小マゼラン星雲からきた宇宙軍人から聞いた話ですが、
例えば、地球から25光年の距離にある恒星を観測している場合、
観測している恒星の姿は25年前のものである、という説明がなされます。
しかし、観測している恒星の姿は現在のものと考えていいということです。
光が観測者まで到達するのにかかる時間は、0と考えていいということになります。そして、光の速度は、∞(無限大)と考えていいということになります。
 
 光の速度を∞(無限大)とし、観測者に到達するまでの時間を0とします。このとき、
光の中には観測者まで到達できる光と出来ない光に分けられます。
光の速さと観測者に達するまでの時間を同じものとしても、光の進むことができる距離は異なってきます。
光源(恒星)の大きさが小さい場合や、観測者までの距離が大きすぎると、恒星の光は観測者まで届かなくなります。
これは恒星の見かけの大きさという問題と似てきます。地球から観測して1等星である星は、地球までの距離が小さかったり、
または、その恒星の半径が大きかったりしますが、地球からの見かけの大きさは共に1等星ということにされます。
しかし、距離は異なっていても、それら2つの星の現在の姿を観測しているということになります。