死と隣り合わせあるこその秩序と美学
そこから死がぬけ落ち、ただの傲慢なおごりとなった時代というのを忘れるな
そして勝者と敗者に分けられた究極の格差社会でもある(当時の社会風刺でもある)
彼らの武士の美学など敗者を竹光で切腹させあざけり笑う矮小なものにしかすぎなくなった
形骸化した格式=傲り これへの批判がテーマでもある
武士の心である刀を売ってと笑う武士に、心を売ってまで家族を守りたかった執念を
身を持って代弁したのが主人公
ただ意味もなくルールを守る守らない。集団に属す属さない。振り分けてるのみ
根底にある信念が欠如している。それこそいじめの構図だろ
それに対して生きるためには何でもする。なぜなら守るべき家族がいるから。
鬼気迫る信念があるものの前には、守られてこその格式など役にも立たなかった。
ただ先祖の残した鎧にすがりつくのみ。そこに中身はないのに
中身もない美学を語る人間の、実は集団依存な姿を暴く名作