>>138,>>139
御教示どうも有難うございました。


>>138
> そのうち比推力のみを扱っているのはなぜ?

その理由は>>130ではなくて、一般にロケットの能力の良し悪しの議論を見ていると
比推力が高いのが優れているという単純なのを今まで良く見掛けたものですから、
それが本当にそうなのか、つまりゼロ速度から発射される第1段だと高い比推力=高い噴射ガス速度は
加速にはあまり貢献できず同じ燃焼エネルギーならば質量の大きなガスを少し遅い速度で出すほうが
ガスの運動量は大きくできるので加速に有利なのでは、という疑問を抱いたからです。

(比推力∝ガス速度、ガスの運動エネルギー∝ガス質量×ガス速度^2、ガスの運動量∝ガス質量×ガス速度ですから
ガス質量(ガスの平均分子量)をk倍にすると、比推力は√k分の1に落ちますが、燃焼エネルギー=運動エネルギーが同じならば運動量は√k倍に
向上しますよね。もちろん、加速に使える運動量の速度成分は本当はガスの速度と(時々刻々変わる)ロケットの速度との差なので
あまりに質量を大きくしてガス速度を遅くしてしまうとすぐに加速できなくなることになりますが)

>>132で「効率」と書いたのは、同一の速度(例えばH-Uの第1段燃焼終了時の対地速度)に加速するのに必要な燃焼エネルギーが
少ないほど高効率という意味です。