【坐禅】白隠禅師【和讃】
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若し行者、仏道を求めて禅に入らば、 先ずまさに繋心して専ら十方三世諸仏の生身を念ずべし。 地・水・火・風・山樹・草木を念ずること莫れ。 天地の中の有形の類、及び諸余の法、一切念ずること莫れ。 但、諸仏の生身の虚空に処在するを念ぜよ。 譬えば、大海の清水中央の金山王須弥の如く、夜闇中に大火の然すが如く、大施祠中の七宝の幢の如し。 仏身も是の如し、三十二相八十種好あり、常に無量清浄の光明を虚空相の青色中に出す。 常に仏の身相を念ずること是の如し。 行者便ち十方三世諸仏の悉く心目の前に在るを一切悉く見る三昧を得る。 若し、心、余処を縁せば、還って摂して住せしめ念を仏身に在くべし。 是の時、便ち東方の三百千万千万億種の無量諸仏を見る。 是の如く、南方・西方・北方・四維・上下、所念の方に随って一切仏を見る。 人の夜に星宿を見るが如し。 百千無量種の星宿、悉く見ん。菩薩、是の三昧を得れば、無量劫の厚罪を除いて薄からしめ、薄きは滅せしむ。 『坐禅三昧経(下)』鳩摩羅什 漢訳 大乗経典の『坐禅三昧経』は、 禅宗には微妙な位置関係にあるようです。 集中した心を用いて、十方三世の諸仏の生身を見て行く。 無念の念を念として 謡うも舞うも法の声 三昧無礙の空ひろく 四智円明の月さえん 過ぎ去れることを追うことなかれ。 いまだ来たらざることを念(おも)うことなかれ。 過去、そはすでに捨てられたり。 未来、そはいまだ到らざるなり。 されば、ただ現在するところのものを、 そのところにおいてよく観察すべし。 揺らぐことなく、動ずることなく、 そを見きわめ、そを実践すべし。 ただ今日まさに作すべきことを熱心になせ。 たれか明日死のあることを知らんや。 まことに、かの死の大軍と、 遭わずというは、あることなし。 よくかくのごとく見きわめたるものは、 心をこめ、昼夜おこたることなく実践せよ。 かくのごときを、一夜賢者といい、 また、心しずまれる者とはいうなり。 『一夜賢者の偈』 一行三昧 (いちぎょうざんまい) なんでもいいから一つのことに邁進する。 衆生無辺誓願度(しゅじょう・むへん・せいがんど) 煩悩無尽誓願断(ぼんのう・むじん・せいがんだん) 法門無量誓願学(ほうもん・むりょう・せいがんがく) 仏道無上誓願成(ぶつどう・むじょう・せいがんじょう) 「柔よく剛を制す」 柔軟性のあるものが、 そのしなやかさによって、 かえって剛強なものを 押さえつけることが出来る。 衆生本来仏なり 水と氷の如くにて 水を離れて氷なく 衆生の外に仏なし この時何をか求むべき 寂滅現前するゆえに 当処即ち蓮華国 此の身即ち仏なり 坐禅せんと欲するとき、 閑静処において、厚く坐物を敷き、 ゆるく衣帯をかけ、威儀をして斉整ならしめ、 しかるのち結跏趺坐す。 『坐禅儀』 集中力を高めたい時。 深い眠りにつきたい時。 つらい気持ちを乗り越える時。 明日を見る時。 呼吸を整え、 瞑想し、 身体をリラックスさせ、 心を柔軟にする。 一日の場面場面で習慣づける。 坐禅のポイント 調身(ちょうしん)=正しい姿勢で坐る。 調息(ちょうそく)=呼吸を調える。 調心(ちょうしん)=心を調える。 腹式呼吸のやり方 丹田(おへその約10センチ下)に意識を集中させ、鼻からゆっくり息を吐きます。 吐ききったら、ゆっくりと静かに鼻から息を吸います。 息を吸うときは下腹の筋肉にまかせて吸い、下腹は力を抜きます。 丹田に意識を集中させることが、自分の内側を見つめることにつながり、集中するうちに自意識を消すことができます。 すると呼吸も落ち着き、自然と下腹の呼吸に任せられるようになるでしょう。 1回1回ていねいに呼吸するようにしましょう。 衆生無辺誓願度 (しゅじょう・むへん・せいがんど) 煩悩無尽誓願断 (ぼんのう・むじん・せいがんだん) 法門無量誓願学 (ほうもん・むりょう・せいがんがく) 仏道無上誓願成 (ぶつどう・むじょう・せいがんじょう) 「四弘誓願文」は三回繰り返してお唱えします。 衆生本来仏なり 水と氷の如くにて 水を離れて氷なく 衆生の他に仏なし 白隠禅師坐禅和讃 https://youtu.be/inaZepprFSU 「内観の法」 まず手足を伸ばし、そして緩める。 「私は誰だ、本来の私はどこにあるのか」と問いかけながら、緩やかに呼吸する。 さらに、息を集中して観念し想像する。 それを繰り返す。 布施や持戒の諸波羅蜜 念仏懺悔修行等 その品多き諸善行 皆この中に帰するなり 丹霞焼仏図 https://i.imgur.com/T5lxks5.jpg 丹霞(たんか)は、 寒い日に木仏を焼いて暖を取ったが、 それを他人から譏られたため、 その人に「焼いて、木仏から舎利を取る」といった。 しかし、その相手は「木仏から舎利が取れるはずもない」というので、 丹霞は、「それならば私を責める理由は無かろう」と答えた。 仕事であれば、仕事に集中し、三昧になる。 これも禅。 頭に卵の大きさのバターが載っている。 それが徐々に溶け、とろりと体に染み渡っていくさまをイメージする。 それを繰り返すことで、禅の境地に入り、 万病が治るどころかどんな道でも成就できる。 衆生本来仏なり 水と氷の如くにて 水を離れて氷なく 衆生の外に仏なし 坐禅せんと欲するとき、 閑静処において、 厚く坐物を敷き、 ゆるく衣帯をかけ、 威儀をして斉整ならしめ、 しかるのち結跏趺坐す。 白隠のエピソード ある時、 布生地の商売をする家の娘が未婚で身ごもった。 面目ないと感じた両親は娘を問い詰めた。 娘は彼氏をかばおうとして「白隠禅師とできた子だ」と父親が最も尊敬する白隠禅師の名を使った。 怒った両親は娘を連れて白隠禅師に会いに行き、白隠は「そうですか」と淡々と答えた。 そして、赤ちゃんが生まれてすぐに、娘の父親が赤ちゃんを白隠禅師に「お前の子だ。お前に返す」と子どもを置き去りした。 噂が広まり、白隠禅師は偽善者だ、嘘つきの狼だなどと非難され、名声は地に落ちてしまった。 一年経って、良心が咎めた娘はもうこれ以上我慢できなくなり、親に真実を明かした。 後悔した両親は家族全員を連れて白隠禅師を訪ねてお詫びをした。 白隠禅師は「そうですか」と淡々と答えた。そして、育てた子どもを娘に渡した。 晴れてよし 曇りてもよし 富士の山 もとの姿は かわりざりけり 千日の稽古を鍛(たん)とし、 万日の稽古を練(れん)とす。 よくよく吟味有るべきもの也。 衆生本来仏なり 水と氷の如くにて 水を離れて氷なく 衆生の他に仏なし 白隠禅師坐禅和讃 https://youtu.be/inaZepprFSU 坐禅の要は姿勢を調え、呼吸を調えること。 それはいすで行っても同じことです。 特に大切なのは腰から下を安定させることと、上半身を柔軟なまま、力みのない状態にしておくこと。 そのため、足の置き方に注意し、骨盤(座骨)と背骨をイメージしながら坐ります。 座面は少し固めのもの。 坐ったときに膝が水平より持ち上がらないくらいの高さがあること。 高さの調節ができるものだと都合がいいです。 背もたれはあってもなくてもいいですが、肘掛けはない方がいいでしょう。 座席が回るものや、車輪で動くいすは不安定なので避けた方がいいかもしれません。 まず、坐る環境をととのえましょう。坐る前に、集中しやすい環境づくりが大切です。 周りを見回すと、いろいろなものが目につきませんか? 少々片付ける必要があるかもしれません。 簡単なのは、壁に向って坐ること。最低1mはあけていすを置きましょう。 テレビやラジオは消して、なるべく静かな場所をつくります。 暑くもなく、寒くもない適度な室温。 でも、扇風機などの風をあててはいけません。 簡単に言えば、五感を刺激しないこと。 坐禅はすでにここから始まっています。 普通、いすに座るときは、背もたれに身体をあずけた楽な姿勢ですが、いす坐禅の坐り方は少し違っています。 いす坐禅の坐り方は、座面の半分より手前に浅く坐ります。 当然、背中は背もたれから離れます。 いすに座る前に少し身体をほぐしておきましょう。 肩を10回程度上下に揺すり、腕を前後に5回、首を左右に5回ほどゆっくり回します。 最後に3回深呼吸。少し吸って、口から「ふー」と長くはき出します。 上半身を柔らかくしておくことで、坐禅の姿勢がととのいやすくなります。 イス坐禅で呼吸と頭を整えて、 集中する自分を作る。 経典 開経偈 懺悔文 三帰戒 摩訶般若波羅蜜多心経(般若心経) 消災妙吉祥神呪(消災呪) 妙法蓮華経観世音菩薩普門品第二十五(観音経) 大悲円満無礙神呪(大悲呪) 開甘露門(施餓鬼) 仏頂尊勝陀羅尼 金剛般若波羅蜜経(金剛経) 大仏頂万行首楞厳神呪(楞厳呪) 延命十句観音経 四弘誓願文 舎利礼文 白隠禅師坐禅和讃 諸行無常 (すべてはうつり変わるもの ) 諸法無我 (すべては繋がりの中で変化している 小身なるものは、心に大きなる事を残らずしり、 大身なるものは心にちいさき事をよくしりて、 大身も小身も、心を直にして、 我身のひいきをせざるやうに心をもつ事肝要也。 心の内にごらず、広くして、ひろき所へ智恵を置くべき也。 智恵も心もひたとみがく事専也。 宮本武蔵「五輪書」水の巻 心を真ん中に置く。 清らかな川を思い浮かべる。 水の流れるままに、その流れに集中していく。 目を閉じて、心に集中する。 静かに、静かに集中する。 静かに、静かに集中する。 1.江戸中期に、今の沼津に生まれる。 2.15歳で近くの松陰時に出家。 3.仏教がいやになり、詩文に明け暮れる。 4.引錘自刺をみて、再度仏教の修行への情熱を取り戻す。 5.悟後の修行を重視。 6.松陰寺でお弟子や庶民に分かり易く教えを伝える。 7.悟後の修行では、公案を重視。 8.妙心寺第一座となり、白隠と名乗る。 9.83歳で亡くなる。 10.臨済宗の中興の祖と言われるようになる。 七福神 「布袋和尚」平和を願い福を呼ぶ。 「恵比寿天」商売繁盛益々栄え。 「大黒天」五穀豊穣・開運金運財宝を。 「毘沙門天」勇気を与え、ふるいたつ。 「弁財天」智慧・才知を養い、音楽芸能に力を加え。 「福禄寿」延命安泰を。 「寿老人」健康長寿大いに願い。 布施や持戒の諸波羅蜜 念仏懺悔修行等 その品多き諸善行 皆この中に帰するなり なくも此の法を 一たび耳に触るる時 讃嘆随喜する人は 福を得ること限りなし 犬には仏性がない。人間にも仏性がない。 なんでか。 無字の公案である。 ブルース・リーの禅問答 「究極の技とは何か」 Lee: Teacher?(先生?) Shaolin Abbott:What is the highest technique you hope to achieve ? (お前が望む最上の技とは何だ?) Lee: To have no technique.(何の技も持たぬ事です) Shaolin Abbott: Very good. What are your thoughts when facing an opponent ? (見事だ。お前は向かい合う敵に何を思う?) Lee: There is no opponent.(敵など存在しないと) Shaolin Abbott: And why is that ?(なぜ、そう思う?) Lee: Because the word "I" does not exist.(「私」というものは存在しないからです) ※注釈 ブルース・リーは、無心となったとき、もはや敵と自分の区別は存在しない、ゆえに技すらも無い。 それが究極の技だといっている。 Bruce Lee "I Do Not Hit" Full Complete Scene http://www.youtube.com/watch?v=hhvBTy28VJM 最近流行ってる系の瞑想・マインドフルネスなんかでは、丹田なんてことはほぼ耳にしない言葉ですが、やっぱ白隠が好きな人にとっては、そこが本来の面目なんすかね 丹田に力が籠った状態は、 いつも効果的な動きを可能とするとともに、 様々の感情や欲望によって動きにくい中心を作りだします。 誰でも加齢と共に体力は低下する。 それを補えるのが、丹田力なのである。 一番大事なのは、呼吸法。 どんなに動いても、出来る限り呼吸が乱れ無いようにする。 そのために一番酸素を供給できる、腹式呼吸や丹田呼吸を意識する。 一番大事なのは、丹田に意識を置いて、呼吸する、ということ。 これがあってはじめて脳は充分な酸素が行き渡り、正しい判断を下せる。 衆生本来仏なり 水と氷の如くにて 水を離れて氷なく 衆生の外に仏なし 衆生近きを知らずして 遠く求むるはかなさよ 譬えば水の中に居て 渇を叫ぶが如くなり ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
read.cgi ver 07.5.5 2024/06/08 Walang Kapalit ★ | Donguri System Team 5ちゃんねる