篠田正浩映画
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
篠田正浩のスレッドがないようですので立てました。
フィルモグラフィーは
ttp://www.allcinema.net/prog/show_p.php?num_p=117012
あたりを参考にしてください。重複スレなら誘導お願いします。
>>123
たしかジョン・レノンが殺されたニュースから回想に入るんだっけ?
レット・イット・ビーの年にあの事件は起きた・・みたいな感じで。 篠田監督の映画は、音楽が意欲的ですよね。テーマも意欲的。だけど、そう本編
がいい映画になっているかというと、ちょっと微妙。 こないだBSで「スパイ・ゾルゲ」やってたのを見たんだけど
226事件のシーン、雪が鬼のように降りしきってるんだが(CG)
兵隊さんには一片の雪も積もっていないんだよね。
ああ・・・実に篠田だ・・・ >>124
そうそう。あの頃ボクは…と回想式で語られる映画の内容は
ビートルズとはまったく関係なく、最後にレットイットビーが流れる。 「処刑の島」「心中天網島」「沈黙」「少年時代」「札幌オリンピック」のDVD発売決定。
「処刑の島」は面白いのかな?誰か見たことある人いる? 「無頼漢」「はなれ瞽女おりん」「化石の森」「桜の森の満開の下」も発売。
東宝から発売?松竹は篠田正浩はほったらかしだなぁ。 松竹は美しさと哀しみと、暗殺、瀬戸内ムーンライト・セレナーデが出てる。
乾いた花、出して欲しいなあ。篠田のインタビュー付が米で出ているけど。
あと夜叉ケ池の着ぐるみが好き。 >>128
「処刑の島」は素晴らしい。
俺の篠田映画BEST5
「暗殺」
「乾いた花」
「美しさと哀しみと」
「処刑の島」
「心中天網島」
「暗殺」が性に合わなかった人は、「処刑の島」も駄目だと思う。 >>128
「処刑の島」は先月CSで見ました。
私は篠田監督の中では一番好きです。
主役の男の人(知らない人)の顔、声が特によい。
おすすめです。
「乾いた花」は過大評価されすぎの気がする…
「心中…」は、???なんだこれ???って感じ。
「暗殺」は名作だと思います。
「美しさ…」は未見です。
>>131-132
二人に薦められたので購入することにします。
「沈黙」も買うぞっと←篠田の中では今のところいちばんお気に入り。
「心中天網島」は話が好きじゃないんですけど(近松の心中ものは苦手)
見たくて見たくて見れなくて…という時期が長かったため、
パブロフの犬で欲しくなる…
「少年時代」はいい映画と思うんだけど、購入となると微妙。
「瀬戸内少年野球団」はバラ売りされていないの? 「暗殺」って清川八郎が抜き身を持って正座している場面(極度の緊張で指が外れない)が良かっただけでそれ以外何があるの? >松竹は篠田正浩はほったらかしだなぁ。
当然でしょ 士農田のベスt3
1)少年時代
2)心中天の網島
3)その他全部 >>132
民芸の新田昌玄だよ
この前死んでしまったが。
日本沈没の藤岡弘の兄でもある。 この監督は良いというやつは
もっと昔の邦画、すくなくても市川監督とか増村監督、今村監督、吉村監督、あたりのこの監督より位置世代前の監督を見るべし。
レベルが全然違うよ。
その前の巨匠、達とは比較にならない。黒澤、溝口、小津、など
篠田はどちらかというとダメな監督のほうだな >>140
増村作品も今村作品も、オムニバス中の一編やテレビ作品も含めて全部見てるけど?
黒澤作品も「明日を創る人々」も含めて全部見てるし、吉村も溝口も小津もほとんど見てる。
「『自分が好きじゃない映画』を褒めてる人は『自分が好きな映画』を知らない人だ」
と決め付けるバカって、よくいるよね。
書籍板を見ても、「『自分が好きじゃない小説』を褒めてる人は『自分が好きな小説』を知らない人だ」
と決め付けてるバカがいる。
音楽系の板を見ても、「『自分が好きじゃない曲』を褒めてる人は『自分が好きな曲』を知らない人だ」
と決め付けてるバカがいる。
ぜんぶ同じパターンw
「増村がいちばん好きだけど篠田も好き」っていう人もいるだろうけど、そういう発想ができない人なんだろうね。
恥ずかしいからコテハン捨てなよ。 篠田がダメなんじゃなくて、
映画会社、撮影所がダメになったという考えも成立するが…
つまり同じ時期の監督と比べないと意味がない。
監督の能力じゃなくて作品を比べるなら単純な優劣でいいと思うけどね。 >>140
市川、増村、今村、吉村は同世代じゃないよ?
それに、吉村は世代でいえば黒澤と同じ、あるいは前になるし。
増村と今村は、市川よりむしろ篠田と世代が近いよ。
けれど、ここで吉村の名前が混じっているのは今度特集上映するから? おおレスが入っている。
世代は違うんですが、この辺の監督が日本映画の厚みを出していると思う。
大島監督、篠田監督とくに篠田監督は「心中」のみの感じがするけど。どうなんだか?最近の映画をどうしても意識してしまう。ゾルゲ。 いろいろな意見があるようですが
個人的意見としては大島、吉田と篠田を比べると
岡本喜八と谷口戦旗地くらいちがいますね。
篠田は下手な監督だと思います。 真逆でない。デビュー時代から数年の篠田は、モダニズムでしょ。 恋の片道切符も三味線とオートバイも乾いた湖も
血は渇いてるや青春残酷物語とはとても並べて論じられないように思います。
高橋治の方がまだいいと思う。
篠田の何がいいのか、教えてもらいたいです。
しいていえば処刑の島はよかったかな。あとはゾルゲまで漏れ的には全滅ですね。 初期の作風は、大島 吉田、篠田こういう分かれ方だな。 高橋治の始めの数本はよかったねえ。「死者との結婚」が好きだ。
しかし城戸は馬鹿だねえ。 正直、60を越えて老害じゃない監督の方がずっと珍しい。
情緒型、感覚型は必ず駄目になる。(篠田は体力型)
小津、大島、吉田のような理性型はうまくいきやすい。
あれ? マキノさんは情緒型でも流石に例外?
昔の時代劇やっていた人は『型』があるからかなあ。衣笠さんとか。 篠田バッシングがあるが先に書いたが、初期のモダニズム、
寺山、石原とのコンビはよかった。私の敬愛する蔵原同様に、
篠田も映画史に残らないということ?篠田でも。信じられないけど 基本的に職人さんなんだよね、この人は。
本来なら、それこそ蔵原惟繕あたりと同じカテゴリにいる人なのに、
大島渚、吉田喜重あたりのカテゴリに分類されているから
(例え本人がそれを望んでいたとしても)過小評価されていると思う。
ゾルゲは酷かったけど。弁護の余地なし。 大島は張子の虎でイモ。小利口な御託だけの人出、何もない。
吉田は、「秋津温泉」だけは凄い。後は、全部イモです。
小津をある意味、一作だけで越えた人で、体弱いからなあ、短編作家だ。
若鮎のような切れがあり、大仰な比喩では芥川について、
漱石が述べた「このクラスの作品を長編でやってくれ」は無理です。
エロイカとかは駄作。短編作家でよいが、数が少ない。
篠田は初期の数作だけは認めないと。明晰で、身体不健康な輩が、
のさばっても意味内。上の方とは違うけど、蔵原論議に似る。
初期のお遊び以外でまっとうで、好きなのは「乾いた花」「暗殺」かな。
一番有名な瀬戸内と少年時代がふたつとも傑作と言うわけではないから
そのイメージで見られて過小評価されてるんじゃないの。
初期には良いのがあると思うけどね。
梟の城とゾルゲのイメージがある若い人には超糞監督と思われて当然…
吉田喜重も「水で書かれた物語」までは、
「日本脱出」がちょっと弱いくらいで、後はかなり万人向きの良作ばかりだ。 篠田さんは背が高く、二枚目でスポーツマンで女にもてるから、
ヌーヴェルパーグの基調にある文学的観念性が薄い。
自分で脚本を書かないので、作品に込める力が弱い。
華麗な映像技術を駆使するも、己の内的な主題を見いだし難い。
そのあたりが軽薄なテクニシャン的に語られるのかもしれない。
市川崑の系譜だよね。でも悪口かかれると弁護したくなるよ。 篠田の初期は俺には面白くないなあ。
夕陽も三味線も山も片道切符もだめだなあ。
それに比べると>>160のいうように吉田はよく出来てる。松竹時代はみんな面白いよ。
「乾いた湖」より高橋の「非情の男」の方が俺にはずっと強烈だったし。
どう思い出しても褒められない。スマソ
日活でアクションものを撮ったり、
東映で任侠ものを撮ったりしていたら、
今と全く違う評価になったのでは。 星野仙一との対談番組はNHK-BS2で深夜0時から。 俺も「無頼漢」は大好きだ。傑作だとは口が裂けても言えないが。
映画らしい華があってケレンがあって、もうそれだれで充分じゃないかね。
中身がないのは百も承知。
それに、丹波哲郎が寺山のセリフを喋るというだけで、二人のファンにはもうウレシクてたまらん。 スパイ・ゾルゲのために映画監督人生の半分のエネルギーを使った……
この篠田の言葉をきいて心底悲しくやりきれなくなった。 >>159
自分は高校を卒業したばかりの18のガキだが最後の文章に
激しく同意
>>175
嫌がらせでもない。悪意もない。実感なんだ。志麻さん、すみません。 いい思い出がない。「おりん」を二番館で「竹山ひとり旅」と二本立てでみたが
竹山に比べて何も面白くないんだよね。「天網志麻」も作為的な造りで、それは大島の「絞死刑」
なんかでも同じ筈なんだけど、大島は見てられるんだが、篠田はなんか嫌みなんだな。
ほかも思い出すと萎えるのばっかり。「恋のかたみちきっぷ」ももたもたしてるし、
「美しさと」もあの琵琶湖のとこの絵のセンスのなさ、ぶちこわし。「ひみこ」も笑っちゃうし
「ゾルゲ」はどうしようもないし、「三味線とオートバイ」も退屈だし、
「夕陽に」なんてあんな岡本的な題材をとってここまで面白くなくできるかと呆然とするし、
知名度と実質がいちばん釣り合わない監督のひとりだ、洩れ的には。
唯一のけっさくは「涙を獅子」かな。南原と藤木がすばらしいよ。
だったら、わかっているじゃん。それ一作だって映像作家として生き残る。 つーか、>>178は篠田ヲタだろ。
俺も篠田好きだが、「はなれゴゼおりん」「三味線とオートバイ」見とらん。
まず題名で見る気が起きん。 >>178は>>17と同一人物なのね。
>>180
三味線とオートバイは題名からして見たくて仕方ないよ!
つまらないとわかってはいても。
涙を、獅子のたて髪にを含め、松竹時代のおもしろいと思ったの
ひとつもないよ。
松竹時代の最高傑作は異聞猿飛佐助と聞くけどどうなの。
>>160
甘い夜の果てはひどくない? 大島、篠田を較べて、篠田が下手というやつの気が知れない。
篠田に輪をかけてヘタなのが大島だから。 >>178
> 「美しさと」もあの琵琶湖のとこの絵のセンスのなさ、ぶちこわし。
確かに酷いな。他はいいのに。
幾らなんでも篠田>岡本だとは思うけども。 「美しさと哀しみと」の絵は、無名時代の池田満寿夫が描いたんだってさ。 コイツの映画って
タイトルで釣って、客の見たいものは
「絶対に見せてやらない」みたいな底意地の悪さが
あって、面白いはずがないわけだが。 一般的知名度高いも映画ファンの支持低い 篠田正浩、熊井啓
映画ファンの支持高いも一般的知名度低い 岡本喜八、石井輝男、
娯楽派の監督達がメディア露出に消極的故に起きる現象なのだろうか?
篠田は危険な題材ともいえる『スパイゾルゲ』に多額の出資を募れる政治力、社交性を持っている。
映画斜陽後の時代への適応能力の高さは同世代の監督では秀でている。
それ故に作品がつまらないともいえるのか…。
>一般的知名度高いも映画ファンの支持低い 篠田正浩、熊井啓
>映画ファンの支持高いも一般的知名度低い 岡本喜八、石井輝男、
どうせ根拠など何もないんだろうなぁとは思うけど、思わず、
はぁ〜?何を根拠に?と訊きたくなる分類ですな。 何故その4人なのかが分からんし、その4人で言うなら
一般的知名度高く映画ファンの支持もある 篠田正浩、岡本喜八
一部の映画ファンの支持はあるも一般的知名度低い 熊井啓、石井輝男
確かに篠田は知名度があるな。スポーツ番組の解説者やったりNHK教育テレビで音楽番組に出たり。
熊井啓は日本映画ファン以外は誰も知らないぞ。 >スポーツ番組の解説者やったりNHK教育テレビで音楽番組に出たり。
三流映画監督の特徴。 一般的知名度高いも映画ファンの支持低い 山本晋也
篠田正浩、熊井啓は浅学な映画ファンにとりあえず嫌われる傾向がありますな。
これに山田洋次を加えれば三羽烏。 >>192
>スポーツ番組の解説者やったりNHK教育テレビで音楽番組に出たり。
という映画監督が篠田の他にいるか?
NHKクラシック番組で実相寺が出てたのは見たことあるが、他にはいないんじゃないか。
何でも言いがかりにつなげようとする無理は自分の馬鹿さ晒しになるだけだぞ。
>>193
まったく同意だな。
特に山田洋次については、彼の演出テクニックの凄さを理解してる人が少ない。
あと、中島貞夫の名前も挙げておきたい。 熊井啓、篠田は高く評価する。石井(輝)は新東宝時代の方が好き、
岡本は絶賛の嵐。
山田洋次は”馬鹿シリーズ”までよいが、その後は大島と同様に、
マネジメントの人だと思う。中島は893は好き。 193氏の書いているような傾向について意見が聞きたくて書いたんだけど…。
190は冷やかしだけで何も書けないし、191は批評力が無いし映画ジャーナリズムに無知。
ある典型的な事例を挙げているのに…。
>>196
うざい。一人でチラシの裏にでも書いててください。
もう出て来ないで。 >>189
> 映画ファンの支持高いも一般的知名度低い 岡本喜八
>>191
> 一般的知名度高く映画ファンの支持もある 岡本喜八
滅茶違和感あるわ。
どう考えても、一部の映画ファンの支持はあるも一般的知名度低い、だ。
>>197
おまえこそうざい。それとも190かな。 ヲタ同士で揉めてどうする。せめて、もう少し大人の議論をしてくれ >>194
映画監督は映画だけ撮っていればいいんだよ。
自分の映画がヒットしないから金儲けのために全然関係のない仕事を
しているような奴は三流監督そのもの。
だから、そういうのがガキの言葉だって言われてんだよ。
ガキは消えてくれ。 >>196
熊井啓、篠田正浩がにわか映画ファンに嫌われるようになったのは
なぜかという話はおもしろいかも。
当方32才ですが、自分がにわか映画ファンの頃は熊井啓の評価は
高かったのですよ。海と毒薬、千利休本覚坊遺文を発表していた頃。
その後、式部物語、ひかりごけ、深い河と徐々に評判を落とし、
愛する、日本の黒い夏冤罪、海は見ていたへ至るうちに時代錯誤と
貶められるようになったような。
篠田正浩は昔から空虚なテクニシャンと潜在的に嫌っている批評家は
多かったけど、梟の城が致命傷になったような気がする。
なお、当時の自分の印象は、郷ひろみの映画を撮っている人というもの。
評判がよかったわけでもないけどよくもわるくも今より影薄かったよ。
山田洋次は自分がにわか映画ファンの頃も嫌われていた気がする。
ジジババ向け映画の寅さんの監督というイメージのみ。
ちなみに、その当時は、他に、木下恵介が毛嫌いされていた記憶がある。
いろいろな映画情報を見ながら過去の映画を追うわけだけど、その頃、
黒澤、小津、溝口は見たけど木下を見ようとは思わなかったもんなぁ。
今ならそれが誤りだったとわかる。木下はスゴイ!
今のにわか映画ファンの皆さん、篠田、熊井も毛嫌いしないで見て欲しい、
篠田は上のレスを参考にしてもらうとして、熊井なら帝銀事件死刑囚、
日本列島、地の群れあたりをちゃんと見てから評価して欲しい。
余談だけど成瀬巳喜男、80年代の頃は浮雲だけ有名な忘れられつつある
映画監督状態だったに近年のすさまじい復権ぶりは一体?
以上、あくまで印象のみの乱文、ご容赦のほどを。 上の方はまっとうな識見のある方だわ。まったく、同意なのですが・・・
俺、今まで、篠田モダニズム論を書いてたし、今でもそう思う。
がしかし、野村(芳)が逝去された時、新聞談話で「職人」とのたもうた
職人=アルチザンは侮蔑のことばではない。でも、作家性の観点では失礼だ。
いつから、お前偉くなった?
「張り込み」「拝啓」「砂の器」って職人の作品かい。
霧プロで命を切り刻みながら、粘って、頓挫した映画のことも知ってるはず。
「職人」という言語は侮蔑ではないが、「芸術家」だったが正しい。
俺は許せない。助監督で習ったハズだが、世渡りだけを学んだんだね。
お前こそがステレオタイプの職人だ。もう擁護する気持ちは全て消えた。 けど、最近は岡本喜八みたいなのもアルチザンって呼ぶからなあ。
ただ、篠田はいわゆる松竹ヌーベルバーグの中でも、
最後まで松竹に残って映画を作っていたはず。
野村芳太郎さんは、松竹の中で戦い続けて、
斜陽になった邦画界、しかも松竹で、傑作をものにしてきたのだから、
撮影所の中で作家性を発揮するということ、
それについて野村が行った戦いを、篠田は評価する必要があると思う。
この点については何も話してなかった?
野村さんがなくなって、映画と企業の論理の歴史を知るに当って、
貴重な証言者を失ったことになってしまった。残念です。
大島渚と双極の第一人者だったのに。
>>204
「職人=アルチザンは侮蔑のことばではない」と言いながら、
一方で「いつから、お前偉くなった?」なんていう言葉が出ちゃうっていうのは何?
野村が職人でもいいじゃん。「拝啓天皇陛下様」も「東京湾」も一流の職人の仕事だと思うよ。
50年近く前からの知己(先輩)に寄せた言葉に、その二人の関係を深くは窺い知ることが出来ない第三者が、
あれこれ言うのはおかしいと思う。 篠田がどういう文脈で「職人」という言葉を使ったのかわからないので
なんともコメントしにくいなぁ。
それ以前に、職人(アルチザン)とはなんぞや?芸術家との違いは?
というところを明確にしてから話を進めないと話かみ合わなさそう。 それはそうですね。ご案内の通りでしょうが、今日の日経朝刊で、
佐藤忠男は、「職人肌で大衆的なメロドラマなども気取らずどんどん
作っている」(原文ママ)と書いている。
最高傑作は「砂の器」でなく、「拝啓」だと綴っていた。
執拗ですまない。ようは、職人か職人肌には違いがあると思う。
ただ、スレ違いだからこれ以上、論争しても如何なものか? 1969年度キネマ旬報ベストテン
*1. 心中天網島(篠田正浩)
*2. 私が棄てた女(浦山桐郎)
*3. 少年(大島渚)
*4. かげろう(新藤兼人)
*5. 橋のない川(今井正)
*6. 男はつらいよ(山田洋次)
*7. ベトナム(山本薩夫)
*8. 新宿泥棒日記(大島渚)
*9. 続・男はつらいよ(山田洋次)
10. 風林火山(稲垣浩)
見ての通り、篠田正浩は、今井正よりも山本薩夫よりも市川崑よりも大島渚よりも山田洋次よりも評価が高い。
この事実を、最近の映画人らはどう見ているのか。篠田正浩は梟の城を撮ったからと言って過小評価の憂き目にあっている現状はいかがなものか >>210
篠田正浩は過大評価されていた過去があったというべきでしょう
大島>吉田>>>篠田
こんなもんだと思うが。 それでも「処刑の島」は好きだ。
あと、前にも出てきているが「涙を獅子のたてがみに」。
この2本には感動した。
>>210
篠田正浩が評価されたという表現は語弊があるのでは。
心中天網島という作品が評価されたとすべきだと思う。
>>211
ある時期までは、
大島>>>篠田>吉田
という評価だったような気がするけど、どうだろう。
吉田喜重のここ数年での再評価は目覚しいね。
やっぱり某映画映画評論家の影響なのかな? >>213
そうそう。80年代前半までは確かに「大島>>>篠田>吉田」という評価だった。
その時代に名画座通いしていた自分には、>>211のような見方は受け入れ難い。
当時、吉田は休眠状態だったし、篠田は「娯楽映画も‘作家の映画’も撮れる柔軟思考の人」として評価されていた。
大島がTVで理屈を言い始めた頃で「お堅い人」というイメージが一般にも浸透して、
篠田は彼と好対照の人ということで、分かりやすかったせいもあるかもしれない。
ところで、某映画評論家って? でも、吉田は天下の傑作「秋津温泉」だけだよ。後は全部駄作 >>213
吉田の「鏡の女たち」は凄かったからね。久しぶりに撮ったはずなのに全然枯れてなかった。
同時期にゾルゲを見ただけに、最近の吉田>篠田という評価はしょうがないよね。 「嵐が丘」発表当時の吉田喜重の叩かれようはすさまじかったよね。
個人的には「鏡の女たち」は「嵐が丘」よりはるかに秀でているとは思えず、
「嵐が丘」は叩かれ、「鏡の女たち」は持ち上がれた理由は何かと考えてしまう。
しかし、「スパイ・ゾルゲ」…よくもまあこれを引退作にしたもんだよ。
自分の知る篠田の映画の中では「悪霊島」とワーストを争う。 >>218
「嵐が丘」は西武資本の下で作られた。
「鏡の女たち」には映画美学校系の人脈が参加したらしい…。
そこら辺が影響しているんじゃないかね。 ここのスレの人たち
難しいね。もてないでしょう。「嵐が丘」は面白い。 >>218
> 個人的には「鏡の女たち」は「嵐が丘」よりはるかに秀でているとは思えず、
スレ違いだが、それには大いに異論があります。
嵐が丘は吸血髑髏船なみのヘナヘナの骸骨が印象的。
カンヌに出品し、カンヌでも相当叩かれていたのを記憶している。
日本映画はなぜ時代劇ばかり出品するのだという外国人記者の質問に、
時代劇を撮ったのは初めてなので…と応戦?する吉田喜重。
パーティで食事中にインタビューされた石田えりが、
何か賞取るんじゃないですかぁ〜?とのほほんと答えていたのも思い出す。
篠田正浩の話の話も。先日、昔の某雑誌を読んでいたら、篠田を
岡本喜八、中平康と比較している文章があって、ヘエという感じだった。
曰くモダン。そんだけだけど。 結局、篠田の評価された映画は「モダン」じゃないものばかりだったね。
「美しさと哀しみと」なんか、古い日本を撮っているようで、
切口、道具仕立はモダンではあったけど。
あと、松竹の中では圧倒的にモダンであることは確か。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています