0425神も仏も名無しさん
2024/05/12(日) 15:26:56.65ID:uNiNly1f大乗仏教において菩薩ぼさつに課せられた6種の実践徳目で、<六度>ともいわれる。
すでにジャータカや仏伝の一部で菩薩の徳目として強調されていたが、般若経はんにゃきょう系の初期の大乗経典がこれを集大成した。
1)布施ふせ波羅蜜(檀だん波羅蜜):財施、法施(真理を教えること)、無畏むい施(恐怖を除き、安心を与えること)の3種。
2)持戒波羅蜜:戒律を守ること。
3)忍辱にんにく波羅蜜:苦難に堪え忍ぶこと。
4)精進しょうじん波羅蜜:たゆまず仏道を実践すること。
5)禅定ぜんじょう波羅蜜:瞑想めいそうにより精神を統一させること。
6)智慧ちえ波羅蜜(般若はんにゃ波羅蜜):真理をみきわめ、悟りを完成させる智慧。
六波羅蜜の中ではこの智慧(般若)波羅蜜が肝要とされ、前の五波羅蜜はこれを得るための準備手段として要請される。
<波羅蜜>とはこれら6種の徳目の完成態をいう。
(引用:『岩波仏教辞典』第三版)