https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211005/k10013293021000.html


6年前にノーベル物理学賞を受賞した日本学術会議の梶田隆章会長は
「ノーベル賞受賞者がことしも出たということで、日本の研究者を目指す若者にとって
非常にいい刺激になる。本当にうれしく思います」と話しました。

また、真鍋さんの功績について「自然現象をきちんと物理的手法でモデリングして、
気候変動を予測することは社会的に極めて重要な課題だ。気候変動は非常に複雑だが、
それを説明するために基礎に戻ってきちんと説明したということが重要で、
若い人にもこのような基礎科学に興味を持って、いろんな分野に取り組んでもらいたい」
と期待を寄せました。

そして、先輩受賞者のひとりとして「本当にこれからお忙しいかと思うので、
健康に気をつけて過ごされるよう願っています」とエールを送っていました。


昭和48年にノーベル物理学賞を受賞した江崎玲於奈さんは、電話での取材に対し
「90歳の真鍋さんと96歳の私は同じような世代で、
そのころはアメリカに渡った若い研究者が彼や私のように大勢いました。
当時、二酸化炭素が気候に与える影響というのはおそらく注目されていない研究分野で、
今回受賞が決まったことには、率直にお祝いのことばを申し上げたい」と話していました。