紫苑狐聖じゃ。
鬼和尚は羊歯の巻き方や貝殻のうねり、対称と交互など自然界にある規則性を見てどんなことを感じるのかのう。
わしはアワビの貝殻と耳が似ていて全ては渦になって現れることが本来は発生と同時に同心円なのになんらかの差異が生じて渦になる、螺旋になる。
フィボナッチという偉人がこの規則に気づいたらしいがわしはこの宇宙全体の中にある種の加速度が生じるために均衡を保たず渦が発生するのではないかと考えておる。
となれば、加速度がない世界に行けば全ては保たれており発生すらせんのではないか。広がりはうねりの繰り返しによって形成される。
わしらは時の流れをまともに受ける存在でありながら時の流れの影響を受けない世界も知っておる。わしだけで考えていてもたいくつなのじゃ。ものぐさですまんが鬼和尚の考えもきいてみたいのじゃ。