キラウエア 広がる溶岩のじゅうたん 地熱発電所に迫る(動画) 2018年05月23日 12時09分@ハザードラボ
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活発な活動を続けるハワイ島キラウエア火山では22日、溶岩流が地熱発電所の敷地に到達した。溶岩が地熱貯留層に入り込むと、井戸水と化学反応を
起こして、有毒ガスを発生したり、爆発が起こる危険性があるとして、対応を急いでいる。

ハワイ島南東部では、キラウエア火山から海岸に向けて蛇行しながら突き進む溶岩によって、一面に黒いじゅうたんを敷き詰めたような光景が広がっている。

海岸線からは流れ落ちた溶岩が海水を瞬時に蒸発させて、高濃度の塩酸を含む白煙が絶えず立ち上っている。

現地時間22日午前3時45分、再びハレマウマウ火口で爆発的噴火が発生し、噴煙の高さは約2500メートル上空に到達。さらにふたつの亀裂から湧き出した
溶岩の流れは22日、プナ地熱発電所(PGV)の敷地に到達。

同発電所はハワイ島で使用される電気の約25%分を供給しており、地下1800?2500メートルに掘った井戸から蒸気を取り出し、タービンを回して発電している。

井戸がある地熱貯留槽に溶岩が入り込むと、水蒸気爆発を起こしたり、有毒ガスが大量に発生するおそれがあるとして、州政府は発電所と連携して、
地熱貯留槽の冷却処理を進めている。

ハワイ島は石油や天然ガスなどの化石燃料は存在しないため、風力発電や太陽光発電が一般的だが、東部のパホアでは、火山の地熱を利用した発電所が
稼働している。

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地熱発電所に迫る溶岩流(pohoiki808のインスタグラムより)

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止まらない溶岩流(Volcano Helicopters/USGS)

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練り歯磨きのような溶岩流(USGS)