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描こうとしている作品世界からして、およそリアルなものを目指している感じではないだろう
しかし、そこに人間のドラマを構築する その真実味を持たせようとする傾向はあると思う

アプローチで言えば、宮崎駿が「ケ」 富野由悠季が「ハレ」を志向してそう
前者は芝居っ気を敬遠するようになり、後者は芝居がかったものを好む 日常会話的か富野節か

リアルとリアリティ - 映画『ゲド戦記』制作日誌
http://www.ghibli.jp/ged_01/000352.html

リアル(real)= 「形容詞」 真の, 本物の, 実在(存)する,
リアリティ(reality)= 「名詞」 現実, 実在, 現実性, 本性, 迫真性,

品詞の違いはあれど、両者に意味的な相違はありません。
しかし、ふたつの言葉のニュアンスの違いを汲み取ると、アニメーターが何を言っているのか、解ってきます。

映画を、「リアルだなぁ」という場合と、「リアリティがある」という場合、
前者は、細部まで緻密に書き込まれた映像の事を言う場合が多いですが、
後者の場合、「実際とは違うけど、本物らしく見える」という意味合いで使うことが多いと思います。

リアリティの意味の中に、「本性」「迫真性」という言葉がありましたが、
日本語の場合、こちらの意味合いで使う方が多いのではないでしょうか。

ゴロウ監督が、日誌で書いていたのは、まさにこのこと。