>>21 毎日体重測定の意味を貼ってやるよ

 今回の調査では、肥満によって引き起こされる糖尿病など疾患リスクは理解しているものの、男性では「面倒くさい」、女性では「現実逃避」が測定しない理由であることが明らかとなりました。そして、女性では肥満度が上がるにつれてその傾向が顕著となりました。
 体重が増えているとなんとなく感じている時は体重計にのりたくないものです。その結果、久しぶりに体重計にのると驚くほど体重が増えている時があります。
 ダイエットを成功させる最初のステップは体重計にのる習慣をつけることです。毎日、体重計にのる習慣がつけば、毎日の食事や運動が体重に与えている影響がよくわかります。さらには、平日は体重が減るが、週末に体重が増えるなど曜日によるパターンも明らかとなってきます。
 外来で「体重の方はいかがですか?」と尋ねると、体重計にのる習慣がある人は「○○.○kgです」と100g単位で答えられます。それに対して、肥満の人は「だいたい○kgくらいです」とアバウトに答えられます。
 最近は体重計や活動量計と連動したアプリも出てきて、上手に活用されている人もいます。「カロリーだけでなく、塩分の多い食事をした時も体重が増える」「2日食べ過ぎると、元に戻すのに1週間ぐらいかかる」など体重のデータを上手に活用している人もいます。
 最近の研究では、減量成功だけでなく、減量成功後のリバウンドにも体重測定の頻度が関係することがわかってきました。まずは、1日に1回体重計にのる習慣をつけて、日々の体重変化に興味を持つことが大切ですね。