>>461 嶺南の木人 さん

碧巌録(へきがんろく)  第40則 南泉一株花(なんぜん いっちゅうか)

試(こころ)みに挙(こ)す看(み)よ

本則

陸亘(りくこう)太夫、南泉と語話する次、陸云く、
「肇(僧肇:;そうじょう)法師云く、『天地と我と同根、万物と我と一体』と。また甚(はなは)だ奇怪なり(なんとも 不思議である)」。

南泉、庭前の花を指して、太夫を召して云く、
「時の人(世間のひと)、この一株(ちゅう)の花を見ること、夢の如くに相似(あいに)たり」。

⇒ 説法の講座に上がられたシャキャ族の聖者が手も持たれた花を少し傾けて、多くの修業者に示された。
その中にあってただ一人、マハー・カッサパがほほ笑んだ。

花は、全存在であり、マハー・カッサパ自身である。

花と我は、2ではあるが、2は2ではない、2は 一の如し、である。