実は炊いたご飯は隠れ食物繊維が豊富なのです。
米の場合は、調理過程で逆に消化ができない形の変化が起こります。

米に水を加えて加熱することで、高分子(大きな分子)のデンプンが、より高分子のデンプンに変化します。高分子どうしが結合するので、高分子重合と呼びます。この大きなデンプンが隠れ食物繊維の正体です。
通常のデンプンの粒子よりさらに分子量が大きいので消化管では、ブドウ糖まで分解することができません。この分解できなかった分が食物繊維となります。

ごはんに含まれるでんぷんには消化吸収されにくい「難消化性でんぷん」があることがわかっています。このでんぷんは「レジスタンス・スターチ(消化に抵抗のあるでんぷん)」と呼ばれ、小腸で消化されずに大腸まで運ばれるので「食物繊維」と同様の働きをしてくれます。
すなわち、ごはんを食べる量を増やせば、便の量も増えます。便秘に悩む人にはごはんを食べることをお勧めします。