将来宇宙輸送システム、水素とメタン、酸素を推進剤にした燃焼試験に成功–日本初

宇宙を往復できる輸送システムの開発を目指す将来宇宙輸送システム
(Innovative Space Carrier:ISC、東京都中央区)は、水素とメタン、酸素を推進剤
として使う「トリプロペラント方式」ロケットエンジンの燃焼試験を成功させた。
トリプロペラント方式の燃焼試験成功は、日本ではこれが初めての事例としている。

ISCは、完全再使用型の単段式スペースプレーン(Single Stage To Orbit:SSTO)
の開発に取り組んでいる。SSTOを実現するには機体の軽量化が不可欠だ。

10秒間の燃焼時間のうち、
前半の5秒は水素とメタン、酸素で燃焼させるトリプロペラント方式「モード1」、
後半の5秒は水素と酸素で燃焼させる「モード2」とした。
燃焼モードを切り替えつつ連続燃焼させることに成功し、期待する試験結果を得たという。