いい思い出がない。「おりん」を二番館で「竹山ひとり旅」と二本立てでみたが
竹山に比べて何も面白くないんだよね。「天網志麻」も作為的な造りで、それは大島の「絞死刑」
なんかでも同じ筈なんだけど、大島は見てられるんだが、篠田はなんか嫌みなんだな。
ほかも思い出すと萎えるのばっかり。「恋のかたみちきっぷ」ももたもたしてるし、
「美しさと」もあの琵琶湖のとこの絵のセンスのなさ、ぶちこわし。「ひみこ」も笑っちゃうし
「ゾルゲ」はどうしようもないし、「三味線とオートバイ」も退屈だし、
「夕陽に」なんてあんな岡本的な題材をとってここまで面白くなくできるかと呆然とするし、
知名度と実質がいちばん釣り合わない監督のひとりだ、洩れ的には。
唯一のけっさくは「涙を獅子」かな。南原と藤木がすばらしいよ。