偏りますよ。今日は“食と野菜ソムリエの日”だというのに…」

ことり「お野菜も食べて。はい、あーん」

穂乃果(プチトマトだ♪)ﾊﾟｸ

絵里「ねえ。ちょっといい？」

穂乃果「あ、生徒会長さん」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

希「こんにちは。昨日言ってたカレーパンやね？」

穂乃果「美味しいですよ♪」

絵里「カレーパンは置いといて…ちょっと南さんに話があるんだけど」

ことり「は、はい」

希「理事長と北極へ行ってたんだよね？」

ことり「はい。おみやげもいろいろ買ってきたんですよ」

穂乃果「これとか♪」

絵里「それは…ホッキョクグマ？」

ことり「穂乃果ちゃんのがホッキョクグマで、海未ちゃんのはシャチ。私のはパフィンです♪」

希(小さいぬいぐるみのストラップやな)

ことり「あと、このサンドイッチ。ノルウェーの山羊のチーズが入ってるんです♪」

のぞえり「へー」

絵里「って、北極旅行の話を聞きたいわけじゃないわよ…理事長、何か言ってなかった？」

ことり「雪穂ちゃんにはおみやげ買わないのって。アザラシのストラップにしました♪」

希「そういえば毎月八日は“おみやげ感謝デー”やったね」

絵里「知らないわよ。おみやげの話はいいから、廃校の件について何か聞いてないの？」

ことり「えーと…平成も終わることだし、音ノ木坂もおしまいにしますって」

希「理事長がそんなことを！？」

ことり「でも、それ聞いたの四月一日だったんです。てっきりエイプリルフールの冗談だと思ってたから…今日、あらためて発表があって私もびっくりしました」

絵里「それって四月一日の時点で廃校の件は決まってたってことなの？…それで暢気に北極旅行なんて」

希「ま、まあまあ。それより今は廃校を防ぐ方法を考えないと」

**癒されたい名無しさん** · 2019/04/09(火) 00:17:44.75

穂乃果「確か、入学希望者が定員を上回ればいいんだよね？」

ことり「うん。…でも」

海未「私たちに何かできることがあるとしたら…料理や食べ物のこと以外に何も思いつきませんね」

絵里「食べ物…和菓子とか？」

穂乃果「え。…な、なんで和菓子なんですか？」

絵里「あなたは和菓子屋さんだから私たちの中で唯一、食べ物の専門家でしょう？」

穂乃果「専門家ってほどじゃ…父は職人ですけど、私はお店をたまに手伝ってるだけだし」

希「まあ、要するに受験生…女子中学生の支持を得られればいいんやから、甘い物っていうのは間違ってないと思うよ」

穂乃果「さすがに和菓子じゃ…洋菓子のほうが人気出そうじゃないですか？」

ことり「でも注目を集めるような斬新な物ってことだと結構難しいよ。かえって世代的にあまり馴染みがなさそうな和菓子のほうが強いかも」

海未「身近に受験生もいることですし、意見を聞いてみては？私たちだけでは結論は出ないと思いますよ」

穂乃果「身近な受験生って…雪穂？」

絵里「私も亜里沙に訊いてみようかしら…」

希(そもそも料理や食べ物でホンマに廃校を防げるんかな？)

ｸﾞｰ

希(…おなかが空いてると考えもまとまらないし、とりあえずウチもお昼にしよう…)

**癒されたい名無しさん** · 2019/04/10(水) 00:09:31.29

雪穂「好きなもの？」

亜里沙「お姉ちゃん♪」

絵里「あ、亜里沙…」

希「いやいや、それは好きな人やろ？」

亜里沙「ユキホもホノカさんが好き♪」

雪穂「えー？私はそんな事言ってないんだけど」

亜里沙「どうしてユキホは言わないの？」

雪穂「どうしてって…普通そんなこと言わないし」

穂乃果「私は雪穂のこと大好きなんだけどなー」

雪穂「…別に、好きじゃないとは言ってないじゃん」

穂乃果「雪穂ー♪」ｷﾞｭｰ

雪穂「ちょっ…お、お姉ちゃん///」

亜里沙「お姉ちゃん♪」ｷﾞｭｰ

絵里「…亜里沙///」

希「ええい、このシスコンどもめ！」

にこ「そういえば日清シスコのシスコーンっていうコーンフレークあるわよね」

雪穂「シリアルは食べやすいし栄養バランスも良くて太りにくい感じがするから割と好きですよ」

穂乃果「早起きできなくても朝しっかり食べられるもんね」

雪穂「私が早く起きてもお姉ちゃんがなかなか起きないから時間がなくなるの」

にこ「あんた、妹に起こしてもらってんの？」

穂乃果「い、いつもってわけじゃないもん…」

絵里「うちはケロッグだけど、やっぱりシリアルはよく食べるわね」

希「エリちは重度のシスコーンだけどね」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

絵里「そ、そこまでじゃないわよ。高坂さんに比べたら…」

穂乃果「まあ、雪穂が私のこと世界一大好きなのはわかるけど♪」

雪穂「はいはい。もうそれでいいよ」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

希「でもシリアルが人気あるとしても、それが廃校阻止に繋がるかっていうと…」

**癒されたい名無しさん** · 2019/04/10(水) 00:13:10.76

にこ「っていうか、何の権力もないのに廃校を何とかしようってのがそもそも無理な話でしょ？」

穂乃果「そこを何とかするために考えてるんだから、先輩も一緒に考えてよー！」

にこ「んなこと言われてもねえ」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

絵里「料理や食べ物の力は偉大よ。簡単に国境を越えるし、時には世界を救う」

亜里沙「ニッポンのお菓子おいしいです♪」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

穂乃果「矢澤先輩は？」

にこ「私は別にシスコンじゃないわよ」

穂乃果「いや、食べ物の話ですってば」

希「いい機会やし、ついでに好きな人も聞いておこうか♪」

にこ「あんたの知らない人よ」

希「えー！？」

絵里「そうなの？」

穂乃果「ちょっとー！＞＜」

雪穂(私も無理だと思うけどね。食べ物で廃校を阻止なんて…)

**癒されたい名無しさん** · 2019/04/11(木) 00:03:24.62

にこ「六十年前の1959年に王貞治が国鉄戦で一軍デビューした日らしいわよ。ちなみにノーヒット」

穂乃果「へー」

希「王貞治といえばコレやな！」

凛「レトルトカレー？」

花陽「ボンカレーだね」

絵里「どうして王貞治といえばボンカレーなの？」

にこ「現役時代の王貞治がボンカレーのCMキャラクターだったのよ」

希「当時のボンカレーの味はウチにもわからないけど、やっぱり昭和のレトルトに比べたらいろいろ進歩して美味しくなってるんやないかな？」

花陽「レトルトにはレトルトの良さがありますよね♪」

凛「でも、ちょっと待って。毎月11日は“めんの日”だよー？」

穂乃果「じゃあボンカレーでカレーうどん？」

凛「王貞治といえばホームランでしょ。ホームランといえば！」

にこ「ホームラン軒？」

絵里「ラーメンまでインスタントなの？」

凛「レトルトカレーが進化してきたように、カップめんも美味しくなってるにゃ」

穂乃果「じゃあ…音ノ木坂オリジナルのカップラーメンを作る！とか？」

海未「それは…やめておいたほうがいいような気がします」

凛「えー！なんでですか？」

ことうみのぞえりにこまきぱな「…」

にこ「オリジナルのレトルトカレーのほうがいいんじゃない？カップめんより長持ちするし」

穂乃果「レトルトカレーかぁ…どんな感じにしたら人気が出るかなぁ？」

花陽「美味しければ何でも」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

凛「かよちんはごはんに合えば何でも良さそうだからにゃ」

希「とことん辛さを追究した超激辛カレーとか？」

にこ「いらないわよそんなの。怖いもの見たさで飛びつく層が音ノ木坂に入るとは思えないし」

絵里「辛い食べ物が得意な人ばかりじゃないし、その案は私も支持しないわ」

穂乃果「じゃあ珍しい材料はどうかな？クジラ肉のカレーとか」

雪穂「クジラなんてどこで手に入れるの？」

真姫「特定の層に確実に不評を買うような物はやめたほうがいいんじゃない？」

穂乃果「たとえばの話だよ。それくらい珍しい食材ってこと」

**癒されたい名無しさん** · 2019/04/11(木) 00:06:00.97

ことり「お肉がダメなら、珍しい野菜？」

希「ゴーヤーがたっぷり入ったゴーヤーカレーとか？」

穂乃果「そ、それはちょっと…」

花陽「でもレトルトカレーにしたら苦味とかあんまり無さそうだけど…」

穂乃果「そうなの？」

にこ「東海漬物のキューちゃんってあるでしょ？あれにも入ってるわよ。ゴーヤー」

穂乃果「うそ！？全然ゴーヤーの味なんてしないよね？」

海未「加工の仕方によっては苦味を消すことも可能ということですね。…ただ、人気が出るかと言われると…」

凛「音ノ木坂に来てくれそうな女子中学生でゴーヤー好きな人なんて少なそうだよねー」

絵里「なかなか難しいわね…新しいメニューを考えるのはいいけど、それで廃校を阻止しようとなると…」

希「まあ、ただ自由な発想だけでってわけにもいかないやろね。ある程度効果が計算できる物やないと」

亜里沙「ホムラさんならどうしますか？」

穂乃果「え？…穂むら？」

雪穂「うちのお店ならってこと？」

亜里沙「うん」

穂乃果「んー。何種類か試作してみて、その中からどれを商品化するか決める…かなぁ」

雪穂「結果どれもボツってパターンもよくあるけどね」

凛「珍しい具材の入ったカップラーメンを作ってみるにゃ♪たまねぎ」
真姫「却下」

凛「えー！？＞＜」

**癒されたい名無しさん** · 2019/04/12(金) 00:10:31.46

穂乃果「4月12日はパンの記念日！」

にこ「1949年に巨人の川上哲治が日本プロ野球史上初の逆転サヨナラ満塁ホームランを打った日らしいわよ」

雪穂「川上哲治って…パンとは関係なさそうだけど」

穂乃果「そんなことないよ。今日はコレ！」

ことり「普通の四角い食パンだね」

穂乃果「ホームランを打ったらダイヤモンドを一周するでしょ。それに満塁ホームランなら四点入るし」

海未「なるほど。ダイヤモンドの四角に4打点で四角いパンですか」

希「川上哲治は巨人の四番打者で、さらに背番号は永久欠番の16や」

真姫「4と4の倍数に縁があるのね。16なら4の4倍だし」

穂乃果「それに川上哲治って漢字で四文字だし、ひらがなにしても苗字が四文字で名前も四文字！」

凛「苗字なら凛たちも同じ文字数だけど、女の子の名前は四文字の人って珍しいもんにゃ」

雪穂「さくらこさんとか、かおるこさんとか？」

絵里「川上哲治はわかったけど、四角い食パンで廃校を阻止できるの？」

穂乃果「えっ」

雪穂「普通の食パンを普通に食べるだけじゃ地味だよね」

花陽「やっぱりごはんのほうが…」

凛「凛はラーメン♪」

穂乃果「えーと…イチゴジャムとかピーナッツクリームをたっぷり塗って」

海未「そんなことで本当に生徒が集まると思いますか？」

穂乃果「そ、それは…」

**癒されたい名無しさん** · 2019/04/12(金) 00:14:34.80

にこ「確かに食パン自体は地味だけど…シンプルだからこそアレンジ次第で何でもありでしょ？」

凛「何でも？」

希「たとえば…マヨネーズのCMあるやん？」

亜里沙「目玉焼き！」

希「そう、それ♪」

穂乃果「あー、あれ美味しそうだよね♪」

絵里「確かに…マヨネーズと目玉焼きだけなのに美味しそうに見えるわね」

海未「映像の力ですね」

ことり「ツナとかチーズをトッピングしてみたらどうかなぁ？」

真姫「だったら、いっそサンドイッチにしちゃえば？」

花陽「余ったパンの耳はカリカリに揚げて…」

にこ「やっすい食パンはフレンチトーストにすると美味しいわよ」

穂乃果「フレンチトーストいいよね！そのままでも美味しいし、はちみつやジャムを添えても…」

希「ツナにコーン、マヨネーズ、ベーコンエッグ、オニオンスライス、ピザ用チーズのメガ盛りや！」ﾄﾞｰﾝ

真姫「二種類のトマトにモッツァレッラ、チョリソ、グリーンアスパラ、生ハム、マッシュルーム、バジリコペストのギガ盛りよ！」ﾄﾞﾄﾞｰﾝ

海未「あのように“映え”重視でトッピングをしすぎると…」

凛「ものすごく食べにくいにゃ」

**癒されたい名無しさん** · 2019/04/13(土) 00:02:03.10

絵里「いい香り…今日は紅茶？」

希「そこはかとなく高級感のある香りやな」

ことり「今日は喫茶店の日なのでセイロン・ウバを淹れてみました♪」

穂乃果「喫茶店の日？」

海未「131年前の明治廿一年(1888年)、東京・上野に日本初の喫茶店が開業した日らしいですよ」

ほのえり「へー」

真姫「ウバといえば、インドのダージリン、中国安徽省の祁門紅茶と並び世界三大銘茶とされる高級紅茶ね」

ことり「ほのかにバラの花のような香りがする紅茶なの。適度な渋味と深いコクがある力強い味わいが特徴♪」

花陽「香りの繊細さと、味の力強さのギャップが…」

凛「かよちんみたいな紅茶だねー♪」

花陽「え？…わ、私？」

にこ「控えめに見えて、世界を制するような凄い特技を持ってる…とか？」

花陽「そ、そんな。特技なんて、私…折り紙くらいしか」

真姫「おりがみ…って、千羽鶴とかの折り紙？」

穂乃果「わあ、サンドイッチ♪いただきま」
花陽「ま、待って！あの、それ…折り紙です」

穂乃果「え！？…あ、ホントだ。紙」ｽﾍﾞｽﾍﾞ

希「近づいて見ないとわからないね。よくできてるなぁ」

絵里「小泉さんが作ったの？」

花陽「は、はい。折り紙だけは得意で…テーブルに飾ったお花も」

海未「ただの造花じゃなかったんですね。折り紙でこれほど見事な薔薇の花ができるなんて…」

真姫「紅茶の香りのイメージにぴったりね」

ことり「折り紙ならトゲを切り取ったりしなくていいもんね♪」

**癒されたい名無しさん** · 2019/04/13(土) 00:04:11.58

穂乃果「でも折り紙のサンドイッチじゃ食べられないよー」ｸｽﾝ

ことり「ふふふ。ちゃんと本物も作ってきたよ♪」

希「ツナ、サーモン、あと…これは？」

ことり「クリームコロッケの中身みたいな物で、カニが入ってるんです」

亜里沙「Eテレで見たことある！」

雪穂「ふるカフェ系？」

凛「なんだかお魚が多いにゃ。カニは魚じゃないけど…」

ことり「4月13日は水産デーでもあるんだって」

花陽「そ、それで水産縛りなんですね…でも美味しそう♪」

穂乃果「うん。今日もパンがうまいっ♪」ﾊﾟｸ

**癒されたい名無しさん** · 2019/04/14(日) 00:04:46.93

穂乃果「にこちゃん」

にこ「先輩よ！」

穂乃果「はい、これ受け取って」

にこ「花？…急に何よ。高坂」

穂乃果「穂乃果って呼んでよー」

にこ「別にいいけど…誕生日でもないのに花なんて、何かあったっけ？今日」

穂乃果「今日は4月14日。オレンジデーだよ♪」

にこ「オレンジデー？」

穂乃果「バレンタインとホワイトデーを経て両想いになった二人が、気持ちを確かめ合う日♪」

にこ「何それ？…私たちには関係ないじゃない。バレンタインもホワイトデーもあんたから何か貰った覚えはないし」

穂乃果「そうだっけ？」

にこ「そーよ。…まあ、花は一応もらっておくけど」

穂乃果「オレンジの花はね、花嫁さんに贈る花なんだよ♪」

にこ「花嫁！？…って、これオレンジの花なの？」

穂乃果「そうだよ。だからオレンジデー♪」

にこ「私は結婚なんてしないわよ。アイドルなんだから」

穂乃果「今はそれでもいいけど、卒業したら私のお嫁さんになってくれるよね？」

にこ「な、なに言ってんのよ。変な冗談…」

穂乃果「本気だよ？」ｷﾞｭ

にこ「ちょっ…穂乃果///」

「…ぱい。先輩！」

にこ「んぅ…やめなさいよ…結婚なんてまだ早い」ﾑﾆｬﾑﾆｬ

穂乃果「結婚？なに言ってるの。起きてってば」ﾍﾟﾁﾍﾟﾁ

にこ「穂乃果？…ちょっ、何する気！？///」

穂乃果「何って、お料理に決まってるでしょ。そのためにうちに来たんじゃないの？」

にこ「料理…って、私を食べるつもり！？」

穂乃果「もう。ふざけてないで起きてよー」

**癒されたい名無しさん** · 2019/04/14(日) 00:07:05.25

にこ「…あれ、オレンジの花は？」

穂乃果「オレンジ？」

にこ(…夢か)ｶﾞｸｯ

穂乃果「明治九年(1876年)に上野精養軒が開業した日なんだって」

にこ(そりゃそうよね。私が高坂と…なんて、ありえないし)

穂乃果「聞いてる？…まだ寝ぼけてるの？」

にこ「明治がどうしたって…チョコレート？」

『バレンタインとホワイトデーを経て両想いになった二人が、気持ちを確かめ合う日♪』

にこ「だ、誰があんたと両想いよ」

穂乃果「なに言ってるの？チョコレートじゃないよ。上野精養軒！」

海未「明治九年に不忍池の畔にできた西洋料理店です。日本のフレンチのパイオニアともいわれる店ですね」

にこ「西洋料理ねえ…」

凛「フレンチトースト？」

真姫「フレンチトーストの起源は古代ローマらしいわよ。…まあ、今はフランスにもあるけど」

花陽「洋食といえば…」

凛「えび？」

絵里「牡蠣やホタテとか…」

穂乃果「うなぎ！」

ことり「そっちの養殖！？」

海未「まあ、どれも西洋料理にも使われる食材ではありますね」

花陽「そ、それもいいんだけど…やっぱりハヤシライスかなって」

穂乃果「ハヤシライスなの？」

海未「ええ。上野精養軒のハヤシライスといえば、明治や大正の文豪による純文学にも度々登場し、当時の人々が憧れた文明開化の象徴なんです」

ほのにこりん「へー」

凛「さすがかよちん、ごはんのことは詳しいにゃ」

穂乃果「でも、ちょっと待って。ハヤシライスとハッシュドビーフってどう違うの？」

花陽「えっ。えーと…同じ物、かなぁ？」

ことり「明確な違いはないっていわれてるよね。呼び方が違うだけかも？」

にこ「じゃあ、上野なんとか屋にならって今日はハヤシライスね」

真姫「上野精養軒でしょ」