『物理学はいかに創られたか』等を読む
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まずは、 アインシュタインの啓蒙書を、 真面目に読んでいきましょう。 https://www.iwanami.co.jp/smp/book/b267042.html それと同時に、武谷三男の『物理学入門』なども読んでいきましょう。 肉眼では分からない部分をも判るようにして、 に訂正。 一応「運動の謎」の項目は読み通した。 技術者にとっては、物理の素人の俺に、 自然科学を云々されるのは我慢ならないこと、 だったりするのかな。 page41〜44 わっ! いきなり「等価原理」が出てきた。 慣性質量と重力質量が同じ値を示し、かつ両者に関連がなさそうに見える ことから始めている。 いろいろな重さの物体を同じ高さから落としたら、みな同時に着地する ことをもって「重力的質量と惰性的質量とは相等しいといふことが之から 推論されるのです。」と、ここでは「推論」という言葉にとどめている。 まだ「等価原理」を断言していない。 page46〜 温度と熱のこと 「エスキモー人と熱帯地方の土人」を例に上げて、寒暑の感覚が相対的であることを 述べている。特殊相対論の時計合わせの議論を思わせて微笑ましい。 温度を測る温度計は、時計と違って座標系に関わらないだろうが、もちろん、 そんなことは言及していない。 page50〜 「熱」と「質量」の比較。 熱は熱力学における質量に相当する、と言っている。 しかし、熱には質量のような「実体」が無い。 それを「カロリック(熱素)」として実体化させた歴史を示す。 「後に私たちは重さのない実体の種族の歴史とその興亡とを調べる機会を もつでせうが・・」と期待を持たせる。 「どんな物理学の理論でも、それは出来るだけ広い範囲の現象を説明する ことを目的とてゐます。それで事実が理解されるやうになれば、之は正しい とされるのです。」 これは、アインシュタインの、新しい物理学における新しい物理エンティティー を選択する基準の表明だ。 >>62 これを理解するのにものすごく時間が掛かった。 >>62 >「重力的質量と惰性的質量とは相等しいといふことが之から推論されるのです。」 >と、ここでは「推論」という言葉にとどめている。 俺が導出してやるから待っとれ >いろいろな重さの物体を同じ高さから落としたら、 みな同時に着地する 空気抵抗と摩擦が充分小さい坂で色々な重さの物体を転がらずに高さh から高さ0まで滑らせ記録タイマーで時間を測定する。 次に坂の角度を変えて測定し坂が鉛直の自由落下の場合を推測する。 記録タイマー https://service.zkai.co.jp/jr/koritsu/pdf/vp3hy.pdf page66 ここでは「物体」と「エネルギー」をとりあげている。 前者は見ることも感じることもできるが、後者は見ることができない。 しかし、両者とも物理的「実体」と呼ぶことができると、言っている。 そして前者は「質量保存の法則」、後者は「エネルギー保存の法則」がある。 つまり「二つの異なった概念と二つの恒存の法則がある」と。 しかし、これが覆されることも予告している(相対論)。 page67〜 哲学だ。 「科学の目的といふのは何でせうか。自然を記述しようと企てる理論 についてはどんな事が要求されてゐるでせうか。」 という問いは、すでに科学の範囲を超えていると言っている。 つまり哲学。 そして科学の成果が哲学に反映する、そしてその哲学が完成すると、 それが科学思想の発展を規定する、さらにそれを否定する科学成果が 現れると、また哲学も変わる・・。 以降のページで、その具体的な例を挙げてゆくようだ。 熱は物質であるか の項目の後の方で、 「物理学の歴史の上には、ある説に対し正否の裁決を下し得るような検討が しばしば行なわれるので、これを判定実験と呼んでいます。」 とあるけど、「判定実験」って英語では何と書くのだろう? 実はそんなに重要ではない事柄なのかもしれないが、 "judgemental experiment"と検索しても”判定実験”と検索しても、 それらしい結果は出てこなかった。 >>71 >>72 この本の英文がネットで無料公開されていて、それによると、 「判定実験」は「crucial experiments」の訳ですね。 尚、無料公開されてますが、donationが勧められてる。 >>73 ありがとうございます。 最近は、「決定実験」と訳すようですね。 ギリシャ人は月が球だと知っていた。 日本人はいつ月が球だと知ったのかしら? 澄んだ空で満月を見ると、球だと判るけど、 こちらの思い込みか? 「決定的実験」とも訳すみたいですね。 wikipediaの項目にあっても良さげ。 page76〜 ブラウン運動。アインシュタインの得意なテーマ。 page77 「それから八十年の後に即ち今世紀の初めになって漸く説明されたのです」 それを説明したのが、まさにアインシュタインその人・・・! 我田引水。 アインシュタインは原子論を説明するために、ブラウン運動に取り組んだそうだ。 一方、アインシュタインが尊敬するマッハは、原子論否定派だった。 1905年はブラウン運動理論だけでなく、一般相対性理論が発表された年だけど、 原子の存在の有無でガタガタしてたとは、進歩のアンバランス。 実は申し訳ないことに、ワールドカップ疲れでジェットコースターの項目の所で 立ち往生しているのですが、 このスレを立てるもととなったスレのテーマである廣松渉の本によれば、 アインシュタインの学問にはマッハのみならず意外とカントの影響もあるみたいです。 カントはニュートン力学に直接的な影響を受けている。 アインシュタインはもちろん、ニュートン力学を尊重している。 アインシュタインは、「c(光速) →無限大」にしたとき、自分の方程式が ニュートンの方程式と一致することに苦労した(Newtonian limit)。 しかし、カントのどんなところに影響されたんだろう。 一般的には「アインシュタインがカント的認識論を打ち破った」という 評判だろう。 つまり時空はカントにとって「認識形式」だったのだが、アインシュタインが 時空は物理的実体であることを示した。 page85〜95 ここから、まさに「物理学はいかに創られたか」の一例が具体的に説明されてゆくようだ。 page88 「その実験の意味について多少とも何かしらの観念が先づなかったなら、こんな実験が 全く偶然に行はれたとは想像することができないのです。」 理論負荷性の問題だ。 電気という得体の知れないものを、物理対象として理論化するまでの過程を素朴に述べている。 「陰陽」「導体」「(電気的)流体」等の物理的概念そのものが生み出される様子。 page94 「誰がコックロビンを殺したか」 マザーグースの教養のない日本人は、パタリロでかろうじて知っている。 廣松渉によれば、 「マッハが感性的現象の統一化的記述を思考するのに対して、アインシュタインが原理からの演繹的展開という体系構成法上の志向的態度を執るという対蹠性は初期から一貫して認められる。」(『相対性理論の哲学』29頁) あるいは、 「所与の事実に関する可能性の条件を確定しつつ、事態の存立契機と存立構造を規定していくという此の方法的手続に関しては、われわれは相対性理論とカント哲学とのあいだに共通点を認めることができる。」(同書、30頁) 学問的な手続きや方法論に関しては相容れる部分がカントとアインシュタインには あったと見て良いかもしれないです。 >>82 マッハについては納得。 カントについては・・・、なんかアインシュタインやカントに限らぬような・・ 変換ミス。 思考する→志向する でしたね。 まあ、何らかの"原理"に基づく研究は、確かに カントやアインシュタインに限らないでしょうね。 page53 「物理学の歴史の上には、或る説に封し正否の裁決を下し得るやうな検討が、 しばしば行はれるので・・」 Q:科学歴史上の「判定実験」を挙げよ A:??? [候補] ガリレオのピサの斜塔実験:落下速度は重さによらない証明 パスツールは「白鳥の首フラスコ」実験:「自然発生説」の否定 トリチェリの実験? パスカルの実験?:真空と大気の存在 マイケルソン・モーリーの実験:エーテルの否定 エディントンの皆既日食の観測(実験ではないか):一般相対性理論の実証 --- 地球が丸いの判定実験は? 地動説の判定実験は? 原子の存在の判定実験は? 原子は分子組成比が一定で十分じゃない? 地動説はケプラー法則発見以前に判定できたのかなー ガリレオ衛星の発見は天動説の否定ではあるけど >>86 >原子は分子組成比が一定で十分じゃない? 意味不明だが 化学の合成反応で元の物質が一定比率だとしても原子、分子が実在する証拠にはならない。 >>78 >アインシュタインが尊敬するマッハは、原子論否定派だった。 19世紀の物理学者の大半は原子分子の仮説に否定的だった。 理由の一つは原子、分子が実在するという直接的な実験証拠が無かったからだ 例えば 気体の分子運動論が、熱力学の理想気体の公式を説明出来ただけではダメなのだ さらに19世紀の分子運動論では平衡状態の圧力、温度が精密に定まることが説明できない つまり、分子運動論ならばその値がばらつくはずであり観測されなければならない。 >>87 >19世紀の物理学者の大半は原子分子の仮説に否定的だった。 原子論を主張するボルツマンはイジメにあったようなもので、 精神的に参ってしまい、ついに自死をしてしまった。 もうちょっと待てればなぁ。 現代の「判定実験(観測も含む)」っぽいのは、白黒決着がいまいちスッキリしない。 ・さまざまな素粒子の存在:統計的手法で何σならOKとか ・ブラックホールの存在:どの証拠が決定的なのか? ・重力波の存在:「見えた」と言っても、様々な処理を経たもの。 ・ビックバンがあった:反対者がいるので、まだ未証明? ・シュレディンガー方程式の収縮(崩壊):これも反対者がいるので未証明? 「決定実験」で検索すると、ニュートンの光に関する実験の話が出てくるね。 >>85 >地動説の判定実験は? 思い出した話(記憶おぼろげ) 学生「太陽が地球の回りを周ってるに決まってます。毎日、周ってるのが見えてるでしょ。」 教師「では、地球が太陽の回りを周ってるとしたら、どう見えたら良いのかね?」 教師はウィトゲンシュタインとか? >>89 訂正: ・ブラックホールの存在:「見えた」と言っても、様々な処理を経たもの。 ・重力波の存在:どの証拠が決定的なのか? >>87 原子なしで一定比率が説明できる? 天下りはダメよ 重力波の存在自体は連星系の角運動量減少で既に証明されてるだろ ブラックホールの存在は理論的にブラックホールになるしかない天体の存在だけだろ 宇宙論/宇宙科学では、ほとんど実験ができない。 また大局的な変化は、歴史同様に一回的なものだ。 よって推論が幅を利かす。 宇宙の誕生に関する事実としては 「宇宙が膨張している」、「3K背景放射」だけだろう。 あとは「宇宙の均一さ」、「泡状の大局構造」、「138億年年齢」をどう見るか。 >>99 つづき 使える理論はアインシュタインの宇宙方程式と量子力学。 両者は反りが合わないから、スッキリとはいかない。 TOEが必要だ。 万物の理論なるものが考えられるのか。 勉強になった。 page85〜104 電気の素朴な観察から、静電気学の概念を形成する試み。 現代の我々は、静電気学の正解を知ってるけど、知らないフリをして 「いかに創られたか」を辿ってみる。カマトトだ。 歴史的にその通りだっかは不明。まぁ、こんな感じだったかも。 一応は、力学的自然観の勃興、の部は読み終えた。 次の部は、力学的自然観の凋落。 今更だけど、力学は英語ではmechanicsなんだね。 知らなかった。こういう語彙って大事。 "Dyanamics"という語も使われる。 Wikiだと'Dynamics (mechanics)'に、 "branch of classical mechanics that is concerned with the study of forces and their effects on motion." とあって、mechanicsのほうが広い意味を持っているようにも見える。 'fluid dynamics', 'electrodynamics' , 'thermodynamics'は使う。 'Newtonian dynamics'と'Newtonian mechanics'は両方使われる感じ。 'Einstein mechanics'とか'Einstein dyanamics' はあまり聞かないけどなぜだろう? 'Quantum mechanics'は動力学じゃないから、 dynamicsはおかしいけど使われてはいる。 >>87 >>95 化学の教科書などには定組成の法則と倍数比例の法則が、原子・分子が存在する証拠の ごとく書かれているが、19世紀の物理化学実験でそれを精密に検証することは不可能である。 例えば、 1.00グラムの水素は35.5グラムの塩素から塩化水素(一つの物質)になると言っても ”連続量の一定の比率”で合成されるという従来の法則でも説明できる。 倍数比例の法則が”精密に整数比”だと言えない、つまり水素と塩素に素量があるかどうか 19世紀当時の天秤等による実験精度では無理だ。 >>104 理系コンプレックスが強い奴が、かえってこういうレスをする。 一般的に、文系の理系コンプレックスより、理系の理系コンプレックス のほうが強い。 >>113 > 一般的に、文系の理系コンプレックスより、理系の理系コンプレックスのほうが強い。 ソース出せ カッシーラーみたいに文系と理系の壁を軽々と飛び越えるような人は、 疎まれがちなのかもな。 特殊相対論が間違ってるのに一般論があってるはずがない 一般論と聞いて一般相対性理論と間違えるその脊髄反射はもはやノイローゼ page109〜111 電流と磁石のローランドの実験 −力学と静電気力学と全く違った現象を発見した。 (1)働く力が電流と磁力線の相互作用が距離のみに関係してない。 (2)働く力が物体の直線状に力がない(垂直)。 (3)働く力が物体の速度に依存している。 (当時の)既存物理学では説明できないどころか、基本原理にそぐわない。 page112〜115 光の速さ 「つまりガリレイは光の速さを決定する問題を公式的に示すことはできましたが、 それを実際に解くことはできなかったのでした。問題を公式的に示すのは、 それを解くことよりも大体に於て一層本質的な事柄です。」 「実験技術が理論に追いついてない場合」の例は歴史上多く見られる。 例: 光の速度の測定(ガリレイから約100年遅れ) 重力波の検出(予言から約100年遅れ) 湯川の中間子(約10年遅れ) page118 「すべての発行は光の粒子、即ち光素を放出し、・・・」 この「光素」は原本ではなんと言ってるのか? まさか「photon」では? ・・・「corpuscle」だった。 >>122 つづき ちなみに超弦理論は1960年代からだろうから、すでに60年経っている。 「超ひも」の発見どころから、理論そのものも確立してない。 いっぽう、ニュートン力学は、ニュートンが2年弱でほぼ完成してるらしい。 マクスウェル電磁気学は約10年ぐらいだろう。アインシュタインの一般相対論も 約10年で完成。しかも、三人とも他にいろんな研究をしてる。 「おーい、超弦理論の研究者どもよ、しっかりしてくれ!」 俺ちょっとリタイアするわ。 高1の1年間物理を履修した程度でこの本を読もうというのは甘かったかもしれない。 >>124 つづき ちなみに、 (a)ニュートンの運動方程式/万有引力の式 (b)マクスウェルの方程式(4本) (c)アインシュタインの特殊相対論(E=mc^2)/一般相対論(重力場の式) (d)シュレディンガーの波動方程式 の中で、今まで人類にいちばん富をもたらしたのはどれだろう? (a)と(b)はコスパが良さそうだ。 >>126 つづき 逆にこの中で、今まで人類にいちばん害をなしたのはどれだろう? (c)のE=mc^2は核爆弾で派手だけど、(a)が一番ではないか? で、超弦理論は人類にどんな富と害悪をもたらすんだろう? >>124 >ちなみに超弦理論は1960年代からだろうから 紐理論は19Cのケルビンの考案 紐に超が付くのは1980年代 >今まで人類にいちばん害をなしたのはどれだろう? 自然科学の発見に対してこのような思考をする人は善悪宗教・イデオロギーに洗脳されている 善悪宗教でしか考えられないなら、こう考えればよい 「神は人類を滅ぼすために核分裂原子と核融合原子を創り自滅させるトラップを仕掛けた」 page127 「かやうにして海の波は河の波より大きな波長をもってゐます」 なんで「かようにして」なんだろう? 説明がないようだけど。 しかし、海の波が河の波より大きな波長なのはなぜだろう? 媒質は同じ水なのに・・・。 与えるエネルギーの大きさ? page131〜136 光の波動説 光は粒子であるか波であるか? これは物理学史上、もっとも長く続く論争ではないか。400年ぐらい? ここでの「N(ニュートン派)」と「H(ホイヘンス派)」との論争でも決着はついていない。 「判定実験」はあまたあるのだが、判定になっていなかった。 現代の量子力的な解釈は、 「通常は場で波として存在し、何かの作用で励起したら粒子として振るまう」 ではないか? 痛み分け? >>132 19世紀末までの時点では光の波動説が圧倒的、物理実験とも矛盾しない。 光の干渉現象、物質中の屈折率、マックスウェル方程式の真空中の電磁波速度〜光速 ニュートンの(質点?)粒子では説明が非常に困難で一貫性が無い。 >>133 >19世紀末までの時点では光の波動説が圧倒的、物理実験とも矛盾しない。 エーテル問題が弱み。 マイケルソン・モーリーの実験は、1887年で19世紀末だね。 救ったのは相対論を出したアインシュタイン。 一方、光量子仮説で粒子説も支持www そんな記述なんか? 文系のアホが誤読してんじゃねえの そしてその核である原子力の害をネット工作で偽装しとるのがカルト教なわけやなwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww そのくせコロナはただの風邪だと偽装するわけやなwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwしかないでエテ公wようするにかみたま名乗ってサル山のおいしいところにいたいというだけwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww リタイア宣言したけど、電磁気とか全然知らないから、 色々見ながら読み進めることにする。 page155〜158 場・相対性(一) 「万有引力の場」という言葉がでてくる。 ただし「ここではそれは単に一つの名称に過ぎないので、それ以上の意味をつ ける理由は何もありません」と釘をさしている。しかし後に電磁気的な「場」を 使う伏線として、この「万有引力の場」の効用をちょこっと検討している。 page159〜162 電磁気的な現象の物理的な解明。 万有引力との比較で検討していってる。 しかし、その違いは大きい。 「力が物体を結ぶ線上にない」、「力が直角に働く」、「動きが関連する」など。 戦略は図形を使うこと。つまり幾何学的な検討。「場」の誕生だ。 これは一般相対論につながる。 page163 邦訳で不思議に思ったこと。 磁気の方は「静磁場」を使うのに、電気の方は「静電気の場」を使う。 原本は「magnetostatic field」と「electrostatic field」で対称的。 「静電場」を使えばいいのに・・・。 (後の方では「磁場」「電場」を使っている。) page163〜175 力学的アイデアで電磁現象を説明するのは困難だが、 場のアイデアで説明すると、上手くいくよ、 という説明をしている。 まぁ、淀みない説明は、ちょっと後知恵的な感じもする。 これを編みだしたのはファラデーだろうが、まさに天才。 ファラデーなければ、マクスウェルなし! 余談だが、 日本語訳が古いせいで、〜〜的な〇〇、や、〜〜的〇〇、と今では書くところを、 〜〜の〇〇、などと書いているのは、気になる人は気になるかもしれない。 >>147 >ファラデーだろうが、まさに天才 天才だけではない ファラデーは家庭貧困で本屋の奉公に出された偶然から科学者への道を見つけた。 アインシュタインいわく、大学入学してれば(ニュートン力学を刷り込まれたなら) 電磁場のアイディアが生まれただろうか? アインシュタインは子供の頃から相対論につながるアイデアを考えてたそうな どこへ行こうと初めから決まってたんじゃない? >>147 つづき 「日の下に新しいものなし」で、ファラデーのアイデアにも先行者がいるだろう。 自然科学者には、そもそもの考え方として、粒子を好むもの、場を好むものがいそうだ。 粒子派:デモクリトス(原子論)、ニュートン(光は粒子)、ドルトン(原子論)、 ボルツマン(原子論)・・・ 場派: ヘラクレイトス(万物流転、万物は火の交換物)、デカルト(渦動説)、 ホイヘンス(エーテル)、ファラデー(電磁場)・・・ 進行中の理論でも、超弦理論は粒子派、ループ重力理論は場派ではないか。 「最初は単に有用な模型として出発して来たのですが、場はだんだんに実在のやうになりました」 そして「場」が実在化すると、「物体」は実在の概念を独占できなくなった、とのこと。 page177〜180 マックウェル方程式の名が出てきてしまった。素朴な実験の記述のすぐ後だから 飛躍しすぎの印象。 やっぱ、この本は電磁気学をある程度知っているものを読者としているようだ。 その上で「物理学は"いかに創られたか"」のテーマを検討するということか。 (原題は「THE EVOLUTION OF PHYSICS」) page180〜181 「場」および、マックウェル方程式のでき方の説明 (1)ファラデーの実験:磁石を動かすと針金に電流が流れる (2)エールステッドの実験:針金の電流の回りに磁場が生じる この実験から「針金」を消去し(あるいは極小化し)、「磁石」 も消去し(あるいは極小化し)、それを「場」に替えると 電磁場なるものが生まれ、マクスウェルの方程式につながる と言っている。なるほど。 page181〜182 A「ニュートンの万有引力の法則」とB「マクスウェルの法則」との違い。 Aでは演技者は物体、Bでは演技者はいない。→「物体」vs 「場」 Aは"遠方"の出来事同士を結びつける、Bは"この処"の"現在"の「場」は、 "ごく近所"での、"すぐ以前"の場に関係する。→「遠隔作用」vs 「近接作用」 413ご冗談でしょう?名無しさん2022/12/12(月) 22:27:44.50ID:8EHPwdCI page184〜188 ここからは 「場」の振動の話。つまり電磁波。 電磁波が広がって行くこと、 その速度は光速に等しいこと、 つまり光が電磁波であること。 そしてエーテルの話。 これらのページは普通の説明が続き、あまり考察的なことは書かれていない。 page189〜192 「併しながら、新しい場の見解が、古い電気流体説の誤謬から科学を救ったとか、 叉は新しい理論が古い理論の成果を破壊してしまったとか老へるのは正しくないでせう。」 「職へて言へば、新しい理論をつくるのは、古い納屋を取りとはして、その跡に庫天捜を 建てるといふのとは遠ひます。それよりも寧ろ、山に登ってゆくと、だんだんに新しい庚 匿とした展望が開けて来て、最初の出溌鮎からはまるで恩ひもよらなかった周園の浬山の 眺めを見つけ出すといふのと、よく似てゐます」 ちょっと教訓臭いことを言っている。まぁ、大事だ。 「併しエーテルの物語りはもうこれで移ったわけではなく「相対性理論のところでまた 之に続きます。」 と、下巻の予告。 わーい、上巻を読み終えたぞー! 上巻を読了した時点での感想。 日本の通俗解説本(e.g.ブルーバックス)のように、つまらんギャグをかましたり、 女子と博士を登場させてバカ話をしたりとかのギミックを使わない。 さすが大科学者の二人。 物理学の歴史といってもカバーしている対象は少ない。熱力学なども無し。 むしろ「力」と「場」という物理概念の誕生に主眼をおいて物語ったようだ。 上巻page193〜198(二巻本でもページは連続している) ふたたび「ガリレイの惰性の法則」に戻って、この法則の前提を吟味する。 観測者が慣性系にいなければ、慣性の法則はなりたたない(定義は逆だが)。 そして地球は慣性系ではない。 つまり「座標系」を意識しないと、正しい物理理論は導けない、と「座標系」 なる語を導入。 >>158 つづき 「通俗解説書」は於いといて、大科学者が書き下ろした一般向けの 解説書も本書と比較していこうか。 内容的には、「物理学の全体」、「相対性理論」、「量子力学」 の発展などについて述べたもの。下記のものをあげる。 (1)「相対性理論」アインシュタイン/岩波文庫 (2)「物理学とは何だろうか」朝永振一郎/岩波新書 (3)「現代の物質観とアインシュタインの夢」益川敏英/岩波書店 いずれの著者もノーベル物理学賞の受賞者だ。 (1)と(2)は、もやは古典とも言うべきもので、読書もおのずから 回顧的ものにもなる。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
read.cgi ver 07.5.5 2024/06/08 Walang Kapalit ★ | Donguri System Team 5ちゃんねる