「低い山」ほど 迷いやすい 6月1日 20時11分 News up
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沢の斜面に、うつ伏せで重なり合うように倒れていた父と子。新潟県阿賀野市の五頭連峰に登山に出かけて3週間余り、遺体で見つかりました。

2人が向かったと見られる山は、標高1000メートルにも満たない「低い山」でしたが「低い山こそ注意が必要」と指摘する声は多くあります。

遭難経験者も語る「低い山に潜むリスク」についてです。

(ネットワーク報道部記者 佐藤滋 玉木香代子)

“道に迷い、下山する”

新潟県で遭難した父子が向かったと見られるのは、標高954メートルの山でした。

今月5日の午後8時すぎ、「道に迷ったのでビバークする」と家族に連絡。

翌日の午前5時半ごろには「これから下山する」と再び携帯電話で連絡がありましたが、その後、行方がわからなくなりました。

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3週間余りたってから見つかったのは、山頂から1.7キロほど離れた沢の斜面。

この間の詳しい足取りはわからず、わかっているのは「道に迷い、一夜明けて下山した」という情報だけです。

ある遭難者の後悔

2人と同じように「低い山」で遭難してしまい、救助を要請したことがある人に話を聞きました。

愛知県に住む会社員の上田洋平さんです。
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