「写楽」はなぁ・・・
何よりもまず、江戸時代の「芝居小屋」の熱い雰囲気が全く再現されてないのが
いかんよね。
それこそが、この映画の基調となる筈なのだが。

本来だったら、贔屓役者が登場するたびに、芝居小屋が揺れるくらいのやんやの
喝采があったり、役者の贔屓どうしで喧嘩があったり、小屋の中がすごいエネルギーで
盛り上がってるはずなのに、みんな国立劇場の客みたいに
ミョーに行儀よくちんまりと座ってるだけだし。
掛け声も、歌舞伎座の掛け声屋をそのまま引っ張ってきたような声だし・・・
まさに「デパートの陳列棚」みたいな映像だったな。

あぁ、「大江戸五人男」で播随院長兵衛が登場したような「小屋」が見たいよ。