すると、a を固定するごとに、f(a,b) は b の関数として b≠a/2 のときに

f_b(a,b)<0

を満たすので、f(a,b) は b の関数として (−∞, a/2) 及び (a/2,+∞) の範囲で単調減少である。すなわち、

・ b1,b2∈(−∞,a/2) が b1<b2 を満たすなら f(a,b1)>f(a,b2) である。
・ b1,b2∈(a/2,+∞) が b1<b2 を満たすなら f(a,b1)>f(a,b2) である。

という性質が成り立つ。しかし、b1<a/2<b2 のときには、b1<b2であるにも関わらず

f(a,b1)<f(a,b2)

が成り立つのであり、f(a,b1)>f(a,b2) などということは言えない。すなわち、b1 と b2 が
a/2 を「またいでいる」ときには、f(a,b1)>f(a,b2) は出てこなくて、f(a,b1)>f(a,b2) にしかならない。すると、

「どんな a に対しても、b≧9 のとき f(a,b)≦f(a,9) 」

という論文(笑)の主張は間違いだと分かる。なぜなら、たとえ b≧9 であっても、
b>a/2>9 のように a/2 をまたいでいるときには f(a,b)>f(a,9) となってしまうからだ。
このことに関する>>1の反論は

「前提として 2b−a>0 のケースを考えている 」

ということであるが、b>a/2>9 のように、b と 9 が a/2 をまたいでいる場合も 2b−a>0 は成り立っているので、
前提に合致している。にも関わらず、a/2 をまたいでいるがゆえに f(a,b)>f(a,9) となるのであり、
つまり>>1は何も反論できていないのである。