【切腹】小林正樹【二人目】
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>>198
どうも。溝口には戦時中の短編映画に「宮本武蔵」がある。
巌流島の戦いだけだがすごい様式美だぞ。
「元禄忠臣蔵」も一見の価値あり。
江戸城の実物大セットというとんでもないものを見ることができる。 きのう石浜朗の実物を見たが、相変わらず二枚目だな。
ちょっと佐々木功に似てるかな。 「江戸城の実物大セット」などというド迫力のキチガイ言葉が書き込まれるようなスレッドには、
誰も寄り付かなくなるというのが、この世の常識というモノ。 >>202
松の廊下周辺を実物大で再現しているのだから、あながち嘘とはいえないよ。
↓がその刃傷松の廊下のシーン。特撮なしだから、やっぱりすごい。
http://www.smt.jp/screening/2006/photo/10/tyuusingurazen.jpg >あながち嘘とはいえないよ。
>あながち嘘とはいえないよ。
>あながち嘘とはいえないよ。 >>203-205
何で、何の興味もないことについて、連日連夜必死になって独り言を喋ってんの?
溝口の「宮本武蔵」だって「元禄忠臣蔵」だって、みんな知ってるって。
必死になるんなら、まずその映画を見ろよ。
誰に何と言われようともどんな映画も断固として一本たりとも絶対に見ようとすらしないくせに、
「誰が何と言おうとも映画に詳しい者は偉いんだ。これを否定することは断じて許されないんだ!」と思い込み、
「映画オタクのどこが偉いんだw」と言っている人々(映画オタクたち)を逆に映画に無知な者だと勘違いして、
ネット検索で出てくる程度の低レベルの情報を書き写すだけで知ったかぶりできたつもりになり、
映画オタクたちに対して偉そうな態度でいるんだから、みんなが呆気にとられて逃げ出してしまうのは当たり前だ。 と、今日も自分の疑心暗鬼の産み出した相手に向かって吠える、いつもの既知外であった。 インターネットというモノがこの世に存在しているということに対する>>207の怒り、憎しみの凄まじさというのは、
目の前で母親を強姦されたマザコン息子のような感じだな。 >>187>>190>>196>>199>>203がおれなんだが、何が問題なのかと。
小林正樹と溝口健二を話題にしているだけで。 訂正・正しくは、
>>187>>194>>196>>199>>203がおれなんだが、何が問題なのかと。
小林正樹と溝口健二を話題にしているだけで。 疑えば目に鬼を見ると言うが、おのおのがた「水に流す」という言葉をご存知かな? >>211
いかにも。いつまでもこだわっていては、お互い時のムダというものでござろう。
って、こういうせりふ回しの時代劇をトンと見ないな。
もう10年以上も前の「鬼平」あたりが最後か。 切腹の護持院が原の決闘のシーンは南紀で撮影されたらしい。 首を取ることすら難しい。髷だけ頂戴するは更に一苦労!
この言い回し、実にケレン味たっぷりでいい。 髷を懐から出して放り投げるシーンがいいね。
正に観客の度肝を抜く実にうまい展開。
武士の象徴である刀と髷を使って物語のテーマ
「武士道の非人間性」を際立たせる手法が見事に
はまっている。
この映画、ミステリアスなタッチが面白い上に、
ちゃんとチャンバラまであるというサービス精神
満点さが素晴らしい。 >>216
つりか?
城門から役宅まで走るシーンは、千々岩陣内(稲葉義男)が先腹を切ったと聞いてであって、
城普請奉行福島正勝(佐藤慶)が切腹したと聞いてではないよ。
正勝に陣内の切腹を報告するシーンは、そのすぐ後にある。 >>218
あの走るシーンも志摩で撮ったようだ。京都なのかと思っていたが。 >>220
ないよ。
そもそも「お世継ぎ弁之介様」って井伊直孝の幼名だが、直孝はこの時代は男盛りだよ。
年代的には関ヶ原にすら参加できず、大坂の陣で活躍した武将だ。
直孝の息子も「弁之介」だと言うのであればそれまでだが。
まぁそれは巨匠橋本忍の「牛の血」なんだろう。それでいい。 >>221
弁之介は寛永7年には世継ぎだったようです 時代劇の基本は「武士道の非人間性」を描くもの、でおk?
なんか武士道の素晴らしさを称えるような洋画が最近多いのが謎。 例えば「切腹」には武士道の素晴らしい部分もあるだろ。
片方だけじゃ深みがでない。 >>222
となると弁之介は直孝の長男の井伊直滋ということになるね。
直孝の父直政は関ヶ原で島津の前退の際に負傷して、それが元で1601年に死亡。
直孝は大坂の陣で木村重成隊を破る活躍をしたが、損害が出たため家康の本陣の横に下げられたところで
真田幸村隊が松平忠直隊を割って家康本陣に突入。
そこで井伊隊はまた真田隊と激戦。
結果的に大坂の陣で東軍では藤堂隊と共に最も活躍した家になった。 >>223
戦前から丹下左膳とか武士道批判を描いた時代劇映画があったけど、やくざ映画が「やくざの皮をかぶった時代劇」と
呼ばれたように、基本は「いい武士、悪い武士が出てきての勧善懲悪」が基本だろう。
いい町人が悪い武士をぶった斬るなんて話は座頭市とか木枯らし紋次郎にあるけどね。
いずれも「大菩薩峠」の机竜之介の系譜を継ぐニヒリストヒーローだね。
連レス失礼。 左膳・市・紋次郎は正義の味方だが、
机は悪いことばっかりやっていいことはほんの少ししかやってないぞ。 『いのち・ぼうにふろう』の連中はロクデナシの奴らがイイ人になる話だったな。 黒澤明がタイトルは『いのちぼうにふろう物語』より
『いのちぼうにふろう』の方がよい、とアドバイスをしてくれたらしい 時間のあるときに是非観てみて下さい。 → http://www.youtube.com/watch?v=zWPAktCuzK4
ネットの中では、「マスコミが真実を伝えない」ということは周知の事実で、
「9.11」「パールハーバー」「南京大虐殺」「3.11」・・の捏造はかなり知られて来ました。
知っているという人も断片しか知らない人がほとんどだと思います。
このシリーズは、それらの「本筋」を非常に分かり易く表しています。
一切の先入観を持たずに観ることをお勧めします。 >>231
凄いね。脚本は誰が書いたんだったっけ?
小林が病気降板して深作、深作も降りて結局は熊井という流れだったよね。
深作版の脚本は誰だったんだろう。
それより驚いたのは、下の方に出てる「ウルトラセブン」の台本だ。8万とか12万とか。
30年くらい前にシナリオ作家協会のバザーに行ったら1冊1000円くらいで「マン」「セブン」の台本が投げ売りされていて、
当時だって「こういうのは特撮関係のイベントだったら5倍の値段で売れるんじゃないか」と思ったもんだったけど、
あの時、無理してでも何冊か買っておけば良かったんだろうけど、中学生の自分には1000円だって高値だった。 あァ、そうだった。「天平の甍」とゴッチャになってた。ごめん。 資金面とかの問題だよね
脚本は稲垣俊と小林正樹みたい
会津八一から敦煌の話は聞いてたみたいで
怪談のころのインタビューでもやりたいと言っていたのを見た 上意討ちの三船・中代の対決はヴェラクルスのラストに影響を受けているな。
椿三十郎もか。
作家の伊藤桂一がヴェラクルスのラストは柳生武芸帳(原作)も真似していると指摘していた。
こっちは上記のものほど露骨に真似てはいないけど。
ヴェラクルスのなんと偉大なことか! 4月2日(月) 午後1:00〜3:14 BSプレミアム
プレミアムシネマ 「切腹」 観たあと、余韻が残るいい映画だった。やはり、見どころは以下でしょうか。
・仲代の声、三国の額の汗と眼の演技、髷を切られる3名の憎々しさの描き方
・武士の論理を人間性に優先させること(非は弱者側であれ、強者が嬲り殺すのは非道)
・多数の犠牲を出しながらも名誉とお家大事で汲々とせざるを得ない高級武士の惨めさ
上のレスに「家老が浪人と話さない」とありますが、当時では当然の指摘でしょう。
ただ、演技からは家老はよほど最初の切腹を後悔しており、何とか翻意させたいがために
「わざわざ」会ってやったのに、その好意を理解できないバカ浪人に再び「怒りと奢り」
から、切腹を許可したつもりが・・・。実は全て浪人の術中に嵌まり、強者が怯えはじめる
という流れからは、二人の面会は欠かすことができませんよね。 「人間の條件」長いけど最高に面白かった。六部まで一気に見た! 最終部で中国をさまよう仲代の顔を見て中国人が「日本人だ!」と言い、
仲代のことを日本人と気づき、迫害しようとするシーンが面白い
確かに仲代の顔は中国人にはいないタイプw
顔みりゃわかるんだな 人間の条件は当初、三橋達也がキャスティングされてた
確か南道郎の役 人間の條件 はマジ良かった
DVD持ってるがBlu-rayなら三枚くらいで収まるだろうから出してくれ
切腹は日本映画史五本の指に入るだろ?
「切腹」という大傑作がなんでカンヌでグランプリとれなかったのか
不思議に思ってこの年のグランプリ作品調べたら、
ヴィスコンティの「山猫」だった…
これは相手が悪すぎる。
別の年だったらグランプリ確実だったろうが、運がなかったね。 >>246
山猫はDVDとBDで二回観たけどつまんなかったな
カルディナーレは綺麗だったけど
切腹のが上だと思うが日本人だからだろいな 俺の感想は互角。
ただ互角だとトリッキーな筋建ての切腹が
点取り競争では負けちゃうかもね。
あっちは正統大ロマンだし。 >>248
「山猫」は理解出来なかったよ。時代背景もストーリーも。
アランドロンが突然帰ってきてるし。 そうかなぁ…
「山猫」はヴィスコンティ作品の中でも最高傑作だと思うけどな。
「没落していく貴族への挽歌」という主題を、あれほど見事に
映像化した映画は他に見当たらない。
というか、もうあれほどの真の芸術映画は新作では見ることが
できないかもしれない。
「ベニスに死す」や「家族の肖像」などの老成化したデカダン美よりも
若々しさと力強さを持った「山猫」の方に自分は惹かれる。
昨年、劇場で再見したが、その魅力が全く色褪せていないのに驚いた。
正に「映像の世界遺産」にふさわしい傑作中の傑作。
もちろん、「切腹」もそれに匹敵する名画には違いはないけれど。 福島家は幕府の取り潰し政策の犠牲者として度々名があがるが、城引き渡しの際、幕府の使者に対して
家老福島丹波守正治の「この城は我が主、佐衛門太夫から預かったもの。佐衛門太夫の許しなくばお渡し
することはできぬ。どうしてもと申されるなら弓矢でお相手いたそう」
という対応が見事だったということで、再就職には大変有利だったそうな。 再就職に有利だったのは、福島家の家来全般ということでOK?
ところで、TVドラマで恐縮だが、TBS開局30周年ドラマで福島正則役
だったのは丹波哲郎さんでしたね。どうでもいいよかったですね。すいません。 >>252
そういうことらしい。
正則は耄碌していたけど、福島家の家来は丹波守だけではなくみな最後までしっかりしていたみたいだ。 「山猫」との比較だったら俺も「山猫」に軍配を上げるかな。
「切腹」は最後の殺陣がくどい。どんなに剣法に優れていても複数の射手から
弓矢をかわすなどあり得ない。
最後の最後に床の間の鎧を担いで見栄を張るシーンには妻も失笑していた。 小林信彦の当時の批評を読むと、最後の立ち回りで兜を担ぐところで当場内は失笑だったと。 アンチ武士道がテーマなんだから、カッコイイ侍出せないだけなのでは?
「主人公こそが真の武士だ」なんて観客が納得しちゃったら困るじゃん 小林信彦と言えば、あの人がてんぷくトリオの為に書いたコントで「ハムレット5分半」というのがあったけど、
「人間の條件5分半」というのも見てみたいな。
「いのちぼうにふろう5分半」というのも面白そうだ。
始まって直ぐにみんなが次々と簡単にホイホイと死んでいうという、ホラー・コメディみたいな内容になりそうだ。 >264
逆に人間の条件くらい長くしてほしい
なかなか死なない 小林監督は、どうも人の動かし方がぎこちない。
溝口の「雨月物語」や「近松物語」と比較してそう思った。 「切腹」レンタルしたけどまだ見てない。劇場で見た印象が変らないといいが。
「人間の条件」は東劇で見たけど途中で少し寝た。終わって朝の7時前、銀座の街が
夜と違ってゴミが散らばり寒々としていた。劇場のスピーカー、山水の家庭用で8〜9万程度の物だった。
プロ用スピーカー買えないのかと思った。
>>272
寝るくらいなら買ってじっくり見ろよ
奥ならDVDボックスが一万以下で手にはいるだろ 左衛門太夫を「さえもんたゆう」と呼んでいるな。
しかし福島正則の名から取ったという「太夫殿坂」は「たいふどのざか」と呼ぶようだ。
八つ墓村でも「あまご」を「あまこ」と呼んでいるが、橋本忍は時代考証が少し甘いのではないか。
橋本忍だけの責任ではないし、作品のおもしろさが損なわれるものでもないが。 丹波と戦う際の半四郎の構えがおかしいというが、動脈を切られないように手の甲を外に向けているし
刀を持つ手は後ろにしている。
刃物を持つ相手に肉を切らせて骨を断つ算段ならば適切な構えといえるだろう。 この映画評価が高すぎなんだよ
買って損したわ
テンポ遅いし
殺陣は幼稚だし >>280
川辺右馬介殿の縁に連なる方とお見受けするが、そのDVD、拙者にいただけまいか? 切腹はストーリーがダメすぎるよな。
どう考えても娘婿が悪い。
死ぬ死ぬ詐欺をする時点で武士として(という以前に人間として)失格。
だから「一両日待って」を信じるはずがないのは当然。
竹光で恥をかかせながら死なせるのも当然。
それを逆恨みする仲代も痛すぎる。いわば時代劇版モンペ。 ちょんまげ切って帰せばよかった。
だから仲代はちょんまげ切ってるのだろう。
素直に知らぬ奴に切られたと話せば、仲代もおとなしく腹切ったかもね。 ストーリーダメかなぁ? 娘婿が悪いことは主人公も劇中で認めている。
主人公は、井伊家が普通に切腹させていれば納得していたと思うよ。
やっぱ暖衣飽食のくせに困窮浪人をよってたかって嬲り殺したのはねぇ。
剣の使い手を「しょせん畳の上の水練」と笑い飛ばすところが好きだなぁ。
井伊家を精神的にボコボコにし、その場に居た者が生きているうちは心に
相当の傷を負わせただろうし、武士道をぶっ壊した格好。すごい仕返し。 >>284
武士にあるまじき行為をした時点で、まともな切腹をさせてもらえる(武士扱いしてもらえる)はずが無いと思うんだけどね。
今話題のいじめ問題で、加害者の母親が「自分の息子をせめるな、息子が自殺したらどうする」と言ってるのと同じかと。
>>285
あんた木村束麻呂に対する怒りをこっちにまで向けてくれるな。 死と隣り合わせあるこその秩序と美学
そこから死がぬけ落ち、ただの傲慢なおごりとなった時代というのを忘れるな
そして勝者と敗者に分けられた究極の格差社会でもある(当時の社会風刺でもある)
彼らの武士の美学など敗者を竹光で切腹させあざけり笑う矮小なものにしかすぎなくなった
形骸化した格式=傲り これへの批判がテーマでもある
武士の心である刀を売ってと笑う武士に、心を売ってまで家族を守りたかった執念を
身を持って代弁したのが主人公
ただ意味もなくルールを守る守らない。集団に属す属さない。振り分けてるのみ
根底にある信念が欠如している。それこそいじめの構図だろ
それに対して生きるためには何でもする。なぜなら守るべき家族がいるから。
鬼気迫る信念があるものの前には、守られてこその格式など役にも立たなかった。
ただ先祖の残した鎧にすがりつくのみ。そこに中身はないのに
中身もない美学を語る人間の、実は集団依存な姿を暴く名作
忠臣蔵ってどう考えても浅野公が悪いよな、ストーリーがダメすぎる
こうですか?わかりません(><) 『切腹』の話題ばかりだなあ。
『泉』をかたろうぜ。 >>288
あれ、イジメられたってことじゃあないの? >>290
忠臣蔵の物語ではそうかもしれないが、史実的にいちばん落ち度があったのは浅野内匠頭。
何故あんなことをしたのか全くの意味不明で、それこそ海老蔵みたく「乱心」したとしか思えない。
今更ながらに初めて「切腹」を見た。
面白かった。頭が悪いから何を訴えたかったのか分からないけど、面白かった 半四郎が斎藤勘解由三国に自己紹介するときに「津雲の津は大津の津」と言っているな。
この台詞が今の世を覆う怨念を呼び寄せたか。 上意討ちで敏郎お父さんが鉄砲隊を皆殺しにする際、歩いていく三船を様々な角度から撮る演出があったが
これは切腹で達矢お父さんが丹波彦九郎の刀を叩き折り、八相に構えるのと同じ演出だな。
これは効く。 ラストで仲代がひとりも斬れずに惨死したら名作になったのに 新免一郎のみはとんだとばっちりを食った形で斬死した方がおもしろくなる。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています