【物語】欅坂46の小説 ★5【エロも可】 [無断転載禁止]©2ch.net
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【物語】欅坂46の小説 ★4【エロも可】
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【物語】欅坂46の小説【エロも可】
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素晴らしいですね
もうこの一言に尽きます
>>403
是非続けてください 『You may say I’m a dreamer』
1
朝の散歩はどうして気持ちが良いのだろう。
砂利を踏みしめる音と、雀のさえずり、それだけしか聞こえない。
この静けさを心に処理させるため、志田愛佳は家までの小径をわざとゆっくり歩いた。
数時間もすれば街は喧騒に包まれるのだから、今くらい落ち着きたかった。
しかし、その澄ませた耳には、誰かの足音がゆっくりと近づいていた。
2
横に並んだ男は、志田より少し背が高かった。
そこそこにスタイルもよく、丸眼鏡に隠れる瞳はなかなか知性的だ。
少し親愛感を抱いた志田は、彼の顔を覗き込んで挨拶をした。
「おはようございまーす」
「上を見てごらん。空があるよね」
確かに空は存在していた。志田は彼が何を考えているか一瞬でわかった。
つづく 3
どこの誰かはわからないけど、この人になら話が通じると思った。
志田は立ち止まった。
「どうすれは幸せになれますか?」
「世界中がそう思っている。君だけじゃないよ」
「そうなればいいなあ」
「夢想家だと思うかもしれないけどね、この世界をひとつにしたい」
それきり、男の声は聞こえなくなった。
街に少しずつ音が増えて、またいつもの騒がしさが聞こえ始めた。
「誰が夢想家なんて言うもんか」
おしまい 『ねるのたからじまだいぼうけん』
だいかいぞくのおたからをさがすため、みんなのヒロインねるちゃんとたよりになるおともだちのてちくん、それからちょっぴりドジなりなちゃんが、ひろいうみをぶたいにだいぼうけんするよ!
まずは、てにいれたたからのちずのあんごうを
……そこまで書いて、やめた。
私の名前は、桜沢姫乃……。
32歳主婦。そろそろこの名前と年齢に明らかにギャップが生じているのを自覚している。
結婚を期に辞めてしまったけど、元はゲームの会社でシナリオを書いていた。
でも、いつも別な人の名前で発表されていたので私の名前が表に出る事はなかった。
ある日、インターネットで偶然、アイドルグループ欅坂46を題材にした物語を発表するサイトを見つけた。 みんなが欅坂46のメンバーを題材に楽しく作品を書いて発表していた。
物語が書ける! そう思った。
私には書きたいものがたくさんあった。
出産育児の間、溜まっていたアイデアがたくさんあった。
だから、順番が逆になるけど、物語を書くために欅坂46の事を勉強した。
AKB48は、グループ自体は知っていたけど人数が多すぎて誰が誰だかわからない。
欅坂46のお姉さんグループの乃木坂46は、女性誌でよく見かける数人はわかったけど、顔がわかるくらいでどんな人なのかまではわからない。
欅坂46のほとんどの情報源はテレビの歌番組とバラエティ番組だった。それと、彼女たち主演のテレビドラマ2作。
私はCDも買った事がないし、もちろん握手会もコンサートも行った事がない。
夫が許してくれないからだ。お金の面の都合もある。 歌番組とバラエティ番組、それとインターネット動画でいろいろ勉強したつもりだった。
しかし、どうしても全員の個性や性格を知ることはできない。
メンバーブログを詳細に読んだり握手会に行けば、その人の個性や性格がつかめるはずだけど、私にはそこまでの時間がないし行けない。
そこで、名前にインパクトのあったねるちゃんを毎回主人公にして書くことにした。
バラエティ番組を見続けるうちに他のメンバーの個性もほんの一部だけどわかってきた。その人たちをキャラクターとして追加していった。
かわいらしい上村莉菜ちゃんをヒロインにする事が増えた。
なんだか面白い尾関梨香ちゃんには色々な役をやってもらった。
私はいろいろなジャンルのものを投稿した。学園もの、SF、ラブコメ、ホラー、ギャグ……。 ある日、夫が「お前は何に時間を使ってるんだ? それでお金が貰えるのか?」と聞いてきた。ひどい夫だとは思わない。至極当然だ。
でも、私は創作物を発表する場が欲しかった。
私には主婦としてやる事があるため、書くのはどうしても深夜になる。夫と子供は先に寝ていて、キーボードの音がカチャカチャうるさいと言われた事もある。
今回は、今までやらなかった子供向け絵本風の物語を書くつもりだった。
でも、書くのをやめた。……書けなくなった。
先日、感想欄にこういう意見があった。
「この作者はメンバーの上っ面の個性だけで書いている」
「オリジナル小説が書きたいなら他に行って書けばいい」
やや手厳しいものの、それは事実なので私はそれを受け入れるしかなかった。さすがにファンはよく見抜くとドキッとした。 書けないのなら寝てしまえとベッドに入った。
ややあって私は眠りについた。
夢にある人物が出てきた。
私が一度も物語に使った事のない、欅坂46のメンバー小林由依ちゃんだ……。
「どうして私を出さないんですか?」
彼女は悲しそうな、拗ねているようなそんな顔をしていた。
“ええと、愛称がゆいぽんで……楽器が得意で特にサックスが……あと、ぽんかんさつ……” すると、別な人の声がした。大勢の男の人の声だ。
「上っ面」「上っ面」「浅い情報 乙」「全然わかってない」
私は目を覚ました。陳腐なテレビドラマの演技のように上半身をガバッと起こして……。
……心臓がドキドキした。思わず頭を振った。
確かに知らない……知らないまま、大勢のメンバーを上っ面の情報だけで使っていたのだ。
……でも、私は告白しなければならない……。
実は、私が一番よく知らないのは、ずっと主人公として使ってきた……長濱ねるちゃんなのだ……。
『ひめの』(完)
----
と、いうことで今までやっていなかった私小説風の物語(完) >>403
不明なんか〜いw
>>414
最後まで凄い熱量w
お疲れ様でしたm(__)m
>>415
これもヒントが無いとなんの曲か分からんw >>423
良く見抜くファンですw
取りあえずねると欅ちゃんに失礼過ぎてワロタwww >>423
漫才ネタをはじめとする私の駄文のほうが遥かに浅い知識で遥かにリアリティないですけどね(笑)
ていうか私の場合は、彼女たちのリアルを投影・追求するよりも、台本のあるドラマやコントを演じてもらってる風な感覚のほうが強いです
例えば実際にてちもんがあんな漫才するわけないし(笑)
それにメンバーを素材に何か書くという行為自体がキモい、ということも十分承知してるので
知識が深い浅いは二の次かなと(笑)
>>424
今回はボケようがないので
1940年10月生まれで当時はロン毛で丸目がねで日本人の奥さんを連れていた白スーツの男が歌う『イマジン』っていう曲のはず >>426
イマジンと言えばジョンレノンですね
ありがとうございますm(__)m >>425-426
『ひめの』
何か、問題作を書いてしまったようですが、フィクションです。
といいますか、メンバーの癖や個性(うえむー指さし、尾関走りなど)をピックアップしてキャラクターとして遊ばせていただく点「何か問題でも?」という姿勢です。ドキュメントではないのでリアル本人である必要なし。
ただし、このスレッドを読んでいるのが5〜6人のはずはないのでサイレント・マジョリティはやや怖い。そこだけノンフィクション。
2作続けて駄作を書いたので、これからは『-FLOWER- てくりな』みたいなものを中心に書くようにしようと考えています。作者も読者も幸せな気持ちになりますし。>>376で書いた二人主人公ものはもったいないのでそのまま。 『ひめの』で、名前のみ登場で“ねるというキャラクター”を出さなかったので、ねる縛りが崩れました(実質、1作前で崩れている)。今後、あまりこだわらないかもしれません。無理に自己ルール破棄する必要もありませんが。
ねる縛りがらみですが、名前を「『○○ねる』の人」から変えます。その方が作品タイトルを自由に考えられますので(こちらも『GATE』で既に崩れている)。桜沢姫乃にしようかと思いましたが、それはさすがにアレなので何か考えます。 >>415
>>424
ありがとうございます。
キャラの迷走、力任せの辻褄合わせ、広げた風呂敷をたためない・・・
途中で何度も投げ出そうと思いましたが、
あの愛くるしい顔を思い浮かべると、何とか書き続けることができました。
そういう意味では、長濱ねるさんに感謝です。 意図的に参考にしたものが4つあり、自分の記録のためにも挙げときます。
>>129は東浩紀「クォンタム・ファミリーズ」の「資料C」の箇所。
単行本だとP14からP19までのところ。
>>214はエドガー・アラン・ポーの最高傑作という呼び声も高い「メェルシュトレエムの渦」。
荒れ狂った夜の海を月が照らす情景描写にインスパイアされました。
(創元推理文庫のポォ全集3では「メェルシュトレエムに呑まれて」というタイトル名となっていて、そちらで読んだ。) >>342はワーグナーのオペラ「トリスタンとイゾルデ」の第三幕の死にゆくトリスタンとイゾルデが別れる箇所。
光、香り、音、体を包む波。そのエクスタシーの中にイゾルデは落ちていき。幻影は共感覚synesthesiaとなるといったところ。
(WOWOWで放送された「メトロポリタン・オペラ」によるもので視聴した。)
>>253はラシーヌの戯曲「フェードル」
岩波文庫だとP43とP44の箇所。 >>432
教養の範囲が広いですね
道理で文章がしっかりしているわけだ
俺なんか全然読書しないから、小学生みたいな文章しか書けません(;´д`)トホホ…
>>423
フィクションの作品でありながら、ノンフィクションの人物を書く
これほど難しいことは無いですね
>>426
>>427
その通り、ジョンレノン『imagine』です
タイトルが最大のヒントでした
「You may say I'm a dreamer But I'm not only one」
ここのメロディーが好き過ぎて、一時期めっちゃヘビロテしてましたw
志田ちゃんは初期のちょっと変わった感性の時の方が好きだったなあ 「ねぇ俺君、起きてよ」
電車の揺れに気持ち良く寝てる俺を揺り起こす理佐ちゃん
理佐ちゃんに付き合って親戚の家に向かう電車の中はほどよく空いている
「どうした?」
って眠い目を擦りながら理佐ちゃんに聞く俺
「あれ」
って離れた席に座る女の子とおっさんを指差す理佐ちゃん
「痴漢だね」
イカツイおっさんが女の子の太ももを撫でている
「助けてあげて」
って無茶ぶりする優しい理佐ちゃん 「助けてあげて」って言う理佐ちゃんに
「もうちょっと様子見た方がいいね」って寝たふりする俺
あんな恐そうなおっさん相手に俺ごときが何を出来ると言うんだろうか?
毎日女しか居ないクラスで理佐ちゃんに守られて軟弱の極みにいる俺
せめて己れの情けなさを噛み締めて寝た振りするしかないじゃないか・・・
「寝た振りしてんじゃねーよ」
って俺の寝た振りを見抜く理佐ちゃん
「俺君が助けてあげないなら私が注意してくるよ」
って言って立ち上がるも怖くてガクブルになっちゃってちゃんと歩けない理佐ちゃん
生まれたての仔馬みたいで可愛いから好き 「じゃあさ、次の駅で俺がおっさんボコボコにしちゃうから、理佐はあの子連れて電車降りちゃって」
愛しの理佐ちゃんを危険な目に会わせたくない俺
「大丈夫なの?」
俺の言葉に不安そうな理佐ちゃん
「中坊の頃チンピラ3人と引き分けて有名になった俺だぜ」って胸を張る俺
「そうなの?」って頼もしげに俺を見る理佐ちゃん
「1個先の駅で待ってるから安心して来てくれ」って言う俺に
「やっぱり俺君はカッコ良いよ」
なんて言ってくれそうだから好き 「俺君大丈夫?」
理佐ちゃんの声が遠くから聞こえてくる
どうやら意識を失ってしまって気がついたら駅のホームみたいな俺
「おっさんにやられちゃったの?」
ってホームに転がる俺に心配そうに聞いてくる理佐ちゃん
思ったより痴漢のおっさんが強くて・・・
不意打ち空しく一方的にボコボコにされてしまった激弱な俺
「ねぇ歩ける?」涙声で聞いてくる理佐ちゃん
「うーん?無理」ってまたもホームに寝っころがる俺
「ちょっと、しっかりしてよ」
なんて俺を抱き起こしてくれる理佐ちゃん
これはこれで幸せかもしんない 「あの女の子俺君にお礼言ってたよ」
理佐ちゃんに介護してもらってなんとか電車に乗った俺
流れてく景色と電車の揺れが心地良い
「意識飛んじゃってたから覚えてないや」って苦笑いの俺
「こんな目に会わされて、お礼になんかしてもらわなきゃ合わないよ」って涙目の俺
「あの子の代わりにに私がなんでもしてあげるから泣かないでよ」
なんて俺の肩に頭をちょこんと預ける優しい理佐ちゃん
「なんでもしてくれんの?」って理佐ちゃんに甘える俺
「うん、今日の俺君頑張ったから良いよ」
なんて優しいこと言ってくれそうだから好き 「今日の俺君頑張ったから良いよ」
おっさんにボコられて弱ってる俺に完全に油断してる理佐ちゃん
「オッ、オッ、オッパイ・・・」
照れながら理佐ちゃんと反対方向見ながら呟く俺
「えっ?なに?」
聞こえてるけど意味が分からず聞き返す理佐ちゃん
「死ぬ前に理佐のオッパイ触りたかった・・・死なないけど」
ってさすがに怒られるかって思いながら後に引けない俺
「ねぇなに言ってんの?」
って俺の言葉に怒る代わりに戸惑い困る理佐ちゃん
戸惑い困る理佐ちゃんが可愛い過ぎて横向いちゃう俺
しばしの沈黙が二人の間に流れた後に
「良いよ」
なんて優しく言ってくれそうだから好き 「良いよ」
そう言って俺のささやかな願いを叶えるために
俺の手をとって自分の胸に持っていこうとする優しい理佐ちゃん
「ごめん、冗談、今の冗談」
っていざとなったらビビちゃって手を引っ込める情けない俺
再び電車に揺られる俺と理佐ちゃん
さっきは思いもよらない理佐ちゃんの反応にビビっちゃったけど・・・
横に座る理佐ちゃんの胸を見てたらムラムラしてきちゃう俺
疲れたり死に近づくと本能でムラムラするって言うけど本当だなって感心する俺
「ねぇまだどっか痛い?」
様子のおかしい俺を心配して聞いてくれる理佐ちゃん
理佐ちゃんの可愛い顔が近すぎてドキドキしちゃいそうだから好き 理佐ちゃんの可愛い顔が近すぎてドキドキな俺
痴漢のおっさんにボコられたせいでそのドキドキがまたもムラムラに変わっちゃう疲れマラな俺
「やっぱり触らしてもらえば良かったかなぁ」
って無意識に呟きが漏れちゃう俺に
「後悔してんじゃねーよ」
なんてドス効かせながら俺の手を自分の胸に持っていく男前な理佐ちゃん
突然の理佐ちゃんのオッパイに緊張で手が震えちゃう俺に
「もんでんじゃねーよ」
って手の震えを勘違いして再びドス効かす理佐ちゃんだけど
「今日の俺君は弱かったけどカッコ良かったよ」
なんて言ってくれそうだから好き >>441
タイトル見ただけでも爆笑してしまったww
やはり妄想の真髄ですなw >>442
そろそろ文字制限がキツいみたいなので
長編書く人たちには新スレに投稿していただいた方が良いのかなと思いまして
それに伴って新スレの保守用に書いてた『欅学園の理佐ちゃん』とこっちのスレの『パラレル編』を統合しようかなと思いまして
結果、こんなアホなサブタイになってしまいましたw 作家の皆さん日々投稿御苦労様ですm(__)m
このスレを立てた>>1です
>>443にも書いたんですが
そろそろ文字制限に邪魔されて思うような作品に仕上がらない人たちも居ると思うんで
長い作品は東京都さんが立ててくれた新スレの方に投稿していただいた方が良いと思うんですけど・・・
その際、分割出来たり短編や中編を書ける方は引き続きこちらのスレに投稿して埋め立てに協力していただきたいのですが
皆さんのご意見どうでしょうか? >>441
こういうシンプルなエロが一番好きです
でもこの物語なんか既視感があるような、ないような…
>>444
埋め立てマスターチワンさんの出番ですねw
俺もできるだけ協力しまーす >>445
欅学園のスレに書き始めた時の設定が『隣の席の理佐ちゃん』とモロ被りなんで油断してるとどんどん寄ってちゃうんですよね(汗)
あと好きなシチュエーションはマイナーチェンジして何回でも書きたいんで既視感からは逃れられませんねw
これからも理佐ちゃんに金玉蹴られる俺君を書き続けますw >>445
チワンさんの埋め立て力は半端ないですからねw
協力感謝しますm(__)m 「ねぇ大丈夫?」
棚卸ししてた理佐ちゃんが心配そうに声をかけてくれる
コンビニでバイト始めたばかりの俺
慣れない作業にモタモタしてレジが混雑しそうになってるからだ
「大丈夫じゃないです」
ってあっさり泣き入れる俺を隣のレジ開いて助けてくれる理佐ちゃん
そんな可愛いのに面倒見のいいバイトの先輩理佐ちゃん
あっさり俺を恋に落としちゃいそうだから好き 「俺君私と同い年なんだ」
休憩時間に俺が高2だって聞いて驚く理佐ちゃん
「なんだか頼りないから年下かと思ってた」
なんて笑う顔がめっちゃ優しくて溶けちゃう俺
「まだバイトに慣れてないから頼りなく見えるだけですよ」って言い返す俺に
「同い年なんだから敬語禁止だよ」
なんて気さくに言ってくれそうだから好き 「同い年なんだから敬語禁止だよ」
なんて可愛いこと言ってくれる理佐ちゃんにますます募る恋心な俺
「理佐と出会えた奇跡がこの胸に溢れてる♪きっと今は上手にレジも打てるはず♪」
なんてスピッツの歌を替え歌にして掃除しちゃうぐらい浮かれる俺
「ねぇ、その歌私のこと?」笑いながら聞いてくる理佐ちゃん
ヤバい、浮かれ過ぎて理佐ちゃんが居るの忘れてた俺に
「替え歌作ってもらったの初めてなんだけどサ・・・恥ずかしいけど嬉しいね」
なんて言ってくれそうだから好き 「恥ずかしいけど嬉しいね」
なんて言ってくれる理佐ちゃんが眩しすぎたせいだろうか?
「違います」って慌てて否定しちゃう俺
「でも・・・理佐って聞こえたんだけど」
って恥ずかしそうに呟く理佐ちゃん
照れちゃって何も言えない俺
そんな俺を残して走り去る理佐ちゃん
後ろ姿が青春のもどかしさを感じさせるから好き 「さっきごめんね」
俺を置いて走り去ってしまったことを謝る理佐ちゃん
「俺君が急に黙っちゃうから恥ずかしくなっちゃって」
って照れ笑いする理佐ちゃん
「私・・・人見知り激しいから人付き合い苦手なんだ」
そのわりに接客とかちゃんとこなしてるし俺にも親しくしてくれてるような・・・
「それは仕事だからだよ」
って呟く理佐ちゃんが切なすぎて好き 「仕事だからだよ」って理佐ちゃんの呟き
仕事だから俺とも親しくしてくれてんのかよ理佐ちゃん・・・
切なく落ち込む俺に
「不思議だなぁ・・・なんで俺君には人見知り出ないんだろ」
なんてひとり言みたいに呟いてくれそうだから好き 「人見知り激しいから・・・」
出会った時から神の最高傑作だと思ってた理佐ちゃん
そんな理佐ちゃんが初めて見せた弱い姿にますます募る恋心な俺
思いが報われなくてもいい
生涯理佐ちゃんの影となって理佐ちゃんを守りたい
でも現状はドジばっかりして理佐ちゃんの足を引っ張るだけの俺
「ごめんね、足引っ張るばっかのダメな俺で」
理佐ちゃんに思いを伝えるどころか今日も謝る俺
「謝ってんじゃねーよ」ってドス効かす理佐ちゃんだけど
「俺君の面倒見るの楽しいんだよね」
なんて俺がひっくり返したバケツの水を一緒に拭いてくれそうだから好き 神様ってのはイタズラが好きなもんで・・・
確かに理佐ちゃんを生涯守りたいとは誓っている俺だけど
さっそく変な客に難癖つけられて困ってる理佐ちゃんに遭遇
守りたいって気持ちはあるけど・・・
具体的な事案は苦手な俺
理佐ちゃんの側に店長が居るので店長に任せる情けない俺
そんな俺なのに理佐ちゃんはすがるように見てくれるから好き >>56 >>76-77 の続き
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私は桜沢弘一。
娘の名前は、桜沢姫乃……。
高校3年生で受験生……だった。
“だった”というのは、姫乃はもういないからだ。
娘は、交通事故にあって昏睡状態が続いていたが、目覚める事は無く亡くなってしまった。
交通事故……歩道を歩いていた娘に、スマートフォンを見ながら運転していた車が突っ込んだのだ。
私は事故の事を聞いた時に、娘がどうしてそこにいたのかわからなかった。
“そこ”というのは、当然だが歩道の事ではなく地理的な場所の事だ。 私は事故直後、妻から事情を聞いた。
娘はアイドルグループのイベントに向かっていたと聞いた。
受験生の娘がどうしてアイドルグループのイベントに行ったのかがわからなかった。
時間を惜しんで勉強に励んでいたはずだ。
さらに、妻から聞いた。娘はかなり前からそのアイドルグループに夢中になっていたようだ。
妻は黙認していたらしい。
私は、自分の娘の状況をわかっていなかった事を知った。
…………………… そして、現在……。
私は、娘の遺した品を見てみた。
まず、CD……鳥居坂46……これが娘がファンだったアイドルグループなのだろう。
何枚かのCDが、きちんとそろえて置いてある。
「二人の季節」というCDは机の前にも立てかけてある。気に入っていたのだろうか?
私は、引き出しに入っていたあるノートに気がついた。
勉強のノートに混ざってひとつだけあった、カラフルでかわいらしいデザインのノート。
表紙に「ねるノート」と書いてある。
……寝るノート? 私がそのノートを開くと、色々な事が細かく記されていた。
その“ねる”が鳥居坂46の“長浜ねる”という女の子の名前だというのはすぐにわかった。
次のページ以降、長浜ねるという女の子のプロフィールがいろいろと書かれていた。
生年月日や出身地はもちろん、好きな音楽のジャンル、好きな食べ物、好きな洋服のブランド……。
テレビやラジオで話した内容……。
いくつか、ぐちゃぐちゃと線で消されているものもある。
目を凝らして、それらを見ると「…………高校を卒業」「偏差値は……」と書いているようだ。 すがるように見てくれる理佐ちゃんはとりあえず置いといて掃除に集中する俺
掃除に集中し過ぎて理佐ちゃんが変な客に難癖つけられてるの気づきませんでしたってポーズ決める俺だ
そんな俺に「見捨ててんじゃねーよ」ってドス効かす理佐ちゃん
「ねぇ好きな娘が絡まれてたら勇気出して助けようよ」
って俺の気持ちに気づいてた理佐ちゃん
「私だって好きな人に助けてもらえたら嬉しいんだけど・・・」
なんて言ってくれそうだから好き ページをめくっていくと、微妙な画力で女の子のイラストが描いてあり「ひじがこう曲がる」とも書かれている。
また、あるページに『注意!』と書いてあった。
「握手する時には笑顔!」「ちゃんと目を見る!」「緊張しても手が震えないようにする!」
アイドルに会えるイベントの心得を自分なりに書いたようだ……。
あるページに切り抜きがはさんであった。
髪の長いちょっとたれ目気味の女の子の写真が掲載されたインタビュー記事だった。
この子が長浜ねる……。 あるページには『極秘!』と書いてあった。
そのあと数ページに渡って、短い物語が書かれていた。
全てに娘……姫乃と長浜ねるが登場するものだった。
娘の空想の物語だ……。
私をより悲しい気持ちにさせたのは、ノートに文字が書かれた最後のページだった。
「明日、ねると話す事!」
いろいろな事が書いてある。
多分、長浜ねるに言う事の案でも用意したのだろう。 ・これは長すぎ! 時間が足りない!
・これは話せそう! ……やったー!
・これは平凡! ダメ!
・これはいけるかな?
色の着いたペンで自己チェックしてある。
文字から娘の心が伝わってくる。
そうか……本当に……楽しみにしていたんだな……。 私は、どうして娘が女性アイドルグループのファンになったのかといった事や、どうして長浜ねるという子にここまで夢中になったのか考える事はやめた。
ただ、こんなにも楽しみにしていたのなら……イベント会場まで行かせてあげたかった……。
ノートにひとつ涙が落ちた。
私は、インタビュー記事の一枚の写真でしか知らない長浜さんに語りかけた。
「娘は、本当にあなたの事が好きでした……」と。
『-Notebook- ねるひめの』(完) ----
注・>>50も同様ですが、この物語世界における握手会は現実のものより長い時間話せる設定です。数秒だとストーリーにならないため。 >>465
割り込み失礼しました。
こういう時(連続投稿が続いている様子がある時)、何時間か待つべきなんでしょうか?
それとも、深夜早朝に投稿するとか……。 >>468
基本的に2ちゃんだから自由でいいと思うんですけど
俺は連投してる人が居たら様子見て時間ずらしますねw
読んでくれる人も煩わしいだろうし割り込まれた人もいい気はしないだろうからねw
バッティングしたの気づいてて投稿続けちゃったら俺的にはマナー違反かなw 「好きな人に助けてもらえたら嬉しいんだけど」
なんて言われて今度変な奴が来たら理佐ちゃんを守るために闘う決意した俺
「本当に守ってくれるの?」
なんて喜びと疑惑の入り雑じった眼で俺を見つめる理佐ちゃん
「好きな娘を守れる男になりたいから頑張る」って男気な俺
「ありがとう、嬉しいけど無理しないでよ、俺君見るからに弱そうだから」
ってマジに心配してくれそうだから好き 「俺君見るからに弱そうだから」
理佐ちゃんのそんな心配が適中してしまったのか!?
今日も変な客が理佐ちゃんに絡む夕方のコンビニ
弱そうな奴であってくれ!って祈りながらレジの方を見る俺
うわっ、昨日の奴よりイカツイ(泣)
今日も店長が側に居るのにすがるような視線を俺に送る理佐ちゃん
そして今日も棚卸しに逃避する俺
こんなんで理佐ちゃん守れんのか俺 理佐ちゃんの無理すんなって言葉に甘えて
今日も理佐ちゃんを守る役目を店長に譲って棚卸しに集中する俺
「棚卸しに逃避してんじゃねーよ」ってドス効かす理佐ちゃん
「無理しないでって言ったの私だけど・・・ちょっとは頑張って欲しかったなぁ」
って残念そうな理佐ちゃん
「情け無い奴でごめんなさい」って謝る俺
「本当に俺君情け無くて心配だから、私がずっとそばに居てあげないとダメだね」
なんて言ってくれそうだから好き >>473
重ね重ね、割り込みおよびマナー違反失礼しました。
さて、たくさんの自作品と思い出が詰まったこのスレッドですが、埋め立て段階と共に、ねるシリーズどんどん完結させていきます。
蛇足のものもありますが作者特権です。
今度は自分が連続投稿を初めますのでよろしくお願いいたします。 >>13 の続き
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そして、夜が明けた……。
……全八話にて完結済也!
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『にじねる』其の後(完結) >>39 の続き
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僕は、ねるが入院している病院にお見舞いに来ていた。
複数能力所持者のマイナス面が彼女を蝕んでいた。容体はかなり悪いようだ……。
「ねる……」
僕はベッドの上のねるに波長でなく、声で語りかけた。
「てく……」
彼女の声は弱々しかった。
「もう……ゲームはおしまい……」
彼女の波長が聞こえた。
(てく……ありがとう……)
ねるは微かな笑みと共に、静かに目を閉じた……。
『てくねる』After(完結) >>77 の続き
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>>457 『-Notebook- ねるひめの』にて完結
『ねるねる』After(完結) >>122 の続き
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夜の道路の傍らで女生徒が泣いていた……。
鈴本美由紀という生徒……。
彼女の顔は救急車とパトカーの赤色灯に照らされていた。
「友達だったんです……」
「わかりません……どうしてあんな事に……」
「歩道橋から……て……が……もう……」
彼女の声は喧騒にかき消された。
『りかねる』After(完結)※セリフ内容変更 >>153
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「これ、原作漫画と違うんですけど……」
ドラマ最終回の台本を受け取った私は言った。
「土田広海……つまり、長崎ねるは平手友也と結婚して終わるはずじゃ……」
「ああ、視聴率の関係で2話減ったので友也との恋愛エピソードを切るしかなかったんです。で、今度は土田広海がアイドルとしてデビューするというラストに変わりました」
……うええ! 原作漫画のファンだった私はすごく残念……ってか、それ何!?
『るねねる』After(完結) >>207 の続き
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私たちは四人そろって空を見上げた。
理科が大きな声で言った。
「そうだ! 今度、みんなで箱根に行こうよ!」
「旅行……か……」
梨奈がつぶやいた。まんざらでもなさそうだ。
「長崎さん……ねる! 行きましょう!」
私は、ねるを指さした。
ねるはにっこり微笑んだ。
『りなねる』After(完結) to >>361 -parallel world- >>266 の続き
----
迷っていた「No.2」が壁に向かって何かを答えた。
<--- G A M E O V E R --->
空間が歪んだ……。
……………………
『初期化』
私が目覚めた時、目の前にある半透明の壁のようなものに私の顔が映っていた。
私は眠っていたらしい……。
私の名前は、上村莉菜…………
『GATE』After(Loop) >>481
多世界過ぎて、わけわからなくなってきましたw 「おい、何かやれ」
王冠被りし孤高の美女が、愛想なしに命令を下し、どうしようかと戸惑った。
心情見えぬその表情は、白粉さえも動かない。
真面目に振る舞う道化師は、彼女の手をとりキスをした。
「失礼します、女王陛下」
マントに隠れし小さな胸に、道化師の耳がくっついた。
明らかなる心拍は、鼓膜を震わして、道化師の鼓動も同調した。
僅かに舞い散る白粉が、道化師の鼻先に降りかかり、
見えぬ真上の口紅が少し緩んだことを知らせてくれた。 「緊張しておられるのですか」
挑発気味の問いかけを残し、道化師は彼女の体から離れた。
「あっ、ちょっと待って」
ようやく開いた彼女の口に、道化師は指を添えた。
「お望みとあらば、いつでもお相手しますよ」
鼻を鳴らした道化師のウインクが、彼女の頬を赤く染めた。
控え室にて、道化師は胸に巻いたさらしを解いた。
「冷酷にふるまうのも、ためを思えばこそなのです」
自分に似つかわし性格をしたかつての親友に呟いた。 >>300 の続き
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花火大会の帰り道……。
「ねぇ……平手君……」
神村が立ち止まった。
「来週末……海に行きませんか!」
神村は僕を指さした。
「二人で?」
と僕が聞くと
「うん……」
神村は小さな声で言った。
「もちろん……行くよ!」
僕は笑いながら神村を指さして言った。
『-FLOWER- てくりな』(完結) >>485
どのスレっすか?
マジでわかんないですw >>374 の続き
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「えっ!」
「えっ!」
「えーっ!」
私たち三人は驚きの声をあげた。
ラテが柄にもなくもじもじしている……。
「好きな人ができた!?」
ラテに向かって三人同時に言った。
「うん……」
「実は……あの人と、東京でまた会った」
あの人?
「平手……平手友也……」
「えーっ!」
私たち三人は一斉に驚きの声をあげた。
『-SKY- りなりなりなねる』(完結) >>423 の続き
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インターネットサイトに投稿するのをやめた私は新しい物語を書き始めた。
もちろん、オリジナルキャラクターによるオリジナルストーリーだ。
これを、出版社に持ち込んでみるつもりだ。どうなるかはさっぱりわからないけど。
ある日、夫がテレビのほうを向いたまま言った。
「なぁ……今度、お前の書いた話を読ませてくれないか?」
『ひめの』(完結) >>489
完全にシンクロですw
関係者の方には、是非目に留めてもらいたいスレです >>336
そんな言い方されると照れちゃう
俺のは、修辞は拙い、構成は甘い、そして何よりメンバーの魅力を伝えることが出来ない駄文ですよ
質問にお答えすると、文体は新感覚派っぽくしようとしてます
それから全ての情景描写に象徴的意味を含ませて必然性を与えているつもりです
こういう妄想は、全くのマスターベーションであって本来は他人様に見せるべきでないとは思うんですけど、そこには名状しがたい衝動との葛藤があるんですよね >>491
完結乙です。思わずリアルタイムで追って読んでしまう作品も多かったです。
次スレでもぜひ読みたいなあ >>493
新感覚派でしたか…確かに文体的には横光に似ている気がします
まあ実を言うと、新感覚派は川端しか読んだことないんですけどねw
私も無性に文章を書きたくなるときがありますし、
その自己満足な文章を受け入れてくれるこのスレの皆さんはとても優しいです >>489
さっそく大阪府さんが妄想書きに行っててワロタwww
大阪府さんも>>483>>484の続編あっちのスレに書き続けて妄想書き散らし生活に突入ですねw
>>491
乙ですm(__)m >>494
次スレッドにテスト投稿してみます。いくつかレスを使ってしまうかもしれませんがご容赦願います。
二人主人公、他のかたが読んでストーリーを追えるかどうかが不明。
<問題点>
・長さ。一番長い『てくねる』がエディターで1200行、次に長い『GATE』が820行。これに並ぶか超えるときびしい。
・欅成分不足。『ひめの』で自分の首を絞める文(意見) >>421 を書いたのでそこはなんとかしたいです。 「はんぶんこ」
放課後の屋上が好きだ。
ここに来ればどんな、嫌なことも忘れられる。
錆びた手すりに腕を乗せ、遠く、赤くなり始めた空を眺めていた。
(つづく) 「元気だしなよ!」
ハスキーな声。誰かが僕の肩をたたいた。
振り向くと幼なじみの由依ちゃんが笑っていた。
「どうせ、俺なんて誰にも相手されないんだ」
ふて腐れたように前を向きなおそうとすると、由依ちゃんが
僕の横にそっと近づいた
(つづく) 「そんなことないよ。○○をふるなんて、ほんとバカだよ」
茶色い長い髪が風に揺れている。その声には少しだけ怒りが滲んでいた。
「由依ちゃん……」
気づけば、涙が流れていた。
グラウンドでノックを受ける野球部たちの威勢のいい声が、黙りこんだ
二人の間に聞こえてくる。
(つづく) 「ほら!元気出して!さっき買ったんだ!○○が好きなやつだよ」
由依ちゃんはわざとらしく明るい声で言うと、
左手に持っていた袋から、紙に包まれた大判焼きを一つ取りだした。
「はい!はんぶんこ!」
大判焼きを半分にすると、僕に差しだした。
「あっ……。ありがとう」
「悲しい気持ちも、はんぶんこ」
由依ちゃんは照れくさそうに俯きながらそう言って
僕の左腕をそっと掴んだ。 大判焼きは冷めてしまっていたけど、由依ちゃんの手はあたたかった。
(おわり) >>502
ぽん民さん乙ですm(__)m
相変わらずゆいぽん愛溢れる作品ですね
ゆいぽんと幼なじみ設定の相性バツグンなんですよねぇ 真夏の青空と彼方に浮かぶ入道雲。
しかし吹いてくる風はすごく爽やかだ。
夏フェスのステージを終え、興奮冷めやらぬ様子のメンバー達の輪を抜け出し、1人で会場裏まで出てきてみた。
バックステージパスを付けた人たちが三々五々立ち話をしている間を通り抜け、海に面した柵のところまで来ると、そこには大きく広がる海と水平線。
思わず深呼吸してみた。 少しの間、海を眺めていると、不意に隣に人の気配がした。
そっとそちらを見てみると、Tシャツにホットパンツのショートカットの女性が同じように手すりにもたれて海のほうを眺めている。
間違いない。見たことある。出番前だよね?確か…
海風に吹かれる横顔は近くで見てもさすがの美人さんだけど
それよりも気になったのは手に持っていた物…
パン?かなぁ…? そんなこと考えながらちょっとガン見してたら、気付かれちゃった(汗
の「あ!あ…本物だよね!?」
指さされた(笑)
本物て(笑)
…と思いながら会釈をした。
の「いや〜嬉しいな〜さっき欅坂さんの楽屋に挨拶に行ったら会えなかったから…」
て「あ?来ていただいてたんですか?すいません…」
の「やっぱ忙しいんやね〜って皆で話してたの」
て「いいえ…ちょっと、気分転換に…」 の「そうだったんだ(笑)。じゃあ私も出てきて良かった。後であ〜ちゃんとゆかちゃんに自慢しようっと」
て「私もメンバーに自慢します(笑)」
ネット情報では人見知りな方だってさんざんあちこちに書かれていたのを見ていたので、気さくに話しかけてもらえたのが嬉しい誤算だった。
の「平手さんってまだ高校生ぐらいなんだって?」
て「1年生です。この前16歳になりました」 の「ええぇ?じゃあ私達がまだ3色の衣装着て地元のお祭りの片隅で歌ってたころの歳じゃん。私…こんなにしっかりしてなかったなぁ…」
て「いえいえ、しっかりなんかしてないです。本当に」
の「それにもう一回り以上も歳が離れてるのか…ああ…私たちも歳とったなあ…」
その深刻そうな科白とは裏腹に、手に持ったパンを食べ始めたのを見て、思わず声をかけてしまった。
て「あの…それは…」 の「あ、これ?食べる?」
て「い、いえ、そういう訳じゃないですけど、何か気になっちゃって」
の「ああ…確かに何か不思議かもね(笑)でもね、これが私の原点でもあるんだ」
て「原点…ですか?」
私は彼女が手に持ったパンの袋を見つめた。
の「アクターズスクールに通ってたときに毎日のように食べてたんだ。育ち盛りだったし、歌とダンスの練習でお腹ペコペコになっちゃうから」 >>506
まさか・・・まさかこれは・・・
奇跡のショートヘア美女と美少女の夢の共演!? の「おかげでこのチョコスナックパン=私、みたいなトレンドマークになっちゃって(笑)」
て「思い出も詰まってるんですね」
の「だからこれを食べると初心に帰れる気がしてね。気合いも入るの」
そう言いながらまた一口食べた。
の「あ、でもその頃って平手さんはまだ生まれてなかったんだよね?うわぁ〜きっついなあ…」
そう言いながら1本完食した。 て「ライブ前はいつも食べられるんですか?」
の「いや…ていうか、私たちにとって夏フェスって特別なの。私たちの普段のライブ映像って見てくれたことある?」
て「はい。レーザー光線とか舞台装置もすごくて、その中でパフォーマンスされてる姿もとても格好よくて…」
の「そうなの。そういう舞台演出をスタッフさんたちが一生懸命いろいろ考えてくれてるんだ」 の「だから私たちは何もしてないようなもんで」
て「そんなことないと思います…」
の「でも、こういうフェスだとそういった演出はほぼ無しで3人のパフォーマンスだけで勝負しないといけない。しかもお客さんは私たちのファンじゃない方が圧倒的に多い。
これって、TVに出させて貰えるようになる前の私たちの状況とすごく似てるの」 の「だからすごく初心に帰れるし、私たちがこれからもやっていけるか試せる貴重な場所なの」
て「だから…気合い入れに…」
の「そう。初心に戻ってステージに上がるために」
そう言って微笑んだ彼女の目は、先ほどとは比べものにならないように真っ直ぐ輝いて見えた。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています