>>127
> 俺は結構志賀浩二の本読んだ口だが教科書というより数学史寄りの副読本として捉えた方がいいと思うよ

30講シリーズは各テーマへの入門用の参考書としては良いと思う。
特に数学科以外の学生が独学で勉強する場合、数学での概念の定義は往々にして抽象的でドライなのでイメージを掴みにくいものだが
数学科の学生ならば講義の中で定義や概念のイメージを持つのに役立つ適切な具体例とかを示されるのだろうが、独学ではそれがないのが辛い。

だが、30講はそういう良い具体例とか反例とかを適宜示してくれて、ドライに見える定義がどういう目的で直感的にはどういう概念を一般化・抽象化しようとしているのかが
理解しやすいように助けてくれる。

もちろん、30講で終わっては何もならないので、それで掴んだ感覚をベースとして、そこからちゃんとしたオーソドックスな教科書を演習問題も解きながらきちんと勉強せねばならないが
とにかく第一歩としての入門用参考書には有用なものが志賀さんの30講シリーズには多い。