>>206
お待たせしました(待ってない?😲)

インド哲学版普遍論争 説一切有部編ですが
大山氏に提示頂いた資料を読むにそのインド型の唯名論と実在論はその定義をしたローゼンベルグ
そしてそれを日本に紹介した立川武蔵氏が権威となっているので
彼らが説一切有部は◯◯論であると言えば「あー、権威あるあなた様がそう言われるなら左様でございます」というしかないというのがあるかな〜

その論文の最後は

これ以後の考察において見ていくように、『倶舎論』においてはダルマが基体として考えられることがたしかにある。
ロー ゼンベルグはヴァイシェーシカ的なダルマ基体論には反対するのであるが、ある種のダルマ基体論を唱えているので ある。
われわれは、それを「唯名論的基体論」と呼ぶことしたい。

となんとも折衷案で終わってるのだが😅
それでも権威となってる立川氏の言うことなので「左様でございますか」と従うしかないかな?

でも前スレでは全く同じ唯名論実名論の定義法で説一切有部はインド型実在論としたまた佐久間留理子氏の論文を紹介したり
http://library.tourism.ac.jp/07_No20noteSakuma.pdf#search=%27%E5%94%AF%E5%90%8D%E8%AB%96+%E8%AA%AC%E4%B8%80%E5%88%87%E6%9C%89%E9%83%A8%27

それ以外の定義法で(おそらく実在論の説一切有部と対立していたという意味で)西洋の学者は経部と中観派とを唯名論者と呼んでいる
と中村元の龍樹に書いてあることも紹介したけど
つまりは一人一人の定義や認識が異なるので統一見解がないならば正解はないんじゃないかな?

あるいはローゼンベルグ-立川論が既に一般論となってるのかもしれないけどね

まあでも立川武蔵が説一切有部を唯名論としていたのは知らなかったよ
教えて頂いたことには感謝するよ☺

因み俺自身は未だに説一切有部は自性のある法が実在していると説いているんだから実在論でいいじゃんと思ってるけどね(笑)
実際龍樹や経部にはそう思われていたみたいだし
でもその自説にも固執はしないよ