羅生門のスレッドが見当たらないわけだが
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綺麗だよ。所々で修正しきれない部分(テロップの揺れや、欠落コマ補正時のデジタルくささ)はあるけどね。
特に灰色の濃淡の再現が素晴らしいです。
劇場で見たときも思ったけど、台詞は格段に聞きやすくなってます。
潰れてた高音と低音部がはっきりしてる感じ。
でも残したと言われる蝉の声は、録音時のヒスノイズにしか聞えないけどなぁw
ボックスの残りの3作品はDVD用のマスターを流用したのか、大変画質が悪いです。
デジタルノイズで細部が潰れてたのが残念。
『乱』なんて背景がボケボケ(´・ω・`) リマスターの予算、「羅生門」一作で使い果たしたんだな… てかBDリマスター以前に、アメリカのどっかの技術で羅生門はデジタルリマスターされて
るわけだよね?
何で他の黒澤作品もそうしないの? お金も時間も足りないからなぁ。
お金はともかくデジタルでの修復修正をこなせる会社が世界的に少ないので
順番待ち状態。
『羅生門』はデジタル修正に6000万円かかったそうだけど、まだこの作品は角川としても
”文化事業”として回収を見込まずに取り組めるかもしれないけど、『静かなる決闘』は厳しいだろうしね。
ちなみに『七人の侍』は億単位のお金で修正作業中だそうだよ。
皆が嫌ってる権利売ったお金で息子がやってるそうだ これから全国で羅生門デジタル修復版を上映するようだね。
http://www.kadokawa-pictures.co.jp/official/rashomon/theater.shtml
青森県劇場名 電話番号 先行 前売券 START END 上映中
シネマディクト 03/14 03/27
宮城県劇場名 電話番号 先行 前売券 START END 上映中
仙台フォーラム
新潟県劇場名 電話番号 先行 前売券 START END 上映中
新潟・市民映画館シネ・ウインド 02/21 03/13
福井県劇場名 電話番号 先行 前売券 START END 上映中
メトロ劇場
大阪府劇場名 電話番号 先行 前売券 START END 上映中
高槻ロコ9シネマ 02/14 02/27 『羅生門』はデジタル修正に6000万円かかったそうだけど
ぼったくりだろ 2本のプリントを4K2Kへのテレシネ&全コマ修正だから、そんなもんじゃないかな? 乱も観たいからと仕方なくBOX買ったのに・・・
クライテリオンから5月に出るそうだ。 >>188
おお本当だ! こっちも買うか…
ttp://www.criterion.com/films/754 >>190
クライテリオン盤は判らないけど、デジタルレストア版は生誕100年記念な2010年じゃないかなぁ 「羅生門」の雨の効果はほんと絶大だよな。
凄まじい土砂降りの現在とカンカン照りの回想シーンの極端なコントラスト。
ラストシーンで雨が上がるところが心象風景になってる。
橋本忍と共同脚本だがあの凄い雨を思いついて実行する処が天才の天才たるゆえんだろう。
ああいう感覚はスピルバーグにも受け継がれてる気がするな。
「ターミナル」とかね。
あれ脚本にあるのか知らないけど空港から出てくると雪景色なのが凄いと思った。
アレがただの雨とか晴天だと何も感動が無い。
2時間ずーと天気のない空港構内ばっかだったから振る雪という視覚的な開放感がすごい。 黒澤は助監督だった加藤泰と険悪な関係になったらしいね 今日の昼間にNHK・BSで放送されたけど、「おくりびと」がアカデミー外国語映画賞をとった翌日に
この映画が放送されるってのも奇遇だねえ。 マスコミの今更な馬鹿騒ぎには呆れるなw
羅生門とおくりびとは同じ賞をとっても同列には語れない。
羅生門は世界映画史に残る傑作だが、おくりびとはオスカー
受賞作くらいの認識で数年後には間違いなく忘れ去られる。
もう一度言うが同じ賞でも羅生門とおくりびとでは天と地の差があるんだよ。
ま、両方見たことがある人には良く分かるだろうよ。
>>197
羅生門の演出が凄すぎるだけ
おくりびとに非はないし素直に讃えようよ ベルイマン
ペキンパー
キューブリック
作風の全く異なるこの三人の監督が共通して
評価してるっていうのがこの映画の凄いところ。
三船、京、森の三人嘘を言ってるにしてもそれぞれが結局自分が殺した、と言って(森は自殺したと言って)他人に殺しを押し付けてないね 森の証言「胸の短刀を誰かが引き抜いた」のくだりで、彼が嘘をつく理由が無い。
志村証言の信憑性は そこで崩れるわけだから… ただ、「短刀をパクった」事以外には嘘をつく動機がないし、
短刀の件を隠蔽するのに他の出来事を歪曲する必要性があるとも思えない。 >>202
それだとただの嘘のつき合いじゃん。
これは皆自分自身を美化して誤魔化して生きてるってことでしょ。
つまり映画を見てる俺たちも、自分自身を誤魔化して生きてるんだと
気付かせる。これは芥川のアイデアだろうけど、黒澤は最後に
本当の良心だってあるはずだと気付かせて終わってるね。 自分は常に正しくて、多少間違ってしまっても
それは周りの奴らが俺を陥れようとしたからなんだ、
俺はいつも裏切られ不幸になってしまう。
とか、私は悲劇的な人生を生きてる哀れな弱い女。
とかw俺さまはな誰よりも強くて男らしい女にももてる男なんだ。
とかw
勝手な解釈で自分を捉えて生きている。
そんなエゴがぶつかり合うと、それぞれが勝手なストーリーを描いて
自分をそのドラマの主人公として物事を考える。
みんなもそうだろ、本当の自分を誰も知らない、俺は天才なのに。
なんてのも結構多いんじゃないのかな。
コンプレックスがある奴には天才願望って多いんだよな。
俺もそうだったかもなwと気づかせる映画なんだけどな。 「八月の狂詩曲」のスレが羅生門みたいになってる。
デンパが暴れてるだけだけどな。
原作の「鍋の中」読んでないのがバレバレ。
黒澤の傑作★「八月の狂詩曲」について語ろう
http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/rmovie/1087718446/ 鳥取市の誘致企業リコーマイクロエレクトロニクスにアルバイトに行っていた。
勤務態度不良でリコーのアルバイトをクビ同然で辞めた。
その後、鳥取市のテスコという工場に勤め真面目に働いていた。
「真面目に働いているのはリコーに対する報復(あてつけ?)」という噂でテスコをクビになった。
直後、テスコの社長から雇用保険の書類をとりに来るよう泣きそうな声で電話があった。
噂は嘘だと知ったのだろう。
雇用保険の手続きのため職安に行った。
職安の次長と相談すると、口止めをされた。
職安と会社は連絡を取り合っていたらしい。
しかし噂は狭い鳥取市である程度広がっているようだ。
リコーマイクロエレクトロニクスに電話を掛けた。
「君はうちのような一流企業が組織ぐるみでやったとでも思っているのかね?」
「そんなことはありませんけど」
「じゃあ会社には関係ないじゃないか」
しかし公的機関(職安)も巻き込んだ組織ぐるみの人権侵害の揉み消しである。 お白洲で三船が息巻いて喋ってる時の表情が
娘の美佳の面影と重なる。
あんま似てないと思ってたけど、若いころはやっぱ似てるね。 デジタル修整版を観たんだが画質は確かに向上したが、音をもう少し
良く出来なかったのかな?藪の中以外でも蝉時雨のようなノイズが
入っている。音響担当のセンスを疑った。 過去の遺産に寄生している分際で無駄金ふんだくりすぎなんだよ
修復屋なんていうフィルムについてる虫みたいなものは
アニメーター以下の低賃金でコキ使えよ 黒澤プロ:未公開写真など2万点をネット公開
黒澤プロダクション(横浜市)と龍谷大(京都市)は26日、故黒澤明監督の
未公開写真や創作ノートを収めたデジタルアーカイブをインターネット上に
公開した。公開された約2万点のほとんどが初公開で、閲覧は無料。
保管資料の劣化が著しいため、プロダクションが古典籍などのデジタル化
技術を持つ龍谷大に依頼。約4年がかりで完成させた。
幼少時代の写真から没後に映画化された「雨あがる」の生原稿まで、写真
約4000点▽台本1万868点▽創作ノート1482点▽メモ2747点などを
作成時期とともに公開している。直筆による書き込みが随所に見られ、プロ
ダクションの黒澤久雄社長は「ものを作る筋道や考える方向がよく分かると
思う。劣化で触れられない台本の中身を見てほしい」と話している。
作品名などで検索できる。画像のダウンロードなどはできない。
画像:黒澤監督の台本などを収めたデジタルアーカイブを披露する岡田至弘・
龍谷大教授=京都市下京区の龍谷大大宮学舎で2009年5月26日
http://mainichi.jp/select/wadai/news/images/20090527k0000m040109000p_size5.jpg
ソース:毎日新聞 2009年5月26日 19時27分(最終更新 5月26日 23時25分)
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20090527k0000m040041000c.html
黒澤デジタルアーカイブ
http://www.afc.ryukoku.ac.jp/Komon/kurosawa/index.html 最初の証言シーンで襲いかかる三船の手首に京が噛みついた時「あいたたたっ」て言ってる
そん時の三船の叫び声だけ何か演技じゃなくて素に感じた
多分役にのめり込んでた京さんは思っきり噛みついたと脳内考察しますた >>207
その最後の結論はちょっと違うぞ。
「本当の良心」なんて人間にはなかなか
つらぬき通せない。
人間には不完全な良心回路しか
付いてないんだから。
ギルの笛の音が聞こえてきたら
抵抗しきれないかもしれない。
不完全な良心回路を
きしませながら生きていくしかない。
あのラストを甘いとか言う人は
杣売りを「本当の良心」の人とか受け取ってしまったんだろう。
wikiとか見るに、利害関係のほとんどない木こりの話がほぼ正しいってのが衆目の一致するところなのか
武士の幽霊が短刀を抜かれたってのも、武士の幽霊の見栄の続きである、と 誰だってこんなスレにいたいやつはいない、
だが俺らのような羅生門ファンを必要として
いるスレはここにある。このまま人生を無駄に
生きるか、何かの為に生きるかお前が決めろ! 今年の7月31日にMBS「映画へようこそ」で
黒沢映画の羅生門が放送されていたのを
今ごろになって見たんだが……。
多襄丸が「男を殺さずとも、女を奪う事が出来れば〜」の
台詞の後に、一瞬だけはためく太極旗がカラーで
差し込まれているのはなんなのだろうか。
もしかして、サブリミナル効果を期待しているんじゃあるまいな…… 台風で休みになったんでレンタルして今見てるが、音源が悪いせいか肝心のセリ
フがイマイチ聞き取りにくい。
そのくせ三船のガハハハと笑う声や、京マチ子のギャーっという悲鳴だけが必
要以上にデカくて閉口してる。
面白そうなんだけど内容がよく分かんないなぁ〜と思ってたら、汚いナリのオ
ッサンが赤ん坊を引き取って、今終わってしまった。
何がなんだかサッパリ分からなかった。…残念だ。 >>226
一番矛盾の無い証言をしているのは、妻という説もある。
胸の短刀で夫&樵人の証言を裏付けるし、盗賊と夫が互いを庇い立てする証言をしているのも印象的。 黒澤映画は字幕をつけることをオススメするよ
特に羅生門は聞き取りづらい映画だから 最後の赤ん坊のとこはいらないね。都合よく取って付けたようでいかにも稚拙。
あと真砂は検非違使での聴取じゃなくて、
原作通り(清水)寺での懺悔にすべきだったと思う。
ああいった女の性質を表すに、神への懺悔と人への供述では
根本的な所で食い違いがあって、ストーリー自体にも大きく影響してくるから。 205 :この子の名無しのお祝いに:2009/03/14(土) 07:00:04 ID:u0giVuRr
森の証言「胸の短刀を誰かが引き抜いた」のくだりで、彼が嘘をつく理由が無い。
志村証言の信憑性は そこで崩れるわけだから…
206 :この子の名無しのお祝いに:2009/03/14(土) 20:02:08 ID:8ZpjKt0A
ただ、「短刀をパクった」事以外には嘘をつく動機がないし、
短刀の件を隠蔽するのに他の出来事を歪曲する必要性があるとも思えない。
黒澤明って具体的に何が凄いんですか?
http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/rmovie/1234267676/l50
に書いたけど,武士を殺したのも胸の短刀を引き抜いたのも真砂(武士の妻・・京マチ子)だよ.
黒澤は人間の事が全くわからない映像オタクだから誤解したのさ.
原作「藪の中」は三通りの解釈ができるよう、物的証拠も
それぞれの証言も敢えて半端にしてあるんだよ。
胸の短刀の件も、男が短刀で自殺をしてその短刀を木こりが盗んだ説と
真砂が刺して後で戻ってきて抜いた説の両方ともに可能性としてはあり得る。
ある程度までは推察できてもこれだけの証言では何れとは断定できない。
「辺り一面踏み荒らされていた」との木こりの証言もあるし、
となると多襄丸と男が争って、結局多襄丸が太刀で刺したが
それを男が庇ったという見方も可能性として無くはない。
真砂が刺したとした場合だと、多襄丸と夫とは戦わないことになるから
踏み荒らされていたという証言は矛盾する。
これも、その荒らされ方の程度を判然させない限り如何とも断定しかねる。
>短刀の件を隠蔽するのに他の出来事を歪曲する必要性があるとも思えない
実際に木こりが盗んでたとしたら、そのために嘘の証言をしないとも言えない。
むしろそこは隠そうとするのが自然の見方とも言える。 <原作「藪の中」は三通りの解釈ができるよう、物的証拠も
それぞれの証言も敢えて半端にしてあるんだよ。>
半端な書き方はしていない.自分に都合の悪い所だけ意図的に嘘を言っているだけでそれ以外はすべて一致している.
木こりは元話では単に事件の説明をするだけの脇役だ.
話の本筋に関わる様な役目ではない.
そもそも,真砂は自分が夫を刺殺したと言っているから,疑える可能性は無い.
武士も自分は小刀で刺されたのは認めている.
真砂の嘘は心中しようとしたという事だけだ. 元話の今昔物語集巻二十九第二十三「具妻行丹波国男於大江山被縛」
妻と伴い丹波の国へ行く男が大江山で縛られる話で説明されてるね:
若い男は、太刀と短刀を取り上げ、男を押さえつけ、馬の手綱で木にきつく
縛り付けた。そして、女に近寄って見ると、二十歳過ぎで、身分は賤しいけれど
魅力がありたいそう美しかった。
男は、女に心を奪われ、ほかに何も考えられなくなったので、女の衣を
脱がそうとすると、女は拒むことができそうにないと思い、言われるがままに衣を脱いだ。
そして、男も着物を脱ぎ、女を押し倒して交わった。
女はしかたがなく、若い男に言われるがままに男が縛り付けられている様子を見たが、
その時見られた男はどのような気になったのだろうか。
その後、若い男は起きあがり、もとのように服を着て、箙を背負い、
太刀を帯び、弓を手に持ち、馬に乗り、女に言った。
名残惜しく思うけれども、どうしもようもないから、このまま行くことにする、
あなたに免じてその男は殺さずにおいておくが、急ぎ逃げるために馬はいただいていくぞ、
と言って、一散に馬を走らせ、いずこともなく去っていった。
その後、女は男の縄を解いてやると、男は呆然としていたので、女は、
あなたはほんとうに頼りない、これからもこのように頼りないようでは、
いいことがありっこないですよ、
と言うと、夫は黙ったままだったが、そこから二人は連れだって丹波まで行った。
http://www.lares.dti.ne.jp/~ttakagi/diary/translation/konzyaku29_23.htm
武士は自分の不甲斐無さを親戚や知人に隠したかったのさ. >武士は自分の不甲斐無さを親戚や知人に隠したかったのさ.
だが、隠れて一部始終を見ていた木こりがいた。
だから、この話が現在まで伝わっているのである。 >>240
芥川は今昔物語をそのまま再現しようとしたんじゃないよ。
むしろその事件の裏にあるであろう真相を、彼独特の皮肉を交えて
彼の解釈を元に描いてみせたのが「藪の中」なわけで。 >そもそも,真砂は自分が夫を刺殺したと言っているから,疑える可能性は無い
この事件での女の特徴と事件の性質をよく頭にいれて考えてみればわかるよ。
女が「刺した」と言ったからといって、本当に刺したと
そのまま捉えてしまうのはあんまり安直すぎる。
それに、三人が三人とも「自分が刺した」と言っているのに
何故真砂の言い分だけが正しいと判断を下せる?
むしろ真砂は、短刀で実際に夫を「刺す」ということよりも
もっと卑猥で汚らわしい自分自身の性(さが)を隠すために、
あえて「刺した」と懺悔することによって
せめてもの罪ほろぼしをしたとは思えない? それにもし真砂が刺したとするなら、木こりの「辺りが一面に踏み荒らされていた」の証言はどうなる? 検非違使(けびいし)に問われたる木樵(きこ)りの物語
縄のほかにも櫛(くし)が一つございました。草や竹の落葉は、一面に踏み荒されて居りましたから、
きっとあの男は殺される前に、よほど手痛い働きでも致したのに違いございません。
辺りが一面に踏み荒らされていた理由は明らかさ:
多襄丸(たじょうまる)の白状
、――女はそれを一目見るなり、いつのまに懐(ふところ)から出していたか、
きらりと小刀(さすが)を引き抜きました。わたしはまだ今までに、
あのくらい気性の烈(はげ)しい女は、一人も見た事がありません。
もしその時でも油断していたらば、一突きに脾腹(ひばら)を突かれたでしょう。
いや、それは身を躱(かわ)したところが、無二無三(むにむざん)に斬り立てられる内には、
どんな怪我(けが)も仕兼ねなかったのです。が、わたしも多襄丸(たじょうまる)ですから、
どうにかこうにか太刀も抜かずに、とうとう小刀(さすが)を打ち落しました。
>>245
いや、そんなのは勿論わかってるんだけど、それだけの白状で
その「踏み荒らされていた」のが真砂と多襄丸の
一悶着の時についたそれとは言えない。ということを>>238でも言ってるわけ。
>これも、その荒らされ方の程度を判然させない限り如何とも断定しかねる
これね。
こういう微妙で中途半端な証言しか書いていないからどんな解釈でもできるってこと。
作者は事件そのものにまったく重きを置いてないから犯人はどうでもいいんだよ。 芥川は女は怖いという事を言いたかっただけだけどね:
検非違使に問われたる媼(おうな)の物語
はい、あの死骸は手前の娘が、片附(かたづ)いた男でございます。
が、都のものではございません。若狭(わかさ)の国府(こくふ)の侍でございます。
名は金沢(かなざわ)の武弘、年は二十六歳でございました。
いえ、優しい気立(きだて)でございますから、遺恨(いこん)なぞ受ける筈はございません。
娘でございますか? 娘の名は真砂(まさご)、年は十九歳でございます。
これは男にも劣らぬくらい、勝気の女でございます
要するに夫は意気地無しで人は殺せない.
女は嫌いな夫を刺殺しておいて,強盗に殺されたとか心中するつもりだったとか,抜け抜けと言う.
【香川】バラバラ女性遺体、死因は凍死…死後、野犬に手足を喰われた可能性
http://tsushima.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1262696975/
98 名前:山野野衾 ◆m6VSXsNcBYte [] 投稿日:2010/01/05(火) 22:42:32 ID:R6m9k5ZI0
凍死した後、野犬に食べられて手足バラバラというのは、平安時代の京都ならあったそう
ですが(花山院の皇女とか)、1000年後になんとも悲惨な……。
死肉の味を憶えたからといって、生者を襲うことは、そうそう無いと思いますが。
いや〜、久々にみたら、やっぱり面白かった、三船敏郎の高笑い、京マチ子の号泣、森雅之の冷たい目線、
志村喬の考え込む演技、もうみんな素晴らしい役者さんたちですね、あの霊媒師の役も見事。
検非違使がまったく映らないところも味噌。 羅生門見たくなって、YouTubu検索したらあったお!
パート1〜9、最後まで見れたお!面白かった!!
日本映画専門チャンネルで観た。
あそこまでキレイに修正されてるとは >>242
芥川が「薮の中」の舞台にしたのは今昔物語のその話しだけど、
プロットの着想を得たと言われてる
アンブローズ・ビアス(米)の「月明かりの道」。
たまたま読んだ。あまり知られてないけどおもしろいよ。
(ビアスを大正11年に日本に初紹介したのが芥川自身)短編集by岩波文庫
20世紀初頭のテネシー州ナッシュビル。
1-妻を何者かに殺害された夫と、
2-その息子と、
3-殺された妻自身(霊媒師の口を借りてあの世から)、
三人それぞれの立場からの告白を述べるという独創的な怪奇幻想短編。
あらすじ
夫は一人で留守番を任せた妻の貞操を試そうと、こっそり予定より早く帰宅する。
そこで正体不明の間男?の影が逃げ出す所を目撃。
自室にいた妻を嫉妬から逆上し………
このプロットを平安時代の日本の今昔物語の1エピソードと結びつけ、
男の虚栄心、女の狡猾さをテーマに換骨奪胎した芥川の「薮の中」。
四者が互いに矛盾した事を述べ合い、真実はどこにあるのか?が焦点になっている。
殺された当事者が霊媒師の口を借りて語るというアイデアも平安時代の
日本の霊媒師に何の違和感もなくベストマッチング。もはやアメリカの小説から
着想を得てるなんて全く気づかせない見事な仕事。
結局それを探してきて更にすごいビジュアルで映画に仕立て上げた
黒澤Good Jobって話しなんだが。
ビアスと今昔と芥川を踏まえて俯瞰で黒澤「羅生門」見ると
立体で立ち上がってくるよ。
積み重なる知の系譜というのか。
最近、レンタルしてやっと観たけれどみんな面白い捉え方をしているな
ここ読んでもう一度観ると、また違った感じになるだろうな みたけど最後の男の回想で口説いて俺の妻になれと迫った後、山賊が対決しようとして
夫が対決しねーよって言ったらなんで山賊の方は女に切れたの? あれは別に女にキレたってわけではない。
夫が「馬鹿馬鹿しくてこんな女に命などかけられん。馬のがまだ惜しい」
みたいなことを言って女を多襄丸に譲ろうとしたでしょ。
そうなると多襄丸の中でもその女の価値が一気に零落する。
それですべてが馬鹿馬鹿しくなって不機嫌になったってだけ。 まあその時の多襄丸の怪訝そうな顔アップでそれくらいわかりそうなもんだけどな。 小説を読んだ時もそうだったけど、映画を見終わった時も、
結論の出ないことに、無理やりつじつまを合わせようとして、
3者の言い分が、頭の中でぐるぐるまわってしまった。 今日うちにブルーレイ届いた
評判の画像が楽しみ
前に観たのが相当前なんでいい具合に内容忘れてるから
きっと新鮮だわ
ア・・邪魔でしたかゴメンなさい こういうのはむしろビデオデッキとブラウン管で観たほうが雰囲気出る
白黒で映像キレイだと逆に気持ち悪いだけのような気がしないでもない 自分なりに真相を推理してみたんだが、こんなのはどうかな?
三船が女を犯す
↓
女が三船に口説かれてその気になる
↓
夫が女を軽蔑の目で見る
↓
女は三船に夫を殺させようとするが、両方とも「こんな女はいらない」と言いだす
↓
女が逆ギレする
↓
三船と夫はビビって腰が抜けるが、結局戦わない
↓
女が夫を刺し殺す
↓
殺した後、小刀を抜かずに逃げる
↓
志村喬が夫から小刀を抜き、売り払う
↓
女に怒鳴られたショックの抜けない三船が落馬する
海外メディアインタビューで黒澤和子が
両親の馴れ初めは 父、母、知人、とそれぞれ証言が違う。
まさにラショウモンケースだ、と軽く笑いを取っているのを
頃あい良し、と指摘してしまうのは、言うまでもない。 多じょう丸の顔の小枝の影が、風でなびくシーンが良いね。
ああいう繊細な演出って、凄い時間と手間が掛かると思うんだけど、黒澤はそういう細かい所も絶対妥協しなさそうだもんなあ
「たとえば黒澤さんの『羅生門』で、ぼくは野卑な下人の役をやった。雨やどりしながら、
桃を食っている。あれをうまそうにパクパク食うのは、三度三度食べている人が、一回二回
抜いたときの食べ方です。ルンペンには朝飯とか昼飯とかきまった食事はない。なにか口に
入るものがあったときが食事だ。日によっては六回か十回食うことがある。だからいかにも
うまそうにパクパク食うというより、ボワーとした格好で、ちょっとゴミふいて、ゴリラか
サルみたいに食う。野生の動物で研究するとそうですよ。それで腕に流れ落ちるツユを舌で
なめ上げると、ああ、うまいんだな、という感じが出る」
吉行淳之介「対談 浮世草子『ウーウーウーと名演技 上田吉二郎』」 伊丹万作エッセイ集
伊丹 万作 著 , 大江 健三郎 編集
映画芸術のバイブル
卓抜したシナリオ作家、映画監督伊丹万作は、絶妙な批評の名手でもあった。映画論、社会評論など、その精髄を集成。
シリーズ:ちくま学芸文庫定価:1,470円(税込)
刊行日: 2010/06/09
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((. ;,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`、 - ̄ ,./;:. /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,; .ソ,
_.)). ;,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ilヽ、._ ;,. ,.:-‐'"/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,; .ノノ
もう、既に何人も書き込んでいるだろうが、この映画の冒頭の、どしゃぶりの雨のシーンは圧巻だな。
黒澤明の、雨と風の美学の典型だな。「七人の侍」もそうだな。
小津は・・・・雨は、「浮草」だけかな。 >>266
真相はほぼそれだと思う。
長剣で刺したというのは多襄丸と杣売り
短刀で刺したというのが金沢と真砂
多襄丸は逃げたのではなく潔く斬りあって殺したとという嘘をつき
杣売りは短刀を盗んだことを隠したかったので。しかし
金沢と真砂はそこで嘘をつく必要がまったくないからな。
これっていう真相なんかないよ
「藪の中」ていう原題の作品名からみてもわかるでしょ
それ故、それは間違ってるよという見解もない しかし大体原作をまんまなぞってるだけでさほどの工夫も凝らしてないのは残念だね
真相なんかないんだから工夫も凝らしたい放題なんだが
遠慮しすぎで面白くもない 雨のシーンとか題名云々とか最後の赤子の間抜けなやりとりみたいな表面上での工夫なんかより、こういう作を扱うなら内容で勝負してほしかったね 後から思いついたことを何回も書き込む奴にとやかく言われたくねえだろ、黒澤と橋本はw 後から思いつくもなにも観た後からしか評することができないんだから後から言うしかないだろ阿呆
それに何回も書き込んでないよ
なんなのその被害妄想
だいじぶょかよおまえ それともなにか、観る前から思いつくんかおまえ
だいじぶょかよおまえw ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています