インターネットが最も良い教訓だ。
インターネットの黎明期においては、ウェブで情報を共有することで、世界中のネットユーザーがコンテンツの発展に貢献することが期待された。そして、初期のインターネット社会ではそれは実現されていた。
しかし、インターネットが普及して明らかになったのは、ほとんどのネットユーザーはコンテンツの発展には全く貢献せず、既存のコミュニティを荒らすだけだということだ。
今日では、大学や企業などが主催するまともなコミュニティはほとんどすべて、オフラインか会員制の閉じたコミュニティだ(オープンソースソフトウェアの開発でさえ実質的にはそうだ)。

第一、東大や京大のそこそこ難しい学部入試を突破した人でさえ、準同型とか商集合みたいなごく基礎的な概念の理解に苦労するのだ
書籍やインターネットで一般向けに数学を啓蒙したところで、数学とは関係のないポエムと似非数学評論が蔓延るだけだ。
これは、たとえばAIとかビッグデータとかで既に起こっている。