無限小数は、1桁長くなる毎に幅が 1/10 になる縮小区間列と等価で、
基本列(コーシー列)をなす。
どんどん長くしていけば、その中に 相異なる2つの数は含まれ得ない。
では、極限値はあるのか?
それは神のみぞ知ることだった。

そこでカントルやデデキントは「極限値はある」と仮定した。
これでコーシーの収束判定法が証明できる。
しかし、神は本当に「ある」とお考えだったのか?

この不思議さ、気持ち悪さを、クロネッカーは "Menschenwerk" (人造物) なる語で表わした。

Die ganzen Zahlen hat der liebe Gott gemacht, alles andere ist Menschenwerk.

何とも辛辣な…