Scholtzeの名前は数学辞典 第4版(2007)にはないが
彼が解決したweight-monodromy conjectureについては
205 数論幾何学 I.局所体上の代数多様体
に記載がある

X を局所体k 上の固有非特異代数多様体とし,
l を剰余体F の標数と異なる素数,
V をGk =Gal(¯k/k) のl進表現Hi(X¯k,Ql) とする.
X が良い還元を持てば,V はHi(X¯ F ,Ql) と標準同型であり,
Gk=Gal(¯k/k) のl進表現V は不分岐で,
Hi(X¯ F ,Ql) へのGF =Gal( ¯ F/F)=Gk/I の作用で
ひきおこされる.I は惰性群を表す.
このとき,qを剰余体F の位数とすると,Weil 予想より,
幾何的Frobenius のGk への持ち上げのV への作用の
固有値は代数的整数であり,その複素絶対値はqi/2 である.
X が半安定な還元を持てば,l進表現V のI への制限は
ベキ単であることが,重さスペクトル系列から従う.
逆にX が種数2 以上の曲線で,H1(X¯k,Ql) のI への制限が
ベキ単ならX は半安定な還元を持つ.
一般のX に対し,Weil 予想と重さスペクトル系列および
オルタレーションの存在より,V のフィルトレーションWj (j ∈Z) で,
幾何的Frobenius の持ち上げのWj/Wj−1 への作用の固有値は
すべて代数的整数で,その複素絶対値はq(i+j)/2 となるものの存在が従う.
N をI のある開部分群の任意の元σ の作用がexp(tl(σ)N) となるような
V のベキ零自己準同型とする.このとき,NWj ⊂Wj−2 であり,
j>=1 ならNj は同型Wj/Wj−1→W−j/W−j−1 をひきおこすと予想される.
これを重さモノドロミー予想(weight-monodromy conjecture)という.