■第一交通、22年3月期 黒字転換見込む タクシー改善

2021/05/18

第一交通産業は18日、2022年3月期の連結最終損益が15億円の黒字(前期は21億円の赤字)になる見通しだと発表した。

マンション開発事業が好調に推移し、新型コロナウイルスの感染拡大の影響が大きいタクシー事業の損益も改善する。

2000年の上場以来、過去最大の最終赤字となった前期から回復を目指す。

 売上高は前期比16%増の910億円を見込む。

福岡県や東京都に再び緊急事態宣言が発令されるなど、タクシーやバスを取り巻く環境は厳しいが、第一交通の幹部は「今期はワクチン接種が進み、タクシー事業の営業損益もトントンか小さい赤字に抑えられる」と期待する。

 21年3月期の連結決算は、売上高が前の期比25%減の787億円、営業損益が22億円の赤字だった。

コロナ禍で旅客需要が落ち込み、タクシー事業が41億円の営業赤字とふるわなかった。