>>655,657
急性腎不全と慢性腎不全の違いはわかりますか?
前者は例えば水を飲まずに炎天下で激しいスポーツしたりするとなることがあります
これは一時的に腎機能がマヒしている状態なので病院で素早く適切な治療をするとほぼ治ります

一方で慢性腎不全はじわじわと糸球体(ネフロン)が壊れていく病気です
糖尿病などで血管がダメージを受け続けると細かい血管の塊である糸球体(ネフロン)が壊れていきます
腎臓の中に入っている糸球体(ネフロン)は壊れると再生できません

糸球体(ネフロン)が壊れている状態とはフィルターの目が詰まったり逆に穴が開いているような状態で
余計なものが排出されなかったり必要なものが排出されすぎたりします
たとえば余計なものが排出されないと血液が汚れていき尿毒症になります
必要なものが排出されすぎると尿蛋白やクレアチニン値などが増えます

前者の場合は人工透析で血の汚れを奇麗にしないとそのまま命を失うことがあります
となると後者はどうすれば解決できるのか?というと根治という形での解決方法はないため
まだ目の壊れていないフィルターをこれ以上潰してしまわないように
治療薬と並行で食事療法や運動療法を行うことで腎機能を極力温存することが最優先されます
その治療薬には色々種類もあり症状によって処方されるものは違います

治療薬は例えば>>652氏の言うような薬だと不要な物は優先的に排出しつつ
必要なものの排出量を抑えることで腎機能を温存するという効果が見込めるのだと思います

再三ですが糸球体(ネフロン)は再生しませんので
今注目されているiPS細胞を利用した再生医療では自分の細胞から作った腎臓を移植する方法を取ります
これは目下研究中ですが豚や猿を使った動物実験では成功しており
まもなく人体での臨床試験も行われるという情報が公開されています
詳しくは東京慈恵会医科大学附属病院の横尾隆教授の論文やインタビューを読んでください