どうするプーチン大統領 権威失墜、健康不安説再熱 目先を変えICBMで日本標的も


ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が孤立を深めている。
ウクライナ侵攻は失敗続きで、停戦派と強硬派から突き上げられて権威は失墜、「健康不安説」も再燃する。

極超音速巡航ミサイルや新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)などを実戦配備し、
標的として欧米のほか日本にも言及するなど、やぶれかぶれだ。

プーチン氏は8日午前0時(日本時間同日午前6時)までの一方的な停戦命令を出したが、東部などの戦闘地域では双方の攻撃が続いた。
戦況不利のなか、ウクライナ軍の攻撃を止めて自軍を回復させる魂胆が見透かされているためだ。

米紙ワシントン・ポスト(電子版)は昨年12月30日、「プーチン氏はますます孤立しているようだ」と報じた。
国内のエリート層では停戦派と強硬派が分裂しているが、プーチン氏自身は「何をすべきか分かっていない」という。

匿名の外交関係者も「彼が真剣に面会できるのは(ベラルーシ大統領の)ルカシェンコだけだ」と語っている。

プーチン氏は4日、極超音速巡航ミサイル「ツィルコン」の装備を終えた海軍のフリゲート艦アドミラル・ゴルシコフを
地中海などでの戦闘任務に就くよう命じた。北大西洋条約機構(NATO)側を牽制(けんせい)する狙いがある。

昨年12月には新型ICBM「サルマト」が近い将来、実戦配備されるとも発表した。
ロシア国営通信社系メディアは「米国全土をカバーするのに十分で、日本も一掃される」と言及している。

ロシアは21年8月、日本攻撃を真剣に検討していたという諜報機関内通者のメールも明らかになっている。